日々の生活に欠かせない冷蔵庫。壊れてから購入を検討すると生活に支障が出てしまうので、買い替えるタイミングが気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冷蔵庫の寿命についてわかりやすく解説します。冷蔵庫の買い替えのサインや長持ちする使い方もあわせて紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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使用環境やメーカーにもよりますが、一般的に冷蔵庫の平均寿命は約8年から12年程度といわれています。内閣府による2021年3月の消費動向調査によると、2人以上の世帯における冷蔵庫の平均使用年数は12.9年で、買い替え理由の55.1%が「故障」となっています(参考:内閣府 消費動向調査)。
冷蔵庫の寿命は、使用環境やメンテナンスの状況によって変わる可能性も。たとえば庫内に食材を詰め込みすぎたり壁に密着させて設置したりすると、効率的な冷却や放熱ができなくなり、冷蔵庫に負担がかかります。また、定期的な清掃を怠り、冷却ファンや排水口にホコリやゴミが溜まることも異常動作の原因のひとつです。
冷蔵庫の寿命が近づくと、さまざまな異常が発生することがあります。壊れる前に察知し、買い替えや修理を検討しましょう。
ドアが閉まっているのに食材が冷えにくい・凍りにくい場合は、内部の機械が故障している可能性があります。コンプレッサーや冷却機能が低下しているか、ドアパッキンの劣化により密閉性が低下し、冷気が逃げやすくなり冷却効率が落ちていることが原因として考えられるでしょう。
駆動音が続いている場合や、聞き慣れない異音がしている場合も注意が必要です。冷蔵庫を開けた後はコンプレッサーが作動するため音が聞こえますが、基本的にはいつまでも音が聞こえたり振動することはありません。
通常の動作音よりも大きなうなり音やガタガタとした振動が続くなら、モーターやファンの劣化が考えられます。とくに、突然音が大きくなったり断続的に異音がする場合は、内部の機械部品が寿命を迎えている可能性が高いでしょう。
霜や水漏れ、結露などが目立つ状態も異常のサインです。本来なら自動で霜取りが行われるはずなので、冷却機能やセンサーに問題があるかもしれません。また、庫内に水がたまる・水漏れが発生する場合は、排水ホースの詰まりや冷蔵庫の密閉不良が考えられます。
修理すべきか買い替えるべきかは、気になっている症状から修理費用を見積もって判断しましょう。場合によっては、修理するよりも買い替えるほうがお得な場合があります。
冷却性能の低下やパーツの劣化が気になるなら、買い替えずに修理をするのも手。状態にもよりますが、冷却ガスの補充やパーツ交換であれば修理費用が1〜4万円程度で済むことが多い、買い換えるよりも費用が抑えられる可能性があります。
しかし、修理後に再度故障するリスクがあることには注意が必要。修理を依頼する前に、その後の使用年数を考慮して判断することが大切です。また、状況に応じて追加のパーツ交換や修理が必要になる場合は、予想していたより費用がかかる点にも注意しましょう。
異音や振動、電気代の上昇が気になる場合は、買い替えを検討しましょう。異音や振動はコンプレッサーや冷媒回路の故障が原因であることが多く、修理費用が5万円以上になる場合があります。
電気代が上昇している場合は冷却効率が大幅に低下している可能性があるため、新しい冷蔵庫に買い替えるほうが長期的にコストを抑えられる可能性も。
また、冷蔵庫の寿命が10年以上を超えている場合は、修理費用が新しいものを購入する費用と同じくらいになることも多い傾向があります。冷蔵庫の使用年数も考慮して、買い替えを選択するのもよいでしょう。
冷蔵庫を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。冷蔵庫の寿命を縮めない方法も紹介しているので、あわせて確認してくださいね。
冷蔵庫のコイルやパッキンは、定期的に掃除することで冷却性能を維持できます。
コイルは冷蔵庫の背面や底部にあり、ホコリが溜まりやすい場所です。汚れを放置すると放熱が妨げられて冷却機能が低下し、コンプレッサーに負担がかかるため、電気代の増加や寿命の短縮につながります。コイルは電源を切った状態で年に1〜2回ほど、掃除機やブラシを使って優しくホコリを取り除くのが理想的です。
ドアのゴム部分であるパッキンが汚れたり劣化すると、冷蔵庫の密閉性が低下し、冷気が逃げやすくなります。パッキンには食品のカスやカビが付着しやすいため、週に1回程度綿棒や歯ブラシなどで掃除しましょう。ひび割れや劣化が気になるなら、家電量販店で交換用のパッキンを購入し、早めに取り替えるのがおすすめです。
冷蔵庫の寿命を縮めないために、食材を詰め込みすぎないように注意しましょう。食材がぎっしりと詰まっていると冷気が庫内全体に行き渡りにくくなり、十分に冷えにくくなるでしょう。
また、冷蔵庫は内部の温度が安定するまで電力を消費するため、過度な詰め込みは電気代の上昇にもつながります。とくに、冷気の吹き出し口や通気口の前を食品で塞いでしまうと、庫内の温度がムラになることも。
そのため、冷蔵庫には、庫内の約7割の量を目安に食材を入れるようにしましょう。食品の間に適度な空間を作ることで冷気の流れをスムーズに保つことができます。定期的に賞味期限の確認や不要な食品の整理を行い、冷蔵室がいっぱいにならないように管理することも大切です。
冷蔵庫は適切な場所に設置することで、冷却性能を最大限に発揮し、長持ちさせることができます。冷蔵庫の放熱を妨げないように、壁やほかの家電と適切な距離を保ってください。
背面や側面には放熱スペースを確保し、目安として背面は約10cm以上、側面は2~3cm以上、上部は5cm以上の隙間を空けましょう。放熱スペースが不足すると、冷却効率が低下し、コンプレッサーに余計な負担がかかる原因になります。
また、湿気の多い場所はカビやサビの原因になるため、適度な換気ができる場所を選ぶことも大切です。直射日光があたる場所や、コンロ・オーブンの近くなど熱気のあたる場所も避けるのがベター。周囲の温度が高いと庫内の温度も上昇しやすくなり、冷却機能に負担がかかって寿命が短くなる可能性があります。
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