レザークラフトミシンのおすすめ人気ランキング【2025年】

レザーを縫う頻度が少ない人や、レザー小物が作れれば十分という人には家庭用ミシンがおすすめです。布を縫うことを目的とした家庭用ミシンのなかにも、厚手の布製品やレザーも縫える機種があり、価格も手頃で導入しやすいのがメリットです。

ただし、分厚いレザーや、バッグの持ち手などレザー同士が重なる部分は縫えない場合があるので注意。どの程度の厚みまで縫えるか購入前に確認しておくとよいでしょう。

なお、家庭用ミシンでレザーを縫う際は、革用の針を使用して針が折れてしまわないようにしてください。メンディングテープや、シリコン剤を使えば滑りがよくなるので試してみましょう。

利用頻度が高い人や、バッグやポーチといった大物にチャレンジしたい人には職業用ミシンがぴったり。家庭用より高額になるものの、パワフルで耐久性が高いため、分厚い革でもしっかり布送りできます。ミシン本体への負担が少なくすむのもうれしいポイントです。

一方で、家庭用に比べて起動音が大きく、サイズも大きくなるので注意。商品によってはミシン専用の設置場所が必要になる場合もあるので、購入前によく確認してください。

縫製工場などで使われる工業用ミシンは、店舗での使用や毎日長時間使う人におすすめです。パワフルで長時間使えて、仕上がりレベルも高いので品質も安定します。ただしサイズも重量もあるうえ操作音が大きい場合もあるので、家庭で使う場合は設置場所をあらかじめ検討しておきましょう。

なお、工業用ミシンには家庭用などと同じタイプの平ミシンのほかに、腕ミシンと呼ばれるタイプがあるのが特徴。アーム（台座）の先端近くに針がついており、筒型の鞄の底を立体的に縫ったり、袋状のバッグを仕上げたりするときに便利です。

ただし、工業向けのため市販にはほとんど出回っていないので、気になる人はメーカーに問い合わせましょう。また、家庭用や職業用にも筒状を縫えるモデルがあるので、あわせてチェックしてみてください。

頑丈なレザー作品を作りたい場合は、ミシンが1.2mmの太めの糸に対応しているものが理想的です。細い糸ではほつれたり、切れたりしてしまうこともあるので、太い糸が使えると壊れにくい作品に仕上がりますよ。

ただし、レザークラフト用の糸には、麻・ポリエステル・シニューといくつかの種類があり、太さが違うため注意してください。数字が大きくなるほど糸が細くなる点ではどれも同じなものの、番号や太さが記載されていない場合があるので忘れずに確認しましょう。

職業用ミシンには、対応している針の違いにより、DB仕様とHL仕様の2タイプがあります。どちらが自分に合うのか、ミシンの経験度合いに合わせて針のタイプを選びましょう。DB仕様のミシンではDB針しか使えず、HL仕様のミシンにはDB針はつけられないので、購入前によく考えることが大切です。

DB針は工業用ミシンで使われる丈夫な丸型の針。種類が多いので、レザークラフトに使う場合はDB仕様のミシンを選んだほうが多様な素材に対応できて便利です。ただし、自分で針の向きや角度を調節してセットする必要があるので、初心者には針交換がやや難しいかもしれません。

HL針は家庭用ミシンで使われるHA針と同じ半円型でありながら、丸型のDB針と同じ強度を持つように作られた針です。HL仕様のミシンは針の向きが固定されるのでセットしやすく、自動糸通し器も付いているので難易度は低め。家庭用ミシンと同じ感覚で使えるので、初心者にはなじみやすいでしょう。

レザーの縫製にはまち針が使えないうえに縫い直しがきかないため、布の押さえがしっかりしていることが重要。上の押さえと下の歯が同時に動く「上下送り」に対応した機種がおすすめです。

家庭用ミシンの多くは下の歯だけが動く「下送り」で、厚いものを縫うと縫い目のピッチずれや、縫いずれが起こりやすくなります。しかし、上下送りなら上下の動きが連動してずれにくいため、厚いレザーも縫いやすいでしょう。

また、工業用ミシンの多くは、上の押さえと下の歯、針棒の3つを同調させて送る「総合送り」を採用しています。針棒も連動して動くので上下送りよりもずれにくく、本格的なレザー作品作りや複数の生地を重ねて縫いたい場合には総合送りがおすすめです。

商品情報に送りの種類が記載されていないときは、押さえ圧を調節できるか、レザー用の押さえに対応しているかをチェックしましょう。