ドラムスティックのおすすめ人気ランキング【2025年】

どの素材にしようか迷ったら、定番のヒッコリーのドラムスティックがおすすめです。ヒッコリーは適度な重さ・硬さで、弾性や強度が優秀。とても扱いやすい木材で、ジャンルを問わず幅広く使えるため、初心者にもうってつけです。定番素材なだけあって商品数も豊富なので、気に入るものが見つけやすいところもメリットといえます。

ロックを演奏するときなど、パワフルな音を鳴らしたいならオークのドラムスティックがうってつけです。オークは硬くて重く、折れにくい木材。重みがあるぶん、迫力のある演奏ができますよ。

しかし、オークは迫力が出る反面、繊細な表現はしづらい傾向があります。ドラムスティックの正確なコントロールが必要なジャズの演奏などでは、使いづらいと感じるかもしれません。

ジャズやクラシックの演奏には、メイプルのドラムスティックがぴったり。メイプルはドラムスティックに使われる木材のなかでも軽く、柔らかい材質です。軽いため繊細なコントロールがしやすく、細やかな表現が必要な演奏に適しています。

ただし、メイプルは軽量なだけに、パワフルな表現がしづらいところが難点。さらに、メイプルは折れやすい傾向があるため、力強い演奏を頻繁に繰り返すには不向きな材質だといえるでしょう。

練習用に使うなら、プラスチック（ナイロン）製のドラムスティックを選ぶのも手です。プラスチック製は耐久性と伸縮性に優れており、木製より長もちしやすい傾向があります。

プラスチック製はカラフルなものも多く、デザイン重視で選びたい人にもうってつけ。ただし、サウンド面では木製のドラムスティックに及ばないと感じる人も多いようです。あくまでも練習用としてもっておくのがよいでしょう。

激しいロックやメタルの演奏で大きな音を出したい場合は、金属製のドラムスティックを検討してみるのもよいでしょう。金属製は木製のドラムスティックよりもはるかに硬いので、インパクトの強い大きな音が鳴らせます。パワー系のドラマーにはぴったりですよ。

耐久性が高く折れる心配が少ないところも、金属製のドラムスティックならではの魅力。なかには、グリップやチップを交換できるものもあり、カスタマイズ性も高めです。ただし、繊細なスティックコントロールは難しく、木製のドラムスティックよりも扱いの難易度は高いといえるでしょう。

初心者なら、丸形（ボール型・ラウンド型）のチップを選ぶのがおすすめ。丸形はどの角度から叩いても打面に均一に当たるため、音がばらつきにくいです。不慣れでストロークが安定しない人でも演奏しやすいでしょう。

音が安定しやすい反面、音を変化させづらいともいえます。表現力重視でドラムスティックを選びたい人には物足りなく感じるかもしれません。

音量重視の人には樽型（角型・スクエア型・円柱形・俵型）がぴったり。樽型はチップの側面が丸形よりやや平面に近くなるので、打面に当たる範囲が広く、大きな音が出しやすいです。

パワフルな音が出せる樽型は、ロックなどのインパクトのある演奏にぴったり。しかし、丸形と同じく、音を変化させづらいという面もあります。

ティアドロップ型（卵型・涙型）は、繊細な表現をしたいときにもってこいです。打面に当てる角度を変えることで、さまざまな音が出せます。ジャズやフュージョンなどのジャンルで使われることが多いです。

ただし、ティアドロップ型はスティックのコントロールが安定しにくく、扱いが難しく感じられる傾向があります。まずは丸形や樽型でスティックの扱いに慣れてから、ティアドロップ型に挑戦してみるとよいでしょう。

ティアドロップ型よりもさらに大きな音の変化をつけたい場合は、三角形（円錐形）がぴったりです。三角形は角度による接地面積の変化が大きく、角度次第で大きく音が変化するのが特徴。ティアドロップ型と同じく、ジャズ・フュージョン系によく使われる傾向があります。

コントロールはティアドロップ型以上に難しく、不慣れなうちは音がばらつきやすいのが三角形の難点。しかし、ライドシンバルを刻むときなど、細やかな音の違いを出したいときには三角形がうってつけです。

初心者は、まず「5A」サイズのドラムスティックを選ぶのがおすすめ。5Aのスティックは長さ40cm前後、直径14〜14.5mm程度と平均的なサイズで、どのジャンルにも使いやすいです。まずは5Aを使ってみてから、ほかのサイズを検討するのがよいでしょう。

ただし、手が小さい人や子どもにとっては、5Aだと少し大きく感じられることも。5Aが持ちづらければ、「7A」サイズのスティックがもってこいです。7Aは長さ39cm前後、直径13.5〜14mm程度と小ぶり。細く短いのでパワフルな音は出しづらいものの、細かなスティックコントロールはしやすいですよ。

パワフルな音を鳴らしたい場合は、長さ40cm・直径14.5〜15mm程度と少し太めの「5B」がうってつけ。5A・7A・5Bが標準的なサイズとされていますが、メーカーによってはほかのサイズもあるため、気になる人はいろいろ試してみるとよいでしょう。

ドラムスティックを選ぶ際は、可能であれば実際に店頭で重さ・重心をチェックし、自然な握り方でしっくりくるものを選びましょう。ほとんどのドラムスティックは木製で、同じモデルでも重さや重心に個体差が出やすいからです。

1本ずつ販売されているドラムスティックなら、左右の重さが同程度のものを選びましょう。楽器店によっては計量器が置かれている場合もあるため、重さを測ったうえで購入するのがベター。なお、2本セットで販売されているものは、あらかじめ重さがそろえられている場合が多いです。

重心もドラムスティックを振ったときの手応えを左右する重要な要素。重めな手応えが好みなら先端付近に重心があるものを、軽めな手応えが好みならグリップ付近に重心があるものを選ぶのがおすすめです。自分の手にしっくりくるものを見つけられるのがよいですが、迷ってしまったら中央付近に重心があるものを選んでおくのが無難でしょう。