39歳は、仕事で重要なポジションを任されたり、これまでの経験を活かしキャリアチェンジを図ったりと、仕事での分岐点を迎える人も多い年齢です。今後のキャリアプランやライフプランを考えるなかで、39歳の平均年収を知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、39歳の平均年収を男女・業種など項目別に紹介します。39歳から年収をアップする方法も紹介しているので、今後のキャリアプランを考える際の参考にしてみてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
年収の参考にできる値には、「平均年収」と「年収中央値」があります。ここからは、39歳の平均年収と年収中央値を解説します。
39歳の平均年収は449万円程度です。平均年収は、すべての数値を合計して総数で割った値です。
国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」では、世代別で平均年数が調査されており、30代後半(35~39歳)の平均年収が公表されています。30代後半(35~39歳)の平均年収は449万円で、男女別にみると、男性533万円・女性321万円という結果でした。
同調査の結果では、59歳までは年齢が上がるにつれ平均年収も高くなっているため、39歳の平均年収は、35~39歳の平均よりも高いと予想できます。
39歳の年収中央値は340~430万円前後と推測されます。年収中央値は、数値を小さいものから順番に並べたときに、中央に位置する値です。数値が偶数個の場合は、中央の2つのデータを平均した値が中央値です。
平均値は極端に高い数値の影響を受け てしまうため、現実的な収入の参考とするのは 年収中央値がよいといわれています。
「令和3年分民間給与実態統計調査」と厚生労働省実施の「令和3年賃金構造基本統計調査」を参考に、「月収の中央値 × 12 + 給与階級別平均賞与」で計算すると、35~39歳の年収中央値は、男性430万円・女性340万円となりました。
39歳の年収の中央値は330~420万円前後と推測できます。
「令和3年分民間給与実態統計調査」や「令和3年賃金構造基本統計調査」では、「男女」「業種」など、項目別の平均年収が公表されています。ここでは、39歳の平均年収を項目別に確認しましょう。
令和3年度の35〜39歳の平均年収を「業種別」に確認しましょう。
建設業が約500万円、製造業が約509万円、卸売業・小売業が396万円、宿泊業・飲食サービス業が約300万円、金融業・保険業が約664万円、不動産業・物品賃貸業が約449万円。
運輸業・郵便業が約449万円、電気・ガス・熱供給・水道業が約741万円、情報通信業が約616万円、学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業が約518万円、医療・福祉が約378万円、複合サービス事業が約461万円、サービス業が約382万円、農林水産・鉱業が約331万円です。
最も平均年収の高い電気・ガス・熱供給・水道業と、最も平均年収の低い宿泊業・飲食サービス業には約441万円の差がありました。
令和3年度の35〜39歳の平均年収を「雇用形態別」にみると、正社員・正職員が約379万円、正社員・正職員以外が約249万円です。正社員・正職員と正社員・正職員以外の平均年収には、約130万円の差があります。
男女別にみると、男性は、正社員・正職員 の約400万円に対し、正社員・正職員以外は約270万円です。
女性は、正社員・正職員の約329万円に対し、正社員・正職員以外は約236万円と、男女ともに正社員・正職員よりも正社員・正職員以外のほうが、平均年収が低い結果となっています。
令和3年度の35〜39歳の平均年収を「学歴別」にみると、高校が約318万円、専門学校が約335万円、高専・短大が335万円、大学が約415万円、大学院が約510万円です。
高校、専門学校、高専・短大の年収に大きな差はありませんが、大学とはそれぞれ約80万円以上、大学院とはさらに約120万円以上の差があります。
男女別に確認しましょう。男性は、高校が約341万円、専門学校が約352万円、高専・短大が約380万円、大学が約437万円、大学院が約517万円です。
女性は高校が約259万円、専門学校が約311万円、高専・短大が約306万円、大学が約357万円、大学院が約474万円でした。
令和3年度の35〜39歳の平均年収を「企業規模」別にみると、大企業が約405万円、中企業が約353万円、小企業が333万円です。
男女別に確認しましょう。男性は、大企業が約437万円、中企業が約377万円、小企業が355万円。女性は、大企業が約338万円、中企業が約307万円、小企業が286万円です。
常用労働者1,000人以上を「大企業」、100~999人を「中企業」、10~99人を「小企業」に区分
39歳で年収500万円以上(600万円・800万円・1,000万円)の人の割合を確認しましょう。
