角度調節することでタブレット・テント・スタンド・ノートパソコンとして使える設計の、Dell Inspiron 14 2-in-1。ネット上では「サクサク動く」と評判です。しかし、「持ち運ぶには重い」「バッテリーの持ちがよくない」と気になる口コミも見られ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の14個の観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の2in1 PCとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、2in1 PC選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
119,000円
おすすめスコア
処理性能の高さ
インターフェースの充実さ
タイピングの気持ちよさ
キーボードの使いやすさ
画面の見やすさ
スピーカーの音質のよさ
マイク性能の高さ
WEBカメラの顔映りのよさ
バッテリー持ちのよさ
保証・サポートの選択肢の多さ
本体の熱くなりにくさ
稼動音の静かさ
持ち運びやすさ
タブレットとしての使いやすさ
CPUの型番 | AMD Ryzen 5 8640HS |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均10725.33pts |
メモリ容量 | 8GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面サイズ | 14インチ |
インターフェース | USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-C、ステレオミニプラグ(イヤホン端子)、SDカードスロット |
2in1タイプ | コンバーチブル |
良い
気になる
キーボードは一般的なJP配列でクセが少なく、浅めの打鍵感で軽やかにタイピングできます。キーはマットな質感で滑りにくく、打鍵音はほとんど気になりません。画面解像度は1,920×1,200と高く、最大輝度は270ニトあるので、屋内なら明るく精細に見えます。視野角が広く、好きな角度で使えることもうれしいポイントです。
インターフェースはUSB Type-A・Type-C端子を2個ずつ搭載しており、ハブなしでさまざまな機器と接続できます。WEBカメラの顔映りはよく、明るく色鮮やかに映りました。マイクはクリアな音声を届けられたので、オンライン会議向きです。スピーカーは高音質とはいえないものの、低音から高音までムラが少なめでした。
14インチの薄型で持ち運びしやすいサイズなので、外出先でも便利です。バッテリーは6時間30分持ち、悪くない結果でした。しかし、長時間使うなら電源コードを携帯したほうがよいでしょう。なお、電源コードを含む重量は約2kgあります。比較した商品には1.5kg程度のものもあったなか少し重いので注意してくださいね。
電話サポートは比較した商品内では珍しく、無料かつ無期限。キーボードは取り外せませんが、360度回転するのでスタンド代わりになり、画面はタッチ操作が可能です。マルチタスクなどの重い作業を行わない人にとっては使い勝手のよい2in1 PCといえます。ぜひチェックしてみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
Inspiron 14 2-in-1は、アメリカのパソコンメーカーであるDell(デル)から2024年3月に発売されました。360度回転するヒンジを備えており、利用シーンに合わせてタブレット・テント・スタンド・ノートパソコンと4つのスタイルで使えることが特徴です。ディスプレイには14インチのタッチパネルを採用しています。
CPUにはAMD Ryzen 8040シリーズを採用。AI処理に特化したプロセッサーであるNPUを搭載し、「効率的なパフォーマンスを実現する」と謳っています。AIアシスタントのCopilotを使えるのはもちろん、カメラ使用時に背景ぼかしや自動フレーミングなどのAI加工を行うWindows Studio Effectsを使用可能です。
指紋認証機能を備え、キーボードにはバックライトがついています。本体サイズは幅31.40×奥行き22.62×高さ1.89cmです。アメリカ国防省が定めた軍用規格のMIL-STD-810Hに準拠し、耐久性に配慮されています。カラーは、ミッドナイトブルー・アイスブルーの2色展開です。
人気の2in1 PCを比較検証したところ、Dell Inspiron 14 2-in-1には10個のよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
CPUの処理性能は、比較した商品のなかでもトップクラスです。パソコンの頭脳にあたるCPUには、AMD Ryzen 5 8640HSを搭載しています。Cinebench R23でベンチマークスコアを計測したところ、マルチコア平均10,725.33pts・シングルコア平均1,697.67ptsを記録。実際に使用した際の操作もスムーズでした。
グラフィック処理にかかわるGPUスコアも、比較したなかでは平均的です。動画視聴時などにカクついて見にくく感じる心配はほとんどありません。しかし、メモリは8GBとマルチタスクを行うには少なめです。複数のアプリを同時に立ち上げたり、たくさんのタブを開いたりすると動作がカクつく可能性があります。
