冷凍を主役にした3~4人家族向け冷蔵庫、ハイアール 470L 冷凍冷蔵庫 JR-GX47A。ユーザーからは「冷凍庫が大きくて使いやすい」と評判です。しかし、「冷蔵室や野菜室は狭い」との口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の3〜4人家族向け冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、3〜4人家族向け冷蔵庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
冷凍室での保存もそこそこの結果でした。3日間保存したマグロから出たドリップ量率は0.64%と多め。0.3~0.4%しかドリップが出なかったほかの商品と並ぶと、生鮮食品の保存は不得意といえます。脱臭力も物足りず、キムチを冷蔵室から取り出して20分経過してもニオイが残っていました。
体積と食品を収納できるスペースの割合から収納率を計算すると、35.17%と少なめでした。比較したなかには収納率が45%以上と大容量のものもありましたが、本商品は口コミの指摘どおり、冷蔵室と野菜室の収納スペースが小さいといえます。野菜室のケースは半分も引き出せず、奥のほうを見にくく感じました。
電気代の高さも気がかり。メーカーが公表している消費電力量をもとに年間のコストを計算すると、8,835円かかる計算に。比較した商品の平均8,647円(※執筆時点)を上回っており、節電できるとはいえません。冷蔵庫と野菜室の扉が同一で、冷気が一気に流れるのが電気代がかさむ一因といえます。
一方、野菜室の鮮度維持力は優秀。冷蔵室内にあるため温度が高く、湿度も保ちやすいといえます。1週間保存したきゅうりは水分を88%・12時間保存したほうれん草は95%も残しており、いずれも高評価を獲得しています。レタスやきゅうりのシャキシャキ感を残せるのはうれしいですね。
冷凍庫が大きいので冷凍食品やパンなどの買い置きにはぴったりですが、生鮮食品を長持ちさせたい人や電気代を抑えたい人は、ほかの冷蔵庫もチェックしてみてください。
ハイアール 470L 冷凍冷蔵庫 JR-GX47Aと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ3〜4人家族向け冷蔵庫と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ハイアール 470L 冷凍冷蔵庫 JR-GX47Aの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
三菱電機
控えめな電気代が節電志向の人向き。弱点が少ない点も魅力
日立グローバルライフソリューションズ
大容量ではないが、棚の組み替えでデッドスペースは減らせる
中国の冷蔵庫メーカーであるハイアールが2023年9月に発売した、470L 冷凍冷蔵庫 JR-GX47A。冷凍スペースをたっぷり確保しているのが特徴です。まとめ買いやお取り寄せをしても冷凍庫がパンパンになる心配が少ないでしょう。
キッチンにすっきり置ける薄型設計のもご注目。奥行が63.5cmと薄く、背面に放熱スペースを設けても一般的なシステムキッチンの奥行(65cm)にフィットします。ガラストップデザインが上質な印象を醸し出しており、インテリアともなじみそうです。
冷蔵室の扉は省スペースで開けられる両開き。タッチパネルがついているので、扉を開けなくとも庫内の温度を管理できます。容量は470Lで、3~4人家族に適した大きさです。
今回はハイアール 470L 冷凍冷蔵庫 JR-GX47Aを含む3〜4人家族向け冷蔵庫全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
東芝 冷蔵庫 GR-V41GHを実際に試した結果、気になるポイントが4つありました。購入を考えている人は、自分に合う商品なのか確認しておきましょう。
チルド室・冷凍室ともに、食材の鮮度維持力に物足りなさを感じました。
マグロの柵をチルド室に3日間保存した結果、重量が225.1gから223.7gへ減少。重さの変化から算出したドリップ量率は0.62%とやや多めです。比較した上位商品はドリップ量率を0.2~0.35%に抑えていたことを思うと、旨味が逃げやすいといえます。
冷凍庫に3日間保存したマグロは235.9gから234.4gへ変化し、ドリップ量率は0.64%でした。0.3~0.4%しかドリップが出なかったほかの商品と比較すると、味や食感を損ないやすいのが難点です。
