音質にこだわった完全ワイヤレスイヤホン、Noble Audio FoKus Prestige。「音の広がりを感じる」と評判です。一方で「低音が重なると聴き取りづらい」という気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位の完全ワイヤレスイヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説します。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、完全ワイヤレスイヤホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Noble Audio FoKus Prestigeは、高解像度かつリアルなサウンドを楽しみたい人におすすめです。実際にモニターが試聴したところ、1音1音がクリアで解像度は比較した商品内でもトップクラス。「音の広がりを感じる」との口コミどおり、生演奏のような臨場感を味わえました。8~9万円台(※執筆時点)と高価格帯ですが、音質を第一に選びたい人には候補となります。
各音域のなかでも、迫力のある低音が特に優秀。モニターからは「芯・厚み・深み・迫力がありパーフェクト」といった満足の声があがり、「低音が重なると聴き取りづらい」との口コミに反しどの音域もバランスよく聴けました。中・高音も十分で、ボーカルのブレスや繊細な楽器音まで再現。ジャズやロックはもちろん、音数の多いクラシックも堪能できるでしょう。
利便性も高評価に。騒音を低減するノイズキャンセリングに加え、イヤホンの着脱で音の再生・停止ができる着脱検知にも対応しています。バッテリー持ちもよく、イヤホンのみで10時間・ケース込みで25時間の使用が可能。仕事中や勉強中に長時間使う場合も、充電切れをそれほど気にせず済むでしょう。
聴力に合わせて聴きやすい音程に調整するパーソナルモードや、選択型・自由調整型のイコライザーにも対応。好みや楽曲によって細かくサウンドを調整できます。しかし、比較した半数以上の商品が備える防水性能がないのは惜しい点。汗や雨による故障を防ぎたい人は、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。
Noble Audio FoKus Prestigeは、音の再現性が高いといわれるBAドライバーを採用し、音本来のみずみずしさを表現できると謳う完全ワイヤレスイヤホン。特注した8.2mmのダイナミックドライバーを内蔵し、明瞭かつ深みのある低音域を追求しています。
販売元のNoble Audioは、聴覚学者・聴覚専門医のジョン・モールトンにより設立されたアメリカのイヤホン専門オーディオブランド。ミュージシャンがライブやレコーディングで使うインイヤーモニターの開発・販売も手がけています。
音声データを圧縮するコーデックは、高音質かつ低遅延で音を再生できるaptX Adaptiveに対応。音楽だけでなく、動画やゲームなど幅広いコンテンツをどこでも快適に楽しめるとアピールしています。
専用アプリを使えば、音質を自分好みにカスタマイズ可能です。聴力測定機能もあり、自分の聴こえ方に適したサウンドに調整できますよ。Noble Audioで至高の製品と謳っており、市場予想価格は10万円以上(※執筆時点・公式サイト参照)の高級モデル。詳しいスペックは以下のとおりです。
<スペック>
通話時の音質にも妥協していません。マイク位置をイヤホン表面であるフェイスプレート部に設置することで、クリアな音声で通話ができるとアピールしています。高性能と謳うヒアスルー機能も搭載し、イヤホンを耳につけたままでも周囲と会話ができる仕様です。
左右のイヤホンにデータを送れる「TrueWireless Mirroring」にも対応しており、左右で1つのBluetoothアドレスを共有できるのも特徴。片方ずつペアリングする必要がないため、スムーズに接続できるでしょう。バッテリー持続時間は最大10時間と謳っています。
イヤホン本体と充電ケースには、樹脂を浸透・硬化させることで強度を高めた「スタビライズド・ウッド」を採用。美しいマーブル模様が目を引くデザインで、唯一無二の美しさと謳っています。カラーはブルー・ブラックの2種類から選べますよ。
サイズや形の異なる6種類のイヤーピースも用意。あらゆる耳の形状にフィットするよう配慮されています。充電ケースのほかに専用ポーチも付属するので、便利に持ち運べるでしょう。付属品の一覧は以下のとおりです。
<付属品>
今回は、Noble Audio FoKus Prestigeを含む、完全ワイヤレスイヤホン全56商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、音質の検証です。
20代までの男女モニター10名が、実際にイヤホンで音楽を試聴。低音・中音・高音・解像度・臨場感に着目し、音質のよさを評価しました。
比較したなかでも、本品のように低音が強調される商品は、ノリのよいサウンドを楽しめるのがメリット。ベースやバスドラムの響き・厚みが特徴的なジャズ・ロックを楽しみたい人におすすめですよ。
<低音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
中音も、低音と同等の高評価を獲得しました。ボーカルの息遣い・抑揚・歌い終わりの余韻など、細かい部分まで再現。下位商品には音の厚みに欠けるものがあったなか、「声の質感までしっかりとわかる」「声が透き通ってクリア」など好意的な意見が集まりました。
比較したなかでも中音に厚みのある商品は、ボーカルがメインのポップスを心地よく聴けるのが特徴。本品はボーカルだけでなく楽器の音にもしっかり厚みが感じられ、「楽器の繊細な音まで聴き取れる」と好評でした。
