冷蔵室の3段の引き出しが使いやすいと評判の冷蔵庫、アイリスオーヤマのIRSN-23A。インターネット上でも高く評価されていますが、口コミには「稼働音が気になる」「ドアポケットの収納量が少ない」「冷蔵室の棚の高さが使いづらい」などの声もあり、購入をためらっている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、アイリスオーヤマのIRSN-23Aを含む二人暮らし向け冷蔵庫全9商品を実際に使ってみて、鮮度保持力・収納のしやすさ・使いやすさを比較してレビューします。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
アイリスオーヤマのIRSN-23Aは、価格で選ぶなら候補に入る商品です。価格は執筆時点で税込62,800円と、比較した商品のなかではかなり安め。初期費用を抑えたい人におすすめです。
しかし、比較したほかの商品に比べて鮮度保持力が低く、検証では多くの食材の旨味が減ってしまいました。長期保存には不向きなので、まとめ買いしすぎないように注意しましょう。
ドアポケットが高い位置にあり、収納しづらいのも気がかりです。加工食品などを入れるチルドルームがない・冷凍室の引き出しが奥まで引き出せないなど、使い勝手の面でも気になる点が複数ありました。
また、自動製氷機は非搭載です。外食が多い人や料理をあまりしない人など、最低限の機能で満足できる人は検討してみてください。値段が上がっても機能面を充実させたいは、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
ユーザーのニーズに合わせた製品を低価格で販売している、アイリスオーヤマ。IRSN-23Aも、比較した二人暮らし向け冷蔵庫のなかではかなり安価で販売しています。
まとめ買いがしやすいよう、冷凍室を70Lと大容量にしているのが特徴。冷凍機能は、優れたフォースターを搭載しています。
冷凍室は引き出しが3段に分かれているタイプ。中の食材が見えるクリアトレー採用で、必要なものだけをサッと取り出せる工夫をしています。
上段・中段は深さ14cm、下段は深さ21cmと、食材の大きさに合わせて収納可能。下段は山食パンを立てた状態でも入れられます。
冷蔵室にはドアポケット3段、ガラス棚が4段と野菜・冷蔵の2wayタイプのフリーケースを備えています。ドアを開くとLED庫内灯がつくので、奥に入れた食材もしっかり見えますよ。
庫内温度は、冷蔵室上部にあるボタンで5段階に切り替え可能。冷凍室へ冷気をどれくらい分配するかも、レバーで簡単に調節できます。
年間消費電力を326kWhに抑えており、2021年省エネ基準達成率は100%。
ドアの閉め忘れを防ぐアラームや、必要な食材を取り出しやすい引き出し式の冷凍室で、庫内の冷気を逃がさないように考えられています。
まずは、鮮度保持力の検証です。
各室で食材を一定期間保存し、ドリップの流出や水分量の変化・味や食感などの官能評価をチェック。検証には、千葉大学名誉教授・元内閣府食品安全委員会委員の石井克枝さんにご協力いただいています。
保存日数
冷蔵室で2日間保存した生ものの鮮度は、あまり保たれていませんでした。ひき肉は見た目の変化こそありませんが、食べてみると旨味が減っています。
マグロのさくは、酸化による黒ずみやドリップの流出が見られる結果に。食べても酸味が強くなった印象はありませんが、ひき肉同様に旨味は減っていました。
野菜室で1週間保存した野菜類も、やや鮮度が落ちています。きゅうりとトマトは水分をキープできていたものの、レタス・なす・ほうれん草は乾燥してしまいました。
食べてみても、見た目通りしなっとした印象。見た目ではそれほど変化のなかったきゅうりも、食べてみると味が薄くなっていました。野菜類は早めに消費するのがベターです。
冷凍室で1週間保存した牛肉・ご飯も、鮮度を保てているとはいい難い結果に。
牛肉は変色せず、食べてみても少し風味が失われた程度です。しかし、ご飯は甘味・粘り気が減り、硬くなっています。比較したほかの商品に比べて鮮度が保てた食材が少ないので、長期保存は避けましょう。
次は、収納のしやすさの検証です。
冷蔵庫収納家である福田かずみさんにアドバイスをいただき、庫内使用率を7割に抑える・食材の定位置を決める・収納グッズを使うの3点を条件に食材を収納。整理しやすい工夫が感じられるか評価しました。
独特の構造で、収納しやすいとはいえない結果になりました。冷蔵室の棚は比較的広々しており、使いやすい印象です。
しかし、野菜ケースを避ける形で作られたドアポケットが高く、収納しづらいと感じます。中段が狭いため、収納するものを選ぶのも気になりました。
冷凍室に気がかりな点はありませんが、チルド室はありません。肉・加工食品を入れるスペースがないので、どこに収納すべきか悩みます。
最後は、使いやすさの検証です。
手入れや操作のしやすさ・自動製氷機などの便利機能の有無・食材の取りやすさなどをチェックしました。
