Anker、BOSE、Shokzもいいけど…。“ながら聴き最強”の開放型イヤホンはNothingを1回試して欲しい【オープンイヤー26商品比較】
「世にあふれる数々の商品のなかから一体どれを選べばいいの?」という疑問に答えるべく、"1番いいもの"を探して日々検証している『マイベスト』。のべ3万2000点もの商品を使い比べたなかから、テーマ別にベストバイ・アイテムを紹介していくのが本特集です。
今回は「#ガジェット」をテーマに、オープンイヤーイヤホン26商品の比較検証で評価が高かった4商品をピックアップ。「自宅で“ながら聴き”するのにぴったりなのは?」「ジョギングするときにおすすめなのは?」など、目的に合ったアイテムをチェックしてみてくださいね。
本コンテンツの情報は公開時点(2025年6月2日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
オープンイヤーイヤホン26商品を集めて徹底検証しました!
イヤホンを選ぶとき、音楽に没頭したい人や電車など環境音が大きい場所で使う人にとっては、周りの雑音もしっかり遮ってくれる「カナル型」が人気。有名どころではApple Japanの「AirPods Pro」や、ソニー「WF-1000XM5」などが挙げられます。
でも最近では、作業中や運動中に音楽を“ながら聴き”する人が増えて、「周囲の音も聞きながら音楽を楽しめる“オープンイヤーイヤホン”って便利かも?」という流れが来ています。
「家族に声をかけられたとき気付きたい」「カナル型は耳が蒸れたり痛くなったりするから長時間使用したくない……」などの理由から、注目度が上がっているんです。
実際に装着すると、耳への圧迫感がないことや、耳元にちょっと良いスピーカーが置かれているような不思議な感覚に驚かされるはず。爆音で音楽に集中するのではなく、仕事や家事をしながら音楽や音声をBGM的に流すという使い方は、慣れるとクセになりそうな快適さがあります。
音抜けが良いので、映画やライブ音源にもマッチしているとの声も。
そこで、オープンイヤーイヤホン26商品を集めて「ながら聴きサポート性能の高さ」「耳からのずれにくさ」「マイク性能の高さ」など8項目を検証!
その結果わかったのは、「どんな目的で使うか」によって選ぶべき商品が全然違ったということでした。
詳しくはマイベストの「オープンイヤーイヤホンのおすすめ人気ランキング」をご覧ください!AnkerやJBL、ソニーなど人気メーカーのスコアも公開中です!
【ポイント①】オープンイヤーイヤホンは「耳掛け」と「イヤーカフ」の2タイプ。どう使うかで選ぶのがおすすめ
耳掛けタイプでも耳からのずれにくさが低評価な商品もあったので一概に「ずれない」とはいえませんが、運動中に音楽を楽しみたい人は耳掛けタイプを中心に選ぶとよいでしょう。
一方、「耳掛けタイプは眼鏡やマスクに干渉するかも……」と気になる人には、イヤーカフタイプがおすすめ!
また、どうしてもスポーティーな印象になりがちな耳掛けタイプに対して、イヤーカフタイプはファッションを邪魔しないデザインが多いのもメリットです。
検証コンテンツの評価も参考にしながら、それぞれのタイプにどのような特徴があるのか意識すると、よりイメージに近い使用感の商品が探しやすいですよ。
なお、オープンイヤーイヤホンは長時間使う人が多いからこそ「耳への圧迫感の少なさ」も要チェック。
そもそもオープンイヤーイヤホンは耳の穴にイヤホンを入れないので圧迫感が少なめですが、今回ピックアップした4商品はいずれも「耳への圧迫感の少なさ」★4.50以上なので、耳が痛くなりにくく快適に使えるでしょう。
ところで今回集めたイヤホン、“骨伝導”イヤホンと何が違う?
