自衛隊は、民間企業と比較すると特殊な職業といえます。自衛隊からの転職を考えていても、「民間企業への転職は難しいのではないか」と躊躇する人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自衛隊から転職成功するコツを紹介します。自衛隊からの転職を考えている人は参考にしてみてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
自衛隊からの転職は難しくありません。自衛隊は民間企業と比べると特殊な職業ですが、自衛隊で培ったコミュニケーション能力や体力などは民間企業でも評価される能力です。
ただし、自衛隊の退職には、一般企業を退職する場合よりも時間が掛かる場合がある点に注意してください。民間企業では、労働基準法に沿って退職希望の14日前までに申し出れば退職が可能です。自衛隊の場合は、ひとりが退職すると所属部隊や上級部隊を再編成する必要があるため、退職まで時間を要するケースがあります。
退職できるタイミングとして多いのは、業務の区切りである年度末(7月末)または、夏季転属時期の前(7月末)です。退職を申し出るタイミングによっては、退職まで数か月を要する可能性がある点に注意しましょう。
自衛隊から転職するメリットには、過酷な環境から解放されることや、定年までの年数が延びることなどがあげられます。
ここからは、自衛隊から転職するメリットを確認しましょう。
自衛隊は、日々行われる訓練の過酷さはさることながら、規律を守って生活することを求められたり、上下関係が厳しかったりと体力面・精神面での負担が大きい職業です。
一般企業でも、上下関係の厳しい仕事や体力のいる仕事はありますが、自衛隊ほどではない場合が多いでしょう。
民間企業の定年は60~65歳が一般的です。一方、自衛隊は精強さを保つために「若年定年制」を取り入れており、1佐が57歳、2佐・3佐が56歳、1・2・3尉・准尉・曹長・1曹が55歳、2・3曹が54歳で定年となります。(将・将補は60歳で定年)
自衛隊から転職することで、プライベートな時間を確保できるようになることもメリットの1つです。
自衛隊では、寮での集団生活を強いられます。また、1日のスケジュールが決められており、常に集団行動をする必要があるため、自分1人の時間を確保するのが難しいでしょう。
転職すれば生活に対する制限がなくなるため、1日の時間の使い方を自分で決められます。休日に家族と出かけたり、趣味に打ち込む時間を作ったりと、プライベートな時間を充実させられるでしょう。
転職をして新たな世界に飛び込めば、モチベーションが向上することに期待できます。自衛隊の業務でモチベーションを保てない人は、新たな環境を求めて転職することもひとつの方法です。
自衛隊から転職するデメリットには、給料・待遇が下がる可能性があることや、社会的信用が下がることなどがあげられます。
ここからは、自衛隊から転職するデメリットを確認しましょう。
自衛隊は、内閣総理大臣・国務大臣などと同じ「特別職国家公務員」で、社会的信用が高いといわれる職業の1つです。
自衛隊から転職すると、特別職国家公務員の立場でなくなるため、住宅や自動車のローンを組む際の審査が自衛隊の場合よりも厳しくなることが考えられます。
自動車や住宅の購入予定がある場合、自衛隊から転職する前にローン審査を受けるのがおすすめです。
国家公務員である自衛隊は、民間企業のように倒産に見舞われたり、不当に解雇されたりすることはなく、雇用が安定しているのが特徴です。
民間企業の場合、雇用の安定は保証されておらず、不景気よって会社が倒産したり、リストラにあったりして、職を失うリスクがあります。
雇用の安定を第一に考える場合は、自衛隊以外の国家公務員や地方公務員への転職も視野に入れましょう。
自衛隊からの転職を成功させるためには、在職中から転職活動を始めることや、自己分析をすることなどが重要です。
ここからは、自衛隊からの転職を成功させるコツを紹介します。
退職してから転職活動を始めると、3か月間程度無給の期間が発生するため、焦りから希望とは違う職種に就いてしまうケースがある点に注意してください。
