数ある証券会社のなかでも人気のSBI証券。証券取引をはじめるにあたって、SBI証券を選択した人も多いのではないでしょうか。そんなSBI証券には手数料プランが2種類あり、アクティブランとスタンダードプラン、どちらを選ぶか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、SBI証券のスタンダードプランとアクティブプランの違いについて解説します。手数料プランの変更方法や変更時の注意点についても解説するため、これからプランを選ぶ人も、すでに選んでいる人も、ぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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SBI証券のインターネットコースの国内株式取引における手数料プランは、スタンダードプラン・アクティブプランの2種類から選択可能です。2つのプランにどのような違いがあるのか、詳しく解説します。
スタンダードプランとは、1注文の約定代金ごとに手数料が発生するプランです。約定代金とは、売買が成立したときの株価に株数を掛けた金額を意味します。
SBI証券は2023年9月30日より、国内株式の売買手数料を無料にする「ゼロ革命」を開始しました。条件を達成した場合、スタンダードプランでの国内株式の売買手数料はかかりません。口座開設がまだの場合、公式サイトより開設手続きを行いましょう。
条件は「円貨建・米株信用の各種報告書」「外貨建(米株信用を除く)の各種報告書」「特定口座年間取引報告書」の受取方法を郵送でなく電子交付にするだけです。すでに口座開設し、郵送を選択している人は、公式サイトの「電子交付サービスの申し込み方法」で変更方法を確認してください。
条件を満たしていない場合、スタンダードプランでは以下の手数料がかかります。
【現物取引】
5万円まで:55円
10万円まで:99円
20万円まで:115円
50万円まで:275円
100万円まで:535円
150万円まで:640円
3,000万円まで:1,013円
3,000万円超:1,070円
【信用取引】
10万円まで99円
20万円まで148円
50万円まで198円
50万円超:385円
ゼロ革命の条件はそれほど難しくないので、取引コストを抑えたい人は書類の電子交付サービスを利用しましょう。
アクティブプランとは、1日の約定代金の合計金額に対して手数料が発生するプランです。ただしスタンダードプランと同様に、ゼロ革命の条件を満たせば、2023年9月30日の発注分からは国内株式の売買手数料がかかりません。
条件を満たしていない場合、現物取引・信用取引ごとに規定の手数料がかかります。1日の約定代金の合計額が100万円までであれば、現物取引・信用取引ともに売買手数料は無料です。
現物取引の手数料は、200万円までは1,238円、300万円までは1,691円、300万円を超えると100万円増加ごとに295円ずつ追加されます。例えば1日で合計200万円分の株を購入した場合、手数料は1,238円です。
信用取引の手数料は、200万円までは880円、200万円を超えると100万円増加ごとに440円ずつ追加されます。
アクティブプランの売買手数料をすべて0円にする条件は、スタンダードプランと同じです。2023年9月30日よりも前にプランへ加入した人も、条件を満たしていれば対応不要でゼロ革命が適用されます。
スタンダードプランとアクティブプランはどちらがおすすめか、取引のタイプ別に紹介します。
1回の注文額が100万円を超える人や1日の約定代金が100万円を超える人には、スタンダードプランがおすすめです。約定代金が100万円を超えるケースでは、アクティブプランよりもスタンダードプランのほうが手数料を抑えられます。1注文150万円の現物取引の場合、スタンダードプランの手数料は640円、アクティブプランの手数料は1,238円です。
ただし1日の取引回数が多くなると、アクティブプランのほうが安くなる場合もあるため注意しましょう。例えば1注文の約定代金が100万円の現物取引を1日に4回行った場合、アクティブプランの手数料は1,986円(1,691円+295円)です。スタンダードプランでは手数料2,140円(535円×4回)がかかり、アクティブプランよりも154円高いことがわかります。
なお2023年9月30日以降は、スタンダードプラン・アクティブプランともに国内株式は売買手数料がかかりません。特定の書類の受取方法を電子交付にし、インターネットで取引する条件があるものの、クリアできる場合はどちらのプランを選んでもお得といえます。
少額の取引から始めたい投資初心者には、アクティブプランがおすすめです。アクティブプランを選ぶと、1日の約定代金が100万円までであれば売買手数料がかかりません。
例えば1注文あたり10万円の現物取引を、1日に5回行ったとします。スタンダードプランでは手数料が495円(99円×5回)かかりますが、アクティブプランであれば手数料無料です。100万円までの取引をするなら、アクティブプランが向いているといえるでしょう。
とはいえ、2023年9月30日以降はゼロ革命が始まるっている、どちらのプランであっても約定代金に関係なく国内株式を手数料無料で取引できます。
25歳以下の場合、スタンダードプラン・アクティブプランのどちらもおすすめです。どのプランであっても、25歳以下現物手数料0円プログラムが適用されます(2023年10月現在)。
25歳以下現物手数料0円プログラムとは、26歳の誕生日を迎える前日までの人を対象としたサービスです。手数料0円で国内株式の現物取引ができるので、お得に資産形成が始められます。
ちなみにゼロ革命の条件を満たしていないケースでも、25歳以下現物手数料0円プログラムは利用可能です。信用取引の手数料も無料にしたい場合は、ゼロ革命の条件を達成しましょう。
手数料プランは、1日に1回変更が可能です。SBI証券にログイン後、口座管理のお客様情報設定・変更から手続きをします。
月曜日から金曜日(23:59)までの手続きであれば翌日に、土日の手続きであれば火曜日に変更内容が適用されます。プラン変更が即時反映されるわけではないため注意してください。
アクティブプランでゼロ革命を適用しない場合も、1日の約定代金が100万円までであれば手数料無料です。ただし一時的に手数料が発生する点には注意しましょう。見積の約定金額に応じて、実際の手数料の一段階上の金額を拘束するよう設定されているためです。
約定代金が100万円以下の場合、現物取引では1,238円、信用取引では880円の手数料が一時的に拘束され、翌日の朝には買付余力に戻されます。注文履歴画面の手数料は修正されないため、正しい受渡金額は約定履歴画面で確認するようにしましょう。
PTS取引やS株(単元未満株)取引は、スタンダードプランやアクティブプランの対象外です。手数料体系が異なるため注意しましょう。
PTS取引のデイタイムセッションの現物取引の場合、1注文の約定金額が5万円までは51円、10万円までは94円、20万円までは110円、50万円までは261円、100万円までは508円、150万円までは608円、3,000万円までは963円、3,000万円を超えると1,016円の手数料が必要です。
なおPTS取引のナイトセッションの手数料は、約定金額に関わらず無料となっています。信用取引の場合、1注文の約定金額が10万円までは94円、20万円までは140円、50万円までは188円、50万円を超えると366円の手数料が必要です。
S株(単元未満株)取引では、買付手数料は無料ですが約定代金の0.5%の売買手数料がかかります。最低手数料は55円です。なお、2023年9月30日のゼロ革命以降は、条件を満たせばS株(単元未満株)の手数料は、買付・売却ともに0円です。
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