メダカなどの屋外飼育で使う「ビオトープ」には、水草選びが大切です。ビオトープ向けの水草はホームセンターでも販売されています。しかし、水草の植え方・レイアウト方法が水槽アクアリウムと異なるうえに、越冬できるかなどの問題もあり、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、ビオトープ向け水草のおすすめ人気ランキングと、その選び方をご紹介します。花を咲かせる水草や、水草が増えたときの対処法も解説していますよ。本記事を参考に、ビオトープで癒しの空間を作ってみてはいかがでしょうか。
生体販売・トリマー・トレーナー・新規事業開発・成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダー等を経験し、現在は大手ペット専門学校講師、海外製ペット用品の開発・販売、ペット関連プロモーション事業にも従事。トリマー兼トレーナーとして動物保護活動にも取り組む。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
ビオトープとは、動物や植物などの生物が安定して生息できる空間のことです。ギリシャ語の「bio(命)」・「topos(場所)」を組み合わせた造語で、1908年のドイツから広まりました。日本では主に水辺の生態系を鉢・プラ容器などを使用して人工的に再現したものとして知られています。
ビオトープにおける水草の役割は、メダカや貝類などの生物に酸素を供給することです。水草の種類によっては、水質浄化・水温上昇の抑止・魚の産卵床の役割も果たします。また、魚のフンは水草や土に生息するバクテリアの栄養となるため、ビオトープ内での水草と魚はお互いに欠かせない存在です。
ビオトープは熱帯魚を飼育する水槽アクアリウムとは異なり、ヒーターやフィルターなどの設備は不要。水草によって水質浄化ができていれば、水換えの必要もほとんどありません。餌やりや掃除の手間がかからず、庭・ベランダなどに鉢が置ける小さなスペースがあれば、初心者の人でも手軽に自然の空間を楽しめますよ。
水草を購入するときは品種名も合わせて確認しましょう。「水草セット」「水草」とだけ書かれた製品を購入すると、その後に栄養剤を追加購入する際に、どの水草用を買えばいいかがわからなくなる懸念があります。すでにある水草・水槽・魚との相性もあるため、品種名のチェックは必須です。
ビオトープ向け水草を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
美しいビオトープのレイアウトを作るには、全体のバランスを考えることが重要です。真横から鑑賞する水槽アクアリウムとは異なり、ビオトープは上部から鑑賞します。背丈の低い「前景草」・背丈の高い「後景草」・水面に浮かぶ「浮草」を使ってレイアウトを作りましょう。
ビオトープの前景には、葉だけが水面に浮かぶ「浮葉植物」・根も水中に浮かぶ「浮水植物」がぴったりです。どちらも葉が水面を覆っているため、日光を遮り水温の上昇を抑止する役割があります。価格も手ごろで扱いも簡単な浮草は、熱帯魚と合わせて楽しみたい人や初心者にもおすすめです。
ビオトープに適した浮葉植物は、睡蓮・アサザなどが代表的。特にアサザは日当たりのよい場所に置くだけで育つので、初心者でも簡単に育成できます。浮葉植物を入れる際は、土に根を張った状態で葉だけが水面に出るように、水位を調整しましょう。
浮水植物は、ホテイアオイ・アマゾンフロッグピットがうってつけです。浮水植物の水中に浮いた根は、メダカなどの魚の産卵床や隠れ家になります。ただし、増えすぎると水面を完全に覆ってしまうことも。水面を泳ぐメダカの遊泳の邪魔になるため、定期的に間引きを行いましょう。
普段、私達は水面に浮かぶ水草を上から眺めていますが、水槽内にレイアウトすることで側面からの景色をまじかに眺めることができます。
日頃目にすることのない景色が毎日の生活のなかに登場すると、気分転換になるでしょう。
