野菜室が真ん中にある3~4人家族向け冷蔵庫、東芝 GR-V41GH。口コミには価格の安さやコンパクトさを評価する声が並んでいますが、「もう少し収納力がほしい」との気になる評判もあり、購入を迷っている人も多いのでは?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の3〜4人家族向け冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、3〜4人家族向け冷蔵庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
東芝 冷蔵庫 GR-V41GHは野菜室が上のほうにあって取り出しやすい構造ですが、食材の鮮度をキープできるとはいえませんでした。チルド室にマグロの柵を3日間保存後、重量の変化からドリップ量率を算出した結果、0.87%を記録。比較したなかにはドリップ量を0.2~0.35%に抑えた商品もあったのに対し、旨味が多く逃げたといえます。
冷凍室に3日間入れたマグロも同様で、ドリップ量率は0.67%と高め。上位商品は0.3~0.4%にとどめていたことを思うと、新鮮さを失いやすいといえます。肉や魚をおいしく食べるためにも、長くは保存せず早めに消費しましょう。
野菜室に1週間入れたきゅうり・12時間入れたほうれん草の水分残存率はそれぞれ80%以上で、比較した商品全体で見ると鮮度維持力が低いわけではありません。しかし、野菜室にこだわっている東芝製品のなかには水分を90%以上キープしていた商品があったため、少々物足りなく感じました。
体積に対する食品収納スペースの割合は37.67%。比較した商品には収納率が45%のものがあったことを思うと、見た目よりも収納スペースが小さいといえます。「もう少し収納力がほしい」との口コミは払拭できませんでした。年間の電気代が9,000円台と、比較したなかでは高めなのもネックです。
なお、銀イオンによる脱臭力が高く、庫内にいやなニオイが残りにくいのはメリット。比較した容量400~450Lほどの冷蔵庫が15万円前後で販売されているのに対し、ECサイト経由で11万円前後(※執筆時点)と比較的安く入手できるのもよい点です。機能にこだわりがなく、コスト重視に人には向いています。
とはいえ、冷蔵庫の要ともいえる鮮度維持力が低いのは難点。電気代を抑えつつ肉や魚のおいしさを長持ちさせたい人は、別の冷蔵庫を検討しましょう。
実際に東芝 冷蔵庫 GR-V41GHと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ3〜4人家族向け冷蔵庫と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
東芝 冷蔵庫 GR-V41GHの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
三菱電機
控えめな電気代が節電志向の人向き。弱点が少ない点も魅力
日立グローバルライフソリューションズ
大容量ではないが、棚の組み替えでデッドスペースは減らせる
2023年5月に発売された、東芝 冷蔵庫 GR-V41GH。基本性能を搭載したスタンダードモデルとして販売されています。
重たい野菜などを出し入れしやすいよう、野菜室を真ん中にしているのがポイント。冷蔵室の棚は全段強化ガラスなので、汚れてもサッと拭き取るだけでOKです。比較検証では右開きタイプを使用しましたが、左開きタイプも展開しています。設置場所に合わせて選んでくださいね。
定格内容積は411L。400L以上の冷蔵庫は冷蔵室がゆったりしている傾向があるので、家族が3人以上いる家庭におすすめです。
今回は東芝 冷蔵庫 GR-V41GHを含む3〜4人家族向け冷蔵庫全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
東芝 冷蔵庫 GR-V41GHを実際に試した結果、気になったポイントが4つありました。購入を考えている人は、自分に合う商品なのか確認しておきましょう。
チルド室・冷凍室の鮮度維持力が低いのが難点。マグロの柵を各3日間ずつ保存した結果、重さがかなり変化しており旨味を含んだドリップが多く流れたとわかりました。検証結果の詳細は以下のとおりです。
<チルド室で3日間保存したマグロ>
<冷凍室で3日間保存したマグロ>
比較した商品にはチルド室でのドリップ量率は0.2~0.35%、・冷凍室でのドリップ量率を0.3~0.4%に抑えたものがあったことを思うと、鮮度を保つのが得意とはいえません。肉や魚を買ってきたら長くは保存せず、早めに食べきりましょう。
野菜室にこだわりを持つ東芝製品のなかでは乾燥が気になり、評価を伸ばしきれませんでした。
