突然パソコンが起動しなくなると、作業が進められず困ってしまうもの。しかし、間違った対処をすると状況が悪化するケースもあるので、落ち着いてトラブルに臨むことが大切です。
今回は、パソコンが起動しない原因とトラブル解決案を紹介します。すぐに試せる方法と、強制終了をともなう対処法、修理金額の目安も解説しているので、パソコンが起動せず困ったときは参考にしてくださいね。
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ファンは回るものの画面がつかない、画面でマークがくるくると回り続けるなど、パソコンが起動しないときはさまざまな異常が見られます。まずは以下の対処法を試してくださいね。
まずは、電源ケーブルが正しく接続されているのか、バッテリーの残量は十分か、ディスプレイの電源はついているのかを確認しましょう。電力供給されず充電切れが起こっていたり、ディスプレイの電源が切れていたりするだけかもしれません。
ACアダプタやケーブルなどが外れておらず、バッテリーやディスプレイに不備がなければ、モニターやケーブルを交換するのも手です。画面に不具合がある、ケーブルが断線しているなどの場合は、改善される可能性があります。
ノートパソコンであれば、バッテリーを外して電源ケーブルを接続しただけの状態で起動するか試しましょう。正常に起動できるなら、搭載されているバッテリーの寿命や故障が疑われます。バッテリーの寿命は約2〜3年といわれているので、すでに超過している場合は交換や本体の買い替えを検討しましょう。
底面のバッテリーロックをスライドすれば取り外せますが、製品によって外し方は異なるので、各メーカーの公式サイトを確認してくださいね。ただし、バッテリー内蔵モデルは、取り外しできません。分解すると保証対象外になる場合もあるので、保証の適用除外項目をしっかり確認したうえで実施しましょう。
メモリを増設したあとにパソコンが正常に起動しなくなったのであれば、メモリの抜き差しを試しましょう。メモリの接触不良や故障が、パソコンに影響を及ぼしている可能性もあるためです。起動途中で停止する・突然再起動する・ブルースクリーンが表示されるなどの症状が、改善するケースがあります。
電子部品を傷つける原因になるので、作業は慎重に行いましょう。基板を取り付けた経験がない人や、作業に自信がない人は無理に行わず、別の方法を試すのが無難です。メモリの抜き差しによって保証対象外になる場合もあるので、メーカーの保証適用条件も事前に確認してくださいね。
上記で紹介した対処法を試しても起動しなければ、電源を切って周辺機器をすべて取り外し、放熱・放電してください。不要な熱や電気がパソコン内部に溜まって、起動できないケースもあるためです。
ACアダプター・バッテリー・電源ケーブル・ディスプレイケーブル・すべての周辺機器を取り外し、最低でも1分以上放置しましょう。パソコン本体が熱い場合は、1時間ほど使用を控えてくださいね。
なお、使用時の環境を整えることも大切です。適正室温は一般的に10~35℃程度といわれているので、エアコンで調整しましょう。
すぐに試せる対処法を実践しても起動しない場合は、パソコン内部の掃除やセーフモードでの起動などを試しましょう。ただし、いずれも強制終了してから行う必要があるので、データが消えてしまったり、パソコンが壊れてしまったりする可能性がある点に注意が必要です。ここでは、強制終了をともなう起動方法を解説します。
起動しても画面が真っ暗なままであれば、パソコン内部を掃除する必要があるかもしれません。CPUファンにホコリが溜まり、静電気が発生している可能性があります。掃除する際は、電源を落としてからパソコンの内部を開け、ホコリをエアーダスターで払い、綿棒やウェットティッシュで拭き取ってください。
分解する必要があるので、慣れていない人は故障を防ぐため、専門知識があるプロに任せましょう。また、保証の適用から外れる場合もあるので注意が必要です。
「Press F1 to…」などのメッセージが表示されている場合は、キーボードのF1キーを押しましょう。画面の指示に従い操作を進めると、OSを再起動させられる場合があります。
F1キーを押して起動したあとは、Windowsを終了してから再度電源を入れ、再起動するか確認してください。毎回F1キーを押さなければパソコンが起動できないなら、マザーボードやハードディスクなどハードウェアに原因があるかもしれません。修理に相談して対処しましょう。
どの対処法でも起動できないときは、セーフモードで起動しましょう。トラブルの原因を突き止めるために、必要最小限の機能を起動させられます。セーフモードで起動する流れは、以下のとおりです。
<セーフモードで起動する際の手順>
セーフモードの起動方法はメーカーによって異なる場合があるので、説明書や公式サイトも確認してくださいね。セーフモードでも起動しないなら、次の項目に進みましょう。
状況が改善しない場合は、メーカーのハードウェア診断ツールを活用するのも手です。トラブルの原因を正確に特定して、対処できる可能性があります。診断ツールの起動方法は、以下のとおりです。
<ハードウェア診断ツールの起動手順>
診断時間は5〜20分程度です。長時間にわたる場合もあるので、時間に余裕があるときに行いましょう。なお、メーカーによって操作手順が異なるので、説明書や公式サイトも確認してくださいね。
起動しても画面が真っ暗なままなら、BIOSを初期化しましょう。BIOSとは、ハードウェアの基本的な設定や、周辺機器を管理しているソフトウェアなので、初期化によってトラブルが改善される可能性があります。
BIOSを初期化する際は、キーボード上部にある「SUPPORT(サポート)」ボタンやF2キーなどを押し、「BIOSセットアップ」を起動してください。
メーカーによって操作手順は異なるので、説明書や公式サイトを確認しながら操作しましょう。BIOSを初期化しても、基本的にデータの復旧は可能です。ストレージを取り外し、ほかのパソコンなどに接続すれば元どおりにできます。ただし、専門技術が必要なケースもあるので、修理業者に相談してくださいね。
スタートアップ修復を実行するのも手です。再起動が勝手に行われるのは、システムファイルの破損が原因であることが多いもの。しかし、スタートアップ修復で解決できる可能性があります。
お使いのパソコンによって操作手順が異なる場合があるので、説明書や公式サイトを確認してくださいね。修復には時間がかかるため、充電しながら行いましょう。
スタートアップ修復による自己修復が失敗した場合は、システムの復元を実行しましょう。あらかじめ復元ポイントを作成していれば、その状態に戻せます。
<システムの復元の手順>
ただし、事前に復元ポイントが作成されていない場合は、システムの復元を実行できません。基本的に復元ポイントは自動で作成されますが、なかには作成されない製品もあるので、別の対処法を実践しましょう。
パソコン内に保存されているデータが消えても問題なければ、リカバリーも有効です。パソコンは初期状態に戻りますが、トラブルが解消される場合があります。
<リカバリーの実行手順>
ただし、データを消したくない場合や、自力での解決が難しい場合はそのまま電源を切り、修理業者へ依頼しましょう。
紹介した対処法を試しても起動しない場合は、修理を依頼しましょう。メーカーや専門業者に依頼すれば、分解や専門知識が必要な場合でも安心です。製品・状態・依頼先によって修理費用は異なるので、依頼前によく確認しましょう。
<パソコンが起動しないときの修理費用の目安>
なお、煙・異臭・異常な発熱や音が発生している場合は、すぐにメーカーに相談してくださいね。
使用年数が長いパソコンや中古で購入した製品が壊れた場合は、修理するより買い替えたほうがよいことも。性能がアップし、作業効率がアップする可能性があります。しかし、大きい買い物なので、慎重に選びたいという人は多いでしょう。
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