
iPhoneのテザリング料金は?容量の上限や設定方法を解説
Wi-Fiがなくてもインターネットに接続できる、iPhoneのテザリング。利用したいと思っているものの、料金や容量の上限、設定方法がわからない人は多いでしょう。
今回はiPhoneのテザリング料金や容量の上限、設定方法などを解説します。快適に利用するためのポイントも紹介するので、iPhoneのテザリングを使いたい人は本記事を参考にしてみてくださいね。

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また通信サービスだけでなく、ファイナンシャルプランナーの視点含めて固定費などの支出の見直しのガイドもしている。
キャリア別|iPhoneのテザリング料金と容量
iPhoneのテザリングの利用料金や容量の上限は、キャリアによって異なります。テザリングにお金がかかるのか、速度が制限されるのかといったことで悩まないように、各キャリアの料金や容量を確認しておきましょう。
ドコモ:テザリングが無料かつ無制限に使えるプランあり

ドコモでは、ほとんどの料金プランでテザリングが無料です。例外として、2016年4月以前に発売されたスマホ・タブレットを使う場合や、一部の料金プランを契約している場合は、月額330円(税込)のSPモードに加入する必要があります。
容量無制限の「5Gギガホプレミア」なら、テザリングも無制限で使い放題。月間のデータ容量が60GBまでの「ギガホプレミア」であれば、テザリングも60GBまで使えます。容量にゆとりのあるプランを契約している人は、速度制限を気にせずにテザリングが利用できるでしょう。
テザリングの容量が無制限であっても、回線が混雑しているときや通信量が多い場合は、通信速度が制限される可能性があります。またギガホプレミアで月間のデータ容量を超過すると、通信速度が最大1Mbpsに制限されるので注意しましょう。
テザリングの利用にあたって、基本的に申込みは必要ありません。ただしウルトラデータパックLなど一部の料金プランを契約している場合、テザリングの利用には事前申込みが必要です。
au:プランによっては無料だが容量無制限のプランはなし

auは事前申込みをすれば、多くの料金プランにおいてテザリングを無料で利用できます。容量無制限のプランはありませんが、通信量ごとにプランが用意されているため、自分が使用するデータ容量に合わせて選べるでしょう。
- 使い放題MAX 5G ALL STAR パック:合計80GB
- 使い放題MAX 5G テレビパック:合計70GB
- 使い放題MAX 5G Netflixパック:合計60GB
- 使い放題MAX 5G:合計30GB
注意点として、一部の料金プランではテザリングの利用に月額550円(税込)が発生します。時期によっては2年間の無料特典を利用できる場合があるため、au公式サイトを確認しておくとよいでしょう。
なお、au契約者がiPhoneでテザリングを利用するには、申し込んでから5~10分後に再起動する必要があるので、忘れずに行ってくださいね。
ソフトバンク:プランによっては月額使用料が無料。容量の制限に注意

ソフトバンクでは、テザリングを無料で利用できるプランがいくつかあります。テザリングが無料のプランは以下のとおりです。
- データプランメリハリ無制限
- データプランミニフィット+
- データプラン50GB(データ通信)
- データプラン3GB(データ通信)
- データ定額ミニ 1GB/2GB
- データ定額(おてがるプラン専用)
- データ定額 5GB
- データ定額S(4Gケータイ)
新規受付中の「スマホデビュープラン+」をはじめ、新規受付が終了している「データプランメリハリ」、「データプランミニフィット」などは月額550円(税込)が発生します。テザリングを利用したい場合は、有料でも必要なのかを検討するとよいでしょう。
注意点として、ソフトバンクではテザリング・データシェアリングの容量が最大30GBまでと、ほかのキャリアに比べて少なめです。時間帯によっては速度が制限されることがある点も理解しておきましょう。なお、テザリングを利用したい場合は事前の申込みが必要です。
楽天モバイル:無料かつ制限なしでテザリングが使える

