Wi-Fi規格である、Wi-Fi 6。現在Wi-Fiを利用しており、速度を速くしたいと考えている人のなかには、Wi-Fi 6が気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Wi-Fi 6とは何かや、特徴・メリットについて詳しく解説します。Wi-Fi 6を利用する方法や5Gとの違いなども紹介するので、通信速度アップに関心がある人はチェックしてみてくださいね。

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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まずはWi-Fi 6とは何かについて解説します。
Wi-Fi 6とは、第6世代にあたるWi-Fi規格のことです。5年ぶりの新規格として、2019年9月からスタートしました。
Wi-Fi(ワイファイ)とは、パソコンやスマートフォンなど無線で通信する端末がお互いに接続できる通信規格の名称です。
正確はWi-Fiの規格は「IEEE」から始まる文字列で表され、Wi-Fi 6には「IEEE 802.11ax」という正式名称があります。しかし、これでは覚えにくいことから、Wi-Fiの普及を目指す団体であるWi-Fi AllianceIが「Wi-Fi 6」と呼ぶことに決定。普及を図っています。
Wi-Fiの周波数帯は2.4GHzと5GHzの2種類ですが、Wi-Fi 6は両方の周波数に対応しているのが特徴です。
2.4GHzの周波数帯は、より遠くまで電波を飛ばすことが可能。障害物を通り抜けることもできるので、複数の部屋やフロアをまたぐ状況でも通信できます。ただし、電子レンジなどの家電にも使われるためWi-Fi機器と家電の距離が近い場合は電波の干渉が起こり、通信スピードが落ちたり接続不良を起こしたりすることがあります。
一方、5GHzはWi-Fi専用の周波数帯なので、ほかの家電の影響を受けません。ただし、端末とWi-Fi機器のあいだに障害物があると電波が弱まってしまいます。
このように特徴が異なる2種類の周波数帯に対応しているのがWi-Fi 6。それぞれのよいところを活かせるので、従来のWi-Fiよりもつながりやすさがアップしています。
Wi-Fi 6対応のルーターを購入した場合でも、Wi-Fi 6に対応していないパソコンやスマホなどの端末はそのまま使えます。
Wi-Fi 6対応のルーターは、古い世代のWi-Fi規格にも対応する下位互換の機能が備わっています。Wi-Fi 6の恩恵を受けるためにはパソコンやスマホもWi-Fi 6対応製品に買い替える必要がありますが、Wi-Fi 6より前の規格に対応した機器も今までどおり使用可能です。
従来のWi-Fi 5と比べて、Wi-Fi 6には以下のようなメリットがあります。
Wi-Fi 6の通信速度はWi-Fi 5の約1.4倍と、高速通信が可能です。
近年では通信技術の進歩によって、高画質の動画を視聴したりグラフィックが美しいオンラインゲームを楽しんだりすることが可能になりましたが、Wi-Fiの通信速度が遅いと高画質の恩恵はなかなか受けられません。Wi-Fi 6なら、高画質な動画やゲームといった大容量の通信も高速で行えます。
また、Wi-Fi 6では2.4GHzと5GHzの2種類が使えるため、使用環境や電波の状況にあわせて周波数を切り替えることで快適な通信が可能です。
Wi-Fi 6には、同時利用が多いときも快適な通信速度をキープできるというメリットがあります。
近年ではパソコンやスマホだけでなく、ゲーム機やスマート家電などWi-Fiにつないで使う機器が増えています。しかし、Wi-Fi 5までの規格では、同時に接続する機器の台数が増えると通信が不安定になり、速度低下が発生していました。
Wi-Fi 6は、「OFDMA」という周波数の利用効率を向上させる技術を採用。複数の機器をつないでも同時に電波が届くため、順番待ちが発生せず快適な通信速度を維持できます。
Wi-Fi 6には、パソコンやスマホなどの子機側のバッテリー消費を抑えられるというメリットもあります。
従来のWi-Fi 5と異なり、「TWT」という技術が使われているのがWi-Fi 6の特徴。Wi-Fi機器が通信のタイミングを調整し、通信を行っていないときに子機側の通信機能をスリープ状態にする機能が備わっています。
使っていない子機をスリープさせることで子機側のバッテリー消費を抑え、駆動時間を伸ばすことが可能に。パソコンやスマホなどがTWTに対応している必要はありますが、省エネにつながる魅力的な機能といえるでしょう。