また、ストレージの読み書き速度も速めの結果でした。CrystalDiskMarkを使用してデータの読み書き速度を測定した結果は以下のとおりです。とくにランダムなデータの読み書き速度が速かったので、細かなデータもスムーズに処理できるでしょう。
<連続したデータの読み書きのスピード>
<ランダムなデータの読み書きのスピード>
平均は2025年5月時点
HDMI 1.4端子を搭載し、モニターとの接続も簡単です。ステレオミニプラグもあり、有線イヤホン・ヘッドセットと接続できます。比較した商品のほとんどは非搭載のSDカードスロットを備えていることも強みです。なお、LAN端子・光学ドライブはありません。DVDやBlu-rayを見たい人は外付けのものを用意しましょう。
キーボードの使いやすさは上々です。アルファベットキーのキーピッチは19mmと、一般的な範囲内に収まっています。比較した商品の半数以上は¥などの記号キーが小さかったなか、アルファベットキーと同じサイズです。エンターキーはJP配列の逆L字型の形状で、幅は21.5mmとゆとりがありました。
バックスペースキーのキーピッチも21.5mmと広く、上部と右部に余裕があります。JP配列のキーボードを使い慣れている人は、違和感を抱きにくいでしょう。カーソルキーは左右キーの上部にキーがなく、上下のキーピッチが8.5mmあり、誤押下しにくい配置です。
タッチパッドの面積は9,200mm2とかなり広いので、カーソル移動などを楽に行えます。クリック可能な範囲は中央から下部にかけてです。上部中央も強く押し込めば反応しました。なお、評価には含みませんが、電源ボタンはバックスペースキーの上・デリートキーの右にあります。うっかり押さないように注意しましょう。
実際にモニター10人が使用した結果、タイピングのしやすさもおおむね好評でした。キーキャップに凹みはないものの、マットな質感です。比較した結果、キーに凹みのない商品はタイピング時に指が滑りやすかったなか、こちらは「滑りにくい」「タイピングしやすかった」との声が寄せられています。
しかし、キーの打ち心地は浅く、モニター間で大きく好みが分かれました。「反発があり、底打ち感が少ない」と好印象を抱いたモニターがいた一方で、「底打ち感は多少ある」「もう少し押し込めるほうが好み」との声が寄せられたので、深めの打鍵感を好む人よりも、軽やかにタイピングしたい人向きです。
打鍵音は静かで、耳障りな音はほとんどしません。「音がとても小さくて、速打ちしても静か」という好意的なコメントが寄せられました。静かなオフィスでも使いやすいでしょう。また、タッチパッドの感度もよく、なめらかに反応しました。スムーズにカーソル操作ができます。
<タイピングの気持ちよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、単体での重量は1,674g・厚みは19.07mmとスリムでした。面積はベゼルを含めて65,100mm2と大きくないので、カバン内などでかさばりにくいでしょう。
稼動音が気になりにくく、作業に集中しやすいことも魅力です。CPUに負荷を10分間かけたあとに騒音計で測定したところ、29.10dBでした。比較したなかには39~48dBに達した商品もあることをふまえると、稼動音は控えめといえます。静かなオフィスでも使いやすいでしょう。
Dell Inspiron 14 2-in-1にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
しかし、キーボードを折り曲げることでスタンド代わりになる点は便利です。別途スタンドを用意しなくても、動画を視聴したり資料を見せながらプレゼンしたりできます。タッチパネルを採用しており、動きのなめらかさを示すリフレッシュレートは最大60Hzなので、スクロール時のカクつきも気になりにくいでしょう。
CPUの型番 | AMD Ryzen 5 8640HS |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均10725.33pts |
メモリ容量 | 8GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面サイズ | 14インチ |
インターフェース | USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-C、ステレオミニプラグ(イヤホン端子)、SDカードスロット |
2in1タイプ | コンバーチブル |
良い
気になる
CPUの世代 | Ryzen 8000シリーズ |
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CPUの種類 | Ryzen 5 |
CPUコア数 | 6コア |
CPUスレッド数 | 12スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 平均1697.67pts |
ストレージ種類 | M.2 SSD |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 3511.88MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 1651.79MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 446.95MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 440.53MB/s |
OS | Windows 11 Home |
画面種類 | IPS |
システム上の最大輝度 | 270nit |
