「アスリートが求めるすべてを」と謳う、イヤーフック付きの完全ワイヤレスイヤホン、Beats Powerbeats Pro 2。「バッテリー持ちがよく、長時間使える」と評判です。しかし「好みの音質に変えられない」「ノイズキャンセリングは控えめ」と気になる口コミも見られ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
35,981円
おすすめスコア
音質のよさ
使い勝手のよさ
連続再生時間の長さ
マイク性能の高さ
ノイズキャンセリング性能の高さ
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 10時間 |
---|---|
連続再生時間 (充電ケース込み) | 45時間 |
イヤホン形状 | カナル型、耳掛け型 |
おすすめの音楽ジャンル | 女性ボーカル、男性ボーカル、J-POP |
良い
気になる
Beats Powerbeats Pro 2は、日常的に使いやすい商品を探している人におすすめです。音質はBeatsらしく、低音から高音までバランスよく響きます。上位商品ほど細かな音までは鳴らし切れず、中音や高音は音数が増えるとこもり気味でしたが、各音域が埋もれずにまとまり感がありました。聴き疲れしにくいサウンドで音が上下に広がる感覚もあり、ある程度の臨場感を味わえます。
臨場感を高める空間オーディオに対応し、比較した商品の半数は非搭載のパーソナライズ機能も搭載。簡単に音質調整できます。また、使い勝手も上々です。基本操作はイヤホンのボタンで行え、着脱検知・ペアリングアシストにも対応しています。イヤーフック付きで安定感があったので、ランニング中などにもぴったりです。
ノイキャン・外音取り込み機能があり、シーンに合わせて使い分けられます。口コミに反してノイキャン性能も良好です。人の話し声や突発的な音を25~29dBほど低減しました。比較したなかには5~20dBしか低減できなかった商品もあったので、中高音のノイズに強いといえます。騒がしい街中で音楽に没入しやすいでしょう。
バッテリー持ちがよいので、充電切れを気にせず1日中つけっぱなしで過ごせます。連続再生時間はイヤホン単体で10時間・ケース込みで45時間です。防水性能はIPX4に対応し、雨・汗による故障リスクを軽減できます。マイク性能も悪くなく、人の声を強調しつつ周囲のノイズを低減し、スムーズに通話できるレベルでした。
しかし価格は39,800円(※2025年4月時点・公式サイト参照)と高め。比較した同価格帯の多くの商品が搭載していたマルチポイント・自由調節型イコライザー機能はありません。口コミの指摘どおり、細かく音質調整したい人には不向きです。音のカスタマイズ性やマルチポイント機能を求めるなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にBeats Powerbeats Pro 2と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイの完全ワイヤレスイヤホンと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Beats Powerbeats Pro 2の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
パナソニック
ジャンルを問わないクリアな音質を求める人に!機能性も充実
オーディオテクニカ
ケース込みで最長65時間の連続再生が可能。芯のある重低音も魅力
Powerbeats Pro 2は、Apple傘下のオーディオ機器ブランドBeats(ビーツ)が手掛けたワークアウトのためのワイヤレスイヤホンです。イヤーフックには超軽量のニッケルチタン合金を採用し、従来モデルより20%軽量化。最高のフィット感を叶えるため、約1,000名のアスリートによる1,500時間以上のテストを行っています。
AirPods Pro 2に使われているApple H2チップを搭載しているのも特徴です。高音質なサウンド、優れたノイズキャンセリングなどを実現したとアピールしています。Beatsではじめて、心拍数モニタニング機能も追加されました。リアルタイムでアプリに連携し、ワークアウト時のパフォーマンス分析をサポートします。
日本国内での発売日は2025年2月です。カラーはジェットブラック・クイックサンド・ハイパーパープル・エレクトリックオレンジの4色から選べます。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
音質がよい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「どの音域も満遍なく聴こえ、音の迫力、解像度ともに高水準でどんな楽曲でもクリアかつ表現力豊かに再現できるもの」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
使い勝手のよい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「基本的な機能に加え、ノイズキャンセリング機能やマルチポイント接続などの実用的な機能に対応しているもの」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
連続再生時間に優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「充電しなくてもイヤホンだけで1日中使えるうえ、ケース込みで3日間使い続けられるもの」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
マイク性能が高い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「女性・男性の声もノイズに負けないうえ、ハキハキと聞こえる性能をもったもの」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
ノイズキャンセリング性能が高い商品として、ユーザーがとても満足できる基準を「あらゆるノイズをカットしたうえで、聞こえるべき音は聞こえ、外音のうるさい環境でも音楽が楽しめる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
人気の完全ワイヤレスイヤホンを比較検証したところ、Beats Powerbeats Pro 2には5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
中音・高音も低音に負けず、クリアで伸びやかでした。しかし音数が増えると、中音ごと・高音ごとにまとまって聴こえる傾向があったのが惜しいところです。比較した上位商品のように細かな音までは鳴らし切れておらず、高音質というには一歩およびません。
