足腰が弱り自力でトイレまでたどり着くのが難しい、寝たきりではないけれど少し漏らしてしまうときがある場合には、採尿器を使用するのがおすすめです。介護される人の自尊心を守りつつ、排尿に関するトラブルも軽減できます。とはいえ、尿瓶・安楽尿器・装着式尿器などさまざまな種類があり、どれを選べばいいのかはわかりづらいものです。
そこで今回は、採尿器のおすすめ人気ランキングと、その選び方をご紹介。男性用・男女共用タイプも登場します。介護する側・される側の生活の質を上げるためにも、採尿器を活用していきましょう。
20代から始めた洋画家の祖母の在宅介護を契機に介護ジャーナリストとして活動を展開。20年以上に亘り介護現場を取材し、執筆、講演、テレビ・ラジオ等の各種メディアでコメントを行う。介護福祉士の資格を有し、福祉用具への関心も高い。日本在宅ケアアライアンス食支援事業委員、日本在宅ホスピス協会役員、東京都福祉サービス第三者評価認証評価者、All About(オールアバウト)「介護福祉士」ガイドなどを務める。著書も多数あり『世の中への扉 介護というお仕事』(講談社)が2017年度「厚生労働省社会保障審議会推薦 児童福祉文化財」に選ばれる。最新刊は『ひとり暮らしでも大丈夫! 自分で自分の介護をする本』(河出書房新社)。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
採尿器を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
採尿器を購入する際には、必ず使う人の性別に合った製品を選びましょう。採尿器には男性用・女性専用のものだけでなく、男女兼用のタイプも存在します。しかし、性別により身体の構造は異なるため、失敗を減らすためにも、やはりそれぞれの性別に特化したものがおすすめですよ。
尿器の材質については、主にガラス製・プラスチック製・シリコン製に分かれます。ガラス製のものは重く落として割る危険があるものの、変質しづらく、汚れも落としやすいという利点があります。ただし、陰部に当てた際のひやっとした感触を好まない人も。
プラスチックやシリコンは陰部に当てた際の違和感が少なく、また軽くて扱いやすいのが特徴。しかし、長期間使うと変質してしまうことがある上、洗ってもニオイが残ってしまうこともあります。毎日使うものですから、衛生的かつ使う人に適した材質のものを選ぶといいですね。
採尿器には、大きく分けて「携行型尿器」「自動採尿器」「尿瓶」「安楽尿器」「装着式尿器」などがあります。それぞれの特徴を把握し、もっとも合うタイプを選択しましょう。
「自分で歩けるし尿意もあるけれど、トイレの失敗が怖くて外出しづらい!」という人には、携行型尿器がおすすめ。
このタイプなら、ズボンの中に装着できるので、トイレの失敗を気にすることなく外出することができますよ。取り外しについても、介助をする人の手を借りず一人で行うことが可能です。
介護される方に尿意があり、なおかつ処理の手間をなるべく減らしたいのであれば、「自動採尿器」がおすすめです。
自動採尿器は、使う方自ら受尿器をあてがい排尿すると、自動で尿を吸引してくれるというもの。溜まった尿は一日一回程度処理すればよいため、大幅に手間を減らすことができます。
また、ニオイがほとんどないのもうれしいポイント。他のタイプの採尿器より高価で、なおかつ使用時に音がしてしまうといったデメリットもありますが、それに見合った大きなメリットのある採尿器だといえるでしょう。
軽くて持ち運びやすいものをお探しなら「尿瓶」がおすすめ。こちらのタイプは操作も簡単で、初めて採尿器を使うという人にとっても使いやすいですよ。安価に購入できるのも嬉しいポイントです。
ただし、排尿後にすぐ尿を処理しなくてはいけなかったり、尿がこぼれやすかったりといった面もあります。なるべくこまめにお手入れを行える環境で使用するのに向いています。
介護される人に尿意があるものの尿瓶を使うことが難しい場合は、「安楽尿器」が便利。このタイプの採尿器はホースがついているため、尿瓶タイプよりも患者さん自身の力であてがいやすいのが特徴です。
ただし、使用の際に高低差が必要なので、布団で使うのには適しません。高低差のあるベッドで使うのがおすすめですよ。
装着式尿器は、寝たまま使用する尿器です。このタイプなら尿意がなく失禁してしまうことが多い人でも、比較的安心して使用することができます。
