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投資のリスクはどれくらい?初心者でもわかるリスクとリターンの関係を解説

投資のリスクはどれくらい?初心者でもわかるリスクとリターンの関係を解説

投資には、リスクがつきもの。投資を始めてみたいと思いながらも、リスクが不安でなかなか踏み出せないという人も多いのではないでしょうか。しかし、実は投資におけるリスクは一般的なイメージと少し違うかもしれません。


そこで今回は、投資のリスクとは何かや、具体的にどのようなリスクがあるかについて解説します。投資のリスクをできるだけ軽減する方法も紹介するので、投資を始めるための事前学習に役立ててくださいね。

2024年02月29日更新
大島凱斗
ガイド
元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当
大島凱斗

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。

大島凱斗のプロフィール
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目次

投資のリスクとは?

投資にはリスクがあると聞くと、何か恐ろしいことが起きてしまうのではないかと考える人もいるかもしれません。まずは、投資のリスクとは何かを見ていきましょう。

投資におけるリスクとは不確実性のこと

投資におけるリスクとは不確実性のこと

リスクという言葉には危険や脅威といった意味がありますが、投資におけるリスクとは不確実性のことです。投資の結果であるリターン(利益)には振れ幅があり、最終的にどうなるかを確実に予測することはできません。投資においてリスクが大きいという表現は、利益の変動の幅が大きいことを示しています。


「損失を被ること」が投資のリスクであるというイメージが持たれがちですが、そういうわけではありません。たとえば、ある金融商品に100万円投資をした場合、1年後に50万円に減る可能性も、200万円に増える可能性もあるとします。


このように、投資をしたあとの結果が予測できない場合、この投資にはリスクがあると表現されます。100万円が50万円に減ることもあれば、200万円に増えることもある、このような振れ幅の大きい投資が一般にいわれるハイリスクな投資です。

リスクとリターンは表裏一体の関係

リスクとリターンは表裏一体の関係

投資におけるリスクとリターンは、表裏一体の関係。リスクが大きい投資はリターンが大きく、リスクが小さい投資はリターンも小さいという比例関係が成り立ちます。


ローリスクでハイリターンが期待できる金融商品に投資するのが理想ですが、残念ながらそのような商品は存在しません。大きな利益を求めるのであれば、大きな損失を出す可能性も引き受けなければならないということを覚えておきましょう。

投資のリスクは金融商品によって異なる

投資のリスクは金融商品によって異なる

選ぶ商品によって、投資のリスクやリターンは異なります。預貯金<債券(国債)<投資信託<株式の順にハイリスク・ハイリターンとなるのが一般的です。


預貯金とは、銀行などの金融機関にお金を預けること。金融機関が一定額まで元本保証をしてくれ、定期的に利子も受け取れます。しかし、低金利が続く近年では収益性は低く、預貯金によるリターンはほとんど期待できない状況です。


債券は、国・地方公共団体・会社などが発行する借用証書のようなもの。決められた満期日を迎えると額面金額を受け取れるほか、定期的に利子も手に入ります。債権ではもらえる金額が約束されているのでリスクはあまり高くなく、リターンも預貯金よりは大きい商品です。


投資信託は、複数の投資家から集めた資金をプロがまとめて投資・運用する商品。株式・債券・不動産といった商品を組み合わせ、パッケージ商品として提供しているのが特徴です。複数商品にリスク分散できる投資信託では、リスクの高さもリターンの大きさも債券と株式のあいだに収まる傾向にあります。


株式は、株式会社が事業に必要な資金を集める目的で発行する有価証券で、会社の業績拡大や成長によってリターンを得られます。譲渡益・配当金・株主優待などさまざまなリターンが期待できる一方で、株価が激しく変動する可能性があるため、株式投資のリスクは高いといえるでしょう。

投資における代表的なリスクとは?

