トロンボーン演奏の際に欠かせないマウスピース。小さなパーツですが、これ1つで音や吹き心地が大きく変わってきます。しかし、ヤマハやBachなど、多くのメーカーから販売されているので、選ぶのに迷ってしまいますよね。
そこで今回は、トロンボーン用マウスピースの選び方とおすすめの商品を人気ランキング形式でご紹介します。マウスピース選びに迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
演奏活動をしながら、音楽教室での指導を行う音楽指導専門家として活動。音楽教室「ヨシオカ楽器」を営む実家に生まれ、楽器に囲まれた環境を生かし、3歳からさまざま楽器に触れ基礎を学ぶ。広島大学在学中にはバンド関係の楽器や、音響に関しての知識を身につける。現在は楽曲のアレンジを提供したり、演奏会などを行う他「上田流尺八」に所属し、伝統文化の継承を目指しながら、和楽器での現代POPsのアレンジなども行う。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
トロンボーン用マウスピースを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
さらに、テナートロンボーンやテナーバストロンボーンは、管の太さによって細管・中細管・太管に分けられます。管が細いと音色が明るめに高音域を出しやすく、太ければ音量が大きく華やかな音になるのが特徴です。
細菅・中細菅には細管用マウスピースが使えるものの、中細管で使用する際にはマウスピースが内部にはまり込みすぎてしまうことも。そんなときは、変換アダプターを取り付けると中に入り込まずに使えるようになります。太管およびバストロンボーンの場合は、太管用マウスピースを選びましょう。
トロンボーンを含む金管楽器のマウスピースに使われる材質は、主にプラスチックと真鍮の2種類。真鍮のマウスピースは、表面に銀メッキもしくは金メッキが加工されており、それぞれのメッキで音色に違いが出ます。各材質の特徴を理解して自分に合ったものを選びましょう。
自宅でマウスピースのみを使ったバズィングの練習をしたい人には、プラスチック製のマウスピースがおすすめです。価格が手頃で、透明なので鏡の前で演奏時の唇の状態「アンブシュア」のチェックが行えるのが特徴。
さらに、錆びる心配がなく手入れがしやすいのもうれしいポイントです。音色は軽いので真鍮製のものに比べて劣りますが、金属アレルギーの人向けに、真鍮製と同程度の音色を奏でられる高価な商品も販売されているのでチェックしてみてください。
落ち着いた音色や演奏の安定性を重視したい人には銀メッキのマウスピースがぴったり。銀メッキのマウスピースは最もスタンダードなタイプなので、選択肢の幅が広いのが魅力です。
加えて、金メッキと比べて音が安定していて落ち着いた音色が出せるのも特徴の1つ。悪目立ちせずに演奏のボトムをしっかり支えたいクラシックには、銀メッキのマウスピースが向いています。
幅広い音の表現を求める人には金メッキのマウスピースが好適。唇へのなめらかな感触がリップコントロールを向上させ、音色の表現の幅を広げて華やかかつ柔らかな音色を出せるのが特徴です。
そのため、吹奏楽やバンドなどでソロを演奏する場合におすすめ。また、金属アレルギーの人が使用しても症状が出にくい傾向があります。
内径の一番細い部分であるスロートの大きさや、唇に触れる部分のリムの内径、カップの形状によって出せる音域が異なります。自分が出したい音域に合わせてマウスピースの形を選びましょう。
高音域を出したい場合は、細長いスロート・小さめのリム内径・浅めのカップという特徴をもったマウスピースを選びましょう。スロートが細長いと、抵抗が強くなって高音域を吹きやすくなるのが魅力です。
加えて、内径が小さく厚みのあるリムだと高音域を出しやすいでしょう。また、浅めのカップを選べば、音色が明るくなるので高音域での演奏が容易になります。
ただし、細長いスロートは音が詰まり気味になる傾向が。また、リム内径が小さいものやカップが浅いものだと音が小さくなってしまいます。加えて、厚みのあるリムだと音のコントロールが難しい面があるので要注意です。
低音域を出したいときは、太く短いスロート・大きめのリム内径・深いカップのマウスピースを選択しましょう。スロートが太く短いものやリム内径が大きいものは、低音域の安定感が増して大きな音を出しやすいのが利点です。
さらに、リムが薄いとコントロールしやすく広い音域を出せます。そして、カップについても深いほど音量が大きくなって、低音域を出しやすくなるのがメリットです。
しかし、太いスロートはごく弱いピアニッシモを表現するのが難しくなる傾向が。加えて、リム内径が大きいものは唇の筋力の少ない初心者には高音が出しにくいでしょう。さらに、厚みが薄いリムは疲れやすくなるので要注意です。
マウスピースを選ぶときはなるべく楽器店で試奏を行い、自分にとってしっくりくる商品を選ぶのがおすすめです。演奏者の唇の形や楽器との相性によっても相応しいマウスピースが変わるため、普段から使っているトロンボーンを楽器店に持ち込み、試奏してみましょう。
試奏の際は高音から低音まで吹いてみて、普段使用しているマウスピースとの違いを確認しながら選んでみてください。また、試奏ができない場合は口コミやレビューなどの評価を調べるのも1つの手です。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | ||||||
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適した管の太さ | 材質 | 内径 | ティップオープニング | スロートの長さ | カップの深さ | |||||