ビオトープの後景には、常に水に浸かっていなくても育つ「湿地植物」・土に根を張って茎の上部や葉の一部が水面に出ている「抽水植物」がおすすめ。どちらも背が高く、水面の浮草よりも高い位置に葉が出るため、葉の形状などデザインを重視して選びましょう。
湿地植物では、シラサギカヤツリに要注目。葉の先端が白く花開く姿が特徴的で、ビオトープのアクセントにもなります。ただし、水深が深いと根腐れを起こす可能性があるので、根本が10cm以上水に浸からないように調整しましょう。
自然の風景を楽しみたいのなら、抽水植物のミズトクサ・ウォーターバコパがぴったり。ウォーターバコパは時間帯や水中・水上によって葉の色が変化するため、さまざまな姿を楽しめます。どちらも背が伸びすぎた場合は、定期的にトリミングを行いましょう。
水槽内に底砂・浮島・オブジェなどをレイアウトすれば、奥行きのある独自の世界観を作り出すことが可能。水草のレイアウトはピンセットを使い、わずか数mmの移動にさえこだわるほど奥深い趣味になりますよ。
花を咲かせる水草を選ぶと、アクセントのあるレイアウトを作ることが可能。窓辺にインテリアとして置くと部屋が一気に華やぎます。浮葉植物の睡蓮・アサザ、浮水植物のホテイアオイはかわいらしい色の花が咲く水草です。湿地植物のシラサギカヤツリも白い花を咲かせます。
小さめのビオトープには、睡蓮のなかでも小型な姫睡蓮がぴったり。姫睡蓮の花の色は赤・ピンク・白・黄色の4種類で、花の形状も種類によって異なります。作りたいレイアウトのイメージに合った色・形状を選びましょう。
ただし、睡蓮の開花には肥料が必要です。肥料なしで手軽に花を楽しみたい場合は、小さな黄色い花がかわいいアサザ・薄紫色の花が美しいホテイアオイを選びましょう。浮葉植物のアサザは、土中の養分さえ足りていれば開花のために手を加える必要はありません。ホテイアオイも日光のみで成長し、夏には開花を楽しめますよ。
ビオトープでメダカ・エビなどの生物を飼育する場合は、それぞれの特徴に合った水草を選びましょう。
ビオトープでメダカを飼育するなら、水質浄化能力のある沈水植物や水温上昇を防ぐ浮草がおすすめ。沈水植物は水底の土に根を張り、葉も茎も水中にあるものです。ビオトープで代表的な沈水植物には、アナカリス(オオカナダモ)・マツモなどがあります。
アナカリス・マツモはどちらもCO2・肥料の添加などが不要で育成が簡単です。高い水質浄化能力があるうえに、メダカの隠れ家・産卵床の役割も果たします。ただし、どちらも成長スピードが速いため、増えすぎには注意しましょう。
気温が高い夏場には、浮水植物・浮葉植物としてご紹介したアサザ・ホテイアオイが重宝します。メダカは水温2〜38℃で生存可能ですが、夏の直射日光が当たると水温が40℃以上になってしまう可能性も。葉を水面で覆うことで日光を遮り、水温の上昇を抑止できます。
メダカの飼育は簡単で初心者向けといわれており、大人になってからメダカを飼うのは物足りないという意見もあります。しかしメダカと水草の組み合わせは、忙しい大人でも手軽に始められる新しい趣味としておすすめです。
水槽内に水草を入れて生息環境を整えると、繁殖させたり水草に隠れるメダカの様子を眺めたりすることもできますよ。
エビを飼育する場合は、必ず無農薬・残留農薬処理済みの水草を選びましょう。ミナミヌマエビ・ヤマトヌマエビなどは体が小さいため、少しの農薬でも全滅してしまう可能性があります。
ビオトープに入れる前に水草をよく洗浄したとしても、農薬の成分は残ってしまうので注意が必要です。残留農薬処理がされていない水草を水槽内に入れると、水質が悪化してしまいます。水質の変化は、生物に悪影響を及ぼす危険があるので注意してください。
水草はネットでも購入できますが、一見するとそれぞれの製品の違いがわかりにくいものです。購入時は価格だけで判断をせずに、販売前にどのような下処理がされているかを確認してください。水草の多くは害虫除去・傷み防止のために農薬が使用されているため、必ず無農薬の表記がある水草を選択しましょう。