投資のリスクは、ひとつではありません。いくつもの種類あり、商品によって抱えているリスクが異なるので、それぞれの特徴を確認しましょう。

価格変動リスク

価格変動リスク

価格変動リスクとは、金融商品の価格が日々変動する可能性のことです。


国内外の経済の動きや政治の情勢、企業の業績などさまざまな要素によって市場での需給関係が変化すると、金融商品の価格は変動します。価格変動リスクは多くの金融商品が抱えているので、投資を行う際には必ずついて回るリスクだといえるでしょう。


元本保証がある商品を除き、多くの金融商品には価格変動の結果、最終的な資産が投資した金額(元本)を下回る元本割れの可能性があると覚えておいてください。


たとえば定期預金には最高1,000万円の元本保証があるので、そこまでは元本を割り込むことがありませんが、株式など市場の影響を受けやすい商品は価格変動が起きることで元本を下回ってしまうリスクがあります。

信用リスク

信用リスク

信用リスクとは、国・地方公共団体・企業などが投資家から預かっていたお金を返済できなくなる可能性のことです。


国や自治体の財政悪化や、企業の業績悪化・倒産などが起こると返済能力は低下することに。その結果、預けていた元本や利息の一部または全部が返済されなくなり、投資家は損害を被ります。


国が債務不履行となって国債の返済ができなくなることをデフォルトと呼ぶので、債券において、信用リスクはデフォルトリスクと呼ばれることもあります

為替変動リスク

為替変動リスク

為替変動リスクとは、為替相場の影響によって金融商品の価格が変動する可能性のことです。円をドルやユーロといった外貨に換えて運用する外貨建ての商品では、基本的に為替変動リスクが存在します。


日本円と国外通貨の為替相場は反比例の関係にあり、どちらかが高くなればどちらかが低くなるのが基本です。日本円が国外通貨よりも強くなるか弱くなるかはプロでも読めないほど難しいので、為替変動リスクを抑えるために現時点で将来の為替レートを予約する為替予約といった方法がとられることもあります。

金利変動リスク

金利変動リスク

金利変動リスクとは、将来の金利の変動によって資産の価値が変わる可能性のことです。


とくに金利変動の影響を受けやすいのは債券で、金利が上昇すると価値が低下してしまいます。債券は金利が最初から決まっており、定期的な利息とともに満期になると額面金額を受け取れる商品ですが、金利が上がるとより高い金利の商品が後から出てくるためです。


たとえば、金利1%の10年物債券を100万円分購入すると、毎年1万円ずつ、10年間で10万円の利息を受け取れます。しかし、その後金利が上昇して金利2%の10年物債券が販売されるようになると、金利1%の10年物債券の価値は半減。満期前に市場で売却しようと思っても、100万円を大きく割り込む金額でしか売れないおそれがあります。これが金利変動によるリスクです。


金利変動リスクは株価にも影響し、一般に市場金利が上昇すると株価は下がり、市場金利が下落すると株価は上がるといわれています。金利が上昇すると借入コストが増して金融機関からお金を借りにくくなり、設備投資を縮小せざるを得ないなど、景気への悪影響が発生するためです。


ただし、好景気が続いた際の金利上昇局面では、企業業績向上への期待から金利とともに株価も上がるケースもあり、株価の動きには一概にいえない部分もあります。

流動性リスク

流動性リスク

流動性リスクとは、持っている金融商品を市場で売りたいときに売れない、あるいは希望する価格で売れない可能性のことです。売買が極端に少なくなると、取引が成立せず売りたいときに売れなくなる可能性が高まります。


たとえば、企業の不祥事によって投資先の企業が上場廃止になったとしましょう。上場廃止になっても配当を受け取る権利などは消失しませんが、上場廃止になった企業の株式は一定期間後に証券取引所での売買ができなくなります


そのため投資家は持っている株式を売ろうとしますが、売り注文が殺到するので値が付きにくくなり、売りたいのに売れない状況に陥ってしまいます。

カントリーリスク

カントリーリスク

カントリーリスクとは、投資対象の国や地域で政治・経済情勢の変化などにより市場に混乱が生じた場合、投資した資産の価値が変動する可能性のことです。一般的に、政治情勢や経済基盤が不安定な新興国のほうが、先進国よりもカントリーリスクが高いとされています。