1 | ヤマハミュージックジャパン 練習用マウスピース | ![]() | お手頃価格で、透明カラーで練習にぴったり | 太管 | ポリカーボネート | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | |
2 | ヤマハミュージックジャパン 練習用マウスピース|TMPSL | ![]() | アンブシュアのチェックに便利 | 細管 | ポリカーボネート | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | |
3 | ヤマハ トローンボーン用マウスピース|SL-48L | ![]() | バランスに優れ、音をコントロールしやすい | 太管 | 真鍮 | 25.25mm | 不明 | 6.62mm | 不明 | |
4 | BACH スタンダードマウスピース|3415G | ![]() | 初心者からプロフェッショナルまで幅広く対応 | 太管 | 銀メッキ | 25.5mm | 不明 | 不明 | D(深い) | |
5 | BACH スタンダードマウスピース|3506HAL | ![]() | 楽器の特性を活かし力強く豊かなサウンドを実現 | 細管 | 銀メッキ | 25.4mm | 不明 | 不明 | MD(やや深い) | |
6 | ヤマハ マウスピース|SL-48S | ![]() | プロのニーズにも応える完成度の高いモデル | 不明 | 真鍮 | 25.25mm | 不明 | 6.62mm | 不明 | |
7 | Bach トロンボーン用マウスピース 細管用|12C | ![]() | オールラウンドタイプのベストセラーモデル | 細管 | 銀メッキ | 24.5mm | 不明 | 不明 | M(普通) | |
8 | ヤマハ トロンボーン カスタムシリーズ|SL-48LGP | ![]() | 金メッキならではのなめらかな口当たり | 太管 | 純金メッキ | 25.25mm | 不明 | 6.62mm | 不明 | |
9 | ヤマハ バリトン シグネチャーモデル|SL-LANDGREN-GP | ![]() | 純金メッキ加工のニルス・ラングレンモデル | 細管 | 純金メッキ | 25.11mm | 不明 | 6.25mm | 不明 | |
10 | ヤマハ トロンボーン スタンダードシリーズ|SL-51S | ![]() | 大きめのリムとカップで奏でるダークな音色 | 細管 | 銀メッキ(真鍮) | 25.23mm | 不明 | 6.92mm | 不明 |
真鍮素材に銀メッキ加工を施したマウスピース。非常にバランスの良いリムとカップを持っており、オールラウンドなモデルです。プロの演奏家の高度な要求にも応える能力を持ち、完成度が高いところが魅力ですよ。
適した管の太さ | 不明 |
---|---|
材質 | 真鍮 |
内径 | 25.25mm |
ティップオープニング | 不明 |
スロートの長さ | 6.62mm |
カップの深さ | 不明 |
東京都交響楽団に所属するトロンボーン奏者、小田桐寛之氏がBach社の技術者と制作したコラボアイテムです。Bachのスタンダードなフォルムですが、リム・カップ・バックボアは完全オリジナルで作られているのが特徴。クリアでありながら深い音色が魅力で、ソロでの細かなフレーズにも対応できます。
適した管の太さ | 太管 |
---|---|
材質 | 銀メッキ |
内径 | 不明 |
ティップオープニング | 不明 |
スロートの長さ | 6.63mm |
カップの深さ | 不明 |
トランペットプレイヤーとして活躍したレノルド・シルキーの立ち上げたブランドが、トロンボーン向けに開発した銀メッキ加工モデルです。長年の経験に基づいた設計で、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに対応。効率性と演奏のしやすさを両立した、立体感のあるサウンドを鳴らせます。
プロミュージシャンの経験から生まれたサウンドを体感したいなら狙い目です。
適した管の太さ | 細管 |
---|---|
材質 | 銀メッキ |
内径 | 25.4mm |
ティップオープニング | 不明 |
スロートの長さ | 不明 |
カップの深さ | 不明 |
まずは、唇を軽く当てて息を吹き込み、唇を振動させて音を出しましょう。口の端を上に持ち上げ、微笑むようなイメージでマウスピースに軽く押し当てるのがポイント。マウスピースには、上唇が2/3、下唇が1/3の割合になるように当てます。
次に、唇を開かずに振動させて音を出しましょう。音が出たあとは、チューナーで音を確認しつつ音程を動かしてみると効果的。音が出たあとは、チューナーで音を出しつつ音程に合わせて鳴らすとより効果的。一番低い音から高い音までを一息でつなげて吹くと、さまざまな音域をマウスピースの位置を変えずに吹く練習になります。
そして、音がうまく出るようになったらトロンボーンにセットして練習してみましょう。トロンボーンは左手で支え、肩と右手は力を入れずに構えてください。楽器に取り付けると重みや抵抗感が加わるため、ピッチ感が狂ってしまわないように注意しましょう。
トロンボーンの演奏にはスタンド、持ち運びにはケースを活用しましょう。以下の記事ではトロンボーン専用のケースとスタンドについてご紹介していますので、気になる人はあわせてチェックしてみてください。
1位: ヤマハミュージックジャパン|練習用マウスピース
2位: ヤマハミュージックジャパン|練習用マウスピース|TMPSL
3位: ヤマハ|トローンボーン用マウスピース|SL-48L
4位: BACH|スタンダードマウスピース|3415G
5位: BACH|スタンダードマウスピース|3506HAL
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