イラストを描いたり、文字を書いたりするための「カラーインク」。塗り方や描き方によって多彩な表現が可能です。耐水性が高いものを使えば退色しにくく、作品の長期保存もできます。しかし、混色できるものやにじまないものなど種類はさまざま。筆やつけペンつきのセット商品もあるので、どれを選ぶか迷いますよね。
そこで今回は、カラーインクのおすすめ人気ランキングと、その選び方をご紹介します。カラーインクの使い方・捨て方も解説。美しいカラーインクを選び、作品の制作を楽しみましょう。
文具研究家、文筆家として文具についての情報や創作作品をさまざまなメディアで発信中。WEBメディアにて文具関連記事の監修を多数担当。オフィスや文房具屋に必ず置いてあるような定番文具を好む。得意ジャンルは文具、玩具、画材、図鑑などの書籍。ほかにもISOT (国際文具・紙製品展。国内外のメーカーが集う日本最大級の文具PR商談会)PRサポーター、文房具カフェ会員として活動。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
カラーインクの特徴は独特な美しさです。水彩絵の具よりも透明度が高く鮮やかで、カラーインクならではの濃淡や美しい発色を楽しめます。カラーバリエーションの豊富さも注目ポイント。容器のデザインにこだわっているものも多く、さまざまな色をコレクションしたくなるような魅力があります。
ドローイングインクと呼ばれており、着色や絵画制作だけでなく、手紙やイラストを描くカリグラフィーに使うといったさまざまな使い方ができるのもメリットです。エアブラシと組み合わせれば、立体物の着色にも使えます。いくつか色をそろえて魅力的な作品を作りましょう。
画材用カラーインクは万年筆では使えません。画材用カラーインクの多くに樹脂が含まれており、万年筆で使用すると詰まることがあります。万年筆用カラーインクや、画材にも万年筆にも使える商品があるので、どうしても万年筆で利用したい人は購入前に必ず確認してください。
一方で、万年筆用カラーインクのなかには時間経過で黒く変色するものがあり、イラストには不向きなことがあります。イラストに使用する際は画材用カラーインクを選ぶのが無難です。
カラーインクを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
カラーインクには染料系と顔料系の2種類があります。にじみやすさ・発色のよさ・カラーバリエーションなどに違いがあるので、描きたいものや用途に合ったものを選びましょう。
イラスト作品や漫画の着色には、染料系が向いています。美しい透明感と発色の鮮やかさが特徴。カラーバリエーションが豊富なうえ、インク同士の混色や蒸留水で薄めての使用も可能なので、自分好みの色を見つけやすいでしょう。鮮明な表現から滲ませたぼかし表現まで可能です。
しかし、紫外線に弱い点には注意が必要。日光に当たると退色するため、展示用作品や長期保存には不向きです。美しく着色した作品は印刷することで美しい色や表現を維持できるので、印刷することを前提に使うといいでしょう。
インクは、日光・光が当たらない場所や引き出しの中で保管してください。高温になる場所も避けましょう。管理方法を間違えると、退色・カビ・粘りが発生します。劣化したインクは筆やつけペンといった筆記具を傷める危険があるので、破棄してください。
線画・線・文字を描く場合は顔料系カラーインクがうってつけです。透明度が低く、落ち着いた発色が特徴的。耐水性があり、乾くと水に溶けません。紫外線や光にも強いため、長期保存したい手紙やカード、展示用作品に適しています。
乾いたあとにインクの重ね塗りができるのも利点です。別の色を乗せてもにじまないため、着色時の失敗を減らしたい人も試してみてください。染料系と比べ乾くのが速いので、マンガやイラストの主線に使えるのもおすすめポイントです。
一方で、染料系よりも色の種類が少ないのが弱み。混色で色を増やせるものの、耐水性が変化する可能性があるため事前に注意書きを確認してください。薄めて色を変えたいときは、専用の薄め液・カラーエクステンダーを使うと耐水性が維持されます。なお、染料系は沈殿している可能性があるので振ってから使いましょう。
エアブラシ用のカラーインクがほしい人には、顔料系カラーインクがおすすめです。色がきれいにのるため、均一な仕上がりになりやすいでしょう。乾きが速いため、すぐに次の工程に進めるのもうれしいポイントです。エアーブラシを始めたばかりの初心者から、中級者以上の慣れた人まで幅広く使えます。
特におすすめなのが、非耐水性の顔料系です。非耐水性ならエアブラシの細い管にもインクが詰まりにくく、簡単に洗い流せるので楽に片づけられます。なお、以下のコンテンツではエアブラシを詳しく紹介しているので、参考にしてください。