耳をふさがない「ながら聴き」用のイヤホンといえば“骨伝導”をイメージする人もいるかもしれません。今回の「オープンイヤー」検証記事では骨伝導の商品は含んでいませんが、そもそも骨伝導イヤホンってどんな仕組みなの?便利なの?と気になる人もいるはず。
骨伝導イヤホンとは、振動子と呼ばれるパーツを頬や側頭部の骨に密着させることで骨の振動が内耳に伝わって音として認識されるものです。
一方、今回集めた「オープンイヤー」の商品は空気を介して音を伝えるタイプ。
同じ「ながら聴き」が得意な両者ですが、音の聴こえ方はオープンイヤーの方が自然。一方、骨伝導は防水に強く、よりタフな環境で使える商品が多いという傾向があります。
違いが気になる人は、下記「骨伝導イヤホンのおすすめ人気ランキング」もあわせてご覧ください!
【ポイント②】より目的に合った性能を求めるなら「操作性」と「マイク性能」をチェック
たとえば、運動や家事中に使うなら「操作形式」と「本体だけでどれくらい操作できるか」といった「操作性」が重要なポイント。
イヤホンの操作形式は「ボタン式」「タッチ式」「感圧式タッチ」の3つがありますが、動きながら使うならしっかり押した感触があり誤操作を避けやすい「ボタン式」や「感圧式タッチ」がおすすめです。
また、再生・停止・スキップ・音量調整などの基本操作が本体だけで簡単にできると、スマホを手に取れない場面でも快適。直感的に操作しやすいかという点もチェックしたいところです。
さらに、通話やリモート会議が多い人は、「本体だけで通話に応答できるか」「マイクがノイズを低減てきているか」といった「マイク性能の高さ」が快適なオープンイヤーイヤホンを選ぶカギ。
実際に26商品を比べてみると、マイクが拾った声はどの商品も及第点レベルでしたが「ノイズリダクション機能」の精度は商品によって大きな差があったので要注目です!
ノイズリダクションとは、マイクで拾った音のなかで話者の声以外をカットする機能。特に、生活音のある環境で通話をするならノイズリダクション機能があると自分の声が相手にしっかり伝わるので便利ですよ。
このように、使うシーンに合った機能が高評価のイヤホンを選ぶことで、満足度の高いアイテムに出会えるはずです。
それでは、この2つのポイントを満たしたうえで、音質のよさもバッチリな4つのオープンイヤーイヤホンをご紹介します!
- おすすめスコア:★4.63(1位 /26商品中)
- 音質のよさ:★4.80
- 連続再生時間の長さ:★4.10
- ながら聴きサポート性能の高さ:★4.73
- 耳からのずれにくさ:★4.35
- 耳への圧迫感の少なさ:★5.00
- 防水・防塵性能の高さ:★4.10
- 音漏れのしにくさ:★5.00
- マイク性能の高さ:★4.75
Nothing Technologyの「Nothing Ear(open)」(販売価格:24,800円)は「音質のよさ」「マイク性能の高さ」ともに★4.70超えの高評価で、おすすめスコアも26商品中1位。
音を楽しみたい人にもリモート会議に使いたい人にもピッタリな“高バランス型”のオープンイヤーイヤホンです。
しかも操作方式は感圧式タッチで、「ながら聴きサポート性能の高さ」も★4.73。直感的に操作できて誤操作も少ないので、移動中でも本体だけで快適に操作できちゃいます!
ただし、モニターコメントで「走っても落ちにくい」というコメントがある一方、「首を振ると上下に動く」といった意見も。そのため、やや使用シーンを選ぶ可能性はありますね……。
とはいえ、決してずれやすいわけではなく、「耳への圧迫感の少なさ」のスコアは★5.00と最高スコアです。長くイヤホンを付ける場面では装着しているのを忘れてしまうほどの快適さで活躍してくれる一品です!
