
洗濯機インバーターとは?節水・節電で毛布や大物洗いも省エネに
洗濯機の買い替えや新規購入を検討する際、インバーターという言葉を目にしたことがある人もいるでしょう。しかし、インバーターとは何か、どんなメリットがあるかわからない人も多いですよね。
そこで今回は、洗濯機のインバーターとは何かを解説します。メリット・デメリットの両方を解説するので、洗濯機を買う際の参考にしてくださいね。

家電製品アドバイザーの資格を持つ元大手家電量販店員。電子レンジや炊飯器などの調理家電、冷蔵庫・洗濯機などの大型白物家電を担当し、1日で100万円を売り上げた実績も持つ。2022年11月にマイベストへ入社後は、販売員時代の経験を活かし、生活に根差す調理家電・生活家電全般を200商品以上比較検証を行う。各商品の強みと弱みを多角的に見出しながら比較検証を行い、その知見をコンテンツに反映させている。10年以上使う家電を長く担当してきた経験から、「買うときだけでなく、買ったあとも長く満足できる商品」を選べるコンテンツ制作を心掛けている。
インバーターとは、モーター回転数を制御する装置のこと

インバーターは、洗濯槽を回すモーターの回転数を細かく制御する装置のこと。水流を強くしたりやさしくしたり、常に適した回転数で運転できることが特徴です。洗濯時だけでなく、脱水時も細かく回転数を変えて強さを調整します。
インバーターを搭載していない洗濯機は回転数が固定されているので、水流や脱水の強さを細かく制御することはできません。
インバーター制御ありの洗濯機を選ぶメリットは3つ
インバーター制御ありの洗濯機を選ぶメリットは、静音性の高さ・省エネ性能・衣類へのダメージの少なさの3つです。それぞれ詳しく解説します。
静音性が高く夜間や早朝でも洗濯しやすい

インバーター制御ありの洗濯機は、静音性に優れているのが特徴です。洗い・すすぎ・脱水の各工程において細かく回転数を調整し、モーターの急な加速や減速を抑えることで、モーター音や本体の振動を軽減します。
インバーターで回転数を段階的に上げられるため、脱水時のように高速回転が必要な場面でも水切り音の低減が可能。洗い運転中も最適な回転数で運転して稼動音を抑えます。
稼動音が静かなので、集合住宅や早朝・夜間でも洗濯機を回しやすいですよ。日中は仕事で家を空けていて洗濯ができない…という一人暮らしの人にも向いています。
使用する水量・電気量が少なく光熱費を抑えられる

光熱費を抑えられるのもうれしい点です。衣類の量に合わせてモーターの回転数や水の量を調整できるため、インバーター制御なしの洗濯機よりランニングコストを抑えられますよ。2025年6月時点の電気料金の目安単価は31円31円/kWhなので、洗濯時の電気代は下記のとおりです(参照:公益社団法人 全国家電電気製品公正取引協議会)。
<洗濯容量7kgの洗濯機の電気代比較>
- インバーター制御あり|1回約1.55円・1か月約46.5円(NA-FA7H5 消費電力:50Wh)
- インバーター制御なし|1回約3.63円・1か月約108.9円(NA-F7B3 消費電力:117Wh)
水道代は水道メーターの口径や従量料金によって異なりますが、1リットル当たりの単価を0.24円で計算すると下記のとおりです(参照:東京都水道局)。
<洗濯容量7kgの洗濯機の水道代比較>
- インバーター制御あり|1回約21.36円・1か月約640.8円(NA-FA7H5 標準使用水量:89L)
- インバーター制御なし|1回約28.56円・1か月約856.8円(NA-F7B3 標準使用水量:119L)
毎日1回洗濯をすると仮定すると、1年間で電気代は約748.8円・水道代は約2,592円の節約につながります。洗濯回数が多い家庭や自宅で毛布・布団といった大物を洗う場合、より節約の効果を感じられるでしょう。
衣類をやさしく洗いあげられる

単に汚れを落とすだけでなく、衣類に合わせた最適な水流でやさしく丁寧に洗いあげることができるのも魅力です。衣類の種類や量、汚れ具合に応じて最適な水流を作り出せるため、生地へのダメージを軽減しつつ高い洗浄力を実現できます。
たとえば、デリケートなウールやシルクのような衣類を洗う際には、弱い水流でやさしく洗います。一方で、頑固な汚れがある衣類には、強力な水流でしっかりと洗浄するといった、衣類に合わせたきめ細やかな洗い方が可能です。
インバーター制御ありの洗濯機のデメリットは3つ
インバーター制御ありの洗濯機には、デメリットもあります。詳しく解説するのでチェックしましょう。
本体価格が高い

インバーター制御ありの洗濯機は、本体価格が高い傾向があります。インバーター制御を搭載するのにコストがかかるため、初期費用を抑えたい人には向いていません。
たとえば、洗濯容量7~8kgの縦型洗濯機で比較すると、インバーター制御なしは5万円以下の商品が多いのに対し、インバーター制御ありは5~10万円程度です。光熱費が抑えられるため、長期的にみると費用対効果は高いものの、数万円の差は大きいでしょう。
本体重量が重たい

洗濯容量7~8kgの縦型洗濯機の場合で比較すると、インバーター制御なしの機種は本体重量35kg未満が多いのに対し、インバーター制御ありは40kgを超えるものも多くあります。
洗濯機の周りを掃除するために移動させたくても、一人では重たくて難しい場合があるでしょう。
故障時の修理代が高くなりやすい

部品交換の費用や技術料がかさむ可能性があるため、修理費用の負担を軽減できるように長期保証に加入したほうがよいでしょう。保証に加入していれば、保証期間内であれば無償で修理してもらえる場合がありますよ。
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