国債は国にお金を貸す債券であり、国は一般企業よりも倒産の危険性が少ないと考えられますが、それでもデフォルトの可能性はゼロではありません。経済危機に陥った国が対外債務の不履行を宣言すると、得られるはずだった利益が得られなくなります

投資を始めるまえに自分のリスク許容度を知ろう

投資を始めるまえに自分のリスク許容度を知ろう

投資を始めるときは、自分のリスク許容度を知ることが大切です。リスク許容度に合わせた金融商品を選択することで、自分に合った資産運用ができるようになります。


リスク許容度とは、投資のリターンがマイナスになってしまった場合、どのくらいまでのマイナスなら受け入れられるかという度合いのこと。自分がどのくらいのリスクに耐えられるか、投資する前に客観的に考えてみましょう。


リスク許容度を超えたリスクをとって資産運用をすると、相場が急落したとき思っていた以上に資産が目減りして、恐怖を感じて投資をやめてしまうことになりかねません。それとは逆に、自分のリスク許容度より低いリスクで運用すると、思っていたようなリターンが得られず後悔することもあるでしょう。


リスク許容度は、年齢・家族・資産状況などさまざまな要素によって変化します。多くの金融機関などから、簡単に自分のリスク許容度をチェックできるツールも提供されているので、活用するのもひとつの方法。投資を始める場合は、まず自分のリスク許容度を調べておくのがおすすめです。

初心者におすすめ。投資のリスク軽減方法

これから資産運用を始めるのであれば、以下の方法で投資のリスクを軽減することを意識してみましょう。

投資先を分散させる

投資先を分散させる

投資のリスクを軽減するためには、資産を分散させることが大切です。


投資できる金融商品はたくさんありますが、すべてが同じ値動きをするわけではありません。銘柄や地域によって値動きは異なるため、投資先を分散させるとリスクを軽減できます


たとえば株式と債券は異なる値動きをする傾向にあるので、両方に分散して投資すると、どちらかの値下がりをもう片方の値上がりでカバーできるでしょう。


投資の世界では、「卵は1つのカゴに盛るな」という教えがあります。これは、たくさんの卵を1つのカゴに盛ると落としたときに全部割れる可能性が高いが、複数のカゴに分けて盛っておくと、1つのカゴを落として卵が割れてもほかのカゴに入れた卵は影響を受けないことからきている言葉です。


このたとえ話からもわかるように、1つの商品に集中して投資するのではなく、複数の商品に分散投資をしてリスクを軽減することが大切です。

時間を分散させる

時間を分散させる

投資のリスクを軽減するためには、時間を分散させるのも重要なポイントです。一度にまとめて投資を行うのではなく、投資する時期をずらすことでリスクを抑えられます


簡単に時間分散するには、積立投資のように価格が変動する商品を常に一定金額で定期的に購入する方法がおすすめ。このような買い方はドル・コスト平均法と呼ばれます。


ドル・コスト平均法で投資金額をいつでも同じにすれば、商品の価格が低いときにはたくさん、価格が高いときは少なめに購入することが可能に。その結果、1口当たりの投資価額が平準化されて、平均購入単価を抑えることができます

長期投資を続ける

長期投資を続ける

長期投資を続けることも、投資のリスクを軽減するための有効な方法です。短期間に金融商品の売買を繰り返すのではなく、長期間保有し続けることで投資の平均収益率は安定しやすくなります。長期投資は日々の値動きに一喜一憂せずに行えるため、投資初心者も始めやすい投資といえるでしょう。


さらに、投資期間が長期になるほど得られる複利効果が大きくなるというメリットもあります。複利とは、投資で得た利益を元本に加えて再投資することにより、利益が雪だるま式に増えていく仕組みのこと。投資期間が長くなって利益が増えると、その分得られる複利効果も大きくなります。

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