公共の場でWi-Fi 6が使われるようになると、人が多い場所でもつながりやすくなります。
Wi-Fi 6は、Wi-Fi 5よりもサービスが集中したときの持続性が高く、利用者が多い場合でもつながりやすいのが特徴。そのため不特定多数の人が利用するフリーWi-FiにWi-Fi 6が使われれば、遅くて使えないという問題が発生しにくくなります。
空港やカフェなどでWi-Fiを利用するときも、サクサク通信を楽しめるでしょう。
Wi-Fi 6は従来のWi-Fiに比べてセキュリティが強化されているので、安心感も高まります。
Wi-Fi 6は、新しいセキュリティ規格である「WPA3」を採用。従来規格WPA2の脆弱性を解消して安全性を高めており、外部からの侵入や盗聴などへの防御力が、従来よりも向上しています。
Wi-Fi 6対応機器は基本的にWPA3を採用しているため、Wi-Fi 6を利用することで自然とセキュリティが強化されるのは大きなメリットです。
Wi-Fi 6の高速通信を利用するには、Wi-Fi 6に対応した機器が必要です。
Wi-Fi 6に対応していない機器でもWi-Fi 6規格のルーターを使用可能ですが、高速通信の恩恵を受けるためには子機側もWi-Fi 6に対応している必要があるので注意しましょう。
端末やルーターなどの機器がWi-Fi 6に対応しているか確認したい場合は、機種のスペック表をチェックしましょう。
Wi-Fi 6の規格は「IEEE 802.11ax」であり、これが機種のスペック表に表示されていればWi-Fi 6に対応しています。ルーター・パソコン・スマホなどのスペック表を確認し、該当する表記があるかどうかを確認してください。
Wi-Fi 6がおすすめなのは、4Kや8Kの動画を高画質で視聴したい人。通信速度が特徴のWi-Fi 6であれば、高画質な動画もサクサク再生できるでしょう。オンラインゲームを遅延なく楽しみたい人も、通信スピードが速いWi-Fi 6の利用がおすすめです。
複数の端末を同時に接続して快適に使いたい人にも、Wi-Fi 6が適しています。スマホ・パソコン・ゲーム機・家電などを同時に接続する場合や家族でWi-Fiを共有する場合などは、Wi-Fi 6の利用によって混雑を緩和できるでしょう。
TWT対応の端末を持っている人なら、Wi-Fi 6でバッテリーの消費を抑えることも可能です。
Wi-Fi 6を導入しても意味がないのは、現状の通信速度でとくに困っていない人です。高画質な動画視聴や遅延が勝敗を左右するオンラインゲームを行わない場合は、Wi-Fi 6がなくても快適に通信できます。通信速度や安定性が気になり始めたときに、改めてWi-Fi 6の利用を検討しても遅くないでしょう。
機器の買い替えにお金を使いたくない人にも、Wi-Fi 6は向きません。Wi-Fi 6の恩恵を受けるためには、ルーターをだけでなく子機側もWi-Fi 6に対応させる必要があるためです。現状の通信に満足しているなら、パソコンやスマホなどをわざわざWi-Fi 6対応製品に買い替える必要はないでしょう。
Wi-Fi 6と5Gはどちらも新しい通信規格ですが、利用目的や用途は別のものです。5Gが基地局を経由した広範囲の通信サービスに使われるのに対し、Wi-Fiは屋内など限られた空間で利用されます。
5Gは「第5世代移動通信システム」と呼ばれるもので、NTTドコモ・au・SoftBankなどのキャリアがモバイル通信サービスで利用する通信規格。4Gの後継規格として、2020年にサービスが開始されています。
一方のWi-Fi 6は、限られた空間内での機器同士の通信に利用される規格。自宅・オフィス・商業施設などで、快適な高速通信を可能にします。
Wi-Fi 6の通信スピードや安定性に興味がありルーターを新調しようと考えているものの、どの商品を選べばいいかわからない人もいるでしょう。
以下の記事では、売れ筋のWi-Fiルーターを比較検証してランキングを作成。Wi-Fiルーターの選び方や商品ごとの特徴をまとめてチェックできるので、ぜひ役立ててくださいね。
Wi-Fi機能が備わっていない機器でも、無線LAN子機を取り付ければWi-Fiに接続できるようになります。なかには、Wi-Fi 6対応の製品もあるので要チェックです。
以下の記事では、無線LAN子機の選び方のポイントを解説し、おすすめ商品をランキング形式で紹介しています。失敗のない商品選びのために、ぜひ参考にしてください。
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