弓道かけのおすすめ人気ランキング【2025年】

思うように矢を放つためには、サイズの合う弓道かけを選ぶことが大切。紐を巻かずに装着した状態で、中指・人差し指の先が余っていないか・人差し指の又の部分が浮いていないか・親指がきつすぎないかをチェックしましょう。また、親指を保護する帽子は、中で親指の爪先を少し動かせるくらい余裕のあるものが理想です。

たとえば、弓道かけが小さいと、皮の中で指を動かしにくくなります。弦の復元する力が右手に加わったとき、指を握ろうとすると指の筋肉が圧迫されて、痛みを感じてしまうことも。反対に弓道かけが大きいと、右手に負担なく弓を引くのが難しくなります。ずれて指の力がうまく伝わらなかったり、力んでしまったり、弓を引こうとすると筈こぼれをしてしまったりする可能性があります。 

また、最初から自分の手にフィットする弓道かけを手に入れるためには、フルオーダーメイドで作ってもらうのも1つの手。ただし、フルオーダーメイドの弓道かけは非常に高価です。既製品でも使いこむことで革がなじんでフィットしてくるので、なるべくお金をかけたくない人は既製品のなかから自分に合ったサイズのものを選びましょう！

ネット通販を利用する場合、弓道かけを実際に装着してサイズ感を確かめることができません。そこでおすすめなのが手形合わせを利用する方法です。

手形合わせとは、コピー機などで自分の手形をスキャンしてメールで送るだけで、自分の手のサイズに合った弓道かけを選んでくれるサービスのこと。手形合わせは実際に弓道かけを装着しなくても、自分ぴったりのサイズの弓道かけが手に入るのがメリットです。

手形合わせの方法は販売店によってさまざまで、紙の上に置いた右手の輪郭を鉛筆でなぞってスキャンする方法や、それぞれの指の長さ・太さをメジャーで測ってメールで伝える方法などがあります。弓道かけの場合、自己判断でS・M・Lサイズのなかから選ぶと失敗するケースも多いので、手形合わせを積極的に利用しましょう！

三つがけは、現代弓道においてメジャーな弓道かけのタイプです。親指・人差し指・中指の三本を保護し、弓を引く際には親指を弦にかけ、中指で親指を押さえる形になります。会のときに、親指がまっすぐ的を向くため、三つがけは的中に向いているのが特徴です。

四つがけと比べて使う指が一本少ないため、強く弓を引くことは難しくなります。人によっては、中指が痛くなったり、引いている最中に右手首がまがったりすることも。

しかし、使う指が少ない分、三つがけは初心者からでも、ひっかかりがなく離れが出しやすいのも特徴です。弓道初心者や部活動で弓道かけを使用する学生さんは、こちらの三つがけタイプが主流となります。

四つがけは、親指・人差し指・中指・薬指を保護する四本指タイプ。三つがけよりも使う指が増えるぶん強く弓を引けるようになります。そのため、20kg以上の弓を引きたい人や指に力みなく、矢の長さ一杯引き込みたい人にぴったりです。弓を引く際には、親指を弦にかけ、薬指で親指を押さえる形になります。

三つがけから四つがけに変えたら矢のスピードが増して的中するようになったという人もいるので、四つがけは弓力を補って矢の威力を上げたい人にもおすすめです。

ただし、四つがけは使う指が多くなるため、離れで指の離し方が慣れず、出しにくいと感じることも。とくに、指のサイズや弽自体になじんでいない場合は、離れ動作自体に慣れない人も多くいます。どちらかというと中級者・上級者向けなので、初心者の人は三つがけからスタートするとよいでしょう。

弓道かけには、各八節動作がしやすいように作られたものがあります。たとえば、帽子に着目する場合は、その向きが下向きか水平かをチェックするとよいでしょう。

初心者の場合は、帽子の親指の向きがやや下向きにつくられている弽を選ぶのがおすすめです。このタイプは、親指の上に中指を乗せやすく右手に力が入りにくいため、打ち起こしがしやすいのが特徴。初心者は取り懸け動作がしやすいものを選んで、まずはしっかりひけるようになることが大切です。

ただし、親指がやや下向きになっているため、右手首をやや下向きに曲げて弓を引きこんでしまうことがあるのがデメリット。右手首が下に曲がったり、握りこんだりして、引き分けや離れがしずらくなる場合があると覚えておきましょう。

また、帽子が中指と人差し指の間に向かって水平に向いているものがあります。このタイプは、手首が下向きに曲がりにくいので、引き分け動作で横方向に引き込みやすくなり、さらに水平に右手を放しやすくなります。

ただし、親指が水平になるため、取り懸けで指を乗せにくくなるのはデメリット。人によっては取り懸け動作で親指と中指に力が入りすぎてしまい、打ち起こしを上げにくくなったり、筈こぼれを起こしやすくなったりするでしょう。

弓道かけには「一文字の弽」や「十文字弽」と呼ばれるものがあり、右手を捻るかどうかを基準に選ぶのがポイント。自分のフォームに合った弦枕のものでないと、暴発の原因にもつながるので注意して選びましょう。

「一文字の弽」は弦枕（弦がかかる場所）が帽子の中央についているのが特徴。右手を少し捻ると、弦が弦枕にしっかりかかるため、暴発が起こることなく、引き込むことができます。現在市販の三つ弽のほとんどがこの形です。

一方で、弦枕が帽子に対して斜めになっている弽は「十文字弽」と呼ばれます。こちらは四つがけに多いタイプで、弦と斜めに向いた弽が十文字にそろうのが特徴。弦枕が中央よりやや上についているものが多く、手を捻らなくても弦が弦枕にしっかりかかるようになっています。