奥行薄型デザインのシャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50K。「食品の鮮度が維持できていると思う」と評判です。一方、「庫内が狭い気がする」といった口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、冷蔵庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kは食品の鮮度を保ちつつ、電気代を抑えたい人におすすめ。生マグロを3日間チルド室・冷凍室で保存したときに出た水分量からドリップ率を算出した結果、チルド室で0.34%・冷凍室で0.35%にとどまりました。比較したなかにはチルド室で1.90%・冷凍室で1.64%とドリップが多いものがあったことをふまえると、こちらは鮮度を保ちやすいでしょう。
さらに、野菜室にきゅうりを1週間・ほうれん草を12時間入れて投入前後の水分量を計測すると、どちらも90%以上の水分をキープ。ほうれん草は、葉の半分ほどにある程度シャキッと感が残っていました。「食品の鮮度が維持できていると思う」との評判どおり、鮮度のよさを重視したい人にもぴったりです。
年間の電気代は7,440円。比較した全商品の平均値約8,605円(※執筆時点)に対し、トップクラスの安さといえます。また、食材の出し入れや整理がしやすいのも強み。奥行に対してケースを引き出せる比率は冷凍室で96.55%・野菜室で96.43%としっかり引き出せるため、奥の食材も取り出しやすいでしょう。冷蔵室の棚やドアポケットは2か所以上高さを変えられるので、デッドスペースが生まれにくい点もメリットです。
脱臭力の高さもおおむね良好。冷蔵室内にキムチを5分入れたあと取り出して20分間脱臭すると、ある程度においがとれました。一方「庫内が狭い気がする」との口コミどおり、収納率は39.77%と低め。比較したなかには収納率45.38%とたっぷり収納できた製品もあったことをふまえると、こちらは買いだめしたい人には物足りないでしょう。
とはいえ、奥行薄型デザインで見た目が洗練されており、キッチンをすっきり見せたい人やスタイリッシュなインテリアにこだわりたい人にはぴったりです。電気代を抑えられるうえ鮮度維持力も高いので、冷蔵庫選びで迷った際はぜひ購入を検討してみてくださいね。
シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kは、奥行薄型デザインが特徴の製品です。薄型ながら定格内容積504Lと大容量であるうえ、省エネも実現できると謳っています。
販売元のシャープは、1912年に創業した日本の大手電気機器メーカー。エアコン・洗濯機・テレビ・ドライヤーといった家電ほか、スマートフォンやロボットなどを幅広く展開しています。
2023年2月22日に発売された、高級感のあるフラグシップモデル。寸法は幅650×奥行684×高さ1838mmで定格内容積は504L、観音開きの6ドアタイプです。冷蔵庫の使用状況に応じて適切に省エネ運転を行う、節電25モードを搭載。通常運転と比べ、最大で約25%節電できるとアピールしています。
カラーは2種類。検証で使用したグラデーションスタッコブラウンのほかに、ピュアホワイトもあります。なお、説明書は公式サイトからダウンロード可能です。
冷凍室には大容量のメガフリーザーを採用。上段には作りおき急冷機能を備えた上段冷凍室と、大小切替製氷ができるアイスルームがあります。下段冷凍室は3段に分かれており、2段目の下段冷凍室中央に付属のトレーを設置すれば、食品の鮮度を逃がしづらい快速冷凍機能も使えますよ。
冷蔵室にはプラズマクラスターを搭載。プラズマクラスターイオンが浮遊菌・付着菌に働きかけ、庫内の清潔さや食材の鮮度を長くキープすると謳っています。
無線LANに接続すれば、クラウドサービスCOCORO HOMEを使用可能。自宅のスマート家電やシャープの「COCORO+」サービスと連携し、快適な生活をサポートします。献立提案や周辺スーパーの特売情報などの音声案内をはじめ、ドアの開閉から利用者の安否を知らせる見守り機能なども利用できますよ。
2022年2月24日発売の旧型SJ-GK50Jと本品の違いは、機能とカラー展開です。本品に新搭載されたのは、冷却スピードをアップした快速冷凍機能と、食品ロスを予防する使いきりレコメンド機能です。あらかじめ余った食材を登録しておくと、その食材を使用したレシピの提案が受けられます。
また、調味料や使いかけの野菜の収納に適したフレキシブルポケットが採用されたものポイント。さらに2Lのペットボトルの収納数も増え、SJ-GK50Jでは5本収納可能だったのが本品では7本に増えました。本品にはドアがやさしく閉まるそっとクローズ機構も新しく採用され、使い心地にもこだわっています。
なお、SJ-GK50Jのカラー展開は、グラデーションウッドブラウンとグラデーションレッドです。
今回はシャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kを含む、人気の冷蔵庫を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の冷蔵庫を比較検証したところ、シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kには3つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてください。