楽天モバイルは、無料かつ申込み不要でテザリングが利用できます。楽天モバイル基地局の電波を利用する楽天回線エリア内であれば、高速通信を無制限で利用可能です。
ただし無制限といっても、まったくの制限がないとはいい切れません。動画視聴などの大容量通信や回線の混雑具合により、通信速度の制限やファイルサイズの圧縮が行われる可能性があることは理解しておきましょう。
また楽天モバイルには、楽天以外のパートナー基地局の電波を利用するパートナー回線エリアがあります。パートナー回線エリアでは、国内で5GB以上を超えると1Mbps、海外で2GBを超えると128kbpsまでに速度が制限される点に注意してください。
パートナー回線エリアで速度が制限された場合、データチャージを利用すれば容量を追加できます。データチャージの料金は1GBあたり国内で600円(税込み)、海外で500円(不課税)です。
iPhoneと子機でテザリング設定をしてみよう
テザリングを利用するには、親機のiPhoneと子機のパソコン・タブレットなどで設定が必要です。スムーズにテザリングが使えるように、親機と子機の設定方法を理解しておきましょう。
親機(iPhone)の設定方法

iPhoneでテザリングを利用するには、iPhone側でインターネット共有をONにする必要があります。以下の手順で設定しましょう。
- iPhoneの「設定」をタップする
- 「インターネット共有」を開く
- 「ほかの人の接続を許可」をONにする
Wi-FiやBluetoothでテザリングする場合は、それぞれをONにしておきます。設定画面に「インターネット共有」が表示されない場合は、「モバイル通信」から「インターネット共有」を開き、「ほかの人の接続を許可」をタップしてください。
子機の設定方法
テザリングには主に3つの種類があり、それぞれ子機の設定方法が異なります。子機がApple製品の場合は、より設定が簡単なInstant Hotspot機能も利用可能です。状況に合わせてテザリングを使い分けるためにも、テザリングの種類別に子機側の設定方法を見ていきましょう。
Wi-Fiテザリング|SSIDとパスワードで接続

Wi-Fiテザリングとは、iPhoneをWi-Fiルーターとして使う方法です。iPhoneのネットワーク名であるSSIDとパスワードを入力すると接続できます。例として、WindowsのパソコンでWi-Fiテザリングを利用する際の手順を確認してみましょう。
- スタートボタンから「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」を選択する
- iPhoneのSSID(ネットワーク名)を選択
- 「自動的に接続」にチェックを入れる
- iPhoneに設定されているパスワードを入力
- 「次へ」をクリック
子機側で「自動的に接続」にチェックを入れておくと、次回以降のパスワード入力を省略できます。
Wi-Fiテザリングは高速通信が可能であり、複数の端末を接続できるのが特徴です。動画を視聴したい場合や、接続したい子機が複数ある場合に適しているでしょう。
Bluetoothテザリング|iPhoneとのペアリングが必要

親機と子機をBluetoothで接続するBluetoothテザリングは、iPhoneとのペアリングが必要です。例として、WindowsのパソコンでBluetoothテザリングを利用する際の設定方法を紹介します。
- スタートボタンから「設定」を開く
- 「デバイス」から「Bluetoothとその他のデバイス」を選択
- 「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」から「Bluetooth」をクリック
- iPhoneのSSIDを確認して「接続」をクリック
- iPhone側で「ペアリング番号の要求」が出たら「ペアリング」を選択
- パソコン側でメッセージが出たら「完了」をクリック
一度設定が完了すれば、次回以降のペアリング番号の確認は省略されます。
Bluetoothテザリングはバッテリー消費が少ないため、テザリングを長時間使用したい場合に適した方法です。一方で、Wi-Fiテザリングよりも速度が落ちやすく、接続できる距離が短い点に注意しましょう。
USBテザリング|ケーブルで繋ぐと接続できる

USBテザリングは、iPhoneと子機をLightning-USBケーブルで繋ぐと接続可能です。例として、子機がWindowsの場合の設定方法を紹介します。
- iTunesをインストールしておく
- iPhoneと接続したい子機をLightning-USBケーブルで繋ぐ
- iPhoneで「このコンピューターを信頼しますか?」という表示が出たら「信頼」をタップ
- iPhoneのパスコードを入力すると自動的に接続が完了
iTunesを子機にインストールする理由は、iPhoneと通信するためのデバイスドライバを手に入れるためです。
USBテザリングは親機と子機をケーブルで直接繋ぐことから、安定した通信が期待できます。iPhoneに給電しながらテザリングができるため、iPhoneの充電が少ないときでも安心して利用できるでしょう。一方で、子機側の充電が減りやすい点には注意が必要です。
Instant Hotspot機能|Apple製品同士で利用可能

iPhoneやiPadなどのApple製品同士では、Instant Hotspot機能が便利です。Instant Hotspot機能を活用すれば、インターネット共有の設定やパスワードの入力をせずにテザリングができます。Instant Hotspot機能の設定方法は以下のとおりです。
- 子機でiPhoneと同じApple IDでiCloudにログイン
- iPhoneと子機のWi-FiとBluetoothをONにする
- 子機の「設定」を開く
- Wi-Fi設定画面を開いてiPhoneのSSIDを選択
テザリング時にパスワードの入力が求められる場合は、正しい手順で設定できていない可能性があります。手順を見直し、正しいやり方で再度設定してみてください。
テザリングを快適に使うためのポイント
iPhoneでテザリングをする際は、知っておきたいポイントが4つあります。ポイントを押さえておくと、テザリングのデメリットを軽減しながら快適に利用できるでしょう。テザリングの使用でストレスを抱えないために、4つポイントを確認してみてください。
容量無制限のプラン以外は大容量通信を控える