一方で、低遅延モード・聴覚補助機能・話しかけられると音量をコントロールする機能は非搭載です。比較した商品の半数以上が対応していたマルチポイント機能にも非対応でした。スマホ・PC・タブレットなど複数の機器との同時接続はできないので、機器を切り替える際は都度ペアリング操作する必要があります。
とはいえ、2台以上の機器と同時につなぐ必要がないなら十分便利に使えます。Appleのペアリングアシスト・着脱検知機能があるので、イヤホンを近づけると簡単に接続でき、イヤホン着脱時の操作も最小限です。BeatsアプリからはAppleの「探す」機能も使えます。ケースが浅く、イヤホンを取り出すのもスムーズでした。
イヤーパッドは片耳8.7gと、比較したほとんどの商品が5g前後だったなかやや重さがありますが、30分装着しても耳が痛くなることはなく、つけ続けられました。フックのように耳に引っ掛けられるので、ランニングやスポーツをしながらでも落ちにくいですよ。
比較したなかには5~20dBしか低減できない商品もあったことをふまえると、中高音のノイズに強いといえます。聞こえるべきサイレン音があまりカットされなかったのもよい点です。イヤホンを装着したままウォーキングやランニングがしやすいでしょう。騒がしい街中やカフェなどで使いたい人におすすめです。
その一方、電車内での使用に向いているとはいえません。電車の走行音の低減には12.10~24.70dBまでムラがあり、聞こえるべき車内放送は21.9dBとかなり低減されていました。電車内では走行音に邪魔されて音楽を聴き取りにくかったり、大事なアナウンスを聴き逃したりする可能性があるので注意しましょう。
Beats Powerbeats Pro 2にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 10時間 |
---|---|
連続再生時間 (充電ケース込み) | 45時間 |
イヤホン形状 | カナル型、耳掛け型 |
おすすめの音楽ジャンル | 女性ボーカル、男性ボーカル、J-POP |
良い
気になる
ワイヤレス充電対応 | |
---|---|
Bluetoothバージョン | 不明 |
対応コーデック | SBC、AAC |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
充電端子 | USB Type-C |
操作方法 | ボタン式 |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
再生/停止操作可能 | |
曲のスキップ操作可能 | |
音量調整操作可能 |
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
35,654円
(最安)
販売価格:35,981円
ポイント:327円相当
送料無料
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38,000円
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45,800円
(+10,146円)
販売価格:45,800円
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(392件)
Powerbeats Pro 2は、Beatsの公式サイトやAppleの公式サイトにて販売しています。価格は39,800円(※2025年4月時点)です。
そのほか、Amazon・楽天市場などの大手ECサイト、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店でも販売を確認できました。サイトによってはセールを行っている場合があるので、どこで1番お得に購入できるかリサーチしてみてくださいね!
最後に、音質にこだわりたい人にぴったりな商品をご紹介します。
とにかく高音質なものがほしいなら、SONY WF-1000XM5。低音から高音まで各音域がバランスよく鳴り、原音の再現性に優れていました。パーソナライズ機能や自由調節型のイコライザーなど、音のカスタマイズ機能も充実しています。ノイキャン性能も高く、電車の走行音や大勢の話し声などをしっかり低減しました。
使い勝手にこだわるなら、ハーマンインターナショナルのAKG N5 Hybrid。複数の機器と同時に接続するマルチポイントをはじめ、着脱検知・自由調節型と選択型のイコライザーなど、便利な機能を豊富に搭載しています。音質はクリアで解像感が高く、細かな音のニュアンスまでしっかり再現していました。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 12時間 |
---|---|
連続再生時間 (充電ケース込み) | 36時間 |
イヤホン形状 | カナル型 |
おすすめの音楽ジャンル | クラシック、ジャズ、アニソン、ダンスミュージック、K-POP、ロック、J-POP |
良い
気になる
ワイヤレス充電対応 | |
---|---|
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC、AAC、 LDAC、 LC3 |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
充電端子 | USB Type-C |
操作方法 | タッチ式 |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
再生/停止操作可能 | |
曲のスキップ操作可能 | |
音量調整操作可能 |
SONY WF-1000XM5を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 10時間 |
---|---|
連続再生時間 (充電ケース込み) | 40時間 |
イヤホン形状 | カナル型 |
おすすめの音楽ジャンル | ジャズ、J-POP |
良い
気になる
ワイヤレス充電対応 | |
---|---|
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC、LC3plus |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
充電端子 | USB Type-C |
操作方法 | タッチ操作 |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
再生/停止操作可能 | |
曲のスキップ操作可能 | |
音量調整操作可能 |
ハーマンインターナショナル AKG N5 Hybrid AKGN5HYBRIDWHTを検証レビュー!完全ワイヤレスイヤホンの選び方も紹介
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