水草から出たコケを食べるエビには、成長の速いマツモがおすすめ。コケを食べ尽くしたエビは水草の新芽も食べてしまい、水草が成長できなくなる可能性があります。しかし、マツモはすぐに成長して増殖するため、食べ尽くされるリスクも低い種類です。
主に屋外に設置するビオトープは、できるだけお手入れの手間をかけずに楽しみたいですよね。水質適応幅の広い水草・越冬できる水草・CO2と肥料の添加がいらない水草なら、初心者でも簡単に育てられますよ。
水質適応幅が広い水草は、ビオトープの水質管理の手間がかからないので初心者にぴったり。安定したビオトープの水質は、弱酸性から弱アルカリ性をキープしているのが特徴です。しかし、屋外で放置していると水質が悪化し、水草が枯れてしまうこともあります。
水質は見た目でよしあしの見極めが難しいうえに、良好な状況を維持しつづけるのも簡単ではありません。水草や魚を1種類追加しただけで水槽の環境がガラっと変わってしまうこともあります。まずは失敗を避けたい、今の状態を維持したいというときは、汎用性の高い水草を選びましょう。
水質適応幅の広いマツモ・アナカリス・アマゾンフロッグビットであれば、多少の水質の変化にも対応可能。水質管理の手間をかけずにビオトープを楽しみたい人におすすめです。
ビオトープを1年中屋外で楽しみたいなら、越冬できる水草を選びましょう。水草は本来屋外にある植物ですから、冬の寒さにも負けない強い品種もあります。日本で自生している水草であれば、気温の変化に対応できる幅が大きいので越冬が可能です。ただし、海外の水草の多くは日本の気候に慣れていないため、寒い環境では枯れてしまうので注意が必要です。
ビオトープの越冬には、アナカリス・ミズユキノシタ(ルドウィジア オバリス)・ロタラが適しています。ただし、いずれも水面が凍るほど寒い場所での越冬はできません。また、浮草のホテイアオイ・姫睡蓮も水温10℃までであれば越冬できる可能性があります。
できるだけ手間をかけずに簡単に育てたい場合は、CO2・肥料の添加がいらない水草を選びましょう。水草の種類によっては、定期的にCO2・肥料を添加しないと育たない場合があります。
マツモ・アナカリス・ウォータークローバーはCO2・肥料の添加がいらない水草です。いずれも十分な日光があれば成長します。ただし、水温が28℃以上にならないよう、夏はすだれなどの日除けを利用して水温調節を行ってください。
インテリア気分であまり手をかけずに楽しみたいという人は、手軽に扱える品種を選びましょう。お手入れが簡単で生息力の強い、カモンバ・ホテイなどの品種もおすすめです。
水草は、水中の成分や日光を浴び育ち続けます。思うように生育が進まない場合は、専用の栄養剤の滴下が必要ですが、栄養剤選びや滴下するタイミングを難しく感じる人もいるでしょう。生育を進めるためには、水槽サイズを大きくする・水草の量を減らす・日当たりのいい場所に水槽を置くなどの方法も試してみてくださいね。
水草の組み合わせに悩んだら、ビオトープ向け水草のセット販売品を選びましょう。花の色や高さなどを考えて組み合わせられているので、そのままレイアウトできる水草がそろっています。部屋に水槽を置いてみたいと思っても、水槽のサイズ・ポンプ・砂利など何を買いそろえたらいいかわからないというときもセットはおすすめです。
セット品を選ぶときは、水槽の設置場所を先に決めてから水槽のサイズを選びましょう。水槽は本体のサイズだけでなく、中に入れる水の重量も合わせて耐えられる棚やスペースの確保が必要です。大きな水槽は圧巻の景色を楽しめますが、その分重量も大きく専用の置き台が必要になる場合もあります。
また、初心者には水草だけでなくメダカなどの生体がセットになったものがうってつけです。セット販売品なら、組み合わせ・レイアウト・生体選びに迷うことなく、すぐにビオトープを始められますよ。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | |||
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適応温度 | 無農薬 | 必要光量 | |||||
