「スマートで多用途に使える」と謳う2in1 PC、Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen9。ネット上では「動作はサクサクで問題なく作業できる」と評判です。しかし、「少し重い」と気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の14個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の2in1 PCとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、2in1 PC選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
109,890円
おすすめスコア
処理性能の高さ
タイピングの気持ちよさ
キーボードの使いやすさ
画面の見やすさ
スピーカーの音質のよさ
マイク性能の高さ
WEBカメラの顔映りのよさ
バッテリー持ちのよさ
保証・サポートの選択肢の多さ
本体の熱くなりにくさ
稼動音の静かさ
持ち運びやすさ
タブレットとしての使いやすさ
CPUの型番 | AMD Ryzen 5 8645HS |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均10595.00pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面サイズ | 14インチ |
インターフェース | USB Type-A(USB 3.0)×2、USB Type-C(USB3.2 Gen2)×2、HDMI、microSDカードスロット、イヤホンジャック |
2in1タイプ | コンバーチブル |
良い
気になる
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen9は、ビジネスシーンでタブレットとしても使いたい人におすすめです。ディスプレイを360度動かせるため、折り曲げて自立させれば相手に資料を見せながらプレゼンできます。比較したデタッチャブルタイプのようにディスプレイとキーボードは分離できませんが、タッチパッドで操作するラップトップモードでも作業しやすいでしょう。画面は14インチと、タブレットとしては大きめです。
10万円以下で買えるモデルとしては処理性能が高いことも魅力。実際にベンチマークスコアを測定すると、同時に複数のタスクを処理できるマルチコアは平均10,595.00ptsの高スコアでした。グラフィックやストレージの処理性能も高く、スピーディに処理できる性能を備えています。オフィスワークには十分な性能です。
キーは、なじみのある日本語配列を採用。実際に使用したモニターからは、「底打ち感がなく、タイピングしやすい」とおおむね好評でした。打鍵音は控えめだったので静かな場所でも使いやすいでしょう。マイク・WEBカメラ・スピーカーの性能もよく、オンライン会議にも十分活用できるレベルでした。画面は視野角が広く、デスクワークであれば見やすい明るさです。
USB Type-Aや汎用性の高いUSB Type-Cなど、インターフェースも豊富にそろっています。1台で多くのデバイスと接続できますよ。本体は発熱しにくく、熱による不快感は気になりません。稼動音は43.1dBとやや大きいものの、許容できるレベルです。約8時間38分動画を再生できたので、充電切れも起きにくいでしょう。比較したなかには約4時間しか動画を再生できない商品もあったので、外出時でも使いやすいといえます。
本体が19.34mmと薄型で、持ち歩きやすい点もポイントです。口コミでは「少し重い」と指摘されていましたが、充電器込みの重量も1,442gと重すぎません。比較したなかには約2,000gと重たいものもあったので、持ち歩く頻度が高い人も候補になります。メーカー保証は1年間で、最長5年まで延長できますよ。ビジネスシーンでもマルチに活用できるため、2in1 PC選びに迷ったらぜひ検討してください。
<おすすめの人>
<おすすめできない人>
実際にLenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen9と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen9よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
マイクロソフト
タブレットモードを活用したい人に!画面が見やすく高性能
Dynabook
処理性能は標準的だが、使い勝手のよさが随所に見られる
ディスプレイには、色彩豊かなWUXGA IPS液晶を採用。画面領域が広がるよう、ベゼルは薄く設計されています。スピーカーは、クリアな音質が楽しめるとされるDolby Audio™ 対応です。
なお、詳細なスペックは以下をご覧ください。
<基本情報>
人気の2in1 PCを比較したところ、Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen9には12個のよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてください。
14インチの大画面なのでタブレットとして使うには大きめですが、仕事にも活用しやすい設計です。
ディスプレイを360度動かして変形できるコンバーチブルタイプで、折り曲げると自立します。比較したデタッチャブルタイプの商品のようにディスプレイとキーボードは切り離せませんが、付属のタッチペンやタッチパッドを使うラップトップモードがあり、作業がはかどるでしょう。
画面を書き換える速さを表す最大リフレッシュレートも60Hzと十分です。外カメラはありませんが、仕事もスムーズに進められる性能といえますよ。
