両開きのフラットスチールドアを採用した3~4人家族向け冷蔵庫、Panasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EX。「大容量で使いやすい」「電気代が目に見えて安くなった」と評判です。しかし、口コミだけでは実際の使い勝手がわからず、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の3〜4人家族向け冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、3〜4人家族向け冷蔵庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
一方、野菜室で1週間保管したきゅうり・12時間保存したほうれん草は水分を85%ほど維持。比較した商品の平均水分残存率はきゅうりが86.42%・ほうれん草が88.42%(※執筆時点)なので特別乾燥を防げたわけではありませんが、皮を剥く・煮るなどすれば問題なく食べられるでしょう。
パナソニックならではの引き出し設計も魅力的。野菜室や冷凍庫のケースを90%以上引き出せるので、奥に入れた食材を出し入れしやすいですよ。収納したものを見失いにくいので、食品ロスも防げるでしょう。脱臭力も申し分なく、冷蔵室に入れたキムチのニオイをほとんど残しませんでした。
「大容量で使いやすい」との口コミがありましたが、体積と食品収納可能スペースの容量から算出した収納率は約41%と、比較したほかの商品と大差ありません。3~4人家族向けの冷蔵庫としては一般的な収納力といえるので、買い過ぎて入りきらなかったという心配はなさそうです。
消費電力量から計算した年間の電気代は8,649円。比較した商品の平均電気代が8,647円(※執筆時点)だったことを思うと安くはありませんが、節電機能を使ったり開閉回数を抑えたりすれば、電気代がかさむのを防げそうです。
なお、比較したなかには肉や魚の新鮮さをキープしつつ電気代をより安く抑えられる冷蔵庫がありました。生鮮食品をまとめ買いする人や節電にこだわる人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
実際にPanasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EXと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ3〜4人家族向け冷蔵庫と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Panasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EXの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
三菱電機
控えめな電気代が節電志向の人向き。弱点が少ない点も魅力
日立グローバルライフソリューションズ
大容量ではないが、棚の組み替えでデッドスペースは減らせる
東芝ライフスタイル
片開きでは珍しい500L超え。鮮度維持力の低さが惜しい
3~4人家族向けの冷蔵庫なら、400L以上のものがおすすめ。400L以上の冷蔵庫は棚の位置や高さを変えられるものが多く、鍋・ケーキといった大きなものを入れやすい傾向があります。メーカー独自の機能がついたり、小型冷蔵庫よりも冷却効率が高く、電気代を抑えられたりする点も魅力です。
今回ご紹介するPanasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EXは、定格内容積501Lの冷蔵庫。容量の大きさにこだわったEXシリーズの型落ちモデルにあたります。
肉・魚を凍り始める約-3℃で保管する微凍結パーシャルを備えており、解凍せずすぐに調理可能。なお、冷蔵室のドアは両開きです。清潔さをキープできるよう、よく手が触れる部分に抗菌ハンドルを採用していますよ。
今回はPanasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EXを含む3〜4人家族向け冷蔵庫全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
Panasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EXを実際に試した結果、5つものよい点があるとわかりました。購入を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
Panasonicの冷蔵庫は、冷凍室や野菜室のケースを奥まで引き出せる使い勝手のよさが特徴。冷凍室のケースは95.40%・野菜室は93.33%も引き出せるので、奥にしまった食品を見逃しにくいといえます。
比較したほかの冷蔵庫には、ケースを6~7割程度しか引き出せないものも。全体を見渡せて在庫を管理しやすいので、食品ロスも減らせそうです。
サイズは幅65×奥行69.9×高さ182.8cmで、体積と食品収納可能スペースから算出した収納率は41.42%。比較したほかの商品も収納率40~44%程度のものが多く、家族4人程度で使う冷蔵庫としては一般的な収納力といえます。
ドアポケットは1か所動かせ、冷蔵室の棚も1か所のみ高さを変更可能。後方にスライドできる棚もついているので、高さのある鍋などを保管する際に便利ですよ。棚の構造がシンプルなぶん、収納ケースなどを活用してうまく整理整頓できるでしょう。
扉にマグネットがつくのもうれしいポイント。細部まで使いやすさへのこだわりが感じられ、好印象でした。
脱臭力も期待できます。キムチを5分間入れ、取り出してから20分後の庫内のニオイを臭気判定士の石川さんが確認したところ、「キムチのニオイはしなかった」とのこと。比較した商品にはニオイ残りが気になるものがあったのに対し、高評価を得ています。
本商品は水から生まれた清潔イオン「ナノイー」が庫内に行き渡り、除菌・脱臭効果を発揮する仕様。冷蔵室に食品が入っているとき、自動でしっかり脱臭するパワフルモードも備えています。
今使っている冷蔵庫のニオイが気になるという人は、検討してみてはいかがでしょう。
野菜の鮮度を保つ「シャキシャキ野菜室」を備えており、鮮度維持力も上々。きゅうりを1週間・ほうれん草を12時間保管し、投入前後の重さの差から水分残存率を算出した結果、きゅうりは85%・ほうれん草は85.44%でした。
比較した商品の平均水分残存率はきゅうりが86.42%・ほうれん草が88.42%(※執筆時点)だったことを思うと、とびぬけて数値が高いわけではありません。とはいえ、皮を剥いたり加熱したりすれば問題なく食べられるでしょう。
1kWhあたり31円と仮定し、メーカー公称の消費電力量から年間の電気代を算出した結果、約8,649円ほどかかるとわかりました。
比較した商品の平均電気代は年間8,647円(※執筆時点)なので特段安くはありませんが、節電につながるAIエコナビを搭載しているのは魅力。各所に配置されたセンサーが収納量や運転状況を見極め、電力を自動で調整する仕組みです。
