SMBC日興証券はIPO投資や信用取引を活用したい人向けのネット証券です。マイベストが比較した14社のなかでも、クレカ積立非対応の1点を除いて中位〜上位の評価が並びました。差別化のポイントは、IPOの主幹事銘柄数の多さと、ダイレクトコースの信用取引売買手数料が完全無料である点です。dポイントで100円から株式・ETF・REITに投資できる「日興フロッギー」や、100円・1株単位から金額・株数指定で売買できる「キンカブ」など、独自の少額投資サービスも揃っています。 ダイレクトコースの国内株式売買手数料は、約定代金10万円で137円、100万円で880円。信用取引は売買手数料が無料(金利・貸株料は別途発生)です。一方、主要ネット証券のなかには国内株式手数料を0円としているところもあり、現物株単体のコストでは見劣りします。 クレカ積立に対応していない点は、つみたて投資のポイント還元を重視する人には大きな弱点です。主要ネット証券のクレカ積立では、カードに応じたポイント還元を受けられますが、SMBC日興証券では同様の還元を受けられません。代替手段としてdポイント連携の投資サービス(日興フロッギー・キンカブ)が用意されていますが、毎月の積立投信でクレジットカード還元を受けることはできない点を把握しておきましょう。<おすすめな人>IPO投資に積極的に参加したい人 信用取引で頻繁に売買したい人<おすすめできない人>クレカ積立などでお得に投資したい人国内株式の売買手数料を業界最安に抑えたい人
岡三証券は、平等抽選が必要なく、事前入金が不要でIPO株の割当数も多い証券会社がよい人におすすめです。数は多くありませんが、IPOの主幹事を一定数務めており、割当数の多さがある程度期待できます。事前入金も不要なので、資金を準備する負担を軽減できます。IPOの取扱件数は、2025年:34件・2024年:49件・2023年:49件と、直近3年で極端に取扱が少ない年はありませんでした。その一方、平等抽選で配分されるのはIPO株全体のわずか10%ほど。残りの90%ほどは取引実績や保有資金に応じた優遇抽選で配分されるので、取引実績や保有資金が少ないと当選は難しい点はデメリットです。これから取引実績を積み始める初心者は、しばらくは当選しにくさを覚悟する必要があります。事前入金が不要で、IPO株の割当数の多さを期待できる点は魅力です。主幹事を務める証券会社で抽選に申込みたいなら、選択肢に入れてもよいでしょう。
PayPay証券は1,000円単位の少額積立や、PayPayポイントを使った投資に向いている証券会社です。一方で、国内株を頻繁に取引したい人や、投資信託の銘柄数を重視する人にはやや不向きでしょう。マイベストが比較した証券会社のなかで、PayPay証券は国内株の手数料が高めでした。一部の証券会社が国内株手数料を実質0円で提供しているのに対し、PayPay証券は基準価格の0.5%のスプレッドが発生します。すなわち、手数料が0円の証券会社と比較すると1万円分の国内株を買った場合約50円、10万円の場合約500円のコスト差が生じることに。ただし、PayPayカードでの積立に限れば話は変わります。クレジットカード積立で0.7%のPayPayポイントが還元されるため、スプレッド0.5%を差し引いても実質0.2%分のポイントが残る計算になります。PayPay経済圏を活用していてクレカ積立に限定するなら、コスト面の問題は小さくなります。米国株の手数料は取引時間内0.5%で低めです。ただし為替手数料が1ドルあたり35銭と固定で、やや高めです。銘柄数は233銘柄と少なく、マイナーな米国株には対応していない点には注意しましょう。IPO引受実績がほとんどなく、信用取引にも非対応です。これらの機能を求める場合は、他サービスを検討しましょう。<おすすめな人>PayPayポイントを使って投資したい人1,000円単位の少額から米国株の積立を試したい人PayPayカードのクレジットカード積立でポイントを貯めながら投資したい人<おすすめできない人>国内株を手数料を抑えて取引したい人指値注文で狙った価格での売買を行いたい人投資信託の銘柄数を重視する人
マネックス証券は、クレカ積立をしたい人におすすめ。クレカ積立のポイント還元率は1.1%と、比較したなかでもトップクラスの水準です。カードのランクに関係なく1.1%還元されるため、手軽に投資信託の運用を始めたい人に適したネット証券だといえるでしょう。取引で貯まったマネックスポイントの交換先が多いのもうれしいポイント。Vポイントやdポイント、Amazonギフトカードなどさまざまなポイントサービスに交換できます。1マネックスポイント=1円分で交換できるサービスがほとんどなので、ポイ活に力を入れたい人も選択肢に入れてみてください。投資信託の取扱数が多く、購入手数料が無料である点も大きな魅力。マネックス証券での取扱数は1,800本以上と非常に豊富で、口コミにもあったとおり国内株式や先進国株式、新興国株式など幅広い投資先に対応していることがわかりました。比較したなかには投資信託の取扱数が1,000本に満たないものも多い一方、こちらは幅広い商品に投資したいなら候補に入れるべきネット証券です。また、米国株式の取引手数料の安さでも高評価を得ています。最高でも22米ドルと業界トップクラスの安さを誇っており、買付時の為替手数料も発生しません。米国株式の運用に力を入れたい人にも魅力的なネット証券だといえます。ただし、国内株式の取引手数料は大手ネット証券と比べて高めでした。上位商品のなかには金額に関係なく取引手数料が無料のネット証券もありましたが、こちらは5万円以下の取引でも55円(税込)の手数料が発生します。国内株式の取引コストを抑えたい人は、ほかのネット証券も検討したほうがよいでしょう。<おすすめな人>一般カードでクレカ積立を始めたい人ポイ活に力を入れたい人幅広い商品に投資したい人米国株式に興味がある人<おすすめできない人>国内株式をローコストで取引したい人