10万円以下の中価格帯の商品としては、処理性能は良好です。専用ソフト「Cinebench R23」でパソコンの頭脳に当たるCPUのベンチマークスコアを測定したところ、同時に複数のタスクを処理するマルチコアは平均10,595.00ptsと高数値を記録しました。
比較した結果、本商品のようにマルチコアスコアが6,000pts以上の商品は処理が速く、タッチ操作もスムーズに行える傾向があり、口コミで「動作はサクサクで問題なく作業できる」と評判なとおりの結果に。オフィスワークに十分対応できる性能です。
グラフィック処理の性能を示すGPUのスコアも、比較した商品の平均値(※2025年6月時点)より高い数値を記録しています。ストレージの処理性能も十分で、読み書きともに業務を効率よく進められるスピードをマークしました。メモリは16GBあるため、マルチタスクもスムーズに行えますよ。
<ストレージの処理性能の検証結果>
インターフェースは、種類が豊富でした。USB Type-Aのほか、1つの端子であらゆる機器に接続できるUSB Type-Cも搭載しています。HDMI端子・ステレオミニプラグもあり、1台で多くのデバイスと接続が可能です。比較したなかには非搭載の商品も多かったmicroSDカードスロットも備わっており、大容量のデータの保存に役立ちます。
無線LANの規格はWi-Fi 6、無線通信規格はBluetooth 5.0に対応していました。なお、詳細な検証結果は以下をご覧ください。
<検証結果>
実際にモニターにタイピングしてもらったところ、「底打ち感は気にならない」との声が多数あがりました。キーの反発感は「強め」「弱め」とモニター間で意見が分かれています。キーキャップに凹みがなく指へのフィット感はいまひとつでしたが、大きいため打ちやすさは良好です。
<打ち心地についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
打鍵音はそれほど気になりません。強めに打つとカチッと音が聞こえるものの、モニターからは「落ち着いた低音で気になりにくい」とおおむね好評でした。比較したほとんどの商品同様、静かな場所でも使いやすいでしょう。
<打鍵感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
キーボードの使いやすさも良好です。アルファベットキーのキーピッチは19.5mmとやや広めですが、なじみのある日本語配列のため、違和感なく使用できます。バックスペースキーのキーピッチは14mmと一般的な広さで、上部と右部には十分なスペースがありました。
カーソルキーのキーピッチは8mmと標準的です。左右のカーソルキーの上部にはキーがなく、打ち間違えにく仕様でした。また、【¥】【「】【」】などのキーは、アルファベットキーと同じ大きさに設計されています。エンターキーの幅は18mmと少し狭いものの、許容できるレベルです。
タッチパッドの面積は9,000mm²と十分な広さで、反応も悪くありません。一部押しにくい部分があったものの、比較した一部商品のような押せない部分はありませんでした。
画面の見やすさも十分でした。Windows 11 DirectX診断ツールでチェックした解像度は、2304000pxを記録。満足の基準値とした3078000pxには届きませんでしたが、十分な数値といえます。
視野角が広いので、角度によって反射が気になることもありません。デスクに座り画面を前に10度・後ろに10度傾けた状態でも、スプレットシートの罫線が確認できました。
画面の輝度は270nitと、明るい屋外で使用するには物足りない数値です。しかし、比較したほかの商品と同様に一般的なデスクワークでは問題なく使用できますよ。
マイクやWEBカメラの性能も良好です。マイクは空調などの雑音を低減でき、人の声がクリアに聞き取れました。
WEBカメラの解像度は1,080pと高くはありませんが、画角は正常です。比較した一部商品のような色味の偏りも見られず、おおむね自然でした。唇の色は鮮やかで血色感も良く見えます。白飛びも気にならなかったので、オンライン会議にも利用しやすいでしょう。
スピーカーの音質は、申し分ありませんでした。
出力したピンクノイズを測定用マイクで録音して分析したところ、低音は可聴域の平均値より大きく出ていました。高音は控えめですが、動画を見る分には気にならないレベルです。
低音から高音までのバランスはおおむね良好でした。比較したほかの商品と同じく、動画も楽しめるほどの音質です。
バッテリー性能も優秀です。実際に動画を再生したところ、約8時間38分バッテリーが持ちました。
比較したなかには4時間未満の商品もありましたが、こちらは外出先でも充電を気にせず作業できますよ。
本体は発熱しにくい設計でした。CPUに高い負荷をかけてサーモグラフィーカメラで表面温度を撮影したところ、最高温度は41℃まで上昇しましたが、平均温度は28.85℃にとどまりました。平均温度はとても満足の基準値とした30℃を下回っており、熱の不快さが作業の妨げになることはないでしょう。
稼動音は大きめです。高負荷時の10分間の等価騒音は、実測で43.1dBでした。比較したファンレスの商品は20dB台とより静かでしたが、こちも普段使いする分には稼動音は気になりにくいレベルです。
毎日持ち運ぶ人でも使いやすい点も魅力です。本体の重さは実測で1,135g、付属の充電器を合わせても1,442gでした。比較したなかには充電器込みで2,000g近い商品もありましたが、こちらは重すぎません。「少し重い」との口コミに反し、持ち運び時の負担は少ないといえます。
保証やサポートは充実していました。チャットサポートは、WEBからでも利用できます。有料ですが電話サポートも用意されており、直接問い合わせも可能です。
メーカー保証は1年間。有償で5年間に延長したり、最長4年の物損保証をつけたりすることもできます。パーツを販売しているため、部品の交換も可能です。