「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」によれば、39歳の人のうち、年収500万円が男性8.0%・女性2.4%、年収600万円が男性4.1%・女性1.1%、年収800万円が男性1.3%・女性0.3%、年収1,000万円が男性0.3%・女性0.1%です。
年収500万円は、100人中2~8人程度の割合ですが、年収1,000万円の人は、1,000人中1~3人程度の割合となっています。39歳で年収1,000万円を超えるのは、ごく限られた人だけといえるでしょう。
39歳の平均年収は360万円程度です。手取り年収は、年収の約80%を目安とします。39歳の平均年収である449万円の手取り年収は、449万円×80%で約360万円です。
手取り年収が「年収×約80%」であるのはあくまで概算のため注意しましょう。家族構成などの様々な条件によって控除額が変わるため、目安として考えておいてください。
39歳の平均年収を449万円と仮定して、月々の生活費の目安を確認しましょう。
月々の生活費は、手取り月収÷12か月で計算できます。年収449万円の月々の生活費は、手取り年収約360万円÷12で、約30万円です。手取り月収を30万円として、年収449万円の生活費の目安を確認しましょう。
家賃は、手取り月収30万円の場合、7.5~9万円程度に収めましょう。手取り月収の25~30%程度が目安です。家賃が高すぎると、食費など大切な支出を削らなければならなくなるため気をつけてください。
また、家賃はあとから変動させにくい費用です。住まいを決めるときは、家賃は変動できないものとして、月々の生活費を計算しておきましょう。
手取り月収30万円の場合、月6万円以上は貯金しましょう。貯金は手取り月収の20%程度が理想的です。
家族がいる人は、子供の学費や住宅購入資金など、まとまったお金が必要となる機会が多いでしょう。年齢が上がるにつれ病気のリスクも高まるため、急な入院や手術の費用が必要となるケースも考えられます。
急な出費や今後のライフプランに備えて、最低でも月6万円は貯金しておくのが理想です。
固定費や食費だけをみれば、6万円の貯金は簡単なように思えますが、固定費や食費以外にも、日用品費・被服費・交通費・医療費などイレギュラーな出費が毎月発生します。それらの出費も考慮しながら、20%程度貯金するのが理想的です。
年収アップの方法には、今の職場で昇進・昇給を目指す方法や、副業をする方法などがあります。ここでは、39歳で年収をアップさせるおすすめの方法を確認しましょう。
本業と並行して、副業で収入を増やす方法もあります。
本業の勤務後にアルバイトをしたり、自宅でクラウドソーシングを利用したりと、空いた時間を有効に活用して副収入を得られることが副業のメリットです。
ただし、本業以外の時間にも仕事をすることになるため、体調面・精神面の健康管理には気をつけてください。
また、副業を禁止している会社の場合、バレたときに何らかのペナルティを課される場合があります。副業での収入アップは、会社で副業が認められていることを確認してから始めましょう。
大幅な収入アップを見込めるのが、今よりも給与の高い職場に転職する方法です。
同じ業務内容でも、産業や企業規模の違いによって給与に大きな差が出る場合があります。月収は同じでも、ボーナスの有無だけで年収が数十万単位で変わることもめずらしくありません。現職で昇給や昇進が見込めないときは転職も視野に入れましょう。
39歳の場合、今までの実績や経験が転職先で評価されれば、今まで以上の給与が得られる可能性が高いといえます。管理職は一般職よりも給与が高い傾向があるため、管理職経験のある人は管理職候補として転職するのもおすすめです。
転職には、転職エージェントを利用する方法があります。転職エージェントは、希望年収に合う求人を紹介してくれるため、年収アップのための転職であることを担当者に相談してみましょう。
自分に合った転職エージェントの見つけ方がわからない人は、以下の記事をチェックしてみてください。 人気の転職エージェントを比較検証し、最もおすすめの転職エージェントを紹介しています。
転職エージェントの選び方も紹介しているので、転職エージェントを利用する際の参考にしてみてくださいね。
マイベストは有料職業紹介事業の許認可を受けています。(13-ユ-315911)
会社を退職する際に提出する退職届・退職願。書く機会が少ないため、いざ書こうとしても書き方が分からない場合が多いのではないでしょうか。そこで今回は、退職届・退職願の違いや書き方、準備するものや提出時のマナーなどを徹底解説します。退職届・退職願の書き方を知りたい人、一連の手続きについて知りたい人は...
転職サイト・エージェント
38歳は大卒の人であれば社会人になってから15年が経過しており、20代や30代前半と比べると年収が大きく上がる年齢です。30代後半にもなると同年代がどれくらい稼いでいるのか気になる人もいるでしょう。そこで今回は、38歳の具体的な平均年収を解説します。ほかにも38歳の年収の中央値や、男女別や学歴...