1 | charm ミズトクサ | ![]() | 茎の高さが50cm以上になる育てやすい多年草 | 不明 | 不明 | 不明 | |
2 | チャーム サルビニア ククラータ|12937 | ![]() | フードのような形状が個性的 | 20〜28℃ | 水槽60cmの場合20W(3灯以上) | ||
3 | NoA-Spearfishing- ロタラ レディッシュ | ![]() | トリミングに強く中景・後景向け、赤系の定番水草 | 不明 | 不明 | ||
4 | STANDARTH アナカリス | ![]() | 天然・農薬不使用。すぐ使えるように処理済み | 不明 | 不明 | ||
5 | charm ナガバオモダカ(サジタリアグラミネア) | ![]() | 涼しげな小さな花がつく植物。地下のランナーでよく増える | 不明 | 不明 | 不明 | |
6 | チャーム フィランサス フルイタンス|13069 | ![]() | 立体感のある丸い葉がかわいい。色の変化も楽しめる | 20〜28℃ | 水槽60cmの場合20W(3灯以上) | ||
7 | Billi An Net ロタラロトンディフォリア福建省 | ![]() | 管理しやすくトリミング耐性に優れた水草 | 不明 | 不明 | ||
8 | kotoichiya カボンバ 10本 | ![]() | 金魚藻として有名な、見た目もかわいいカボンバ | 20~28℃ | 不明 | ||
9 | チャーム メダカが喜ぶ浮き島!赤系水草Ver|380558 | ![]() | 設置するだけで絵になる!メダカの飼育におすすめ | 不明 | 不明 | 不明 | |
10 | チャーム サイコクヒメコウホネ | ![]() | 透明感のある柔らかな水中葉を展開 | 23〜26℃ | 不明 | 60cmの水槽で20W(3灯以上) |
ビオトープに水草を植える際は、鉢底の全面に植えないように注意してください。全面が水草で埋まると、メダカ・エビなどの遊泳の邪魔になるほか、日光が遮られて水草の成長に悪影響が出る可能性も。水中に植える前景草、水上に飛び出す後景草、水面の浮草のバランスを考えて控えめに植えましょう。
また、美しいビオトープを作るためには土は入れず、化粧砂利・小石・ソイルなど洗浄済みの専用品を敷くのがおすすめです。土を入れると、水が濁って水質悪化の原因となることも。土に根を張る湿地植物・抽水植物を植える場合は、土の上を覆うように水質浄化土を入れると、水質悪化のリスクを減らせます。庭や河原から持ち帰った石などを入れる場合は十分に洗浄し、余計な汚れを落としてからレイアウトしましょう。
ビオトープに入れる水草の量は、魚が自由に泳ぎ回れるスペースがあるかを基準に決めます。また、水草全体に光が当たっているかも重要。水草が多すぎると、魚が絡まって自由に泳げなくなるうえに、重なり合った水草に光が当たらずに枯れてしまう可能性があります。
水草が増えてきたら、トリミングを行いましょう。特に日当たりのいい夏は水草が増えやすくなります。古い葉を切ることで新しい芽が出てくるため、ビオトープを美しく保つためにも定期的なカットが大切。葉の切り方にもそれぞれのセンスが出るので、出来上がりを想像しながら、トリミングも楽しみましょう。水草を適切な量に保つことで、美しい自然の空間を楽しめますよ。
以下の記事では、金魚・メダカに合った水草を詳しくご紹介しています。また、メダカにぴったりのソイルもご紹介していますので、ぜひビオトープ作りの参考にしてみてくださいね。
1位: charm|ミズトクサ
2位: チャーム|サルビニア ククラータ|12937
3位: NoA-Spearfishing-|ロタラ レディッシュ
4位: STANDARTH|アナカリス
5位: charm|ナガバオモダカ(サジタリアグラミネア)
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