本記事では、Wi-Fiが夜に遅くなってしまう理由とその解決方法を紹介します。Wi-Fiの通信速度が遅くなる原因を知って対策したい人は、ぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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夜になるとWi-Fiの速度が遅くなる理由には、webサイトへのアクセスの集中や回線の混雑が挙げられます。それぞれの原因を詳しく確認していきましょう。
総務省の「令和3年版 情報通信白書」によると、平日・休日問わず20~22時頃はインターネットの利用者数の割合が増加する傾向にあるため、アクセスが集中してWi-Fiの速度が遅く感じることがあるでしょう。
例えば予約サイトや動画投稿サイトなど同じサイトに多くの人がアクセスすることで、サーバーに負担がかかって通信速度が遅くなるケースがあります。
一方で、1日のなかでも早朝や深夜はインターネットの利用者が少ない傾向です。普段から早朝や深夜にインターネットを利用する機会が多い人は、それほどアクセスが多くない場合でも夜は通信速度が遅くなると相対的に感じてしまうことも考えられます。
例えば先ほど解説しましたが、平日昼間や夜間、休日の夜間はインターネットへのアクセスが集中しやすく、Wi-Fiの通信速度が遅く感じられることが多いでしょう。マンションやアパートでは多くの住人と回線を共有するため、さらにWi-Fiの速度が遅くなることもあります。
現在の回線速度を確認する方法は多数ありますが、Googleの検索窓に「スピードテスト」と入力するとすぐに測定できます。検索結果画面から「速度テストを実行」をクリックして、速度を確認しましょう。
通信速度には上りと下りがあり、上りは端末からデータを送る通信で、下りはデータをインターネット上から受信する通信のことを指します。上りの通信速度の目安は、画像投稿は3Mbps、動画投稿なら10Mbps程度です。
下りの通信速度の目安は、メールのやり取りやWebサイト・SNSの閲覧なら1〜10Mbps程度、Web会議なら3~15Mbps程度、動画視聴なら50Mbps程度。データの送受信が多いオンラインゲームは、上り下りともに30〜100Mbps程度の速度があるといいでしょう。
現在の通信速度を計測して使用する用途の必要な速度に満たない場合は、以下から紹介する対処法を試してみてください。
夜にWi-Fiの速度が遅くなるときはプロバイダに直接問い合わせたり、アクセスする時間帯を変えたり、プロバイダを変更したりしてみましょう。以下ではそれぞれの対処法を詳しく解説します。
例えば通信障害が原因なら、トラブルは一時的なもので時間が経てば通信速度は回復します。プロバイダにあらかじめ計測しておいた現在の通信速度を伝えれば、スムーズに解決策の提案をしてくれるでしょう。
プロバイダの問い合わせ窓口に電話やメールで問い合わせる前に、公式サイトの最新情報を確認することもおすすめです。通信障害などのニュースが掲載されていれば、問い合わせる前に通信速度が遅い原因を把握できます。
アクセスする時間帯を変えれば、夜にWi-Fiの通信速度が遅くなるストレスを感じにくくなります。多くの人がアクセスする夜間を避けて利用すれば回線が混雑しにくく、スムーズにインターネットを利用できるためです。
例えば深夜や早朝の時間帯ならインターネットの利用者が少なく、一般的な仕事終わりから就寝までの時間帯に利用するよりもスムーズなアクセスを期待できるでしょう。
ただし深夜まで起きていたり無理に早起きをしたりすることで、生活リズムが乱れてしまう可能性もあります。生活サイクルによっては、インターネットを利用する時間帯を変えることが難しい人もいるでしょう。そのような場合は、以下で紹介するプロバイダの変更も検討してみてください。
プロバイダに問い合わせても解決しない、インターネットを利用する時間をずらすことも難しい場合はプロバイダの変更がおすすめです。プロバイダによってユーザー数や通信速度は違うため、変更することで速度が遅いストレスを感じにくくなる可能性があります。
問い合わせ窓口に電話やメールを送っても通信速度の低下が改善されない、勤務時間帯の都合上インターネットを夜間に多く利用するなどの人は、より通信状況の安定したプロバイダへの乗り換えを検討してみましょう。