検証の結果、使い勝手はまずまずという評価に。手入れに関して、気になる点はありません。しかし、自動製氷機がないため、冷たいものをよく飲む人は物足りなさを感じるでしょう。
冷凍室の引き出しが奥まで開かないのも、毎日の使用を考えると懸念点。使い勝手が悪いわけではありませんが、比較したなかで上位だった商品に比べると機能性は少ない印象でした。
定格内容積 | 231L |
---|---|
幅 | 545mm |
奥行 | 591mm |
高さ | 1700mm |
野菜室あり |
冷蔵室の定格内容積 | 161L |
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野菜室の定格内容積 | |
冷凍室の定格内容積 | 70L |
重量 | 51kg |
ドア数 | 2ドア |
専用冷凍室あり | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
節電モードあり | |
冷蔵・チルド機能 | |
製氷・冷凍機能 | |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
省エネ基準達成率 | 100% |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
49,302円
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販売価格:49,800円
ポイント:498円相当
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65,436円
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最後に、料理の頻度が多い人はもちろん、作り置きをよくする人も満足できそうな商品をご紹介します。
値段の安さ・野菜室の収納量を重視するなら、ハイセンスのJHR-G2801がおすすめ!2Lのペットボトルも立てられるほど、広々とした独立野菜室があります。鮮度保持力の検証では、冷蔵室が比較的優秀な結果に。チルド室や自動製氷機はありませんが、価格と性能のバランスは良好です。
もう少し機能を充実させたい人は、日立のR-V38KVがぴったり。お掃除機能付きの自動製氷機があり、チルド室・野菜室も備えています。検証したなかでは比較的鮮度保持力に優れているのもポイント。冷蔵室やドアポケットの使い勝手がよく、自炊が多い二人暮らしにぴったりな冷蔵庫です。
定格内容積 | 282L |
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幅 | 550mm |
奥行 | 668mm |
高さ | 1591mm |
野菜室あり |
冷蔵室の定格内容積 | 146L |
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野菜室の定格内容積 | 68L |
冷凍室の定格内容積 | 68L |
重量 | 69kg |
ドア数 | 3ドア |
専用冷凍室あり | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
節電モードあり | |
冷蔵・チルド機能 | 不明 |
製氷・冷凍機能 | 急速冷凍 |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
省エネ基準達成率 | 100% |
ハイセンス HR-G2801をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
定格内容積 | 375L |
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幅 | 600mm |
奥行 | 665mm |
高さ | 1810mm |
野菜室あり |
冷蔵室の定格内容積 | 225L |
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野菜室の定格内容積 | 75L |
冷凍室の定格内容積 | 75L |
重量 | 67kg |
ドア数 | 3ドア |
専用冷凍室あり | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
節電モードあり | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室、うるおい野菜室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍 |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
省エネ基準達成率 | 101% |
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