在職中に希望の職種・業界の内定をもらえるよう、余裕をもってスケジュールを立てることが大切です。転職のために資格を取得する必要がある場合は、資格取得までの期間も計算に入れましょう。
自己分析をすることも転職を成功させるために大切です。スキルや経験からは、転職すべき職種や業界を導き出すことができます。
自己分析では、自衛隊で得たスキル・経験、自衛隊を辞めたい理由などを、細かく紙に書き出しましょう。
また、自衛隊を辞めたい理由を明確にしておけば、同じ理由で転職を繰り返すことを防げます。転職先でも発生しうる問題は仕事を決める段階で排除しておくことが重要です。
例えば、自衛隊からの転職理由が「体力的につらい」場合は、事務職などの座り仕事、「人間関係に疲れた」場合は、コミュニケーションが少ない工場でのライン作業などの選択肢があります。
自己分析をすることで、転職先に求める条件を絞り込むことができるため、転職活動がスムーズに進められるでしょう。
退職理由はネガティブな内容である場合が多いですが、面接でそのまま伝えると悪印象を与えかねません。ネガティブな転職理由は、ポジティブな内容に変換しましょう。
例えば、「指示された仕事だけをこなすのが苦痛」は、「自ら価値を提案できる仕事に就きたい」と言い換えられ、「タイムスケジュールで管理された仕事に窮屈さを感じた」は、「裁量をもって働きたい」と言い換えられます。
どんな退職理由でも、ポジティブに変換できる要素はあるはずです。じっくりと時間をかけて考えてみましょう。
以下の記事では、人気の転職サイトを比較し、業種・職種・年代・年収帯ごとにおすすめの転職サイトをランキング形式で紹介しています。転職サイトを利用する際は参考にしてみてください。
自分1人で対策するのに不安がある人は、転職エージェントに相談することをおすすめします。転職エージェントは、模擬面接のほか、スキル・経歴の棚卸や応募書類の添削まで、専任の担当者が転職活動をしっかりとサポートしてくれるのが特徴です。
自衛隊は、プライベートな時間が確保しづらいため、在職中に1人で転職活動をすることが難しい場合もあります。転職エージェントに転職先に求める条件を伝えておけば、条件に合う求人を紹介してもらうことが可能です。
以下の記事では、人気の転職エージェントを比較検証し、最もおすすめの転職エージェントを紹介しています。転職エージェントを利用する際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自衛隊の経験やスキルを活かせる仕事には、警備員や消防士などがあげられます。
ここからは、自衛隊から転職する場合におすすめの仕事を確認しましょう。
自衛隊の忍耐力や正義感を活かせる職業としてあげられるのが、警備員の仕事です。警備業務は、警備業法第2条によって、1号業務から4号業務までの4種類に分類されています。
1号業務は、オフィスビルやマンション、商業施設などを警備する「施設の警備」、2号業務は、道路やイベント会場などの混雑を防ぐために誘導を行う「交通警備」です。3号業務は、現金や貴重品、美術品などの盗難を防止する「輸送物の警備」、4号業務は、政財界の要人や著名人、一般人など、対象の人物の安全を確保する「身辺警備」となっています。
いずれの業務にも、人や物の「安全を守る」という共通点があります。自然災害などの緊急事態に備えて、日々過酷な訓練に励んでいた自衛隊員であれば、鍛えられた忍耐力や正義感を活かせるでしょう。
消防士は、自衛隊で培った能力や精神を活かしやすい職業といえます。消防士のおもな業務は、火災時の消火活動や、災害時の救助活動などです。自衛隊で鍛えられた体力や持久力を存分に活かせるでしょう。
チームプレイがカギとなる消防士の業務では、自衛隊での集団行動のなかで身につけた立ち回り方や、コミュニケーション能力が欠かせません。また、危険な状況下での冷静な判断力も消防士に欠かせない能力といえます。
消防士になるには、地方公務員への合格および、消防学校への入学が必須です。
大型免許を保有している人には、トラックドライバーをおすすめします。
自衛隊では、大型免許が必要になる任務が多いため、自衛隊の施設で大型免許を取得可能です。大型免許を保有していれば、退職後も仕事に活かせます。