転職サイト・エージェント
転職サイトに登録にすると転職活動を必ずしなければいけないと勘違いしている人が多いようです。転職の情報収集として、とりあえず転職サイトに登録だけしたいという人もいるでしょう。そこで今回は、転職サイトは登録だけしておいても問題がないか解説します。登録することでできることや登録時の注意点も解説するの...
転職サイト・エージェント
新卒時だけでなく、転職の際にも適性検査として利用されるSPI。転職時のSPIで落ちるのかどうか不安な人や、中途採用時の具体的なSPI対策方法を知りたい人も多いのではないでしょうか。今回は転職時のSPIが合否に影響するかや、新卒向けSPIと転職者用SPIの違い、具体的な対策方法などを詳しく解説し...
転職サイト・エージェント
現職ではやりたい仕事ができない、別の仕事にチャレンジしてみたいと思っても、すぐに転職するのではなく事前に重要な注意点を理解することが大切です。ただしどのような点に気をつければいいのかわからずに、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。本記事では、転職時に意識したい注意点15選と転職を成功させる...
転職サイト・エージェント
35歳は、社会人経験が10年を超える人も多い年齢です。今後のキャリアを考えるなかで、35歳の平均年収を知りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、35歳の平均年収を紹介します。35歳から年収をアップする方法も紹介しているので、今後のキャリアプランを考える際の参考にしてみてく...
転職サイト・エージェント
会社を退職した際に利用できるのが、健康保険の任意継続制度。国民健康保険とどちらの保険料が安いかは、退職時の収入や世帯人数によって異なります。どちらを選ぶべきかわからず、悩んでしまう人も多いでしょう。そこで今回は、国民健康保険と任意継続ではどちらが安いのかを条件別に解説します。それぞれの特徴や手...
転職サイト・エージェント
健康保険と年金の切り替え、失業保険の申請、住民税の支払い方法の変更など、退職後には多くの手続きが必要です。具体的な手続きの内容や順番がわからず、困っている人も多いのではないでしょうか。本記事では退職後の公的な手続きの内容や順番、必要書類などの準備するものを解説します。退職後の手続きを期日までに...
転職サイト・エージェント
派遣会社を利用する際、複数の派遣会社に登録してよいか気になるところでしょう。興味のある派遣会社が複数あっても、念のため1社だけの登録にとどめている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、派遣会社に複数登録しても問題ないか解説します。派遣会社に複数登録するメリットも紹介しているので、派遣会社...
転職サイト・エージェント
医療系の国家資格である薬剤師。薬剤師の資格を持つ人のなかには、免許の更新が必要なのかわからない人もいるのではないでしょうか。今回は薬剤師免許の更新の有無を解説します。免許保有者の義務である届け出のやり方や、届け出を忘れたときの対処法も紹介するので、薬剤師免許を保有する人は参考にしてみてください。
薬剤師向け転職サイト・エージェント
日本で働く正社員の平均年収に近い年収400万円。年収400万の手取り額はいくらになるのか、一人暮らしではどれくらいの生活レベルを送れるのか、と不安を抱えている人も数多くいるのではないでしょうか。ここでは、年収400万円の手取り額や引かれる税金、年収アップを目指す方法を詳しく解説します。具体的な...
転職サイト・エージェント
収入アップを考えるとき、チェックすべき手取り額。月給24万円もらった場合は、手取り額がいくらになるか気になる人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、月給24万円の手取り額や生活レベルについて解説します。月給24万円から収入を増やす方法も紹介するので、参考にしてくださいね。
転職サイト・エージェント
就職や転職を考えるときに、気になるのが給料。手取り15万円だと生活レベルはどのくらいなのか、一人暮らしや貯金はできるのかなど、気になる人もいるのではないでしょうかそこで今回は、手取り15万円での生活について詳しく解説します。一人暮らしが可能かや適切な家賃の目安のほか、理想的な貯金額も紹介するの...
転職サイト・エージェント
責任あるポジションに就くことも多い44歳は、20~30代に比べて高い年収にも期待できる年齢。同世代の平均年収と比べて、自分の年収が低いのか高いのかが気になる人もいるでしょう。本コンテンツでは、44歳の平均年収を男女別・学歴別・業種別などの項目に分けて解説します。収入アップを目指す方法も紹介する...
転職サイト
「派遣はやめたほうがいい」と人からいわれたり、ネットで見たりした経験がある人もいるでしょう。しかし、何をもって「やめたほうがいい」といわれているのか、わからない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、派遣のメリット・デメリットを紹介します。派遣で働くことを検討している人は参考にしてみてください。
転職サイト・エージェント