<中音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
高音も申し分なく、ほとんどのモニターが「満足」と回答。ピアノの強弱やシンバルの細かい刻みまで繊細に表現されていました。下位商品には音の響きや伸びに欠けるものもあったなか、「トランペットの響きがクリアに聴き取れた」などプラスの声が多数あがっています。十分な響きながら、キンキン耳につかない点も好印象です。
比較したなかでも、低音・中音・高音がバランスよく再生される商品は、楽器数が多いクラシックの繊細な音も楽しみやすい傾向がありました。本品は低音がパワフルながらジャンルを問わないクオリティで、クセのない整ったサウンドを求める人にもぴったりです。
<高音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
下位商品には音数が増えるとこもったように聴こえるものもあったなか、複数の音が重なっても鮮明に聴き取れました。比較した結果、本品のように各音域のバランスがよい商品ほど解像度が高い傾向が。8~9万円台(※執筆時点)と高価格帯ですが、音質を最優先に選びたい人にはぴったりです。
<解像度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
臨場感の評価も上々。厚みのある音が広がり、余韻までしっかり感じられました。「イヤホンの音とは思えないほどリアル」「頭の外まで広がるようなサウンド」など満足する声が多数。「音の広がりを感じる」という口コミにも頷けます。
比較したなかでも、本品のように各音域がまんべんなく高音質な商品は、音に包まれるような立体感が得られる傾向に。下位商品には音が薄っぺらく迫力に欠けるものもあったなか、まるで目の前で聴いているような奥行きのあるサウンドでした。
<臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、利便性・音のカスタマイズ性の検証です。
各商品の使い方をチェック。基本操作がイヤホン本体でできるか、ノイズキャンセリング・着脱検知に対応しているかなどを確認し、利便性を評価しました。同時に、イコライザー機能・空間オーディオの有無などを調べ、音のカスタマイズ性もチェックしています。
検証の結果、機能が充実しており利便性は高評価に。比較した8割の商品が備えるノイズキャンセリング機能を搭載していました。ノイキャンのない商品は騒音の多い場所で音量を上げる必要があるのが難点。対して本品は、電車内や人混みでも騒音をカットし、適度な音量で没入感に浸れますよ。
周囲の音を取り込める外音取り込み機能も備えているため、シーンに合わせて柔軟に使えるでしょう。イヤホンの着脱で音楽を再生・停止できる着脱検知も搭載。切り忘れによる音の流しっぱなしを回避できます。
再生・停止・音量調節など、基本的な操作がイヤホン本体のタップで行える点も便利です。複数のデバイスに同時接続できるマルチポイントや、接続をスムーズにするペアリングアシスト機能はないものの、メジャーな機能はバランスよく抑えていました。音楽や動画鑑賞メインの使用であれば十分でしょう。
音のカスタマイズ性も十分。音質は設定されたプリセットから選択したり、音域ごとに細かく調整したりと自由にカスタマイズできます。イヤホン本体で自動的に音を調整するパーソナライズ機能はありませんが、アプリで聴力を測定すると、聴きやすい音程に調整可能ですよ。
立体的なサウンドに変更できる空間オーディオには対応していないものの、映画の臨場感など強いこだわりがなければ、使いにくさを感じることは少ないでしょう。比較した結果、本品を含めて半数以上の商品が利便性で高評価を獲得。多機能な商品が数多く販売されていることがうかがえます。
次に、連続再生時間の検証です。イヤホン単体・ケース込みの連続再生時間をそれぞれ確認し、充電なしでどれだけ使用できるかチェックしました。
検証の結果、イヤホン単体の連続再生時間は10時間と非常に優秀です。比較した全商品の最大値12時間(※執筆時点)ともそれほど差が開かず、バッテリー持ちは十分。比較したなかでも、イヤホン単体で5時間以上使える商品は、通勤時間や仕事の休憩時間などに十分音楽を楽しめるといえます。
加えて、充電ケースを併用すればトータルで25時間使える仕様。ケース込みで30時間以上使える上位商品には及ばないものの、テレワークなどで終日使っても充電切れする心配は少ないでしょう。
<検証結果>
最後に、防水性能の検証です。メーカーが公称する、防水性能を示すIPコードの値をチェック。防水性能が高い商品ほど高評価としました。
検証の結果、防水性能を備えておらず低評価に。比較した大半の商品が水しぶきに耐えられる程度の防水性能を備えていたのに対し、物足りない結果です。屋外で使う機会が多い人は、雨の日を避けて使用しましょう。室内でも筋トレなど運動中に使う際は、汗で濡れないよう注意してくださいね。
Noble Audio FoKus Prestigeは、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能です。ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの通販サイトや、イヤホン専門ショップでも販売中。各ショップのページには公式サイトから移動できるので、チェックしてみましょう。
公式では紹介していませんが、Amazonでも販売が確認できました。ただ、正規取扱店舗以外で購入した場合、保証対象外となる場合があります。値段やレビューに加えて、保証の有無も確認して購入してくださいね。
最後に、防水性能つきで評価の高かった商品をご紹介します。
