「スリムなのに大容量」と謳う小型冷蔵庫、MAXZEN(マクスゼン) 157L 2ドア冷凍冷蔵庫 JR157ML01。インターネット上では「冷蔵室が大きい」「音が小さく気にならない」などの口コミを見かけますが、実際のところ評判どおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
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大容量ながら、省スペースに設置できる点も魅力。比較した多くの商品は幅500mm前後・奥行き600mm前後でしたが、こちらは幅474×奥行き506mmとスリムです。ただし、高さは1,440mmあるので、天板の上に電子レンジを置くと小柄な人は使いづらくなる可能性があります。天板の上に物を置きたい場合は、身長に応じて工夫してくださいね。
冷凍室の冷凍力や、冷蔵室での生もの・野菜の鮮度維持力も申し分ありません。実際に生のマグロを冷凍室に2日入れて解凍しても、ドリップは重量に対して1.01%か出ませんでした。比較した全商品の平均1.63%(※執筆時点)を下回っています。野菜室でほうれん草ときゅうりを一定期間入れても水分残存率が高いので、鮮度を維持しやすいですよ。
電気代が控えめなのもうれしい点です。メーカー公称値の年間消費電力270kWhから計算すると、年間の電気代は8,370円で、比較した全商品の平均8,747円(※執筆時点)よりも低く抑えられました。一方で、稼動音は実測値で38.33dBと大きめです。口コミでは「音が小さく気にならない」と好評でしたが、音に敏感な人やワンルームに置きたい人は対策が必要でしょう。
冷凍室が小さめな点もネック。定格内容積157Lのうち冷凍室の割合は30.6%にあたる48Lで、「たっぷり冷凍できる」という謳い文句ほど大容量とはいえません。とはいえ、冷凍室には透明ケースの引き出しが3段あり、整理して食品を入れやすい点はメリットです。自炊してたっぷり作り置きをしたい人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
今回ご紹介するMAXZENのJR157ML01は、「スリムなのに大容量」と謳う小型冷蔵庫です。定格内容積157Lなので、一人暮らしに向いています。カラーはホワイトとガンメタリックの2色展開です。
冷蔵室は109L。ドアポケットの上段にはLサイズの10個入りの卵がパックごと収納できます。冷蔵室内部は傷やにおいがつきにくく、お手入れもしやすいガラス製の仕切り板を採用。下部には野菜・魚・肉などの収納に適した、フリーケースを備えています。ドアポケット・冷蔵室の仕切り板は、入れるのもに合わせて高さの調節が可能です。
冷凍室の容量は48Lで、3段の引き出しタイプを採用。上2つは大袋の冷凍食品などが入る大サイズです。最下部は冷凍ご飯やアイスなどの収納に向く小サイズで、奥行が少ないケースで仕切られています。食材を見つけやすい透明ケースは、必要な引き出しだけを開けられて省エネにも繋がるでしょう。
製造元のMAXZENは、マクスゼン株式会社が展開するエクスプライス株式会社のプライベートブランド。ブランド名は「最大限のゆたかさを、削ぎ落とした価格で提供する」という想いを込めて名付けられました。テレビ・冷蔵庫・洗濯機のほかにも、生活家電・キッチン家電を中心に低価格を意識した製品を展開しています。
今回はMAXZEN 157L 2ドア冷凍冷蔵庫 JR157ML01を含む、人気の一人暮らし向け冷蔵庫を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の小型冷蔵庫を比較検証したところ、MAXZEN 157L 2ドア冷凍冷蔵庫 JR157ML01には6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
冷凍室の冷凍力を確かめたところ、高評価を獲得しました。
生のマグロを2日間冷凍してから1日かけて冷蔵室で解凍したところ、重量から算出したドリップ率は1.01%という結果に。比較した全商品の平均1.63%(※執筆時点)を下回っており、生鮮食品の鮮度をキープしやすいといえます。自炊派の人も使いやすいでしょう。
冷蔵室の鮮度維持力も優秀です。生のマグロを冷蔵室の最下段で3日間保存したところ、ドリップ率はわずか1.10%でした。比較したなかにはドリップ率が3%を超えた商品もあったのに対し、こちらはかなり少ない部類に入ります。
冷凍庫だけでなく、冷蔵室でも食材の鮮度を維持できるのはうれしいポイントです。食材を使い切れずに余ったときでも、鮮度をキープしやすいでしょう。
野菜室での鮮度維持力も申し分ありません。
冷蔵室にあるフリーケースにほうれん草ときゅうりを入れて水分残存率を算出したところ、12時間後のほうれん草は0.98%、7日後のきゅうりは0.821%でした。比較した商品の多くは野菜の鮮度維持力に大きな差がなく、こちらも高評価を獲得しています。
水分が抜けにくいので、野菜の鮮度を維持しやすいでしょう。買い溜めすることが多い人にぴったりです。
ただし、高さがあるので天板の上に電子レンジを置くと、小柄な人は開け閉めが難しくなります。天板の耐荷重は約30kgと十分ですが、身長に応じて使い方を工夫するとよいでしょう。
ドアは右開きで、開いたときの最大奥行きは92.5cmでした。左右の開き方は変更できないため、設置場所には注意してくださいね。
