楽天証券と楽天銀行の同時開設にデメリットはある？注意点を含めて紹介
同時に口座を開設すると多くのメリットを受けられる、楽天証券と楽天銀行。メリットが多いものの、同時開設した場合のデメリットや、同時に利用するときの注意点が気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設するデメリットや注意点について解説します。楽天証券と楽天銀行を同時に利用するメリット、楽天ポイントがもらえるハッピープログラム、手数料無料で利用できる自動出入金サービスも解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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楽天証券と楽天銀行の同時開設にデメリットはある？
楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設するにあたって、基本的にデメリットはありません。どちらの口座も無料で開設できるうえ、同時開設することで限定キャンペーンを利用できるなどのメリットを受けられます。
また、楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設すると、必要な情報を入力する手間も省けます。それぞれの口座を別に開設すると、個人情報などを都度入力する必要があるため、同時開設したほうが手続きがスムーズです。
楽天証券と楽天銀行はネット上のサービスなので、実店舗でスタッフに対面でサポートしてもらえなかったり、ユーザーIDやパスワードを覚えておく必要があったりします。ただし、それぞれの口座を同時開設することで、デメリットを補うほどのメリットを受けられるのが魅力です。
楽天証券と楽天銀行を同時利用するときの注意点
次に、楽天証券と楽天銀行を同時利用するときの2つの注意点を解説します。
投資し過ぎてしまう危険性がある
楽天銀行のスイープ機能を利用すると、投資する予定だった金額以上のお金を使ってしまう可能性があるので、注意しましょう。楽天証券で株式などの金融商品を購入するときの買い付け可能額に、楽天銀行の利用可能額が含まれているからです。
スイープ機能を使うと、楽天証券の口座と楽天銀行の口座で資金を自動的に移動できるようになります。自分で入出金の操作をしなくてもよいため、手続きの手間がなくなるのがメリットです。
ただし、スイープ機能を設定した場合は、楽天銀行の口座に残しておいた金額も担保になってしまうため、特に信用取引を行う人は注意しましょう。
信用取引とは、証券会社にお金や株式を担保として預けると、預けた担保以上のお金や株式を借りて売買できる方法のこと。信用取引は、持っている資金以上の金額で取引ができますが、反対に手持ちの資金以上に損失を出してしまう危険性があります。
スイープ機能を設定していると、楽天銀行の利用可能額を含めて信用取引ができるため、本来投資に使うはずではなかったお金も担保にして大きな取引が可能になってしまうため注意してください。
楽天銀行の預金が気づかぬ間に減ってしまう場合も
投資あんしんサービスは、事前に設定した利用条件を満たしたら、楽天銀行の口座から楽天証券の口座に資金を移動させる仕組みです。設定できる利用条件には、口座を持っている人や株式市場の取引の状況などで信用保証金率が下がった場合や、決済などで楽天証券口座の残高が不足した場合などがあります。
信用保証金率とは、お金を借りて手持ちの資産以上の売買ができる信用取引の際に担保として預ける保証金が、建玉金額に対してどれくらいを占めているかを表す割合のこと。建玉とは、証券会社から借りた資金のことです。
つまり、担保として預けた金額以上に建玉が増えると信用保証金率が下がってしまい、不足分を埋めるために楽天銀行の口座から楽天証券の口座に資金が移動してしまいます。
楽天銀行の資金が減ってしまうと、生活費が足りなくなってしまったり、必要な支出のために用意しておいた金額がなくなって支払いの計画が狂ってしまったりする可能性があるので気をつけましょう。
楽天証券と楽天銀行を同時に利用するメリット
金利がお得になる
楽天銀行の普通預金の金利は、年0.02％（税引後は年0.015％）です。一方で、マネーブリッジを利用すると、預金残高が300万円以下の場合は年0.10%（税引後は年0.079%）、300万円を越えた部分は年0.04%（税引後は年0.031%）の金利が適用されます。
三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行などのメガバンクは、年0.001％（税引後は0.00079％）なので、マネーブリッジを利用したほうが金利が大幅にアップしてお得です。
例えば、マネーブリッジを利用した状態で楽天銀行の普通預金口座の残高が500万円あった場合を考えてみましょう。以下で例を出す数値は、すべて税引き後です。
300万円までの預金は300万円×0.079%=2,370円の利息がつき、残り200万円の預金には200万円×0.031%=620円の利息がつきます。マネーブリッジを利用した状態での利息の合計は、2,990円に。
一方マネーブリッジを利用していない状態だと、500万円×0.015%=750円しか利息がつきません。少しでも利息を増やしてお得に利用したい場合は、マネーブリッジの利用がおすすめです。
ハッピープログラムのポイントが貯めやすい
ハッピープログラムを利用すると、楽天証券の利用で効率的にポイントが貯められます。ハッピープログラムは、エントリーして楽天証券で取引を行うことで楽天ポイントが貯まったり、楽天銀行の手数料が無料になったりするサービスのことです。
まず、楽天証券で行った取引の手数料に応じて楽天ポイントが貯まります。例えば、手数料100円ごとに1ポイントが付与される対象の取引は、国内株式（現物買・現物売・信用新規・返済）、外国株式（現物買・現物売）、米国株式信用（信用新規・返済）です。
所定の条件を満たした取引を一定の回数行うと会員ステージが上がり、楽天ポイントの獲得倍率が増えるほか、ATM利用手数料と他行振込手数料も無料になります。
例えば、1か月間の預かり残高が300万円以上になるか、条件を満たした取引件数が30件以上になると、会員ランクがスーパーVIPに。ATM利用手数料が1か月で7回まで、他行振込手数料が3回まで無料になります。さらに、楽天ポイントの獲得倍率も3倍に。
貯まった楽天ポイントは振込手数料に使ったり、楽天ポイントの加盟店で買い物に使ったり、楽天市場や楽天トラベルなどのサービスで利用したりできるなど、幅広いシーンで使えてお得です。
楽天ポイントがもらえる取引や、会員ステージが上昇する条件の詳細は、楽天証券の公式サイトでチェックしてみてください。
自動入出金サービスが利用できる。手数料も無料！
自動入出金サービスは、楽天証券での取引時に口座残高が足りない場合に、連携させた楽天銀行口座の普通預金残高から必要な金額を補填できるもの。
楽天証券口座に残った資金を、楽天銀行の普通預金口座に自動で出金することも可能です。楽天銀行の普通預金口座では、最大で年0.10％（税引後は年0.079％）の優遇金利が適用されるので、証券口座よりも残高が増えやすくなります。
自動出入金サービスは、楽天証券口座と楽天銀行口座に一定の金額を残す設定ができるのもポイント。楽天証券で毎月一定額を積み立てている人や、楽天銀行で生活費の管理やクレジットカードなどの自動引き落としをしている人は、残高不足を防げます。
楽天証券と楽天銀行の特徴も詳しくチェックしよう
楽天証券と楽天銀行を同時開設するデメリットは基本的になく、むしろ同時開設することで多くのメリットを受けられます。とはいえ、現在使っている証券会社や銀行から、楽天証券と楽天銀行に乗り換えるのをためらってしまう人もいるでしょう。
以下の記事では、楽天証券と楽天銀行をほかのサービスと比較検討しています。楽天証券と楽天銀行を利用する際の参考にしてみてください。
楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設するデメリットや注意点を把握できたら申し込みの検討も
楽天証券についてはこちらの情報もチェック
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