トラックドライバーはトラックを運転し、指定の場所まで荷物を運ぶ仕事です。ネットショッピング市場の拡大により、トラックドライバーの需要は高まっています。
トラックドライバーの業務では、荷物の積み下ろしをドライバー自身で行う場合も多いため、自衛隊で鍛えられた体力や忍耐力が活かせるでしょう。また、ドラックドライバーは基本的に1人で長距離を運転するため、自衛隊での人間関係に疲れた人にもおすすめです。
自衛隊で行っていたトレーニングの知識を活かして、スポーツインストラクターに転職する道もあります。
厳しい訓練で鍛え上げられた体は、スポーツジムの利用者にとってよい目標となるでしょう。トレーニングの知識を伝えるために、自衛隊で身につけたコミュニケーション能力も発揮できます。
スポーツインストラクターになるために資格は必要ありませんが、資格があったほうが就職に有利となるケースがあることを覚えておきましょう。
スポーツインストラクター関連資格を取得するなら、「健康運動実践指導者」「NSCA認定パーソナルトレーナー」などがおすすめです。
自衛隊で培ったコミュニケーション能力を活かせる仕事に営業職があります。
営業職は、顧客が抱える問題を解決するために、自社のサービスや商品を提案する仕事です。顧客の信頼を得るためには、コミュニケーションを重ねて関係性を作り上げていく必要があります。自衛隊で培ったコミュニケーション能力が活かせるでしょう。
また営業職は、自衛隊の業務よりも個人の成績が見えやすいといえます。成果が直接給与に反映される場合も多いため、自衛隊で指示されたことだけをこなす日々にやりがいを見いだせなかった人にも、営業職はおすすめです。
建築業界の仕事も、自衛隊からの転職先におすすめです。
建築業界の仕事には、戸建て住宅・マンション・オフィスビル・商業施設の設計・施工・管理、道路や鉄道などのインフラ整備、電気・ガス・空調などの設備選定などがあります。
建築業界は、高齢化や慢性的な人手不足により求人が豊富です。現場作業員からであれは、未経験でも転職可能なケースもみられます。自衛隊時代に施設科の所属で、建築士の資格を保有している人は、建築士に転職するのもよいでしょう。
自衛隊在職中に取得した資格・免許を活かせる職種に就くのもおすすめです。
自衛隊では、自衛隊の業務に関わる資格を取得できます。一例をあげると、自動車免許・陸上無線資格者・クレーン運転免許・危険物取扱者・調理師・準看護師・救命救急士・潜水士などが取得可能です。
自動車免許ならルート営業やドライバー、調理師ならレストランやカフェ、准看護師なら病院や介護施設というように、保有している資格もとに転職先を探してみましょう。
マイベストは有料職業紹介事業の許認可を受けています。(13-ユ-315911)
派遣会社が派遣先企業から得た収益のうち、取り分の割合を示すマージン率。派遣会社のマージン率がそもそも何なのかわからない、マージン率の高い派遣会社はぼったくりなのではないかと不安に感じている人も多いのではないでしょうか。本記事では派遣会社のマージン率とは何なのか、具体的な割合や内訳、計算方法など...
転職サイト・エージェント
現在派遣で働いている人にとって、有給を消化できるのかは気になるポイントですよね。有給を取得する条件はあるのか、有給消化中に次の仕事を見つけられるのかなど、知っておきたい人も多いでしょう。そこで今回は、派遣社員は有休消化ができるのか、取得の条件や日数などを解説します。派遣社員が有休消化中に注意す...
転職サイト・エージェント
32歳は大卒であれば社会人経験が10年目に差し掛かり、新卒の頃と比べ年収が大きく上がる年齢です。30代を超えて、「自分の年収は同年代の人と比べるとどれくらいなのか」と気になる人もいるでしょう。そこで今回は、32歳の平均年収を具体的に解説していきます。ほかにも32歳の年収の中央値や、男女別や学歴...
転職サイト・エージェント
現在の会社に不満がある、キャリアアップしたいなど、さまざまな理由で20代で転職を考える人は多いでしょう。特に未経験の業種へ転職を考える場合は、どのような資格が役立つのか気になりますよね。そこで今回は、男女別や業界別に20代の転職に役立つ資格を紹介します。20代の転職に資格は必須かや、資格なしで...