楽曲に合わせて手軽に音質を調整したい人には、ソニー WF-1000XM5がおすすめ。アプリで音を聴いて選択するだけで簡単に自分好みのサウンドに設定できます。AIが自動で音質・臨場感を調整する機能も魅力的。防水性能はIPX4と必要最低限ですが、汗や小雨による故障のリスクは少ないでしょう。
屋外や水回りで使う機会が多い人は、Bang & OlufsenのBeoplay EXをチェックしましょう。IP57の優れた防水性能で、少しの時間であれば水没に耐えられるレベル。音質の評価も申し分なく、繊細かつ力強いサウンドが楽しめました。Google Fast Pair対応で、ペアリングもスムーズにできますよ。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 12時間 |
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連続再生時間 (充電ケース込み) | 36時間 |
イヤホン形状 | カナル型 |
おすすめの音楽ジャンル | クラシック、ジャズ、アニソン、ダンスミュージック、K-POP、ロック、J-POP |
良い
気になる
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
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対応コーデック | SBC、AAC、 LDAC、 LC3 |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
充電端子 | USB Type-C |
空間オーディオ機能 | |
外音取り込み機能 | |
自動パーソナライズ機能 | |
選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
急速充電対応 | |
AIアシスタント |
SONY WF-1000XM5を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
最小再生周波数 | 20Hz |
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連続再生時間 (イヤホンのみ) | ノイズキャンセリングON:6時間/ノイズキャンセリングOFF:8時間 |
連続再生時間 (充電ケース込み) | ノイズキャンセリングON:20時間/ノイズキャンセリングOFF:28時間 |
イヤホンの種類 | 完全ワイヤレス型 |
連続再生時間(ノイズキャンセリングなし) | 不明 |
イヤホンの形状 | カナル型 |
連続再生時間(ノイズキャンセリングあり) | 不明 |
タイプ | イヤホン |
イヤーピースの種類 | シリコン |
接続タイプ | ワイヤレス |
おすすめのジャンル | ポップス、アコースティック |
最大入力 | 不明 |
ペアリングアシスト機能 | Google Fast Pair |
イヤホン形状 | カナル型 |
ノイズキャンセリングの強弱調節可能 | |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.2 |
ネックバンド付き | |
イヤーフック・イヤーウィング付き | |
Bluetoothクラス | 不明 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX Adaptive |
アプリ対応 | |
Bluetoothのプロファイル | 不明 |
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
ドライバーサイズ | 9.2mm |
プラグ形状 | 不明 |
インピーダンス | 不明 |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
音圧感度 | 不明 |
特徴 | 不明 |
連続再生時間 | ANCオン:6時間/ANCオフ:8時間 |
充電時間 | イヤホン:1.5時間/充電ケース (USB-C 使用時):1.45時間/充電ケース (Qi規格対応ワイヤレス使用時):2.15時間 |
充電端子 | USB Type-C |
防塵防水性能 | IP57 |
操作方法 | タッチ操作 |
ケーブルの長さ | 不明 |
重量 | イヤホン:6g(片耳) |
幅 | イヤフォン:2.25cm/充電ケース:6.62cm |
奥行 | イヤフォン:2.27cm/充電ケース:2.21cm |
高さ | イヤフォン:3.48cm/充電ケース:4.8cm |
特徴 | |
電車の騒音のカット率 | 不明 |
MFi認証モデル | 不明 |
マイク付き | |
リモコン付き | |
ノイズキャンセリング機能 | |
空間オーディオ機能 | 不明 |
外音取り込み機能 | |
自動パーソナライズ機能 | 不明 |
選択式パーソナライズ機能 | 不明 |
選択式イコライザー機能 | 不明 |
自由調整式イコライザー機能 | 不明 |
着脱検知機能 | 不明 |
内蔵メモリ | |
急速充電 | |
接続安定性機能 | 不明 |
急速充電対応 | |
自動電源ON機能 | |
自動電源OFF機能 | 不明 |
マルチペアリング対応 | |
マルチポイント対応 | |
AIアシスタント | |
紛失防止機能 | |
リケーブル対応 | |
ハイレゾ対応 | 不明 |
ハンズフリー通話対応 | |
再生/停止操作可能 | |
音量調整操作可能 | 不明 |
曲のスキップ操作可能 | |
音漏れ抑制機能 | |
製造国 | 不明 |
電車の走行音の低減dB数 | 15.8dB |
立ち上がりの速いノイズの低減dB数 | 14.6dB |
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