快適な通信速度のひとつの目安である100Mbps。100Mbpsはどのくらいの速さなのか、日常で必要な速度目安はどれくらいかといった疑問を持つ人は多いでしょう。
本記事では、インターネットの回線速度の目安や100Mbpsが出ない場合の対処方法を紹介します。Wi-Fiを利用中または検討している人は、より快適なネット通信環境を整えるための参考にしてみてください。

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
日常のネット利用において、100Mbpsは十分な速度といえます。そもそもMbpsとは、1秒間に送受信できるデータ量を表す単位のこと。値が大きくなるほど、ネット速度が速いことを意味します。
データ量が多いオンラインゲームでも、30~100Mbps程度あれば快適に利用できるでしょう。現状どのくらいの通信速度が出ているのか知りたい場合は、無料で速度テストができるサイトで測定するのもおすすめです。
ここでは上り・下りごとの回線速度の目安を紹介するので、自身のネット利用に必要な速度を考えてみてください。
上り(データ送信)の速度目安は、メール・チャットの送信で1Mbps以上、SNSの画像投稿で1~5Mbpsほどです。上り(データ送信)とは、スマホ・パソコン・タブレットなどからインターネット上にデータを送る通信のこと。アップロードといい換えることもできます。
メッセージ送信やSNSの画像投稿などは基本的にデータサイズが小さいため、1~5Mbpsがあれば十分といえるでしょう。ただしデータサイズの大きい動画をスムーズにアップロードするためには、5~10Mbps程度の速度が必要だと考えられます。
下り(データ受信)の場合、100Mbpsが安定して出ているのであれば、オンラインゲームを含む日常のネット通信が快適に使えるでしょう。下り(データ受信)とは、データをインターネット上から受信する通信のことです。
ダウンロードともいわれており、一般的に日常のネット利用では上り(データ送信)よりも下り(データ受信)が重要視されています。
webサイトを検索・閲覧する際、テキスト中心であれば1Mbpsほどで十分です。画像・動画が多いページを表示する際は、10Mbps程度があるとよいでしょう。なお、動画再生の速度目安には画質が関連しており、高画質になるほど速さが必要です。
テレワークの機会が多い場合には、オンライン会議の速度目安にも注目したいところ。オンライン会議の参加人数や画質によっても異なりますが、最低ラインとして下り・上りともに3Mbps以上あるとよいでしょう。より安定性を求めるならば、15Mbps以上を目安にしてください。
ネット通信のなかでもデータの送受信量が多いオンラインゲームは、下り・上りともに30~100Mbpsが目安です。動きの激しいゲームやリアルタイムで仲間と通信するゲームでは、通信速度の速さが求められる傾向があります。
最大通信速度が100Mbpsのネット通信サービスを利用する場合、常時100Mbpsの実測値は出ないと考えられます。なぜならネット通信サービスの多くは、ベストエフォート式を取り入れているためです。ベストエフォート式は、インターネットの通信品質が常に保証されるわけではないことを意味します。
つまり最大通信速度100Mbpsの場合、速度が100Mbpsに届くこともあれば、低下するケースもあるというわけです。通信速度が最大100Mbpsの例には、光ファイバーと電話回線を利用したVDSL方式のインターネット回線が挙げられます。
一般的に速度が100Mbpsあれば快適に通信できますが、最大通信速度100Mbpsのケースでは速度が100Mbpsに満たないこともあると認識しておきましょう。
100Mbpsの速度が出ないときは、これから紹介する7つの対処方法を試してみましょう。オンラインゲームやテレワークといった日常的なネット利用が快適になるよう、実践しやすい対処方法から取り入れてみてください。
ルーターの置き場所を見直してみるのも対処方法のひとつです。意識したいポイントは、床から1~2メートルの高さに置くこと、できるだけ部屋の中心に設置すること。電波はルーターを中心に円状に広がるため、ある程度の高さがあり、かつ部屋の中央に置くことが望ましいと考えられます。
Wi-Fiに接続する端末台数を減らすことによって、ネット速度が改善する可能性があります。ルーターには接続できる端末の台数が決まっており、接続数が増えると回線が混雑して速度低下につながることがあるためです。
速度が遅いと感じるときはWi-Fiに接続している端末台数を確認し、同時接続する数を最小限に絞ってみましょう。
ネット通信が混雑すると通信速度が低下しやすいため、スムーズに通信したいなら時間帯をずらすのが得策です。時間帯を選ばずに作業できるものは、20〜24時以外の時間帯に行うようにしましょう。
LANケーブルの規格によっても最大通信速度が変わるため、自宅のケーブルがカテゴリ5であれば5e以上の規格に変えてみるとよいでしょう。
今よりも高性能なルーターを使用すると、通信速度が向上する可能性があります。速度の速いインターネット回線を契約したとしても、ルーターの規格が対応していなければ期待する通信速度は出ないでしょう。
何年もルーターを買い替えていない場合は、性能の高いものに見直してみましょう。
IPv6では、IPv4にはなかったIPoE方式という接続方式が利用できます。混雑が起こりやすいIPv4に比べ、IPv6のIPoE方式は高速通信を実現しやすいのが特徴です。
なお、IPv6(IPoE方式)を利用するためには、対応した光回線・プロバイダを利用する必要があります。 より詳しい内容が知りたい人は、IPv6対応のおすすめ光回線・プロバイダについて解説した以下の記事を参考にしてみてください。
モバイルWi-Fiルーターやホームルーターは基地局から電波を拾って通信を行うため、障害物の影響を受けやすく、回線状況が安定しにくい傾向があります。一方、光回線は高速データ送信が可能な光ファイバーを自宅に引き込むため、速度が速いうえ安定しやすいのが特徴です。
実際にmybestで複数のネット通信サービスの平均速度を調査したところ、モバイルWi-Fiルーターは約30Mbps、ホームルーターは約50Mbps、光回線は200Mbps以上でした。
とはいえ、状況によっては光回線の利用が難しい場合もあるでしょう。以下の記事ではWi-Fiのタイプ別におすすめのサービスを紹介しているので、これからWi-Fiを導入する人は参考にしてみてください。
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