転職サイト・エージェント
新卒で入社すると毎日が新しいことの連続でストレスが溜まりがちです。新卒で入社した人のなかには、今の時点で会社を辞めたいと考えている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、新卒で会社を辞めたいときに後悔しない方法を具体的に解説します。新卒1年目で会社を辞めるリスクや実際に辞めるときの注意点も...
転職サイト・エージェント
35歳は、社会人経験が10年を超える人も多い年齢です。今後のキャリアを考えるなかで、35歳の平均年収を知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、35歳の平均年収を紹介します。35歳から年収をアップする方法も紹介しているので、今後のキャリアプランを考える際の参考にしてみてく...
転職サイト・エージェント
会社を退職した際に利用できるのが、健康保険の任意継続制度。国民健康保険とどちらの保険料が安いかは、退職時の収入や世帯人数によって異なります。どちらを選ぶべきかわからず、悩んでしまう人も多いでしょう。そこで今回は、国民健康保険と任意継続ではどちらが安いのかを条件別に解説します。それぞれの特徴や手...
転職サイト・エージェント
健康保険と年金の切り替え、失業保険の申請、住民税の支払い方法の変更など、退職後には多くの手続きが必要です。具体的な手続きの内容や順番がわからず、困っている人も多いのではないでしょうか。本記事では退職後の公的な手続きの内容や順番、必要書類などの準備するものを解説します。退職後の手続きを期日までに...
転職サイト・エージェント
派遣会社を利用する際、複数の派遣会社に登録してよいか気になるところでしょう。興味のある派遣会社が複数あっても、念のため1社だけの登録にとどめている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、派遣会社に複数登録しても問題ないか解説します。派遣会社に複数登録するメリットも紹介しているので、派遣会社...
転職サイト・エージェント
医療系の国家資格である薬剤師。薬剤師の資格を持つ人のなかには、免許の更新が必要なのかわからない人もいるのではないでしょうか。今回は薬剤師免許の更新の有無を解説します。免許保有者の義務である届け出のやり方や、届け出を忘れたときの対処法も紹介するので、薬剤師免許を保有する人は参考にしてみてください。
薬剤師向け転職サイト・エージェント
日本で働く正社員の平均年収に近い年収400万円。年収400万の手取り額はいくらになるのか、一人暮らしではどれくらいの生活レベルを送れるのか、と不安を抱えている人も数多くいるのではないでしょうか。ここでは、年収400万円の手取り額や引かれる税金、年収アップを目指す方法を詳しく解説します。具体的な...
転職サイト・エージェント
収入アップを考えるとき、チェックすべき手取り額。月給24万円もらった場合は、手取り額がいくらになるか気になる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、月給24万円の手取り額や生活レベルについて解説します。月給24万円から収入を増やす方法も紹介するので、参考にしてくださいね。
転職サイト・エージェント
就職や転職を考えるときに、気になるのが給料。手取り15万円だと生活レベルはどのくらいなのか、一人暮らしや貯金はできるのかなど、気になる人もいるのではないでしょうかそこで今回は、手取り15万円での生活について詳しく解説します。一人暮らしが可能かや適切な家賃の目安のほか、理想的な貯金額も紹介するの...
転職サイト・エージェント
責任あるポジションに就くことも多い44歳は、20~30代に比べて高い年収にも期待できる年齢。同世代の平均年収と比べて、自分の年収が低いのか高いのかが気になる人もいるでしょう。本コンテンツでは、44歳の平均年収を男女別・学歴別・業種別などの項目に分けて解説します。収入アップを目指す方法も紹介する...
転職サイト
「派遣はやめたほうがいい」と人からいわれたり、ネットで見たりした経験がある人もいるでしょう。しかし、何をもって「やめたほうがいい」といわれているのか、わからない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、派遣のメリット・デメリットを紹介します。派遣で働くことを検討している人は参考にしてみてください。
転職サイト・エージェント