株式投資に役立つ情報を受け取れて、株の注文もできるSBI証券の株アプリ。どのような機能があるのか、利用するメリットを知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、SBI証券の株アプリについてわかりやすく解説します。株アプリのおすすめの機能や、メリットとデメリット、実際に欲しい銘柄を注文する際の使い方についても解説するので、ぜひ最後まで読んでSBI証券の株アプリを使うかどうか検討してみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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はじめに、SBI証券株アプリの代表的な機能と特徴を紹介します。
SBI証券の株アプリを使うと、株価のチャートや気配値、最新のニュースなど、株取引を行うのに必要な株式市場の最新情報が自動で手に入ります。
チャートは、特定の期間の株価をグラフにして把握しやすくしたもの。気配値は、株の買い手と売り手それぞれが希望する株の値段のことです。どのように株取引を行っていくのかを判断する情報を、SBI証券の株アプリではスピーディに受け取れます。
また、取引状況が気になる株を登録銘柄に設定し、チャートボードや株価ボードで確認することも可能です。一定の期間の値動きや、当日の値下がりと値上がりの状況を瞬時にチェックできるので、株を売買するタイミングの判断がしやすくなります。
アプリ上で、テクニカル分析に役立つ指標を簡単に表示させられるのもポイントです。例えば、一定期間の価格から算出した平均値をグラフ化した移動平均線や、株価の勢いの変化や反転した方向を見るボリンジャーバンドなどを表示できます。
SBI証券の株アプリでは、投資の判断に必要な主要指数や銘柄のランキングも簡単にチェックできます。
確認できる国内の主要指数は、東京証券取引所プライムに上場する225銘柄の株価から算出する日経平均や、東証一部のすべての銘柄から算出するTOPIXなど。海外の主要指数は、NYダウやなどです。
次に、SBI証券の株アプリを利用する3つのメリットを確認しましょう。
コーポレートアクションには、1株を分割して発行済みの株式数を増やす株式分割や、複数の株式を1株にする株式併合などがあります。決算発表日は、上場企業が自社の経営状況や財務状況を発表するものです。両方とも株価に影響を与えるので、登録銘柄についての判断をする材料になります。
SBI証券の株アプリでは、単元未満株(S株)の注文ができます。単元未満株とは、銘柄ごとに決められている最低売買単価の1単元以下で購入できる株式のこと。SBI証券で購入できる単元未満株は、S株といいます。
通常、上場企業の株式は100株を1単元とし、最低でも100株からしか購入できません。株価が数百円程度の株でも100株からしか買えないので、最低でも数万円の資金を用意する必要があります。
SBI証券では単元未満株(S株)を購入できるので、1,000円以下から株式投資を始められるのがメリット。持っているのが1株でも株主優待がもらえる銘柄もあり、株式投資へのハードルが下がります。
SBI証券のスマートフォンサイトでは単元未満株(S株)を注文できないので、スマホから株を購入したいならSBI証券の株アプリがおすすめです。
SBI証券の株アプリは検索機能が充実しているため、自分が求める条件に合った銘柄を選びやすいのもメリットです。
SBI証券の株アプリの利用にはメリットが多いですが、一方でデメリットに感じる部分もあります。
SBI証券の株アプリでは、SBI証券を利用する際に必要な登録情報やポイントなどの設定ができません。PCサイトにアクセスして設定や手続きをしないといけないため、わずらわしさを感じる可能性があります。
例えば、SBI証券の取引を始めるときに入力したメールアドレスや、SBI証券の公式サイトにログインするときに必要なログインパスワード、取引や登録情報を変更するのに使うWeb取引パスワードが、株アプリでは変更できません。
投資の判断材料になる有料情報サービスや、取引内容を記載した取引報告書などを郵送からPCサイトでの閲覧に切り替える電子交付サービスも、株アプリでは設定を変更したり見たりすることもできないのが現状です。
また、SBI証券の取引で貯まったVポイント・Pontaポイント・dポイントの確認や連携ができるポイントサービスも、株アプリでは利用できません。
続いて、SBI証券の株アプリで実際に取引をするときの使い方を、初心者にもわかりやすいように順を追って解説します。
SBI証券の株アプリで現物取引の注文を出すときは、個別銘柄が表示されている画面の上部にある「取引」を押してください。現物取引は、株と現金を取引する通常の注文方法です。
続いて表示された内容から、買い注文を出すときは「現物買」を、売り注文を出すときは「現物売」を選んでください。注文内容の詳細は、以下の手順で入力しましょう。
①取引市場を選ぶ
取引を行う市場を東証・SOR・PTSから選びましょう。東証は東京証券取引所のこと。SORは、複数の市場から最もよい条件の市場で注文する方法です。PTSは、通常の取引所とは異なる私設取引所で行う取引を指します。