解像度 | WUXGA(1920×1200) |
内蔵カメラ | |
USB PD対応 | |
無線LAN規格 | Wi-Fi 6E |
キーピッチ(実測値) | 19mm |
生体認証 | 指紋認証 |
幅 | 31.40cm |
奥行 | 22.62cm |
高さ | 1.89cm |
重量 | 1674g(実測値) |
搭載Office |
Inspiron 14 2-in-1は、Dellの公式サイトにて販売しています。検証で使用したRyzen 5・メモリ8GB・ストレージ512GBのモデルの価格は119,000円(※2025年5月時点)です。購入する際に、CPUをRyzen7やインテルのものに変えたり、メモリを16GB・ストレージ容量を1TBにカスタマイズしたりできます。
Amazon・楽天市場などの大手ECサイトでも購入可能です。サイトによって価格は異なるので、1番お得に購入できる場所をリサーチしてみてくださいね。
CPUの型番 | Snapdragon X Plus |
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CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均8220.00pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 256GB |
画面サイズ | 13インチ |
インターフェース | Thunderbolt 4 |
2in1タイプ | デタッチャブル |
良い
気になる
CPUの世代 | |
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CPUの種類 | Snapdragon X Plus |
CPUコア数 | 10コア |
CPUスレッド数 | 12スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 平均1115.33pts |
ストレージ種類 | SSD |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 4792.45MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 2723.83MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 335.39MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 450.61MB/s |
OS | Windows 11 Home |
画面種類 | 不明 |
システム上の最大輝度 | 600nit |
解像度 | 2880×1920 |
内蔵カメラ | |
USB PD対応 | |
無線LAN規格 | Wi-Fi 7 |
キーピッチ(実測値) | 19mm |
生体認証 | 顔認証 |
幅 | 28.7cm |
奥行 | 20.9cm |
高さ | 0.93cm |
重量 | 1216g(実測値) |
搭載Office | Microsoft Office |
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CPUの型番 | AMD Ryzen 5 8645HS |
---|---|
CPUマルチコアのスコア(実測値) | 平均10595.00pts |
メモリ容量 | 16GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面サイズ | 14インチ |
インターフェース | HDMI、USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-C、ステレオミニプラグ(イヤホン端子)、microSDカードスロット |
2in1タイプ | コンバーチブル |
良い
気になる
CPUの世代 | Ryzen 8000シリーズ |
---|---|
CPUの種類 | Ryzen 5 |
CPUコア数 | 6コア |
CPUスレッド数 | 12スレッド |
CPUシングルコアのスコア(実測値) | 平均1735.67pts |
ストレージ種類 | M.2 SSD |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルリード) | 6577.02MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(シーケンシャルライト) | 4761.10MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムリード) | 438.76MB/s |
ストレージのベンチマークスコア(ランダムライト) | 319.84MB/s |
OS | Windows 11 Home |
画面種類 | IPS |
システム上の最大輝度 | 270nit |
解像度 | WUXGA(1920×1200) |
内蔵カメラ | |
USB PD対応 | |
無線LAN規格 | Wi-Fi 6 |
キーピッチ(実測値) | 19.5mm |
生体認証 | 指紋認証 |
幅 | 31.3cm |
奥行 | 22.7cm |
高さ | 1.79cm |
重量 | 1135g(実測値) |
搭載Office |
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