医療機関で行われる治験のスムーズな進行を担う治験コーディネーター。就職や転職を考えている人は、平均年収がどれくらいか気になりますよね。
そこで今回は、治験コーディネーターの平均年収を地域別や年齢別に解説します。収入アップのコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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まずは治験コーディネーターの平均年収を解説します。治験コーディネーターは看護師や薬剤師から転職する人も多いので、それらの職業とどれくらい違うのかも知っておきましょう。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、治験コーディネーターの平均年収は443.3万円です。
治験コーディネーターの就業者数は163,750人で平均年齢は39歳。残業代や諸手当を含まない求人時の基本月収は平均22.8万円です。
ちなみに国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると日本の平均給与は443万円なので、治験コーディネーターの給与は日本の平均と同程度です。
治験コーディネーターの平均年収は、ほかの臨床系の職種と比べて低めです。
先ほどと同じjobtagによると、看護師の平均年収は508万円、薬剤師は583万円、臨床検査技師は509万円です。治験コーディネーターは看護師や臨床検査技師より約60万円低く、薬剤師とは100万円以上の開きがあります。
ちなみに、治験コーディネーターは医学や薬学の知識を必要とする専門性の高い職種なので、看護師・薬剤師・臨床検査技師などからキャリアチェンジする人も多くいます。しかし、一般的な傾向的としてはこれらの資格を持っていても給料に反映されることはあまりないといえます。
高い年収を得るには、臨床系資格の有無よりも治験コーディネーターとしての経験や実績が重要なので、転職を考えている人はできるだけ早くキャリアをスタートさせるのが有効です。
続いて治験コーディネーターの平均年収を地域別や年齢別に紹介します。条件による年収の違いを知り、転職に役立てましょう。
治験コーディネーターの平均年収を地域別に比較すると1番高いのは山口県、次が徳島県という結果になりました。
jobtagによると山口県が578.5万円、徳島県が574.5万円、滋賀県が563.8万円、広島県が542.7万円です。一般的に給料は都市部のほうが高いとされますが、東京都は432.9万円で全国で24番目。また1番低いのは高知県で331万円です。
治験は地方の医療機関でも行われており、十分な設備を備えた病院がある地域や人手不足の地域では年収が高いと考えられます。
年齢別では50代後半が1番高く、平均年収は540.4万円です。
20代前半の平均年収は338.5万円で、後半が385.5万円と順調に上がっていき、40代前半になると512.7万円。50代後半で年収のピークを迎え、そのあとは下降していきます。
60代後半になると平均年収は295万円と大きく下がります。しかし、この年代でも仕事を続けている人がいることから、治験コーディネーターは長く働いていける職業といえるでしょう。
勤務先別で比較すると、治験施設支援機関(SMO)より病院に勤務する治験コーディネーターのほうが年収が高い傾向が見られます。
医療職の転職支援を行うマイナビコメディカルの求人情報をもとにした統計によると、SMOに勤める人の平均年収は320万~420万円、病院は350万~480万円で若干病院のほうが高めの結果になりました(参照:マイナビ)。
ただ、SMOにも大企業から中小企業まであるので、規模によって給料に差があると考えられます。一般的に大企業は昇給率もよいといわれているので、必ずしも病院のほうが収入面で有利というわけではないでしょう。
なお、SMOは医療機関で治験が適正に行われるようサポートする役割を担っており、SMOに所属する治験コーディネーターは、治験が行われる病院に派遣されて業務にあたります。
治験コーディネーターの年収をアップする方法としては、資格の取得や転職などがあげられます。以下で紹介する方法を参考に、高収入を目指してください。
資格を取りキャリアアップをはかるのが、年収アップには有効です。
治験コーディネーター(CRC)のエキスパートであることを証明する資格は、日本臨床薬理学会や日本SMO協会が主催するものなどいくつかあり、認定CRCや公認CRCと呼ばれています。
受験条件は、2年以上の実務経験や主催団体が定める研修を修了することなど。試験に合格すると資格手当や昇給・昇格などが見込めるでしょう。また、治験コーディネーターは実力や経験がものをいう仕事なので、資格で能力を証明できれば転職にも有利と考えられます。
いまより給料の高い職場に転職するのも、収入アップにつながる方法です。
先に解説したとおり、治験コーディネーターの年収は地域や勤務先によって差があります。とくに地域別では、高いエリアと低いエリアとで平均年収に200万円以上の開きがあるので、勤務地にこだわりのない人は高い地域を狙って転職先を探すとよいでしょう。
ただ、職場探しをするときには給料だけでなくワークライフバランスなど、自分が求める働き方ができるかを検討することも大切です。SMOは基本的には夜勤がなく、土日も休めるのが一般的。生活の質を向上させたい人は労働条件や福利厚生もよく確認し、長く働いていける職場を選ぶのがおすすめです。
年収アップを目指すなら、思い切ってキャリアチェンジするのも有効です。治験コーディネーターの経験で得た医薬の知識は、ほかの職業でも活かせます。
jobtagによると、製薬メーカーのMRの平均年収は578.3万円。営業職のため成果によってはインセンティブがつくこともあり、大手企業では年収1,000万円を超えることも可能とされています。
また臨床開発モニターの平均年収は437.4万円と、治験コーディネーターより若干低めですが、外資系の大手製薬メーカーなら高収入を狙えるでしょう。これまで培ってきた高い専門性を強みに選択肢を広げると、条件のよい転職先がみつかる可能性が高まります。
以下の記事で、転職サービスの選び方や上手な転職活動の進め方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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