キャッシュカードで支払いができる即時決済サービスの「J-Debit(Jデビット)」。J-Debitが気になるものの、どこでどうやって使えるのか、どんな特徴があるのかなど、わからないことが多い人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、J-Debitとは何かやJ-Debitの特徴、使い方を解説します。VISAデビット・JCBデビットとの違いも解説するので、J-Debitが自分に向いているか知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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J-Debitとはキャッシュカードで支払いができる即時決済サービスのことです。J-Debitに対応した金融機関のキャッシュカードを提示して支払うと、代金が自分の口座から即時に引き落とされ、店舗の口座に入金されます。買い物の際に手持ちの現金が少ない場合でも、ATMに寄らずに支払いが可能です。
J-Debitは国内1,000以上の金融機関から成り立つサービスであるため、ほとんどの金融機関が発行するキャッシュカードで使えます。なお、J-Debitはキャッシュカードを持っている人なら誰でも利用できるため、高校生でも使用が可能です。また、J-Debitには年会費や手数料がありません。
J-DebitはJ-Debitマークのある加盟店で利用が可能です。J-Debitマークは青色のキャッシュカードと緑色の紙幣を組み合わせたデザインで、マークには文字で「J-Debit」と記載されています。
J-Debitマークは店舗のレジ付近などに表示されることがほとんどです。J-Debitはスーパー・ドラッグストア・飲食店など、さまざまな業種で利用でき、全国で約56万か所以上のJ-Debit加盟店で利用できます。
例えば、スーパーのコープこうべは兵庫県内・大阪府内の全店でJ-Debitの利用が可能です。コンビニのローソンでは、ゆうちょ銀行・信用金庫など一部のキャッシュカードでJ-Debitを使えます。しかし、セブン-イレブンやファミリーマートではJ-Debitを利用できないので注意しましょう。
J-Debitは海外の店舗でも利用できません。J-Debitを利用できる店舗はJ-Debitの公式サイトで確認できます。店舗名や住所を入力して店舗を検索するとよいでしょう。
J-Debitの利用方法はキャッシュカードを提示して暗証番号を入力するだけです。店舗でJ-Debitを使って支払う際は以下の手順で行います。
1.レジで「J-Debitで」と伝えて、キャッシュカードを提示する
2.店員が入力した金額を確認して、端末にキャッシュカードの暗証番号を入力する
3.キャッシュカード・利用控えを受け取る
J-Debitで支払う際はサインが不要です。また、J-Debitで支払った場合、加盟店名・金額の利用履歴は銀行口座の利用明細などで確認できます。
J-Debitとブランドデビットは使える店が違うので注意しましょう。
VisaデビットやJCBデビットなどのブランドデビットは、クレジットカードの国際ブランドが運営する決済サービスで、国内外の各ブランド加盟店で利用が可能です。一方、J-Debitは日本電子決済推進機構が運営するサービスで、国内のJ-Debit加盟店で利用できます。
J-Debitのメリットは手持ちのキャッシュカードで支払いができたり、一部の加盟店で現金の引き出しができたりする点です。ここからは、J-Debitのメリットを解説します。
J-Debitでは手持ちのキャッシュカードをそのまま使って支払いができます。ブランドデビットカードやクレジットカードなどを持っていない人でも、新たにカードを発行することなくキャッシュレス決済ができて便利です。
国内の金融機関が発行するキャッシュカードは、ほとんどの場合J-Debitに対応しています。例えば、みずほ銀行や三菱UFJ銀行などの都市銀行、ゆうちょ銀行のキャッシュカードを持っていればJ-Debitの利用が可能です。
地方銀行・信託銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農業協同組合(JA)・漁業協同組合などの金融機関もJ-Debitに対応しています。
なお、ごく一部の金融機関はJ-Debitに対応していないので注意してください。対応する金融機関はJ-Debitの公式サイトで確認しましょう。
一部のJ-Debit加盟店では口座から現金を引き出せるキャッシュアウトのサービスを提供しているため、レジで現金を引き出せます。買い物の会計時に現金を引き出せるので、ATMに寄る必要もなく時間の短縮が可能です。
J-Debitのキャッシュアウトは以下の手順で利用できます。
1.レジでJ-Debitとキャッシュアウトの利用を伝える
2.キャッシュカードを提示し、引き出し金額を伝える
3.端末で引き落とし金額を確認し、暗証番号を入力する
4.キャッシュカード・利用控え・現金を受け取る
J-Debit加盟店によっては現金の引き出しに手数料がかかる場合もあります。また、キャッシュアウトを提供しているのは一部のJ-Debit加盟店のみです。
キャッシュアウトに対応した店舗はJ-Debitの公式サイトで確認できます。店舗名や住所を入力し「絞込み検索」でキャッシュアウトをチェックして検索しましょう。
J-Debitは、利用できる店舗が少なかったり、ネットショッピングで利用できなかったりするなど、デメリットもあるので注意しましょう。ここからは、J-Debitのデメリットを解説します。
J-Debitを利用できる店舗は国内に限定され、加盟店の数もVisaデビットなどのブランドデビットより少ない点がデメリットです。
例えば、コンビニのセブン-イレブン・ファミリーマートで買い物をする場合、ブランドデビットで支払いが可能ですが、J-Debitでは支払えません。
J-Debitはネットショッピングで利用できない点もデメリットです。ブランドデビットはネットショッピングでも利用できますが、J-Debitは利用できないので注意しましょう。
例えば、Amazonなどのネット通販は、Visaデビット・JCBデビットなどのブランドデビットで支払いが可能ですが、J-Debitで支払いができません。ネットショッピングには、ブランドデビットカードやクレジットカードを使うとよいでしょう。
J-Debitは利用してもキャッシュバックやポイント還元がありません。J-Debitを使うと、キャッシュバックやポイント還元があるブランドデビットに比べて損をする可能性があります。
例えば、店舗で10,000円の買い物をした場合、J-Debitで支払うとポイントもキャッシュバックもありません。一方、ポイント還元率が1%である楽天銀行デビットカードで支払うと、楽天ポイント100円分の獲得が可能です。
店舗独自のポイントがある場合には、J-Debitで支払った際も店舗独自のポイントをもらえることがあります。例えば、ビックカメラでJ-Debitを使って支払った場合、獲得できるビックポイントは現金払いと同率の10%です。
金融機関によってはJ-Debitを利用できない時間帯がある点もデメリットです。各金融機関はシステムメンテナンスなどの時間やJ-Debitを利用できる時間帯を設けています。
例えば、ゆうちょ銀行の場合、毎日0時5分〜23時55分の時間帯は利用できますが、深夜の約10分間は利用できません。みずほ銀行の場合、平日は24時間利用できますが、土日の深夜・早朝に利用できない時間帯があります。
J-Debitを利用できる時間帯は金融機関によって異なるので、金融機関の公式サイトで確認しましょう。
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