クレジットカードが不要な場合に希望する人が多いETCカードのみの発行。ETCカードのみの作成はできるのか、どのように手続きをすればいいのかわからない人は多いのではないでしょうか。
本記事では、ETCカードのみを作る方法を解説します。クレジットカード会社を通さずにETCカードを持つメリット・デメリットも解説するので、ETCカードのみがほしい人は参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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ETCパーソナルカードに申し込むと、クレジット機能なしのETCカードを作成できます。ETCパーソナルカードとは、高速道路会社6社が共同で発行しているカードのこと。クレジットカードではないので、有料道路の通行料金の支払いにしか利用できません。
申し込む際は、ETCパーソナルカード利用申込書をETCパーソナルカード事務局に郵送し、デポジットを入金する必要があります。まずはETCパーソナルカードWebサービスやサービスエリアで書類を入手し、住所や氏名、有料道路の月平均利用額などを記入してください。
事務局からデポジッ卜振り込み用の払込取扱票が届いたら、郵便局取扱窓口やコンビニでデポジットを振り込みましょう。2週間ほどでETCパーソナルカードが届き、届いた当日から有料道路で利用できます。
利用料金は毎月27日に前月分が口座引き落としされる仕組みです。利用額は、郵送される利用明細書や会員専用サイトのMy Pasocaで確認できます。
クレジット機能なしのETCカードには、信用情報の審査が不要、各種割引が受けられるなどのメリットがあります。メリットを把握し、ETCカードのみを作るかどうか考えてみましょう。
ETCパーソナルカードにはクレジット機能がないため、信用情報機関の情報に基づく審査が不要です。
年齢確認など利用規約に基づく審査はありますが、返済能力に関する審査はありません。利用規約に違反しておらず、デポジットの入金ができれば、基本的には発行が可能です。
クレジットカード会社を通してETCカードを発行する場合は、審査のために信用情報機関への照会が行われます。人によっては、信用情報に問題があってカードを発行できないこともあるでしょう。
その点、ETCカードのみであれば信用情報の審査がないため、過去に返済を滞納していてクレジットカードの審査通過が難しい人でも発行できる可能性があります。
ETCカードのみを発行する場合も、クレジット機能付きのETCカードと同様の割引が受けられます。
ETC割引は指定の曜日・時間にETC無線通信で料金所を走行すると適用される仕組みなので、クレジット機能の有無は関係ありません。
主なETC割引の種類は、深夜割引・平日朝夕割引・休日割引です。ただし、1回の走行で複数の割引を重複して受けることはできないので注意しましょう。
なお、平日朝夕割引の適用にはETCマイレージサービスの登録が必要です。ETCパーソナルカードと車載器があればインターネットから申し込めるので、割引を受けたい人は登録を済ませておきましょう。
ETCパーソナルカードを持っていると、通行料金の支払い額に応じてポイントがもらえます。ポイント付与はETCマイレージサービスの制度であり、クレジット機能の有無は問われません。
付与されるポイント数は10~100円につき1~20ポイントで、通行する有料道路の道路事業者によって変動します。貯まったポイントは通行料金の支払いに充てられるため、有料道路をお得に利用できるでしょう。
ただし、730日間ポイントやポイントの還元額に変化がないと、マイレージ登録が取り消されるので注意が必要です。
ETCカードのみを作る場合、デポジットや年会費など費用面のデメリットがあります。メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、申し込むかどうかを検討しましょう。
ETCカードのみを申し込む際はデポジットの支払いが必須です。
利用金額に対する債務を保証するために、有料道路の平均利用月額を4倍した額をデポジットとして払います。例として、平均利用金額が5,000円なら20,000円のデポジットが必要です。デポジットはETCカードの解約時に返金されます。
平均利用金額やデポジットは金額の単位が決まっており、たとえば平均利用金額が3,000円の場合でも5,000円として申請しなければいけません。平均利用金額5,000円に対するデポジットは20,000円のため、実際の利用頻度に対して高額なデポジットがかかります。
また、平均利用金額が5,000円を超えるとデポジットが2万円単位で増えていくため、有料道路をよく利用する人ほど高額なデポジットが必要です。
デポジットの金額を実際の利用料金が超過すると、ETCカードの利用が停止されます。デポジット額は慎重に決める必要があるため、ETCパーソナルカードWebサービスで適切な金額をシミュレーションしてみましょう。
なお、申込み後にデポジットの増額が必要な場合は、ETCパーソナルカード事務局に連絡すると申請が可能です。申請から増額の実施には時間がかかることがあるため、早めに問い合わせましょう。
クレジット機能のないETCパーソナルカードを持っている場合、有料道路を利用していなくても年会費を払う必要があります。
ETCパーソナルカードの年会費は1,257円です。カードの発行費用や利用明細書の発行費用など、カードの運営にかかる費用として請求されます。
クレジットカードも年会費が必要なことが多いですが、クレジットカードによってはETCパーソナルカードよりも年会費が安価です。たとえば、OMCカードやTOKYU CARDの年会費は1,100円で、楽天カードやリクルートカードのように年会費が0円のカードも存在します。
年会費が安いクレジットカードがあることも考慮したうえで、ETCカードのみを発行するかどうかを検討してみましょう。
ポイントを貯めたり初期費用を節約したりしたいなら、クレジット機能付きのETCカードのほうがおすすめです。
クレジットカード会社を通してETCカードを作成すると、カード会社独自のポイントが貯められます。ETC利用時のデポジットが必要ないため、発行時の初期費用を抑えられる点もメリットです。
また、ETCパーソナルカードは1,257円の年会費がかかりますが、楽天カードやリクルートカードのように年会費が無料のクレジットカードも存在します。
年会費が無料でお得なカードを探している場合は、以下の記事を参考にしてみてください。実質ポイント還元率やポイントの使いやすさを比較し、おすすめのETCカードを選定しています。特約店や優待サービスなどもまとめているので、お得に使えるカードを探してみましょう。
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