カブトムシを飼育するとき、ケースと一緒に準備したいのがカブトムシ用マット。栄養分・水分を適度に含み、昆虫が快適に暮らせる環境を保ちます。しかし、発酵マット・腐葉土マットなどさまざま種類があり、幼虫・成虫・産卵期など成長段階によっても適するものが変わるため、どれを選べばよいか迷いますね。
そこで今回は、カブトムシ用マットのおすすめ人気ランキングと、その選び方をご紹介します。ガス抜きの方法や使用済みマットの捨て方も詳しく解説。はじめて昆虫を飼育する人はもちろん、カブトムシを大きく育てたい人はぜひ参考にして、飼育を楽しんでください。
生体販売・トリマー・トレーナー・新規事業開発・成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダー等を経験し、現在は大手ペット専門学校講師、海外製ペット用品の開発・販売、ペット関連プロモーション事業にも従事。トリマー兼トレーナーとして動物保護活動にも取り組む。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
カブトムシ用マットには、幼虫の餌・成虫の床材・メスの産卵場所といった幅広い役割があります。カブトムシ用マットは腐葉土・針葉樹・広葉樹などを砕いて粉状にしたもので、カブトムシがケースの中で快適に暮らすためには欠かせないアイテムです。
おすすめの交換頻度は、成長段階によって異ります。幼虫を飼育する場合、春くらい(気温15℃以下)まではすべて交換してください。15℃以上の日が続いて幼虫が活動し始めたら、フンがついた上部だけを取り出し、減った分をつぎ足しましょう。
25℃以上になるとサナギになっている可能性があるため、マットの交換は控えるのが基本。脱皮が終わるまでは、できるだけ衝撃を与えないことが大切です。成虫になったら、1週間~10日に一度を目安にすべてのマットを交換しましょう。
幼虫を飼育するときは、マットの再発酵を防ぐためガス抜きが必要です。再発酵するとマット内の温度が上昇し、幼虫が死んでしまうこともあるため注意しましょう。成虫の場合は必須ではありませんが、マットの発酵臭を抑えるのに効果があります。ニオイが気になるときは、ガス抜きを試してください。
ガス抜きをする際は、まずタライ・新聞紙などの上にマットを広げましょう。次に手やスコップなどで、底からまんべんなく混ぜてください。このときマットが乾いているようなら、水を足すのがポイント。最後に庭やベランダなど、日の当たらない場所に1日ほど放置すればガス抜き完了です。
ただし使用するマットや飼育環境によっては、数日から1週間ほどかかる場合もあります。1日置いて発酵臭が抜けないときは、土のようなニオイに近づくまでもう何日か放置してみてくださいね。
カブトムシ用マットを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「2つのポイント」をご紹介します。
発酵マットは、熟度によって一次・二次・三次発酵マットなどに分けられます。椎茸のホダ木・生オガを一度発酵させたものなどは、一次発酵マットに分類。その後さらに発酵を繰り返すと、二次発酵マット・三次発酵マットと熟度が上がっていきます。
カブトムシの幼虫は発酵の進んだマットを好む傾向があるため、二次・三次発酵マットを選ぶのがおすすめです。安い価格で二次発酵マットを手に入れたい人は、月夜野きのこ園の「きのこマット」をチェックしましょう。きのこ収穫後の菌床を発酵させたもので、10Lあたり500円前後で入手可能です(2023年9月現在)。
発酵マットを開封したとき、白いカビのような菌糸が繁殖している場合がありますが、これは幼虫にとって大切な栄養分。有害なものではないので、丁寧にもみほぐしてマットにしっかり混ぜ込んでください。
成虫の飼育には、埋め込みマット・腐葉土マットがぴったりです。埋め込みマットは広葉樹・針葉樹を砕いたもので、成虫が潜り込みやすい特徴があります。通気性と保水性のバランスがよく、カビやコバエが発生しづらいのもメリットです。
一方の腐葉土マットは、カブトムシが本来生活する環境に近いマット。腐葉土を購入するときは、必ず昆虫飼育用に作られたものを選んでください。家庭菜園用の腐葉土は、農薬などが入っている可能性があるため危険です。
もし成虫向けマットが手に入らなければ、新聞紙やキッチンペーパーで代用できます。細かく千切った紙をケースの底から3〜5cm程度まで敷き詰め、水をかけて湿らせましょう。ただし産卵させたい場合は紙類などで代用せず、栄養を含んだカブトムシ専用マットを準備してください。
産卵させるときは、完熟マットと謳われた商品に注目しましょう。高発酵マットとも呼ばれ、広葉樹を長期間にわたって発酵させています。栄養価が高く、幼虫を大きく育てやすいのが利点です。
より自然に近い環境を作りたいなら、黒土マットもおすすめ。自然の中で完全発酵させた黒っぽいマットで、粘りけのある質感が特徴です。年月をかけて発酵させているため、再発酵しにくいのもメリット。
どちらを選ぶ場合も、できるだけ粒子が細かく、添加物の少ないものがおすすめです。粒子が細かいと産卵しやすいうえ、産まれたばかりの小さな幼虫でも無理なく食べられます。消化吸収の効率も上がるため、大きく育てたい人は要チェックです。