目的やこだわりをふまえて、有名メーカーの商品にも注目しましょう。イラストやデザインに使いたいなら、ドクターマーチンがおすすめ。彩度の高い鮮やかな発色・色の種類の豊富さ・インク持ちのよさが特徴のメーカーです。さまざまな紙質と合いやすいのも魅力。インクの濃度が高く、少量でも長持ちします。
カリグラフィー用を探している人は、ウィンザー&ニュートンをチェックしましょう。自然な色合いと透明度が魅力で、厚く塗ると光沢が出ます。変色や色落ちがしにくく、手紙やカリグラフィーに使用しても長持ちするでしょう。ボトルの見た目がおしゃれなので、プレゼントにも向いています。
輪郭を縁取るために使用したい場合は、ホルベインに注目。発色のよさと耐水性が特徴のメーカーです。乾くと水に溶けないため、上から水性カラーインクを重ねても滲まない点が魅力。イラストや線画にもぴったりです。
しかし、残念ながら2018年6月で生産終了しているので、通販で早めに入手することをおすすめします。ドローイングインクのスペシャル色(顔料タイプ)は、代替品としてアクリリック[インク]が公式サイトでアナウンスされているため、気になる人はチェックしてみましょう。
カラーインク初心者は、色が複数入ったセット商品を選ぶのもひとつの手です。特にお試し用セットはベーシックな色が入っているので、どんな用途にも使いやすいのが特徴。試してみて好みに合えば、同じメーカーの色を買い足していくのがおすすめ。好みでなければ、ほかのメーカーや商品に乗り換えましょう。
はじめて使うインクの色合いや使い心地が気になるなら、ミニボトルのセットが狙い目です。通常サイズより量が少ないため、気に入らなかったときも無駄になりにくいといえます。小さな容器は混色用の保存容器として使いやすいので、使い切ったら試してみてください。
ガラスペン・つけペンといった筆記具とのセットは、プレゼントにも向いています。道具を別で用意する手間がかからないうえ、見た目も華やかです。すぐに使いたい人も筆記具とのセットをチェックしてください。カラーインクに挑戦したいという熱が冷めないうちに制作をスタートできますよ。
カラーインクの容器やフタには、いくつか種類があります。使いやすさを考慮して、目的に合うものをチョイスしましょう。
倒れにくさを重視する人には、安定感のあるガラス瓶がおすすめです。重いのでペン先や腕・手が当たっても倒れにくいのがメリット。高さの低いものや底が広いものを選べば、より安定感が増します。
ガラス瓶はおしゃれなデザインが多いのも魅力。箱の柄やデザインにこだわっているメーカーもあり、セットで贈ると喜ばれる華やかなギフトになるでしょう。使用後のガラス瓶はインテリアとしても使えます。
一方、屋外で使うならプラスチック容器を検討しましょう。プラスチック容器はガラス瓶より軽く割れにくいため、扱いやすいのが魅力です。3色セットで1,000円ほどと安価な製品が多いので、たくさん使いたい人にも向いています。ただし、耐光性がガラス瓶より劣るため冷暗所に保存し、開封後は早めに使いきりましょう。
液漏れが心配ならスクリュー型のフタをチョイスしてください。しっかり閉められるので誤って倒しても液漏れのリスクが減るのがスクリュー型の強み。初心者や使い慣れていない人にも向いてます。力が入れやすいのでフタを開けやすい点も魅力です。
インクの出しやすさを優先したいなら、スポイトと一体型になったフタを選びましょう。スポイト一体型は出す量を調整しやすく、必要な量だけ出したいときや混色時に重宝します。ただし、一気に吸い取るとスポイトの先から液だれする可能性があるので、少量ずつ吸いましょう。
オリジナルカラーを作りたいときは、混色可能インクを選びましょう。混ぜ合わせることで、自分好みの色を作れるので作品の幅が広がります。ただし、白を入れるとカラーインクの独特な透明感が鈍り、くすみやすいので注意しましょう。混色のためのセット商品もあるので、参考にしてください。
ただし混色できないカラーインクは混ぜないよう要注意。混色不可のインクを混ぜると沈殿や分離が発生し、使えなくなることがあります。混色したインクは保存できないこともあるため、事前に製品説明書をよく読んでおきましょう。
混色の際には色と配合を一覧にするかメモに残すのがベターです。とくに保存不可の混色インクの場合は再現するのが難しいことも。メモを残しておけば気に入った色を再度作れますよ。一度混ぜてしまうと色は抜けないので、インクを無駄にしないように慎重に作業しましょう。
以下のコンテンツでは混色の際に便利な0.1gまで計測可能なスケールと、混色にも適したパレットを紹介しているので気になる人はあわせてチェックしてください。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプ | 容器 | キャップ | 色数 | 耐水性 | 混色可能 | |||||
1 | 呉竹 ink-café おうちで楽しむ 私のカラーインク作りキット|ECF160-500 | ![]() | 5色のインクの組み合わせ。手軽にインク作りを楽しめる | 水性染料 | プラスチック | スクリューキャップ | 25mL×5色 | |||
