冷蔵庫の水漏れの原因は？対処法と予防策を解説

水漏れを見つけたら、まずどこから水が出ているかを確認しましょう。水漏れは、以下のように場所によって原因が異なります。

＜水漏れの発生源と原因＞

1. 野菜室などの冷蔵庫内：ドレンホースの詰まり
2. 冷蔵庫下部：ドレンパンからの水漏れ・パッキンの劣化・コンプレッサーの故障
3. 製氷機：給水パイプや給水タンクの誤った装着・給水パイプの詰まり・給水タンクの破損

水漏れの発生源を探すときは、感電しないように冷蔵庫のコンセントを抜いてから行ってください。

どこから水漏れしているか特定できたら、原因ごとの対処法も試しましょう。

修理を業者に依頼する場合は、メーカー・家電量販店・外部業者ごとの費用を事前に調べておくことが大切です。また、保証対象かつ期間内であるかも忘れずに確認しましょう。

修理費用は依頼先によって大きく異なります。また、保証期間内であれば無償で修理可能な場合も。以下に、メーカー・家電量販店・外部業者に修理を依頼した場合の費用と保証期間および対象をまとめたので参考にしてください。

＜メーカー＞

1. 保証期間：本体は1年・コンプレッサーは5年
2. 費用：コンプレッサー交換は35,000～140,000円、パッキン交換は10,000～30,000円
3. 保証対象外：使用上の誤りによる故障や破損、火災や地震による損傷、保証書がない場合など

＜家電量販店＞

1. 保証期間：3・5・10年から選べる
2. 費用：9,000～29,000円（※ノジマの場合）
3. 保証対象外：消耗部品は保証対象外となる場合がある

家電量販店に依頼すると、修理をしなかった場合でも診断料や出張料がかかります。

保証期間を過ぎている場合は、外部業者へ依頼するとよいでしょう。メーカーでも修理はできますが、見積だけなら無料で対応してもらえる業者もあります。費用の目安は、簡単な部品の交換であれば4,000円台～です。

水漏れの原因がわからなかったり、修理費用が高額になる場合は買い替えを検討しましょう。以下コンテンツでは、各メーカーの冷蔵庫を比較してランキングにしています。ぜひ冷蔵庫選びの参考にしてくださいね。

冷蔵庫の水漏れを放置すると、床材や壁紙が腐敗し、カビが発生して悪臭を放つことがあります。漏れた水が長時間床に触れると木材が傷みやすくなり、湿気を好む菌やカビが繁殖しやすいことが原因です。

床材が腐食して張り替えが必要になれば、水漏れの修理とは別の費用が発生します。とくにマンションやアパートでは、下の階への影響に注意が必要です。賃貸でも入居者が設置した家電からの水漏れによる損害は原則入居者の責任となり、下階の修繕費用まで負担を求められます。入居時に加入した保険でカバーできる場合もありますが、補償範囲は契約内容によって異なるので注意が必要です。

床1畳あたりの張り替え費用の目安は30,000〜60,000円。張り替え費用に水漏れ修理代・損害賠償金が追加されることを考えると、かなりの出費が予想されます。水漏れに気づいたら早めに対処しましょう。

日ごろから冷蔵庫の掃除やメンテナンスを行うことで、水漏れを予防できます。ホコリや汚れが蓄積したり、部品が劣化したりすると、水漏れが起きやすくなるので以下を参考に定期的な手入れを心がけましょう。

＜1年に1回＞

1. ドレンホース：水道水でホース内を洗浄し、接続部分の汚れはハブラシや綿棒で取り除く
2. ドレンパン：冷蔵庫から取り外し、柔らかいスポンジに中性洗剤をつけて洗い、しっかり乾燥させてから取り付ける。冷蔵庫から外せない機種の場合は、ドレンパンの周りのホコリを掃除機やほうきで取り除く

＜3か月に1回＞

1. 冷蔵庫内：電源を切って、収納した食材類はクーラーボックスにすべて移動させる。スポンジで棚や引き出しなどのパーツを洗い、冷気の吹き出し口や庫内の壁はぬるま湯で絞った布巾で拭く。汚れが落ちにくい場合は中性洗剤を使い、ついた洗剤は水洗いや水拭きでしっかり落とす

＜1か月に1回＞

1. 扉のパッキン：ぬるま湯を含ませた柔らかい布で汚れを取る

パッキンの劣化に気づいたら早い段階で交換しましょう。また、作業前に取り扱い説明書を確認し、指定された掃除方法があれば従ってください。