鮮度維持力はチルド室・野菜室・冷凍室のすべてにおいて優秀です。生マグロをチルド室・冷凍室に入れてそれぞれ3日間保存。投入前と取り出したあとでどのぐらい旨味を含んだ水分が流出したかをドリップ率として算出したところ、チルド室で0.34%・冷凍室で0.35%にとどまりました。
比較したなかにはチルド室で1.90%・冷凍室で1.64%とドリップが多い商品もあった一方、こちらはドリップが少なく鮮度を保ちやすいでしょう。「食品の鮮度が維持できていると思う」との評判にも納得です。
さらに、新鮮なきゅうりを1週間・ほうれん草を12時間野菜室内で保存し、投入前後の水分量を計測しました。すると、きゅうりは90.18%・ほうれん草は90.09%の水分をキープ。どちらも水分を十分維持できており、ほうれん草は葉の半分ほどにある程度シャキッと感が残りました。
比較したなかには、きゅうりの水分残在率が66.54%・ほうれん草が68.79%と水分が失われていたものも。その点、こちらは高い水分量を保てていたので、鮮度がよいものを食べたい人にもぴったりです。
電気代がトップクラスに安い点も魅力です。メーカー公称値の年間消費電力量から1年間にかかる電気代を算出したところ、年間の電気代は7,440円でした。比較した全商品の平均値である約8,605円(※執筆時点)よりも安価です。
本品はスリープ制御や除霜ヒーター制御などの25項目の省エネ技術を採用した、節電25モードを搭載しているのが特徴。生活パターンや使用状況に応じて適切に省エネ運転を行えるため、電気代を抑えたい人におすすめです。
脱臭力の検証でも高評価を獲得しました。冷蔵室内にキムチを5分間入れたあと、取り出して20分間脱臭。そのあと、臭気判定士の石川英一さんがニオイを確認した結果、キムチの強いニオイはある程度脱臭できました。
比較したなかには脱臭力が低く、はっきりしたキムチ臭が残った製品も。一方、こちらは嗅覚が敏感ではない限りはニオイを気にする必要はさほどないといえます。
なお、本品は冷蔵庫にプラズマクラスターを搭載している点も特徴です。プラズマクラスターイオンが浮遊菌・付着菌に作用し、庫内を清潔に保つとアピール。ナノ低温脱臭触媒が、においを吸着・分解すると謳っています。
食材を出し入れしやすい点も魅力です。奥行に対しケースを引き出せる比率を確認したところ、冷凍室で96.55%・野菜室で96.43%でした。比較したなかには冷凍室で59.24%・野菜室で49.52%しかケースを引き出せなかった商品も。一方、こちらはケースをしっかり引き出せ、奥の食材も楽に取り出せるでしょう。
冷蔵室の棚やドアポケットは2か所以上高さを変えられるので、入れるものに合わせて調整できる点もメリット。野菜室や冷凍室の棚は後方にスライドできるため、デッドスペースが少なく済みます。一方、野菜室が比較的浅いため、2Lのペットボトルを立てて入れられないのは気がかりです。
比較したなかには、棚を動かしたり高さを変えたりできない製品もありました。一方、本品はデッドスペースが生まれづらく食材の整理もしやすいでしょう。
シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
食材をたっぷり収納できない点はデメリット。幅・奥行・高さから体積を算出し、食品収納スペースの目安から実際に食品を収納できる容量の割合を算出したところ、収納率は39.77%と低めでした。
比較したなかには収納率が45.38%と高い製品もあった一方、こちらは「庫内が狭い気がする」との口コミどおり買いだめが多い人には向かない印象です。
とはいえ、本品は奥行薄型デザインを採用しているため、収納率の高さよりも見た目のスタイリッシュさを重視する人にはおすすめできます。高級感のあるガラスドアと、木目調ハンドルでインテリアにもなじみやすいでしょう。台所を広々使えるうえ、庫内の奥まで手が届きやすい仕様です。
ここでは、シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kとは違う魅力を持つ商品をご紹介します。
電気代は年間8,153円と控えめであるうえ、節電モードも搭載されているので経済的です。一方、野菜室・冷凍室の鮮度維持力の検証では、本品にはおよびませんでした。とはいえ、収納力の高さと使いやすさにこだわりたい人にはぴったりでしょう。
出し入れしやすいものがほしい人は、パナソニックのNR-F559WPXに要注目。引き出しが大きく開くので、奥の食材までしっかり見えて取り出しやすいでしょう。野菜室と冷凍室の鮮度維持力が高いのも特徴。特に冷凍室の性能が優れており、検証では3日間入れたマグロのドリップ率が低く、目立った痛みは見られませんでした。
さらに、メーカー独自のナノイーXを搭載しているため脱臭力の高さも優秀。電気代は年間8,215円と控えめです。容量550Lで収納率は高いものの、横幅が68.5cmと広めなので、設置スペースがあるか確認してくださいね。
シャープ プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-GK50Kは、Yahoo!ショッピング・楽天市場・Amazonといった大手ECサイトで購入可能です。取扱店舗によって値段が異なることがあるので、複数のサイトをチェックしてくださいね。
なお、ケーズデンキやヨドバシカメラの公式オンラインショップでは販売を確認できませんでした(※執筆時点)。店舗在庫の有無を知りたい場合は、直接実店舗に問い合わせてみましょう。
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