AirPods Pro（第2世代）USB-Cを徹底レビュー！Lightning版や第1世代との違いも解説

量感は控えめで迫力・楽曲自体のアタック感には欠けるものの、中音との隔たりがなく自然に響きます。印象に残る低音というよりも、下のほうで鳴っているような柔らかさがありました。

AirPodsシリーズは「声」を意識してチューニングされており、本商品もボーカルがしっかり聴こえました。比較したなかには細かなニュアンスまでは再現しきれない商品もあったのに対し、こちらはコーラスや声の抑揚・息継ぎまで伝わります。楽器よりも歌声が太く前に出ますが、ほかの音域と自然なバランスが保たれていました。

ボーカルの声がかなり近くに聴こえることも特徴です。比較した上位商品のように全方位への音の広がりは感じられず、左右のバランスは少し破綻している部分もありましたが、ボーカルの声を楽しむにはよいでしょう。

Appleデバイスとの利便性が高い点もメリットです。Appleデバイスのみ着脱検知や複数の同時に複数台の機器を接続できるマルチポイント、ワンタッチで接続可能なペアリングアシストに対応しています。詳細なスペックは以下をご覧ください。

1. イヤホン本体による操作｜感圧式
2. ノイズキャンセリング・外音取り込み｜〇
3. 専用アプリ｜×
4. 着脱検知機能｜〇（Appleのみ）
5. マルチポイント｜〇（Appleのみ）
6. ペアリングアシスト｜〇（Appleのみ）
7. イヤホンの取り出しやすさ｜〇

本体操作は感圧式に対応しており、音量調節や音楽の再生・一時停止、通話中の消音などの操作が行えます。比較した多くの商品とは異なり専用アプリはありませんが、iPhone経由するとデバイスの設定やアクセシビリティから使いやすいようにカスタマイズも可能です。

ハウジングが上に出ているので、ケースからの取り出しやすさも良好でした。Appleデバイスと合わせて使いたい人に要チェックですよ。

世界ではじめて搭載された、聴覚補助機能（ヒアリング補助機能）にも注目。iPhoneのヘルスケアアプリで聴力チェックを行ってヒアリング補助の設定を行うと、一人ひとりの聴こえ方に合わせて音を調整します。

低遅延モードはありませんが、低遅延・高音質で音楽を楽しめるApple Vision Proにも対応しており、機能的であるといえるでしょう。

1. 低遅延モードの有無｜×
2. 「探す」機能の有無｜〇
3. 聴覚補助機能｜〇
4. 話しかけられると音量をコントロールする機能｜〇

Appleデバイスでは高精度の「探す」機能が使用できるので、紛失時でも見つけやすいですよ。

比較した多くの商品が耳へのフィット感が高いカナル型を採用していましたが、本商品はカナル型のなかでも装着時に違和感を覚えにくいつくり。イヤーピースをセットする硬い部分が伸びていないステムレスデザインで、密閉感がありつつソフトな付け心地を実現していました。

IP54の防水性能を備えており、天気を気にせず使えることも魅力です。比較した商品には対応していないものもあった防塵基準もクリアしており、水濡れや汗・砂ボコリなどに強い点が特徴。運動時や雨の日に使用しても、故障するリスクが低いといえます。