1週間保存したきゅうり・12時間保存したほうれん草の重さの差から水分残存率を算出した結果、きゅうりは84.07%・ほうれん草には86.03%の水分が残っていました。
いずれも比較した商品の平均水分残存率と大差ありませんが、東芝の「GR-W470GZ」や「GR-V460FH」といったモデルは水分残存率が90%を超えていたことを思うと、少々物足りなく感じます。
収納スペースが小さい点もネックです。サイズは幅60×奥行69.2×181.6cmで、体積と食品収納可能容量から算出した収納率は37.67%。比較した商品には収納率が45%に届くものもあったことを思うと、「もう少し収納力がほしい」との口コミにも頷けます。
見た目よりも収納できる量は少ないので、買ってきた食材が入りきらない可能性があることを頭に入れておきましょう。
食材の取り出しやすさも少々気がかり。冷凍室のケースは8割以上引き出せますが、野菜室のケースは7割程度しか引けませんでした。奥に収納した野菜を見落としやすいので、うっかり使い忘れないよう注意が必要です。
メーカーが公称する消費電力量から電気代を計算したところ、年間約9,765円と高めでした。比較した容量が同じくらいの冷蔵庫には電気代を7,000円台に抑えているものがあったことをふまえると、省エネできるとはいえません。
電気代の安さを優先する人は、ほかの商品を検討しましょう。
少々気になる点が多いものの、よい点も3つあったのでご紹介します。
脱臭力が高く、ニオイが気になりにくいのはメリット。実際にキムチを庫内に5分間入れ、取り出してから20分後の庫内のニオイを臭気判定士の石川さんが確認したところ、「キムチのニオイがかすかに残る程度」とのことでした。
比較した商品にはキムチ臭をはっきり感じたものがあるなか、銀イオンと低温触媒による除菌・消臭機能が貢献したといえます。完全な脱臭は難しいものの、密閉容器に入れる・袋を2重にするなどの対策をすれば、ニオイが強い食品も入れやすいでしょう。
比較したほとんどの商品と同様、冷蔵室の棚の高さを変更可能。本商品は棚の高さを2か所調整でき、大きな鍋やケーキ、お酒なども収納しやすい構造です。棚を後方にスライドできるのも便利。背の高いボトルなども寝かせず立てて収納できます。
野菜室が真ん中にあるのもポイント。重たい野菜やペットボトルを出し入れするのにかがむ必要がありません。食卓に野菜が欠かせないという人にとっては使い勝手がよいでしょう。
電気代はややかさみますが、本体価格は安め。執筆当時、ECサイトでの価格は11万円前後でした。同時に比較した400~450Lクラスの冷蔵庫の多くは15万円前後で販売されていることを思うと、入手しやすいといえます。
本商品は基本性能のみにとどまっており、スマホとの連携機能やセンサーによる自動節電機能などはありません。機能にこだわりがなく、できるだけ安い冷蔵庫がほしい人は候補に加えてもよいでしょう。
定格内容積 | 411L |
---|---|
幅 | 600mm |
奥行 | 692mm |
高さ | 1,816mm |
良い
気になる
食品の収納可能スペース | 280L |
---|---|
冷蔵室の定格内容積 | 214L |
冷蔵室の収納可能スペース | 169L |
野菜室の定格内容積 | 92L |
野菜室の収納可能スペース | 56L |
冷凍室の定格内容積 | 91L |
冷凍室の収納可能スペース | 55L |
製氷室の定格内容積 | 14L |
製氷室の収納可能スペース | 4L |
重量 | 85kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 5ドア |
ドア開閉タイプ | 右開き |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 4個 |
専用冷凍室あり | |
チルド室あり | |
脱臭機能 | |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
節電モードあり | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室 |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
ドア素材 | ガラスドア |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 315kWh |
省エネ基準達成率 | 78% |
東芝のGR-V460FH-EWは、食品の鮮度を保つのが得意。冷凍室・チルド室に入れたマグロのドリップ量率はいずれも低く、見た目の傷みもありませんでした。野菜室に入れたきゅうりやほうれん草の水分も90%以上残っており、品質の低下を防いでいます。