容量無制限のプラン以外でテザリングする際は、動画視聴やソフトウェアアップデートなどの大容量通信を控えましょう。
多くのキャリアや料金プランでは、ストレスなく通信できる容量の上限が決まっています。動画視聴やソフトウェアアップデートなどの大容量通信によって上限を超えると、インターネットの通信速度が遅くなることも少なくありません。
容量の上限を超えないためには、オンラインストレージの同期をオフにする、使用していないアプリの通信を切断する、通信節約アプリを導入するなどの対策も有効です。どうしても容量が足りない場合は、より容量の大きい料金プランに変更することも検討しましょう。
なお、以下の記事では通信量を確認できるアプリを徹底比較しています。通信料の節約に繋がる機能が搭載されたアプリもあるので、データ容量を節約して快適にテザリングしたい人は参考にしてみてください。
iPhoneのバッテリー消費を意識する

テザリングを利用する際は、iPhoneのバッテリー消費を意識することが重要です。テザリングは常に通信している状態のため、iPhoneに負荷がかかりやすく、バッテリー消費が早くなります。特にWi-Fiテザリングは高速通信が可能であることから、よりバッテリー消費が激しいでしょう。
iPhoneのバッテリー消費を抑えるためには、モバイルバッテリーを持参する、電源のあるカフェで充電しながらテザリングを使用するなどが得策です。
または、Wi-Fiテザリングよりもバッテリー消費が少ないBluetoothテザリングや、給電しながら使えるUSBテザリングを積極的に利用することも検討してみましょう。
テザリングがうまくできない場合は再起動や有線接続などを試す

正しい手順でテザリングが利用できない場合は、テザリングを一度切ってから再度接続してみましょう。テザリングの設定を一度リセットすることで、問題が解消される可能性があります。
iPhoneと子機を再起動したり、機内モードのオン・オフを切り替えたりするのも有効です。通信状況が改善され、テザリングが使える場合があります。複数の端末を接続している場合は、接続台数を減らしてみましょう。または、端末のOSを最新にアップデートすることで改善されることもあります。
Wi-Fiテザリング・Bluetoothテザリングができない場合は、有線接続のUSBテザリングに切り替えるのがおすすめです。USBテザリングは親機と子機をケーブルで直接繋ぐため、電波干渉の影響を受けにくく通信が安定しやすいとされています。
上記の対処法でも接続できないときは、以下の手順でネットワーク設定のリセットを行いましょう。
- 「設定」を開き「一般」を選択
- 「転送またはiPhoneをリセット」から「リセット」をタップ
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択
ネットワーク設定をリセットすると、Wi-Fiのパスワードやモバイルデータ通信の設定なども初期化されます。再設定が必要なため、ネットワーク設定のリセットは最終手段と考えておきましょう。
容量が不足するなら追加購入やモバイルWi-Fiルーターを検討

テザリングの通信量が多くて容量が不足する人は、容量の追加購入やモバイルWi-Fiルーターの導入を検討してみましょう。
容量の上限を超えて速度制限がかかった場合でも、追加で容量を購入すれば高速通信が利用できます。各キャリアごとの容量の追加料金は以下のとおりです。
【ドコモ】
- 1GB追加ごと:1,100円
【au】
- 0.5GB:605円
- 1GB:1,100円
- 3GB:3,300円
- 5GB:5,500円
【ソフトバンク】
- 0.5GB:605円
- 1GB:1,100円
【楽天モバイル】
- 1GB:600円(国内)、500円(海外)
すべて税込
楽天モバイルはパートナー回線エリアの場合。海外での容量追加購入は不課税
iPhoneの容量だけでは不足する場合は、モバイルWi-Fiルーターを導入するのがおすすめです。モバイルWi-Fiルーターがあれば手軽にWi-Fi環境を構築でき、容量を気にせずに通信ができるでしょう。また自宅で使うことが多い場合はホームルーターや光回線も検討してみてくださいね。
以下の記事ではモバイルWi-Fiルーター・ホームルーター・光回線の料金や容量などを詳細に比較しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