ユーザー間でトラブル時の解決策を検索・共有できるコミュニティも用意されており、万が一の場合も対応しやすいでしょう。しかし、比較した多くの商品と同様、リカバリメディアの購入やデータ復旧サービスはありませんでした。
CPUの型番 | AMD Ryzen 5 8645HS |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均10595.00pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面サイズ | 14インチ |
インターフェース | USB Type-A(USB 3.0)×2、USB Type-C(USB3.2 Gen2)×2、HDMI、microSDカードスロット、イヤホンジャック |
2in1タイプ | コンバーチブル |
良い
気になる
CPUの世代 | Ryzen 8000シリーズ |
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CPUの種類 | Ryzen 5 |
CPUコア数 | 6コア |
CPUスレッド数 | 12スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 平均1735.67pts |
ストレージ種類 | SSD |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 6577.02MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 4761.10MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 438.76MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 319.84MB/s |
OS | Windows 11 Home |
搭載Office | |
解像度 | WUXGA(1920×1200) |
画面種類 | IPS |
システム上の最大輝度 | 270nit |
無線LAN規格 | Wi-Fi 6 |
内蔵カメラ | |
キーピッチ(実測値) | 19.5mm |
USB PD対応 | |
生体認証 | 指紋認証 |
幅 | 31.3cm |
奥行 | 22.7cm |
高さ | 1.79cm |
重量 | 1135g(実測値) |
Lenovo IdeaPad 5 2-in-1 Gen9は、公式オンラインストアで購入が可能。価格は99,880円(※2025年6月時点・公式オンラインストア参照)です。検証で使用した商品のプロセッサーは「AMD Ryzen 5 8645HS」ですが、「AMD Ryzen 7 8845HS」でも販売されています。
楽天市場でも販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
タブレットモードを活用したいなら、Surface Pro Copilot+ PC EP2-19223がぴったりです。ディスプレイとキーボードを切り離して使用できる点が特徴。角度調整が可能なキックスタンド付きで、操作しやすいでしょう。処理性能は良好で、ビジネスシーンにも十分対応できます。バッテリーは約9時間49分も持つため、外出先で使用したい人にもおすすめです。
CPUの型番 | Snapdragon X Plus |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均8220.00pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 256GB |
画面サイズ | 13インチ |
インターフェース | USB Type-C(Thunderbolt 4)×2 |
2in1タイプ | デタッチャブル |
良い
気になる
CPUの世代 | |
---|---|
CPUの種類 | Snapdragon X Plus |
CPUコア数 | 10コア |
CPUスレッド数 | 12スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 平均1115.33pts |
ストレージ種類 | SSD |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 4792.45MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 2723.83MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 335.39MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 450.61MB/s |
OS | Windows 11 Home |
搭載Office | Microsoft Office |
解像度 | 2880×1920 |
画面種類 | 不明 |
システム上の最大輝度 | 600nit |
無線LAN規格 | Wi-Fi 7 |
内蔵カメラ | |
キーピッチ(実測値) | 19mm |
USB PD対応 | |
生体認証 | 顔認証 |
幅 | 28.7cm |
奥行 | 20.9cm |
高さ | 0.93cm |
重量 | 1216g(実測値) |
Microsoft Surface Pro, Copilot+ PCを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
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