ニオイが気になる人は、針葉樹を使ったマットを選びましょう。スギ・ヒバなど針葉樹をベースに作られたマットは、天然の消臭・抗菌効果を持っているのが利点。ほんのり爽やかな香りが感じられるので、ニオイに敏感な人は注目してください。コバエ・ダニが繁殖しづらいのもうれしいポイントです。
ただし、消臭・抗菌マットは成虫以外に使えないものがほとんどです。幼虫・メスに産卵させたい場合は、使用を避けてください。針葉樹は幼虫のエサにならず、メスもほとんど産卵しないため、間違えないよう注意しましょう。
コバエ対策には、防虫シートも有効です。ケースとフタの間に挟めば、コバエが侵入しないようガードできます。新聞紙・キッチンペーパーでも代用可能です。万が一ダニ・コバエが発生しても、よほど大量でなければ悪影響はないと考えられるため、気にしすぎる必要はありません。
しかし、幼虫の飼育では、ほかの虫の混入によってマットの栄養素が減ることもあるため注意が必要です。ダニ・コバエの発生量が多いときは、マットの交換を検討しましょう。線虫なら、ケース内の湿度を下げると自然といなくなることも。乾燥しすぎに注意しながら、ときどきフタを開けて湿気を逃してください。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | |||
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素材 | 容量 | 水分調節不要 | |||||
1 | マルカン インセクトランド|バイオ育成カブト虫マット|M-703 | ![]() | 幼虫が好んで食べる広葉樹100% | 広葉樹 | 約10L | 不明 | |
2 | フジコン バイオ幼虫腐葉マット | ![]() | カブト虫の幼虫のエサ、成虫の飼育環境作りに | 広葉樹 | 5L | ||
3 | アメージングクラフト SMILE PET CLUB|ヒノキのおがくず | ![]() | ダニ対策にもおすすめな国産檜のハードタイプおがくず | 檜 | 2L | ||
4 | アメージングクラフト SMILE PET CLUB|ヒノキマット | ![]() | ひのきの防虫効果で、ほかのマットと混ぜるのもおすすめ | ヒノキ | 約5L | ||
5 | アメージングクラフト Sin.|ひのきチップ | ![]() | 程よいクッション性の国産ひのきチップ | 檜 | 約3L | ||
6 | 三晃商会 育成マット | ![]() | 羽化率をUPさせるため天然広葉樹材に発酵菌を添加 | 天然広葉樹、発酵菌 | 10L | 不明 | |
7 | カインズ 昆虫くぬぎマット 消臭成分入り | ![]() | 良質な広葉樹を使用。消臭成分ポリフェノールが含まれている | 広葉樹、乾燥茶葉 | 11L | ||
8 | 北星社 ジョニーオオクワ サムライマット 針葉樹マット | ![]() | 成虫管理に使える針葉樹をチップにしたマット | 針葉樹 | 10L | 不明 | |
9 | アースプロジェクト カブトムシマット 発酵熟成竹 | ![]() | 悪臭がなく害虫も寄りにくいキレイなマット | 孟宗竹 | 40g | ||
10 | アースプロジェクト カブトムシマット 発酵熟成竹 | ![]() | 幼虫、成虫の飼育に。カブトムシの生育に適したマット | 竹 | 10L(2L×5個) |
カブトムシ用マットは、未発酵のマットと添加剤があれば自作できます。昆虫用の未発酵マットに、2%程度の添加剤を混ぜ合わせましょう。添加剤には、小麦粉・米ぬか・きな粉などを使用するのが一般的です。
よく混ざったら、水を加えましょう。ギュッと握ったとき塊になるくらいの固さまで、少しずつ加水してください。添加物・水を加えたマットは、23℃以上の場所に3~6週間ほど置くと発酵が進みます。週に一度ほど全体をかき混ぜるのがムラなく発酵させるコツ。白っぽかったマットが褐色になれば、自作マットの完成です。
もしマットから酢っぱいニオイがしていたら、発酵に失敗しています。底のほうからしっかり混ぜ、水分を飛ばして再度発酵を試みましょう。
交換したマットは、家庭ゴミとして処分するのが基本です。捨て方は自治体によって異なるため、市役所・区役所の公式サイトなどで確認してください。死んでしまったカブトムシ・幼虫も土に埋めず、家庭ゴミとして捨てるのが望ましい方法です。
マットは土だからと、庭や公園などに撒くのは絶対にやめましょう。昆虫を飼育したマットには、寄生虫・病原菌などが付着している可能性があります。知らないうちに卵が産みつけられていると、屋外で繁殖して生態系を崩すことも。小さな生き物でも、飼育すると決めたら最後まで責任をもって管理しましょう。
カブトムシを飼育するうえで必要なアイテムは、ほかにもいろいろあります。以下のコンテンツでは、おすすめのカブトムシ用ケース・ゼリー・のぼり木をご紹介。マットとあわせてじっくり検討してください。
1位: マルカン|インセクトランド|バイオ育成カブト虫マット|M-703
2位: フジコン|バイオ幼虫腐葉マット
3位: アメージングクラフト|SMILE PET CLUB|ヒノキのおがくず
4位: アメージングクラフト|SMILE PET CLUB|ヒノキマット
5位: アメージングクラフト|Sin.|ひのきチップ
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