ENEOSが発行する「ENEOSカード P」は、ENEOSをよく利用し、月60L以上ガソリンを給油する人におすすめ。通常ポイント還元率は0.60%と低めですが、ENEOSでのガソリン給油時には3.00%と高いポイント還元率が適用されます。ENEOSは全国12,000店舗以上と、ガソリンスタンドのなかで最も店舗数が多く、全国的に使いやすい点も魅力です。年会費は1,375円かかるものの、ENEOSで月60L以上給油すれば、年会費を差し引いても年間で約2,400円分もお得に。年会費を十分に超えるポイントを貯められるのは大きなメリットです。ただし、給油量によっては年会費以上にポイントを貯められないので、給油量が少ない人は年会費無料のクレジットカードのほうがお得に使えます。ポイントの使いやすさも高評価でした。ENEOSポイントは1ポイント=1円相当となり、1,000ポイント単位でキャッシュバックに使用可能。交換レートは落ちるものの、Vポイント・ANAマイル・JALマイルにも交換でき幅広い使い方が可能です。ENEOSでの給油量が多い人には最有力候補となるお得なガソリンカード。月60L以上給油するならぜひ検討してみてくださいね。
三菱UFJニコス発行の「JAカード」は、JA-SSをよく利用する人におすすめのガソリンカードです。ただし、コストを抑えたい人やポイント還元率の高いガソリンカードがほしい人には不向き。年会費は初年度無料ですが、その後は年に1,375円かかり、通常ポイント還元率も0.50%と低めなのがデメリットです。今回検証したなかでは、JA-SSで値引きが受けられる唯一のガソリンカードで、JA-SSでの給油時に2円/L値引きされます。ただし、2年目以降は1,375円の年会費が必要なので、給油量によっては年会費のもとを取れずに損をする可能性も。貯まる「JAカードわいわいプレゼント」は、キャッシュバックに使用できるほか、dポイント・Pontaポイント・ANAマイルなどさまざまなポイント・マイルに交換可能。一方、キャッシュバックでの利用や楽天ポイントへの交換など一部の使い方では、ポイント価値が落ちる点に注意が必要です。JA-SSは全国で約2,200店舗と、4番目に店舗数が多いガソリンスタンドですが、ENEOSやapollostationに比べると店舗数が少ない点も気になりました。ほかのガソリンスタンドも利用する人は、よりお得に給油できるガソリンカードを検討しましょう。
ENEOSが発行する「ENEOSカード C」は、カード利用額に応じてENEOSでの給油時の値引き額が変動するため、利用額が多くない人には向きません。ENEOSでの給油時に、前月のガソリンカード利用額に応じて最大7円/Lの値引きを受けられるのが特徴。しかし、ガソリン給油のみの利用だと、値引き額を十分に上げられるほどの利用額を達成するのは難しい可能性があります。ENEOSでの給油時の値引き額は1~7円/Lで変動し、カードの利用額が上がるほど値引きされる額が上がるため、ENEOSで月100L以上給油する人であればお得に利用できそうです。ただし、最大値引きとなる7円/L値引きを受けるためには前月のカード利用額が7万円以上になる必要があり、カードを使い分けている人やクレジットカードをあまり使わない人にとってはお得感がありません。また、年会費が1,375円かかるほか、カードの利用でポイントが貯まらない点もデメリットといえます。ENEOSは全国に12,000店舗以上あり、店舗数が多いのは魅力。利用額の条件を達成して十分な値引きを受けられる人には選択肢のひとつとなるでしょう。ENEOSで給油することが多いなら、利用額にかかわらず高いポイント還元を受けられる「ENEOSカード P」も検討してみてくださいね。
出光クレジットが運営する「Usappy Card プラス+」は、宇佐美SSで頻繁に給油する人におすすめです。宇佐美SSで給油すると、1Lにつき1ポイント貯まります。今回検証したなかでは、宇佐美SSでの給油でお得になる唯一のガソリンカードです。初年度の年会費は無料なのに加えて、年1回以上の利用で翌年度の年会費も無料になります。通常ポイント還元率は1.00%と高めで、給油量が少ない人でも損をせずポイントを貯められるでしょう。しかし、ポイントの使いやすさはいまひとつ。貯まったUsappyポイントは宇佐美SSでの支払いにしか使えず、キャッシュバック使用や共通ポイントへの交換はできません。さらに、宇佐美SSは全国で約450店舗しかないため、お得に給油できたりポイントも使えたりする対象のガソリンスタンドが少ない点はデメリットといえます。利用しやすい場所に宇佐美SSがあるなら、選択肢のひとつとなるガソリンカードです。ENEOSやapollostationでの給油も多い人は、ほかのガソリンカードもチェックしてみてくださいね。
出光クレジットが運営する「apollostation THE GOLD」は、高額な年会費が気になる人には不向きです。年会費が11,000円と高額で、ガソリン給油だけで年会費のもとを取るのは難しいでしょう。年間利用額が200万円以上になると翌年度の年会費が無料になるため、条件は厳しいものの、さまざまな支払いを1枚にまとめて条件達成できるなら選択肢に入ります。通常ポイント還元率は1.00%と高め。また、「ねびきプラス」が自動付帯しているため、前月の利用額に応じてapollostationでの給油が最大10円/L値引きされます。値引き額は月間利用額が3万円未満で2円/L、3万円以上で3円/L、4万円以上で4円/Lと上昇。ガソリン給油だけで十分に値引き額を上げるのは難しいといえます。apollostationは全国約6,000店舗と店舗数が多いのは魅力です。貯まったプラスポイントは、キャッシュバックに利用可能。dポイント・Pontaポイント・JALマイル・ANAマイル・楽天ポイントなどにも交換可能です。一般的なゴールドカードと同じく、国内主要空港・ハワイの空港でのラウンジや海外旅行保険が利用できるのはメリット。国際ブランドがアメリカン・エキスプレスであれば、レストラン割引の優待も利用できるなど特典は充実しています。年会費以上に特典に魅力を感じるのであれば候補に入れましょう。
出光クレジット発行の「ウェビック apollostation card」は、apollostationで給油することが多いバイクライダーにおすすめです。Webikeポイントを貯められて、バイク用品店であるWebikeでの支払いに使えます。日頃Webikeでの買い物が多い人なら、選択肢のひとつとなるでしょう。apollostationでの給油なら、2円/Lの一律値引きを受けられるのがメリット。たとえば、apollostationで月60L給油した場合で計算してみると、年間で1,440円お得でした。また、通常ポイント還元率が1.00%と高く年会費も無料なので、給油量が少ない人でも損することなくポイントを貯められます。ただし、Webikeポイントは、キャッシュバックや共通ポイントへの交換には使えません。使えるのはWebikeでの支払いに限られるため、Webikeを利用することが少ないなら、年会費無料で通常ポイント還元率が1.00%以上のガソリンカードのほうが使いやすいでしょう。値引き対象のapollostationの店舗数は、全国に約6,000店舗と十分。貯めたポイントをWebikeで使いたい人であれば、魅力を感じられるガソリンカードといえます。