「冷蔵室が大きい」という口コミどおり、冷蔵室はたっぷり収納可能です。定格内容積は157Lで、寸法に対する容量割合は45.46%と広め。そのうちの109Lが冷蔵室で、容量割合は69.43%と大容量でした。庫内灯つきで見やすく、食材を探しやすいのもポイントです。温度はダイヤルで7段階に調整できますよ。
ドアポケットは調味料や小物類を収納する棚が2つ、2Lペットボトルや牛乳パックを入れられる棚が1つついています。比較したなかにはドアポケットに2Lペットボトルを立てにくい商品もありましたが、こちらは大きいボトルもしっかり収納できました。
ただし、3段目に2Lペットボトルを入れられる高さにすると、2段目に500mLペットボトルを立てられません。入れたいものに合わせて適宜調整しましょう。
メインスペースの棚板は3つあり、こちらも高さの調整が可能。最下段には引き出し式のフリーケースを備えており、野菜・魚などにおい移りを防ぎたい食材を収納できます。
冷凍室も整理して食材を入れやすいつくりでした。冷凍室の容量は48Lで、寸法に対する容量割合は30.57%を占めています。
冷凍室は透明ケースの引き出し式。大きめの引き出しが2つ、小さめの引き出しが1つあります。比較した半数以上の商品は引き出しが2段のみでしたが、こちらは3段あるため整理整頓しやすいですよ。
高さのある冷凍食品・作り置きのタッパーも入れやすいので、日ごろの家事が楽になるでしょう。とくに一番下の引き出しは深めの設計です。袋の形が変わりやすい大袋入りの冷凍食品はやや入れづらい可能性がありますが、冷凍うどん・食パンなどの保存に適しています。
できるだけ電気代を抑えたい人にも向いています。
年間消費電力はメーカー公称値で270kWhで、この数値から1年間にかかる電気代を計算すると年間の電気代は8,370円でした。比較した全商品の平均8,747円(※執筆時点)より安く、電気代を抑えやすいでしょう。
省エネ法に基づいて計算した省エネ基準達成率も101.00%と十分です。本品は温度を7段階に調整できるため、使い方次第ではさらに節約できるでしょう。
MAXZEN 157L 2ドア冷凍冷蔵庫 JR157ML01にはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
冷凍食品をたくさん買い溜めしたい人には、やや不向きです。定格内容積157Lのうち冷凍室の割合はわずか30.6%で、冷蔵室が69.4%を占めており、アンバランスといえます。
比較した上位商品には冷凍室の割合が約38%と大きめのものもあったことをふまえると、こちらは冷凍室が小さめといえるでしょう。メーカーは「たっぷり冷凍できる」と謳っているものの、買い溜めしすぎると入りません。
稼動音は大きめです。実際に冷蔵庫から1mの距離に騒音計を置いて計測すると、稼動音は平均38.33dBという結果に。メーカー公称値の26dBよりも大きいうえ、比較した全商品の平均33.27dB(※執筆時点)を上回っていました。「音が小さく気にならない」という口コミに反する結果です。
実際の検証では、体感でもうなるような音がはっきりと聞こえました。比較したなかでは音が大きい部類に入るので、防振マットなどで対策したり、設置場所を工夫したりするとよいでしょう。
定格内容積 | 157L |
---|---|
幅 | 474mm |
奥行 | 506mm |
高さ | 1440mm |
ドア開閉タイプ | 右開き |
良い
気になる
食品の収納可能スペース | 不明 |
---|---|
冷蔵室の定格内容積 | 109L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 48L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
重量 | 39kg |
冷却方式 | 直冷式 |
野菜室あり | |
チルド室あり | |
稼動音 | 38.33dB |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 270kWh |
省エネ基準達成率 | 不明 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここでは、MAXZEN 157L 2ドア冷凍冷蔵庫 JR157ML01のデメリットが気になる人におすすめの冷蔵庫をご紹介します。
冷蔵室と冷凍室の容量のバランスがよいのもポイント。定格内容積152Lのうち、冷蔵庫は94L、冷凍室は58Lに分かれています。高さは1203mmとやや低めです。上部のトップテーブルは耐熱設計なので電子レンジも置きやすく、スペースを有効活用できますよ。
検証では野菜の水分を十分に残せたため、鮮度維持力にも期待できます。稼動音は30.70dBと静かなので、対策をしなくても音は気になりづらいでしょう。
MAXZEN 157L 2ドア冷凍冷蔵庫 JR157ML01の取扱店舗は、エクスプライスの公式通販サイトです。値段は税込29,980円(執筆時点・公式通販サイト参照)。公式通販サイトで購入すると、以下の特典があります。
<特典>
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも購入可能です。ECサイトのなかにはマクスゼンやエクスプライスの公式ショップもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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