島製作所 折りたたみシャワーチェア 楽湯 7550STをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

最初は、滑りにくさの検証です。石鹸で滑りやすくした床に、介護用シャワーチェアを設置。座面におもりをのせて、デジタルプッシュプルゲージを使用し、椅子がずれた際の引っ張る力を計測しました。なお検証方法は、福祉用具に定められている滑りにくさの試験方法を参考にしています。

検証の結果、石鹸で滑りやすい床の上でも87.3Nの負荷まで耐え、高評価を獲得。比較した全商品の平均約74.97N（※執筆時点）を大きく上回りました。重さは約3kgとそれほど重くはないものの、グリップが床に広く接しているため安定感があるのがメリットです。

次は、使用感の検証です。実際に各商品を浴室で使用し。肌触り・安定感をポイントに使いやすさを評価しました。

実際に腰掛けてみると、「安定感があり使いやすい」との評判どおり、座面・肘掛け・背もたれの3点で体重を支えられました。比較したほかの商品には、肘掛けがなく安定感に欠けるものがあったなか、サポート力があり楽に座れたのが利点です。

ただし、背もたれが低いのが惜しいポイント。身長の高い人は、寄りかかりすぎるとふらつく可能性があるため注意してください。

座面は、凹凸の不快感がなく滑りにくいのがよい点です。しかし端部分まではクッションで覆われていないため、冷たさを感じないようお湯をかけて温めてから使うとよいでしょう。

続いて、コンパクトさの検証です。各商品の重さ・本体サイズを計測。浴室に設置しやすい軽量でコンパクトなものほど、高評価としました。

計測したところ、展開時のサイズは幅51.5×奥行48～51.5×高さ66～71cmと大きめです。比較したなかでも、椅子幅が40〜45cmの狭いものだと、浴室が広く使える傾向が。幅51.5cmの本品は、「想定以上に大きく使い勝手が悪い」という口コミのように感じる可能性もあるでしょう。

とはいえ、折りたたみ時は幅51.5×奥行25×高さ75.5cmとコンパクト（※実測値）。重さも比較した全商品の平均値が約4.58kg（※執筆時点）だったのに対し、3kgと軽量でした。手軽に移動できるうえ、使用後は楽に収納可能です。購入する際は、浴室に置いた際に介護スペースが確保できるかを確認してくださいね。

最後は、機能性の検証です。座面の形状や仕様、肘掛けの有無や仕様、折りたたみや高さ調節などの機能性の有無をチェック。介護用シャワーチェアに必要な機能が充実しているものを高評価としました。

調べた結果、「折りたたむと浴室を広く使える」と謳うとおり、折りたたみ・肘掛けに対応している点が目を惹きました。ただ上位商品は肘掛けを出し入れできたのに対し、本品は出し入れできません。とはいえ座面は広いため、肘掛けが洗う動作を妨げるほどではないでしょう。

座面にはクッション性があり、水捌け用の小さな穴が中心に複数開いているのも利点です。高さは3段階で調整できました。座面はU字タイプではないため、下半身の洗浄時は腰を浮かせる必要がありますが、総合的な機能性は良好といえるでしょう。

1. 座面に穴が空いているか｜〇
2. 高さは何段階調節可能か｜3段階
3. 肘掛けの有無｜〇
4. 肘掛けの出し入れの可否｜×
5. 折りたたみの可否｜〇
6. 座面は床と平行に見てU字になっているか｜ ×
7. クッションがついているか｜〇