SBI証券は、条件を満たすと国内株式の取引手数料が無料です。コストを抑えたい人はもちろん、国内の全株式市場に対応しているので、幅広い選択肢から商品を選びたい人にも向いているでしょう。PTS取引に対応していて夜間に取引できる点も魅力といえます。米国株式の取引手数料は上限22米ドル(0.495%)で、リアルタイム為替取引なら無料です。また、信用取引の金利・貸株料は平均的だったものの、取引手数料は発生しません。三菱UFJ eスマート証券などは一定の取引額を超えると手数料がかかるため、他社に差をつけるポイントといえます。SBI証券は取扱商品数の豊富さも魅力。外国株式の取扱いは3か国あり、検証した14社のなかで3番目に多い結果でした(※執筆時点)。IPO銘柄の取扱数・主幹事数も優秀で、落選しても次回以降の当選確率が上がる仕組みが用意されています。また、FX・CFDなど上級者向けの商品も豊富です。投資信託の取扱数は業界トップクラスの2,500本以上。検証した14社のなかで、2,000本を超えるのは2社のみでした。投資先の種類も漏れなく網羅しているほか、大半の投資信託では購入手数料がかからない点もメリットです。新NISAやiDeCoの商品ラインナップも充実しており、コストも抑えられていますよ。SBI証券では、三井住友NLカード・Oliveフレキシブルペイでクレカ積立が可能です。特にハイクラスカードの還元率は最大4.0%と高め。ほかの4社は高くても1%程度なので、ゴールド以上のカードを使うなら恩恵を受けられるでしょう。一方で、一般カードの還元率は0.5%とやや低め。一般カードを使うなら、還元率が1.1%のマネックス証券のほうがおすすめです。取引ツール・アプリの使いにくさは注意したいポイント。商品ごとにツール・アプリが分かれているため、1つのアプリだけで管理したい人には不向きです。ただ、「ツールが使いやすい」という口コミがあるとおり、ツールやアプリ自体の機能性には問題ないので、そこまで気にする必要はないでしょう。SBI証券は複数のポイントサービスに対応していますが、楽天ポイントは対象外です。普段から楽天のサービスをよく使っていて楽天ポイントを貯めたい人は、楽天証券のほうが相性がよいでしょう。また、SBI証券でもPontaポイントは貯まるものの、より効率的に貯めたいなら三菱UFJ eスマート証券のほうが有利です。<おすすめな人>コストを抑えて取引したい人さまざまな金融商品を取引したい人新NISAやiDeCoを運用したい人三井住友銀行系の口座やクレジットカードでお得に投資したい人<おすすめできない人>主に楽天経済圏を利用している人クレカ積立でゴールド以上のカードを使わない人
楽天証券は、楽天サービスをよく利用している人におすすめです。楽天ポイント以外はもらえませんが、楽天カードでクレカ積立ができるため、投資信託の積立額30,000円以上のうち1ポイントでも投資に回せば楽天市場での還元率が+0.5倍になります。楽天証券・楽天銀行の活用だけでも最大2.5倍になるのはうれしいポイント。SPU条件を達成すると、楽天市場のポイント還元率が最大16.5倍になります。楽天ユーザーで、まずはNISAをはじめたいという投資初心者にもぴったりです。また、国内株式の取引手数料が無料という魅力も。東証・名証といった国内株を取引できるため、不足もないでしょう。米国株式では取引手数料がかかるものの、比較したなかではトップクラスの安さ。国内大手の野村證券と比べても、半分ほどの手数料です。さらに、リアルタイム為替取引ならSPUの対象外ですが、為替手数料は無料になります。コストを抑えて取引したい人にはぴったりです。外国株式の取扱種類は米国株・中国株・ASEAN株と、ネット証券のなかでは豊富。比較したなかには米国株と中国株がメインとなるマネックス証券に対し、幅広い銘柄を取引できます。かつ、投資信託の取扱数は2,500本以上と業界のなかでもトップレベルです。投資先の種類も有名どころの漏れはなく、購入手数料もすべて無料なため挑戦しやすいでしょう。さらに、上級者向きのFXやCFDにも対応しています。FXを自動売買できるツール「MT4」も利用できるので、興味がある人は楽天FX口座の開設を検討してくださいね。また、比較した13社のなかで唯一、日経新聞を無料で読めるのもメリット。日経速報ニュースや過去1年分の新聞記事で、経済状況を把握できてうってつけですよ。とはいえ、楽天経済圏ではない人で、楽天ポイント以外を貯めたいという人もいるでしょう。その場合は、Vポイントが貯めやすいSBI証券もおすすめ。また、auカプコム証券では、Pontaポイントを貯めている人にとって利用しやすいのでチェックしてみてくださいね。<おすすめな人>楽天ユーザー、コストを抑えたい人、幅広い金融商品を取引したい人、新NISAやiDeCoを使いたい、日経新聞を無料で読みたい人で楽天に使うサービスまとめられる人<おすすめではない人>楽天ポイント以外を利用している人一般カードで高い還元率を狙う人ハイクラスカードで高い還元率を狙いたい人