なお、自尊心を傷つけてしまう可能性があるため、尿意があることの意思表示ができる人にこのタイプの尿器はおすすめできません。
採尿器を選ぶ際には、お手入れのしやすさに着目することも大切です。多くの採尿器は専用の洗浄剤などを用いて洗うことでお手入れを行いますが、中には煮沸消毒が可能なものもあります。煮沸消毒を行いたい場合は、耐熱温度が高いものを選ぶとよいでしょう。
また、こまめなお手入れを行うには、洗いやすい形状かどうかも要チェック。洗いやすさを重視するなら、なるべくシンプルな形状のものが便利ですよ。
その採尿器に、どの程度の容量が入るのかを把握しておくのも大切。800cc程度の小ぶりな容器は軽くて使いやすいものの、すぐいっぱいになってしまいます。夜に頻繁に尿意を感じる人の場合は、なるべく大きめの採尿器を選びましょう。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | |||
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体勢 | 素材 | 容量 | |||||
1 | Tilco Trading PTE 小便器 | ![]() | 長寿命の暗闇でも蓋が光る男性用小便器 | 不明 | プラスチック | 1000mL | |
2 | ピップ コ・ボレーヌ 女性用|t0116a | ![]() | アダプターに抗菌剤配合。音が響かない配慮がうれしい | 不明 | 不明 | 600mL | |
3 | ピップ コ・ボレーヌ|コ・ボレーヌ 男性用尿器 1000cc 洗浄ブラシ付 | ![]() | 尿がこぼれにくくてニオイもカットできる透明尿器 | 不明 | 不明 | 1000cc | |
4 | 松吉医科器械 ホスピタル120℃尿器 男性用 | ![]() | 底面が広くて倒れにくい。自動洗浄装置にも対応 | 不明 | ポリプロピレン | 1100cc | |
5 | 浅井商事 安楽尿器|安楽尿器DX 男性用|800201 | ![]() | 寝たままでも座った状態でも使えるホースつきの男性用尿器 | 不明 | ポリエチレン | 1500cc | |
6 | 幸和製作所 テイコブ|半透明尿器 男性用|UR01G | ![]() | 取り扱いのしやすいプラスチック製。目盛りがついて尿量も計れる | 不明 | ポリエチレン | 800cc | |
7 | global fan 男性用尿器 | ![]() | 夜の不安を安心に変える尿瓶。ねじ込み式のフタで漏れ防止 | 不明 | 不明 | 不明 | |
8 | テルモ ウロガードプラス|350309099 | ![]() | 逆流防止弁で尿の逆流を防ぐ。濡れても尿が漏れにくい | 不明 | EVA(PVCフリー) | 2500mL | |
9 | 浅井商事 SA透明尿器 男性用|100230 | ![]() | 安定感のある形状。洗浄用ブラシ付きでお手入れしやすい | 不明 | 塩化ビニール | 1100mL | |
10 | 浅井商事 DIA |ポリ尿器 男性用|100210 | ![]() | コスパ良好の定番品。入院などによる一時的な使用にはコレ | 不明 | ポリエチレン | 800cc |
要介護度にもよりますが、採尿器を必要としている患者さんの場合、採尿器の交換パーツなどについては介護保険で購入できるケースもみられます。また、自動採尿器は自力で購入する以外にも、レンタルできるケースも。
どの範囲までが介護保険のサービスの対象となるかは場合によって異なるため、迷ったらケアマネジャーなどに相談してみることをおすすめします。
ご紹介した採尿器は、いずれもこぼれにくい工夫がされたものばかりですが、それでも不測の事態は起きてしまうもの。布団やマットレスなどの寝具は丸洗いできないことも多いので、万一の場合に備えて防水シーツを敷いておきましょう。
以下の記事では人気の防水シーツを数多くご紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
1位: Tilco Trading PTE|小便器
2位: ピップ|コ・ボレーヌ 女性用|t0116a
3位: ピップ|コ・ボレーヌ|コ・ボレーヌ 男性用尿器 1000cc 洗浄ブラシ付
4位: 松吉医科器械|ホスピタル120℃尿器 男性用
5位: 浅井商事|安楽尿器|安楽尿器DX 男性用|800201
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