水彩色鉛筆のおすすめ人気ランキング【2025年】

細かい線で絵を描きたいなら、シャープに削れる硬質を選択しましょう。色鉛筆らしいタッチが出せる硬い芯は、ドライ技法で描きたい人にもおすすめです。細かい場所まで塗りやすいため、凝った図案の塗り絵や、人物の髪の毛など細い線を表現したいときにも適しています。

硬質は、細かい表現が得意な一方で、広い範囲の塗りつぶしには不向きです。水に溶けにくい傾向があるため、ドライ＆ウェット技法では線がはっきり残りやすいので注意が必要。塗りつぶしには柔らかい芯を選ぶなど、硬質と使い分けるとよいでしょう。

色鉛筆のタッチを残しつつ水彩画風に仕上げたい人には、ほどよい硬さの中硬質がおすすめ。硬質と軟質の中間の硬さにあたり、色鉛筆と水彩画表現のバランスのよさが魅力です。一般的な油性色鉛筆に近い描き心地なので、水彩色鉛筆の初心者にも使いやすいでしょう。

どの硬さがよいかわからない場合も、まずは中硬質を選ぶとよいでしょう。中硬質の色鉛筆を基準に、より硬いものや柔らかいものを選ぶなど、好みの硬さを見つける目安にできます。

より水彩画らしい表現を求めるなら、柔らかく水に溶けやすい軟質がよいでしょう。複数の色を混ぜたりグラデーションを作ったりと、複雑な色彩表現を楽しめるのがメリット。色鉛筆感を残さず筆だけで描いたような仕上げも可能なため、水彩画の表現を出しやすい芯です。

軟質は、タッチが柔らかく用紙に色がのりやすいのも魅力のひとつ。細かい線画には向かないものの、風景画などで広範囲を塗るとき便利です。なめらかな描き心地で、筆圧が弱い人や子どもにもおすすめ。また、発色がよいものが多いため、はっきりとした色彩の絵を描きたいときにも活躍します。

持ちやすさに合わせて、軸の形状をチェックしましょう。机に置いたときに転がりにくいものがよければ六角軸か三角軸を、さまざまな塗り方に対応させるなら丸軸がおすすめです。鉛筆を正しく持つ練習をしている時期の子どもには、親指・人差し指・中指のおさまりがよい三角軸も向いています。

集中して描きたいときは、持ちやすく転がりにくい六角軸がぴったりです。3の倍数である六画形は3本の指でしっかり押さえられるため、グリップが安定するのがメリット。一方、色鉛筆を立てたり寝かせたりとさまざまな持ち方をする場合は、指あたりのよい丸軸を選ぶのもよいでしょう。

水彩紙を使って本格的な作品を制作するなら、用紙との相性や発色具合も忘れずにチェック。水彩紙は、細目・中目・荒目など紙肌が異なり、真っ白なものから黄味がかったものまで色味もさまざまです。描き心地や発色具合がそれぞれ違うため、水彩色鉛筆との相性も確認しておきましょう。

ドライ＆ウェットなど水彩画の表現にチャレンジしたい人は、まずは中目の水彩紙との相性をチェック。にじみやすさや発色はメーカーによって違うため、画材店で試し描きしてみるのもよいでしょう。ほしい水彩色鉛筆が決まったら、数種類の水彩紙が試せるアソートを通販で購入してチェックする方法もおすすめです。

使う場所を考慮して、ケースの形を選びましょう。オーソドックスな平型は、使いたい色がパッとひと目で探せるのが魅力です。足りない色も把握しやすいため、色鉛筆全体を管理しやすいというメリットもあります。取り出しやすさを重視する人は、スタンドつきにも注目してみてくださいね。

屋外で使う場合は、筒状で持ち運べるケースも便利です。筒状のものには、筒形のケースに立てて入れるタイプのほか、くるくると巻いて収納できるものなどがあります。中に水が入り込むと色が溶け出しててしまうこともあるため、雨などに濡れる可能性がある場合は、プラスチックや缶のケースも検討しましょう。

芯が折れにくく発色のよいものがほしい人は、ドイツ生まれの「ステッドラー」に注目しましょう。ヨーロッパで大手として知られる老舗文房具メーカーで、製図用品や画材を多く手掛けるなど、プロにも愛用者多数。人間工学に基づいた形状や、お手頃な値段のシリーズも人気の王道メーカーです。

ステッドラーの魅力は、頑丈で描きやすいこと。独自の顔料を使用した柔らかい芯を採用しつつ、芯が折れにくいのが大きな魅力です。芯の周りをコーティングすることで折れにくくする独自の加工が施されているため、力の加減が苦手な人にもぴったり。芯を折ってしまうことの多い子ども用にもおすすめです。

本格的な水彩画表現をしたいなら、ドイツの筆記具ブランド「ファーバーカステル」を選びましょう。色鉛筆においては世界屈指のブランドとして知られ、色伸びや水溶けのよさからプロのアーティストからも熱い支持を集めているのが特徴。取り扱っている店舗も多いため、色の補充に困らないのもうれしいポイントです。

価格は1本300円と高めですが、ぼかしやにじみなどの技法も可能で、表現の幅が広いのが魅力。純度の高い高品質な顔料を採用しており、深みがある色味ながら発色よく仕上がります。本格的な水彩画表現に使いたい人はもちろん、プレゼント用に選ぶのもよいでしょう。

はじめて使う人は、リーズナブルな「三菱鉛筆」を候補に入れるのもよいでしょう。1本150円とお手頃価格ながら、質のよさでは定評があります。発売以来ロングセラーを続ける高級鉛筆「uni（ユニ）」の水彩色鉛筆は、発色もよく柔らかい描き心地が魅力。まずは使ってみたい人におすすめの価格とクオリティです。

三菱鉛筆の水彩色鉛筆は、独自の特殊なワックスが使用されており、引っかかりなくなめらかに描けるのが特徴。色の広がりがよく鮮やかなので、明るい色調の絵を描きたい人にもぴったりです。単色でも購入できるため、あとから買い足す際も便利ですよ。

色鉛筆として使うことが多い人は、ドライでも明るく発色する「STABILO（スタビロ）」をチョイス。彩度を抑えた落ち着きのある色が特徴的で、アースカラーも充実していることから、植物や風景の描写にもおすすめです。なめらかな紙質と相性がよいため、塗り絵などにもよいでしょう。

STABILOは、ユニークな商品展開も特徴で、ガラスにお絵描きできる「ウッディ3in1」という子ども向けの商品もあります。一方で、プロも使用する硬質タイプなら、繊細なタッチが求められるデザイン画でも活躍。写真に近い描写など、くっきりとした鮮明な表現も可能です。