奥行きが64.9cmと薄めなのも特徴。たくさん収納したい人には物足りなく感じるかもしれませんが、キッチンの棚などをそろえて設置したい人におすすめできます。真ん中に野菜室が配置されているのもうれしいですね。
電気代は年間8,184円と比較的抑えられているので、ランニングコストの面でも安心。本体価格はやや上がりますが、新鮮食材でおいしい料理を作りたい人はぜひ検討してみてください。
ネットで冷蔵庫を買うのはハードルが高いと思われがちですが、実はそうでもありません。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECサイトでは設置や旧品回収サービスにも対応しているため、店頭と同じ感覚で購入できますよ。
搬入・設置や旧品回収は、購入時にオプションとして追加するだけ。旧品回収は容量やメーカーによって異なりますが、約7,000~10,000円が相場です。
冷蔵庫を買う前に、本体の幅と高さを確認しましょう。自宅に搬入する際に困らないよう、廊下やドア・階段などの寸法に対して10cm以上の余裕があるものを選んでください。
扉を開けたときの奥行も見落としがち。設置したものの扉を開けられなかった・・・なんてことにならないよう、あらかじめキッチンの奥行とあわせて確認しておきましょう。
なお、本商品はすでに生産が終了しています。取扱店によっては在庫が少ない場合があるので、ほしい人は早めに購入してくださいね。
3〜4人家族向け冷蔵庫の検証で上位を獲得した商品をご紹介します。東芝 冷蔵庫 GR-V41GH以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
定格内容積 | 462L |
---|---|
冷蔵室の占める割合 | |
本体カラー | ホワイト系 |
野菜室の占める割合 | |
アース線付き | |
冷凍室の占める割合 | |
タイプ | 冷蔵・冷凍両方 |
1年間にかかる電気代 | |
食品の収納可能スペース | 315L |
冷蔵室の定格内容積 | 237L |
冷蔵室の収納可能スペース | 179L |
野菜室の定格内容積 | 103L |
野菜室の収納可能スペース | 71L |
冷凍室の定格内容積 | 104L |
冷凍室の収納可能スペース | 65L |
製氷室の定格内容積 | 18L |
製氷室の収納可能スペース | 6L |
冷凍室の割合 | 22.5% |
用途 | 家庭用 |
形状 | 縦型 |
幅 | 650mm |
奥行 | 649mm |
高さ | 1,833mm |
耐熱トップテーブル搭載 | |
重量 | 100kg |
年間消費電力(50Hz) | 264kWh |
年間消費電力(60Hz) | 264kWh |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 6個 |
冷凍室数 | 2室 |
冷凍室内の引き出し数 | |
切り替え室あり | |
切り替え室の定格内容積 | |
独立製氷室の定格内容積 | 18L |
野菜室あり | |
AI機能 | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | |
自動霜取り機能 | |
脱臭機能 | |
除菌機能 | |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
耐熱トップテーブル | |
ノンフロン | |
温度調節機能 | |
節電モードあり | |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
ウォーターサーバー付き | |
メンテナンス対応あり | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍、解凍モード、独立製氷室 |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
その他機能 | 新鮮摘みたて野菜室その他 |
ドア素材 | ガラスドア |
本体素材 | 不明 |
省エネ基準達成率 | 100% |
多段階評価点 | 3.6 |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 264kWh |
省エネ基準達成率 | 100% |
電源方式 | AC電源 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | |
洗濯機容量 | |
風乾燥機能 |
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