②単元未満株(S株)を注文するかを選ぶ
銘柄ごとに決められている最低売買単価の、1単元以下で取引できる単元未満株を注文するかどうかを選んでください。
③自分の口座を選ぶ
開設しているSBI証券の口座を選択します。特定や一般から、自分が開設した口座を選んでください。
④注文種別を選ぶ
現物取引の注文種別を、通常・OCO・IFD・IFDOCOから選びましょう。OCOでは売買する価格を自分で指定する指値と、指定した価格以上になったら買い、以下になれば売る逆指値を同時に注文します。IFDは買い注文と売り注文を同時に出す方法です。IFDOCOでは、買い注文と売りのOCO注文を同時に出します。
⑤売買する株数・価格の指定方法・執行条件・発注期間を決める
単元株数に応じて、売買する株数を指定してください。通常注文する場合は、売買する株の価格の決め方も、指値・成行・逆指値から選びましょう。
指値は、売買する価格を自分で指定する方法です。成行では、値段を決めずに注文します。逆指値は、指定した価格以上になったら買い、以下になれば売る逆指値を同時に注文する方法です。自分が指定した注文方法が実行される執行条件と、株式を発注する期間も決めましょう。
⑥取引パスワードを入力して発注
上記の入力が終わったら、取引パスワードを打ち込んでください。保存にチェックを入れておくと、次の取引から入力しなくてもよくなるので便利です。注文内容を確認して発注すると、注文が確定します。
信用取引の区分を、日計り・制度(6か月)・一般(無期限)から選んでください。日計りは借りた株や現金の返済期限が当日の区分で、制度(6か月)は6か月、一般(無期限)は無期限です。
信用新規注文の種別を、通常・OCO・IFD・IFDOCOから選んでください。OCOは売買する価格を自分で指定する指値と、指定した価格以上になったら買い、以下になれば売る逆指値を同時に注文する方法です。IFDは買い注文と売り注文を同時に出し、IFDOCOは買い注文と売りのOCO注文を同時に出します。
単元株数に応じて、信用取引で売買する株数を指定してください。通常注文する場合は、売買する株の価格の決め方を、指値・成行・逆指値から選びましょう。
指値は、売買する価格を自分で指定する方法です。成行では、値段を決めずに注文します。逆指値は、指定した価格以上になったら買い、以下になれば売る逆指値を同時に注文する方法です。
信用新規注文の内容を入力し終わったら、取引パスワードを打ち込んでください。保存にチェックを入れておくと、次の取引から入力しなくてもよくなるので便利です。注文内容を確認して発注すると、信用新規注文が確定します。
注文の方法を、通常・OCO・IFD・IFDOCOから選んでください。OCOは売買する価格を自分で決める指値と、指定した価格以上になったら買い、以下になれば売る逆指値を同時に注文する方法です。IFDでは、買い注文と売り注文を同時に出します。IFDOCOは、買い注文と売りのOCO注文を同時に出す方法です。
取引を行う銘柄の単元株数に応じて、実際に信用返済注文を行う建玉の数を決めます。建玉を返済するときは、選んだ建玉を一括して返済するか、個別に指定するかのいずれかを選んでください。
建玉を返済注文する順番を、建玉を立てた日や評価損益で決めましょう。
通常注文する場合は、売買する株の価格を決める方法を、指値・成行・逆指値から選びます。
指値は、売買する価格を自分で指定する方法です。成行では、値段を決めずに注文します。逆指値は、指定した価格以上になったら買い、以下になれば売る逆指値を同時に注文する方法です。
上記の入力が終わったら、取引パスワードを打ち込んでください。保存にチェックを入れると、次の取引から入力が不要になります。注文内容を確認して発注すると、注文完了です。
取引の種類と、取引に応じた預り区分や取引区分を入力します。株と現金をやりとりする現物取引を行う場合は、特定・一般・新NISAから口座を入力してください。
信用取引を行うときは、日計り・一般(15日)・制度(6か月)・一般(無期限)から取引区分を選んでください。日計りは借りた株や現金の返済期限が当日の区分で、一般(15日)は15日、制度(6か月)は6か月、一般(無期限)は無期限です。
単元株数に応じて、売買する株数を指定してください。板をどのように見るかを、全価格と気配のみから選びましょう。
板に表示されている、実際に売りたい売数量か購入したい買数量を、2回押してください。
取引パスワードを打ち込み、発注内容が間違っていないかチェックして、発注すると手続きが完了します。
ただし、2タップするだけで注文が確定してしまうため、実際に注文する際は入力内容に間違いがないかチェックすることを忘れないでください。
SBI証券の株アプリは、株式投資に役立つ情報をスピーディに受け取れて、実際に取引も手軽にできる便利なアプリです。とはいえ、実際にSBI証券の株アプリを使うのに、まだ一歩踏み出せない人がいるかもしれません。
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