2 | ホリゾン Tシャツくん シルクスクリーンインク リッチ | ![]() | にじみにくく発色のよいTシャツくん専用カラーインク | 不明 | 不明 | スクリュー式 | 31色 | |||
3 | Jacquard ピニャータ アルコールインク|JAC9918 | ![]() | アルコールインク。ビビッドな発色が特徴 | 不明 | プラスティック | スクリュー | 14.8mL×9色 | |||
4 | バルコニーアート ウィンザー&ニュートン ドローイングインク | ![]() | 色鮮やかな、25色入りのインクセット | 可溶性染料 | 不明 | スクリューキャップ | 14mL×25色 | |||
5 | Royal Talens ターレンス エコライン カラーインク | ![]() | スポイトで直接描けるのがユニーク。品質もプロ仕様 | 水性染料(ホワイト・ゴールドのみ顔料) | 不明 | スクリューキャップ、スポイト付き | 30mL×10色 | |||
6 | EUSHIDO INTERNATIONAL アートリキッド | ![]() | 発色のよい透明カラーのアートリキッド。感覚的に手軽に描ける | 不明 | 不明 | スクリュー式 | 1色 | 不明 | ||
7 | Dr. Ph. Martin's ラジアント 1/2OZ Dセット|RADI05OZSETD | ![]() | 紙との相性もぴったり!デザイン向きインク | 水性 | 不明 | 不明 | 約14mL×14色 | |||
8 | アートカラー カリグラフィーインク | ![]() | 基本色が12本そろって一通りの表現ができるインクセット | 染料 | 不明 | 不明 | 10mL×12色 | |||
9 | XIANJUN ホワイトアルコールインクセット | ![]() | レジン着色やユポ紙の制作におすすめ | アルコール系 | プラスティック容器 | スクリュー式 | 1色 | 不明 | ||
10 | ターレンスジャパン ターレンスエコラインインク|T1125-3611 | ![]() | 耐光性がよく発色が鮮やか。スポイトつきのキャップ | 染料系 | ガラス瓶 | スポイト付き | 1色 | 不明 |
ベースとなる透明・イエロー・ピンク・ブルー・グレーの5色から、好きな色を自由に組み合わせ可能です。水性染料を使用しているので混色しやすく、きれいに発色するのが魅力。完成したインクとガラスペンやつけペンなどを使って、作品作りができますよ。
タイプ | 水性染料 |
---|---|
容器 | プラスチック |
キャップ | スクリューキャップ |
色数 | 25mL×5色 |
耐水性 | |
混色可能 |
透明度と発色性に優れ、伸びがよく混色やぼかしなどの多彩な表現も自由にできます。先端に独自の工夫が施されており、スポイトを使って直接描くことも可能。アメリカの画材協会の品質テストをクリアした商品に与えられる、APマークを取得しています。
インクの品質が気になる人や、イラストを長期間保存したい人は要チェックです。
タイプ | 水性染料(ホワイト・ゴールドのみ顔料) |
---|---|
容器 | 不明 |
キャップ | スクリューキャップ、スポイト付き |
色数 | 30mL×10色 |
耐水性 | |
混色可能 |
カラーインク・容器は使われている素材によって捨て方が異なります。水性カラーインクは少量なら水と一緒に下水に流しましょう。量が多い場合は紙や布に染み込ませてからポリ袋に入れて封をし、「燃えるゴミ」に出してください。
油性カラーインクは発熱する危険性があるため、染み込ませた布や紙に水をかけてから封をし「燃えるゴミ」に出します。ガラス容器は「燃やせないゴミ(ガラス)」として廃棄してください。プラスチック容器の扱いは自治体によってルールが異なります。各市町村の公式サイトを確認してください。
カラーインクとあわせて、文字を書くのに適した万年筆インクやカリグラフィーペンをそろえてみませんか。以下のコンテンツで詳しく紹介しているので、気になる人は参考にしてください。
1位: 呉竹|ink-café おうちで楽しむ 私のカラーインク作りキット|ECF160-500
2位: ホリゾン|Tシャツくん シルクスクリーンインク リッチ
3位: Jacquard|ピニャータ アルコールインク|JAC9918
4位: バルコニーアート|ウィンザー&ニュートン ドローイングインク
5位: Royal Talens|ターレンス エコライン カラーインク
ランキングはこちらコンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
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