以下の記事では、人気のプロバイダを通信速度・サービス・料金などから比較検証しました。通信速度が遅くてストレスを感じており、プロバイダの乗り換えを検討したい人は参考にしてみてください。
昼夜問わずWi-Fiの速度が遅いと感じる場合は、コンセントの差し込みやルーターの設置位置、接続している端末の数などが影響を与えている可能性があります。なぜ通信速度が遅くなるのか、ひとつずつ確認しながら解決策を試してみましょう。
例えばケーブルが引っ掛かりやすい場所にある、周辺機器を不安定な場所に設置しているなどの状態になっていないかチェックして、もしコンセントの差し込みが甘くなっていたらしっかり差し込んでみてください。
コンセントにしっかり差し込むことはもちろん、ケーブルに引っかかったり緩んだりしないようにルーターの設置場所を安定した場所に移すこともおすすめです。
例えばルーターの周囲に金属・コンクリート・木材などがあると、電波が使用したい端末に届きにくくなるのが一般的です。ルーターを電波を遮るものがない場所に移動する、遮蔽物と考えられるものを別の場所に置くなどで対策しましょう。
Wi-Fiの電波は同心円状に広がるため、部屋の中心部や高い位置にルーターを設置することでスムーズに通信しやすくなる可能性もあります。
例えば、電子レンジやコードレス電話などは電磁波を出す電子機器です。これらがルーターの近くにある場合は、両者の間隔をできるだけ空けて設置しましょう。
電子機器の多くは2.4GHzの周波数帯を使っているため、Wi-Fiルーターの周波数を5GHzに変更して使うのも方法のひとつです。スマホなどの端末のWi-Fi設定画面で、現在接続しているIDの末尾が「2G」になっているなら「5G」のIDに変更してみてください。
例えば、パソコン・スマホ・ゲーム機など家中でWi-Fiに接続している端末をすべて確認し、現在使っていない端末はWi-Fiの接続をオフにするなどの対策をしてみましょう。
Wi-Fiルーターは、接続できる端末数の上限や目安が決まっているのが一般的です。通信速度が遅いと感じる場合は、必要以上に端末を接続しすぎていないか確認してみましょう。
再起動の方法はルーターによって異なりますが、電源ボタンを押したりケーブルを抜いたりなどで再起動を行って接続しやすくなったか確認しましょう。再起動の手順の詳細は、使用しているWi-Fiルーターの公式サイトをチェックしてみてください。
再起動させるときは電源を落とした直後にオンにするのではなく、10秒以上など少し待ってから行いましょう。すぐに電源を入れると十分にルーター本体が冷却されず、不調が改善しない場合があるからです。
スマホはつながるもののパソコンがWi-Fiにつながらない場合、ファイアウォールの設定を確認してオフにしてみましょう。
ファイアウォールとは、Windowsなどのデバイスを外部の不正アクセスから守るための機能です。ファイアウォールの機能がオンになっていることで、Wi-Fiに接続できていない可能性があります。
例えばWindowsの場合は、コントロールパネルを開きましょう。「システムとセキュリティ」を選択して「ファイアウォールの状態の確認」をクリックします。それから「Windows(Defender)ファイアウォールの有効化または無効化」を選択して「Windows(Defender)ファイアウォールを無効にする(推奨されません)」にチェックを入れてOKをクリックしましょう。
ファイアウォールはセキュリティを高める効果があるため、無効化したくない場合はルーターの接続のみを個別に許可することがおすすめです。上記と同じくWindowファイアウォールの設定画面で、ルーターのアプリケーションソフトを「例外」に登録してみてください。
Wi-Fiの通信速度が遅いときは、より通信速度の速い光回線への乗り換えを検討することもおすすめです。通信速度が遅い回線を契約していると、ここまで紹介した対策を行っても満足できる結果を得られない可能性があります。
以下の記事ではおすすめの光回線を、通信速度に加えて利用料金・サポート体制などから比較検証しました。現在の回線に不満を感じている、自分に最適な光回線を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。
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