- おすすめスコア:★4.61(2位 /26商品中)
- 音質のよさ:★4.50
- 連続再生時間の長さ:★4.72
- ながら聴きサポート性能の高さ:★4.65
- 耳からのずれにくさ:★4.60
- 耳への圧迫感の少なさ:★4.96
- 防水・防塵性能の高さ:★4.30
- 音漏れのしにくさ:★5.00
- マイク性能の高さ:★4.62
「え?フィット感を求めて耳掛け式を見たのに、1位の商品ちょっとずれるの?」という人におすすめしたいのが、Shokz Japan「Open Fit2 | SKZ-EP-000046」(販売価格:23,960円)。
おすすめスコアでは1位の「Nothing Ear(open)」に一歩及びませんでしたが、ほどんどの検証項目で★4.50以上と高評価だった死角の少ない商品です。
気になる「耳からのずれにくさ」の評価も★4.60で、「激しく動いてもズレない」と絶賛するモニターも!
運動するときに使いやすい商品を探している人は、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
- おすすめスコア:★4.56(3位 /26商品中)
- 音質のよさ:★4.75
- 連続再生時間の長さ:★3.99
- ながら聴きサポート性能の高さ:★4.80
- 耳からのずれにくさ:★4.30
- 耳への圧迫感の少なさ:★4.57
- 防水・防塵性能の高さ:★4.00
- 音漏れのしにくさ:★5.00
- マイク性能の高さ:★4.80
イヤーカフタイプのなかでNo.1になったのがボーズの「BOSE Ultra Open Earbuds」(販売価格:26,200円)です。
誤操作が少ないボタン式操作なうえに、「ながら聴きサポート性能の高さ」は★4.80で26商品中1位。本体のみで曲の再生・停止・電話応答などが可能で、アプリを使えばボタン操作のカスタマイズまでできちゃいます!
また、さすがBOSEというべきか、「音質のよさ」の検証ではイヤーカフタイプの中で★4.75と最高スコアを記録。実際に使ってみた担当者からも「どっしりと安定感のある低音が楽しめる」といった感想が寄せられました。
オープンイヤーイヤホンは構造の関係上、カナル型と比べて低音が弱くなりがちだといわれています。しかし、それでもなるべくいい音で“ながら聴き”を楽しみたい!という人におすすめ。
さらに、マイク性能の高さの評価は★4.80で、ノイズリダクション性能は比較した商品の中でもトップクラス。音楽を聴く人だけでなく、通話が多い人にも使いやすいオープンイヤーイヤホンといえるでしょう。
- おすすめスコア:★4.55(4位 /26商品中)
- 音質のよさ:★4.50
- 連続再生時間の長さ:★4.22
- ながら聴きサポート性能の高さ:★4.60
- 耳からのずれにくさ:★4.35
- 耳への圧迫感の少なさ:★5.00
- 防水・防塵性能の高さ:★4.10
- 音漏れのしにくさ:★5.00
- マイク性能の高さ:★4.95
いろいろなオープンイヤーイヤホンを見てみて「正直、なんかファッションから浮きそう……」「ランニングしてる人っぽい」と感じた人もいるかもしれません。
そんなときは、アクセサリーのような雰囲気でファッションから浮きにくいHUAWEI「FreeClip」(販売価格:22,814円)もおすすめです!
もちろん、見た目だけでなく機能性も良好。「音質のよさ」は★4.50で、モニターからも「クリアで繊細な音」といったコメントが聞かれました。
さらに、「耳への圧迫感の少なさ」「マイク性能の高さ」ともに26商品中1位。長時間の使用や雑音がある場面でのオンライン会議を快適にしたい人にもよい選択肢になりそうです。
全26商品を使い比べた検証コンテンツも要チェック!
「防水・防塵機能も気になる!」「電池の持ちを重視するならどれ?」と、別軸の評価が気になった人やランキングを見たい人は、検証コンテンツも要チェック!
全26商品のランキングは気になる検証軸ごとに並べ替えもできるので、ぜひ気になる商品を探してみてくださいね。
(執筆/マイべマガジン編集部・都丸晴菜)