日本画絵具のおすすめ人気ランキング【2025年】

初心者には、膠を混ぜず水に溶くだけで使える顔彩・鉄鉢がぴったりです。日本画絵具は接着力を出すために膠を使用しますが、準備や使用後の手入れに手間がかかるのが難点。顔彩・鉄鉢なら作業の手間を減らせるので、初心者でも使いやすいでしょう。

携帯性重視の人は角皿に入った顔彩をチェック。コンパクトサイズで持ち運びやすく、家だけでなく外でも使えます。長く使いたいなら、丸皿に入った鉄鉢がおすすめです。サイズが大きく量が多いためたっぷり使えます。使い切ったあとの容器が絵皿として使用できる点もメリットです。

手軽に使いたい人には、顔料を膠や蜜蝋などで固め棒状にしてある棒絵具が向いています。顔料は顔彩や鉄鉢と同じですが、棒絵具は墨をするように溶いて使うので濃淡を加減しやすい点がポイント。透明感のある色味なので、淡彩で塗りたいときにおすすめです。

色の薄さを活かし、スケッチなどさまざまな用途に使えるのも棒絵具の魅力。膠を混ぜれば、岩絵具を使用する際の下塗りとしても使えます。色を濃くしたいときは、絵具を多めにすり少量の膠を加えると、多少はっきりとした色合いになるので試してみてください。

仕上げとしてさまざまな表現をしたい人は、深みを出したり盛り上がりを作ったりできる岩絵具がおすすめです。鉱石を砕いて作られた絵具で、膠に溶かして使用します。初心者だと慣れるまで難しく感じますが、日本画を描くうえで外せない絵具です。

天然鉱石を原料とした天然岩絵具・ガラスと金属酸化物が原料の新岩絵具・天然鉱石に顔料で染色した合成岩絵具があります。天然岩絵具は色数が少なく希少で高価ですが、美しい色合いが魅力。新岩絵具は耐久性があり、作品の劣化を防げます。合成岩絵具は鮮やかに発色し、混色しやすいのが強みです。

はじめての人は均一に塗りやすい10～13番の絵具をチェックしましょう。粒子の大きさで1～15番くらいまでの番号が振られ、番号のほかに白（びゃく）と呼ばれる一番細かい粒子のクラスがあります。数字が大きいほど細かい粒子になり、粒子が細かいほど淡く荒いほど濃い色彩になる点が特徴です。

本格的に日本画に挑戦したいなら、マットな仕上がりの水干絵具をチェックしましょう。鮮やかに発色し、水彩画のような雰囲気を楽しめるのが魅力です。小さな欠片なので、乳鉢ですりつぶしてから接着成分の膠に溶いて使用します。

自分のイメージに合わせて塗り方や色合いを変えられ、作品の幅を広げられるのもメリットです。粒子が細かいため薄めやすく、淡い色合いも作りやすいでしょう。岩絵具より混色しやすいので、さまざまな色で描けます。

岩絵具と比べると伸びがよく、広範囲を塗りやすいのも特徴。均一に塗りやすいため、絵具の下塗りに使用することが多い絵具です。日本古来の絵具で土を染料とする天然のものと、白土・胡粉を染料で染めた人工ものがありますが、価格や発色に大きな違いはありません。

描き心地や発色を重視する人は、なめらかに塗れて鮮やかな色彩の吉祥がおすすめです。創業100年以上のメーカーで、顔彩・鉄鉢・水干絵具すべてに高品質な顔料を使用しています。耐光・耐久性に優れており、作品の劣化を防げるのもポイントです。

水干絵具の色数がほかのメーカーより豊富で、全60色のラインナップがあります。新岩絵具も全86色と多いので、好みの色を見つけやすい点も魅力です。顔彩・筆・絵皿がついたセットやチューブ絵具も販売されており、初心者から上級者までレベルに合わせて選べます。

表現の幅を広げたい人は、岩絵具の種類が多いナカガワ胡粉がうってつけです。天然・新岩絵具のほか、独自の京上岩絵具を販売しており、すべての岩絵具を合わせると総数1,400色以上と色数が豊富。創業1967年と比較的新しいメーカーですが、製品は国内シェアの約80％を占めています。

京上岩絵具は混ざりやすいので、混色できる岩絵具がほしい人におすすめ。ほかの岩絵具より比重が均一で混ざりやすいのが特徴です。ほかのタイプより色数は少なめですが、特有の深みや華やかな色味を堪能できます。

教本付きの初心者セットがあり、日本画をはじめたい人にもぴったりです。メーカー公式サイトでは絵具の溶き方や技法を動画で解説していて、教本でわかりにくい部分をチェックできるのもポイント。日本画用の道具も取り扱っており、あとから個別で買い足せます。

歴史ある製法・色合いを堪能したい人は、創業260年以上、職人の手作業で作られている上羽絵惣をチェックしましょう。品質のいい顔料を使用していて定着力に優れ、扱いやすいのもポイントです。

オリジナルデザインの桐箱に顔彩が入ったおしゃれな商品があり、プレゼントにしても喜ばれるでしょう。いろいろな絵具を購入したい人は、水干・棒絵具などを選べるECサイトを利用してください。メーカー公式サイトでは顔彩のみ取り扱われています。

老舗ながら新しい試みをしており、胡粉を使用したネイルを販売している点も注目。胡粉ネイルは有機溶剤が使われておらず、爪にやさしく刺激臭がないことから人気です。ちょっとしたプレゼントにも向いています。