開閉回数を抑えつつ節電機能を活用すれば、電気代が極端にかさむことはなさそうです。
総じて高評価といえるものの、気になった点も2つありました。購入に踏み切る前に、自分に合う商品なのか確認しましょう。
重量の差分から導いたドリップ量率は0.78%とやや多め。上位商品はドリップ量率を0.2~0.35%と低く抑えていたのに対し、旨味を含むドリップが多く流れ出たといえます。見た目はさほど劣化していませんが、鮮度の低下は避けられないでしょう。
冷凍庫に3日間保管したマグロも投入前後で1.3gほど軽くなっており、質量に対して0.58%ぶんのドリップが流出したとわかりました。
ドリップ量率が0.3~0.4%程度だったほかの商品と比較すると、生鮮食品の保存はやや不得意といえます。肉や魚は早めに消費できるように工夫しましょう。
定格内容積 | 501L |
---|---|
幅 | 650mm |
奥行 | 699mm |
高さ | 1,828mm |
良い
気になる
食品の収納可能スペース | 344L |
---|---|
冷蔵室の定格内容積 | 259L |
冷蔵室の収納可能スペース | 188L |
野菜室の定格内容積 | 105L |
野菜室の収納可能スペース | 73L |
冷凍室の定格内容積 | 120L |
冷凍室の収納可能スペース | 79L |
製氷室の定格内容積 | 17L |
製氷室の収納可能スペース | 4L |
重量 | 97kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 8個 |
専用冷凍室あり | |
チルド室あり | |
脱臭機能 | |
冷蔵・チルド機能 | パーシャル/チルド切り替え |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | フラットスチールドア |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、閉め忘れ防止、節電モニター(AIエコナビ) |
節電モードあり | |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 279kWh |
省エネ基準達成率 | 100% |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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各商品を見比べた結果、Panasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EXの気になる点をカバーできる商品を見つけたのでご紹介します。
シャープのSJ-GK50Kは、各部屋の鮮度維持力の高さが特徴。マグロの柵を使った検証ではチルド室・冷凍室ともにドリップ量率を0.35%程度に抑え、見た目の変化もほぼありませんでした。鮮度をしっかり保て、旨味を逃がしにくいですよ。
電気代は年間約7,440円と経済的。加えて、25個の節電技術を活用できる「節電25」モードが搭載されており、使用状況に応じたエコ運転が可能です。とにかく電気代を抑えたい人は要チェックですよ。
キムチのニオイをあまり気にならない程度まで脱臭できていたのもよい点です。なお、本商品は野菜室が真ん中にあるので、献立に野菜を多く取り入れている人にもおすすめ。重たい野菜をかがまず出し入れできて便利ですよ。
冷蔵庫をネットで購入する際、心配なのは搬入や古い冷蔵庫の処分ではないでしょうか。Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトでは、購入時に搬入・設置のほか旧品回収を申し込めます。いずれもオプションサービスのため、つけ忘れないようにしましょう。
大きな冷蔵庫を買う際は、問題なく搬入・設置できるかもチェック。搬入時に通るドアや階段・通路の幅と高さを測り、冷蔵庫の寸法に対して10cm以上の余裕があるかを確認してください。
設置場所にもご注意。各商品ごとに必要な放熱スペースを確保できるか・キッチンの奥行に対し、ドアを開けられるかも確認しておきましょう。
なお、本商品は型落ちモデルのため、ショップによっては在庫が少ない可能性があります。気になっている人は早めに購入してくださいね。
3〜4人家族向け冷蔵庫の検証で上位を獲得した商品をご紹介します。Panasonic パーシャル搭載冷蔵庫 NR-F509EX以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
定格内容積 | 504L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 325L |
冷蔵室の定格内容積 | 265L |
冷蔵室の収納可能スペース | 190L |
野菜室の定格内容積 | 89L |
野菜室の収納可能スペース | 52L |
冷凍室の定格内容積 | 128L |
冷凍室の収納可能スペース | 78L |
製氷室の定格内容積 | 22L |
製氷室の収納可能スペース | 5L |
冷凍室の割合 | 25.4% |
用途 | 不明 |
形状 | 不明 |
幅 | 650mm |
奥行 | 684mm |
高さ | 1,838mm |
重量 | 106kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 6個 |
冷凍室数 | 2室 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | 不明 |
独立製氷室の定格内容積 | 22L |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | 不明 |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | |
自動霜取り機能 | |
脱臭機能 | |
除菌機能 | |
耐熱トップテーブル | 不明 |
ノンフロン | |
ウォーターサーバー付き | 不明 |
冷蔵・チルド機能 | チルド室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | ガラスドア |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、音声対話、閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | 不明 |
その他機能 | プラズマクラスター |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 240kWh |
省エネ基準達成率 | 118% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | 電源コード |
製造国 | 不明 |
特徴 | |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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