脱臭力もあまり期待できません。キムチを庫内に5分間入れ、取り出してから20分後のニオイを臭気判定士の石川さんが確認したところ、「キムチ臭が残っていた」とのコメントが。生魚などを入れるとややニオイが気になるかもしれません。
比較したなかにはナノイーや銀イオンによる脱臭効果を発揮した商品もあり、高評価を逃しました。
サイズは幅83×奥行63.5×高さ177.5cmで、収納スペースは少なめ。比較したなかには体積と食品収納可能スペースから算出した収納率が45%以上の商品があったのに対し、本商品は35.17%にとどまっています。
冷凍室は大きいものの、「冷蔵室や野菜室は狭い」との口コミどおり。野菜や飲み物・作り置きした常備菜などをたっぷり収納したい人にはあまり向きません。
冷蔵庫の棚は1か所だけ高さを変えられますが、ほかに動かせる箇所がなく自由度が低い印象。ドアポケットを動かせない点も惜しく感じました。
食材を取り出しにくいのも気になります。冷凍室のケースは62.71%・野菜室のケースにいたっては49.52%しか引き出せず、奥にしまったものが見えにくく感じました。
対して、パナソニックの冷蔵庫はケースを90%以上引き出せるのが魅力。つい余った食材を腐らせてしまう人には、ケースの奥まで見やすいパナソニックがおすすめですよ。
電気代の高さもデメリットでしょう。1kWhあたり31円と仮定してメーカー公称の消費電力量から年間の電気代を算出したところ、8,835円でした。比較した商品の平均電気代である8,647円(※執筆時点)よりも高く、節電効果は低いといえます。
冷蔵室と野菜室の扉が同じなので、一度の開閉で一気に冷気が流れ出るのが難点。節電・節約を重視する人はほかの商品もチェックしてみてください。
少々気になる点が多いものの、よい点も2つあったのでご紹介します。
最大の魅力は冷凍庫の大きさでしょう。上半分が冷蔵庫と野菜室・下半分が冷凍庫になっており、冷凍食品や冷凍野菜、パンなどのまとめ買いが多い人にぴったりです。
冷凍室は2列×3段で、買い物カゴ5個分の食材を収納できる仕様。6つの引きだし式バスケットを備えており、中身を整理整頓しやすいでしょう。
野菜室の鮮度維持力も優秀でした。1週間保存したきゅうりの投入前後の重さの差から水分残存率を計算すると、88.83%を記録。比較した商品の平均値である86.42%(※執筆時点)を上回りました。
12時間保存したほうれん草の水分残存率は94.75%。比較したほかの商品の平均値は88.42%(※執筆時点)だったため、かなり乾燥を防げています。
野菜室が冷蔵室にあるため温度が低く、湿度を維持しやすいといえます。さらに、野菜室に備わった湿度調整フィルターが、湿時は余分な湿気を放出し、低湿時はケース内の湿気を閉じ込める仕様です。野菜のフレッシュさを保つのにぴったりの1台でしょう。
定格内容積 | 470L |
---|---|
幅 | 830mm |
奥行 | 635mm |
高さ | 1,775mm |
良い
気になる
食品の収納可能スペース | 329L |
---|---|
冷蔵室の定格内容積 | 304L |
冷蔵室の収納可能スペース | 225L |
野菜室の定格内容積 | |
野菜室の収納可能スペース | |
冷凍室の定格内容積 | 169L |
冷凍室の収納可能スペース | 45L |
製氷室の定格内容積 | |
製氷室の収納可能スペース | |
重量 | 121kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 4ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 3枚 |
ドアポケット数 | 6個 |
専用冷凍室あり | |
チルド室あり | |
脱臭機能 | |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
節電モードあり | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室、パーシャル室 |
操作・アシスト機能 | タッチパネル操作、閉め忘れ防止 |
ドア素材 | ガラスドア |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 285kWh |
省エネ基準達成率 | 102% |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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東芝のFHシリーズ GR-V460FH-EWは、鮮度維持力の高さが目を惹きました。冷凍室とチルド室に入れたマグロのドリップ流出を0.3%程度に抑え、きゅうりやほうれん草の水分も90%以上キープ。生鮮食品も野菜も幅広くまとめ買いをしたい人におすすめです。