「三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)」は金融商品の取引でPontaポイントをためられたり、auじぶん銀行との連携で預金金利も上げられたりするため、au系サービス・Pontaポイントユーザーにおすすめです。投資信託の取扱数も多く、国内株や米国株の取引手数料も割安なので、取引面で不足のないネット証券といえます。国内株式の取引手数料は、100万円までの取引なら1日定額コースの手数料が無料になります。SBI証券・楽天証券の取引手数料には劣るものの、検証したネット証券のなかでは割安で少額取引をする人にとっては魅力的な手数料です。国内株式の取扱市場の多さも設定したすべての市場に対応しているので、ある程度の額で株式投資をするのに向いているネット証券といえます。投資信託の取扱数も約1,800本と、検証したネット証券のなかでは多かったため、投資信託で運用する際に不便を感じることは少ないでしょう。au PAYカード・三菱UFJカードでクレカ積立もでき、引き落とし先をauじぶん銀行にすることで普通預金金利も上げられるので、投資用に金融機関を用意したい人には選択肢に入るネット証券です。また、米国株式の取引手数料の上限は22米ドル、為替手数料が20銭と割安な水準でした。アメリカ以外の外国株の取扱はありません。信用取引の手数料は特別安いとはいえないうえにIPOの取扱も少なめ。とはいえ、FXやCFDなどの取引には対応しており総合力は高いので、はじめて口座開設する人の選択肢に入るネット証券といえます。
SBIネオトレード証券は、1週間程度の短期間の制度信用を検討している人や、1日に何度も取引したい人におすすめの証券会社です。取引手数料は取引回数・取引金額にかかわらず無料のため、1日に複数回取引をする場合でも手数料を気にする必要はありません。制度信用の貸株料は1.10%と相場より低く、金利も2.30%と比較した証券会社のなかでは低めの水準。手数料が無料であるうえに金利と貸株料も高くないため、短期間で信用取引をしたい人にとっては第一候補となるでしょう。一般信用の金利は2.75%と相場より低め。ただし、一般信用で売りから入ることはできないため、一般信用で売り・買いのどちらも考えている人には不向きです。また、一日信用の制度はないため、デイトレードをする場合にコストが特別安くなるわけではない点もネックです。手数料がかからず、制度信用取引であればコストを抑えて取引できるのが大きなメリット。定額制で制度信用取引を考えている人に、もっともおすすめな証券会社です。
「大和コネクト証券」は、直近3年で主幹事の経験がない点と、事前入金が必要な点がややネックでした。大和証券が引き受けるIPOの申込みができるのが特徴。直近3年間では取扱件数がいずれも20件を超えており、検証した証券会社のなかでは平均よりやや多めといえます。平等抽選に回されるのは、取り扱うIPO株の約70%と高めな点もメリットです。投資実績が少なくても、当選のチャンスがあります。手数料無料クーポンを活用すれば月10回まで売却手数料はかからず、IPO投資の利益が損なわれない点はメリットです。しかし、直近3年間で主幹事経験がない点はネックです。数多くのIPO株の割当は期待できません。また、事前入金の必要があり、当選前に資金を準備する負担がかかります。数多くの割当は期待できませんが、IPO取扱件数は十分あり魅力です。大和証券と比較すると抽選で競合するライバルは少なく、いわゆる穴場の証券会社といえます。当選確率を少しでも上げたい人は、口座の開設を検討してもよいでしょう。
「ウィブル証券」は、米国株取引に特化した証券会社を探しているなら候補になります。米国株の取扱数は約5,800銘柄、ETFも約700銘柄と、比較した証券会社のなかではトップクラスの多さ。日本の大手証券会社よりも取扱銘柄数が多いぶん、ニッチな企業に投資したいニーズにも対応しやすいでしょう。手数料は約定代金の0.220%と定められていて、moomoo証券ほどではないものの低めの水準。一方、為替手数料が1米ドルあたり15銭かかるのはネックです。100万円の取引では3,200円程度に抑えられますが、500万円の取引では8,000円以上必要に。為替手数料がかかる分、大手ネット証券よりはコストがかかる結果になりました。NISA口座の開設にも対応しているため、米国株投資以外にも幅広い取引をしたい人にもおすすめです。米国株取引の選択肢が豊富で手数料も抑えられるため、幅広く少額の投資からはじめたい人に適しています。