野菜室が冷蔵室の真ん中に配置されているので、かがまずに野菜を取り出せる点も便利。価格はやや上がりますが、冷蔵庫の要である鮮度維持力を考えれば検討する価値は十分あります。
電気代を年間8,184円に抑えられており高すぎません。奥行きが64.9cmと薄めなので、システムキッチンにフィットしやすいのも魅力でしょう。
Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトで冷蔵庫を買うときは、設置や旧品回収といったオプションを忘れずに選択しましょう。メーカーの保証期間とは別に、5~10年の延長保証をつけられる場合もあります。
いずれも購入時にクリックして申し込むだけなので簡単ですよ。家電量販店よりもネットのほうが安く買えることも多いため、ぜひECサイトを活用してみてくださいね。
せっかく冷蔵庫を購入したのに、家に入らなかった・・・なんてトラブルにならないよう、事前に搬入経路の寸法を確認しましょう。通路・階段・ドアなどの寸法に対して、本体の幅・高さが10cm以上小さいものを選ぶのがおすすめです。
設置したときにきちんと扉が開けられるよう、キッチンと冷蔵庫の扉を開けたときの奥行もチェックしましょう。
ショップによって価格が異なる場合があるので、お得に買えるところをリサーチしてみてくださいね。
3〜4人家族向け冷蔵庫の検証で上位を獲得した商品をご紹介します。ハイアール 470L 冷凍冷蔵庫 JR-GX47A以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
定格内容積 | 462L |
---|---|
冷蔵室の占める割合 | |
本体カラー | ホワイト系 |
野菜室の占める割合 | |
アース線付き | |
冷凍室の占める割合 | |
タイプ | 冷蔵・冷凍両方 |
1年間にかかる電気代 | |
食品の収納可能スペース | 315L |
冷蔵室の定格内容積 | 237L |
冷蔵室の収納可能スペース | 179L |
野菜室の定格内容積 | 103L |
野菜室の収納可能スペース | 71L |
冷凍室の定格内容積 | 104L |
冷凍室の収納可能スペース | 65L |
製氷室の定格内容積 | 18L |
製氷室の収納可能スペース | 6L |
冷凍室の割合 | 22.5% |
用途 | 家庭用 |
形状 | 縦型 |
幅 | 650mm |
奥行 | 649mm |
高さ | 1,833mm |
耐熱トップテーブル搭載 | |
重量 | 100kg |
年間消費電力(50Hz) | 264kWh |
年間消費電力(60Hz) | 264kWh |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 6個 |
冷凍室数 | 2室 |
冷凍室内の引き出し数 | |
切り替え室あり | |
切り替え室の定格内容積 | |
独立製氷室の定格内容積 | 18L |
野菜室あり | |
AI機能 | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | |
自動霜取り機能 | |
脱臭機能 | |
除菌機能 | |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
耐熱トップテーブル | |
ノンフロン | |
温度調節機能 | |
節電モードあり | |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
ウォーターサーバー付き | |
メンテナンス対応あり | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍、解凍モード、独立製氷室 |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
その他機能 | 新鮮摘みたて野菜室その他 |
ドア素材 | ガラスドア |
本体素材 | 不明 |
省エネ基準達成率 | 100% |
多段階評価点 | 3.6 |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 264kWh |
省エネ基準達成率 | 100% |
電源方式 | AC電源 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | |
洗濯機容量 | |
風乾燥機能 |
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