全国の幅広いエリアで使えるフレッツ光と楽天ひかり。フレッツ光を利用中で楽天ひかりへの転用を検討しているものの、違いや乗り換え手順がわからず、乗り換えに踏み切れない人もいるのではないでしょうか。
本記事では楽天ひかりとフレッツ光の違いや、フレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える手順を詳しく解説します。乗り換え時の注意点も紹介しているので、フレッツ光から楽天ひかりへの乗り換えで失敗したくない人は要チェックです。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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楽天ひかりとフレッツ光にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、楽天ひかりとフレッツ光を月額料金や通信速度などの5項目で徹底比較します。
月額料金で比較すると、戸建てもマンションも楽天ひかりのほうがお得といえます。フレッツ光は複数のプランがありますが、ここでは最大1Gbpsのフレッツ光 ネクストを契約すると仮定し、楽天ひかりと月額料金を比較してみましょう。
【楽天ひかり】
【フレッツ光 東日本】
【フレッツ光 西日本】
フレッツ光は月額料金に加えて、550~1,000円前後のプロバイダ料がかかります。プロバイダ料を含めたトータルの月額料金では、フレッツ光より楽天モバイルが安くなるケースがほとんどです。
なお、楽天ひかりとフレッツ光は、どちらもスマホとのセット割がありません。スマホのキャリアに関係なく、月額料金が安い楽天ひかりを利用するとお得です。
楽天ひかりとフレッツ光の実速度はほとんど変わりません。2023年6月時点、直近3か月の楽天ひかりとフレッツ光の平均速度は以下のとおりです。(参照:みんなのネット回線速度)
【下り】
【上り】
Mbpsは通信速度の単位で、1秒間に送信可能なデータ量のことです。下りはダウンロード速度、上りはアップロード速度を表します。例えばYouTubeを最高画質で再生するのに必要な速度は20Mbps。FPSや格闘ゲームなどのオンラインゲームで必要な速度は100Mbpsといわれています。
下り速度はフレッツ光がやや速いですが、どちらも240Mbps以上と十分な速度です。上り速度もほとんど差はありません。
光回線全体の平均に比べると、楽天ひかりもフレッツ光もやや遅いですが、どちらも必要十分な速度が出ており、日常的な用途なら通信速度にストレスを感じることはないでしょう。
楽天ひかりとフレッツ光の対応エリアはまったく同じで、どちらも全国各地で利用できます。フレッツ光は日本全国をカバーする光回線です。楽天ひかりはフレッツ光と同じ回線を利用した光コラボなので、対応エリアに違いはありません。
現在フレッツ光を利用できているなら、楽天ひかりも問題なく利用できます。
約更新月以外の解約時にかかる違約金で比較すると、フレッツ光のほうがやや安く設定されています。
楽天ひかりの違約金は、戸建て5,280円・マンション4,180円です。フレッツ光 東日本は、戸建て4,950円・マンション1,650円。フレッツ光 西日本は、戸建て4,400円・マンション2,200円です。
フレッツ光から楽天ひかりへ転用する際は違約金がかかりません。違約金を気にせず、好きなときに乗り換えられます。
ただし、別途プロバイダの違約金が発生するケースもあるので注意してください。違約金の有無や具体的な金額はプロバイダによって異なるため、個別に問い合わせてみましょう。プロバイダの問い合わせ先は、フレッツ光 東日本の公式サイトまたはフレッツ光 西日本の公式サイトからチェックできます。
楽天ひかりのプロバイダは楽天ブロードバンドのみです。ほかのプロバイダは選べません。
フレッツ光は複数のプロバイダから自由に選択できます。フレッツ光で利用できる主なプロバイダはSo-net・ぷらら・OCN・DTI・BIGLOBE・@niftyなどです。
フレッツ光から楽天ひかりに乗り換えると、プロバイダは楽天ブロードバンドに変更されます。メールアドレスなど、ほかのプロバイダのサービスは引き継がれないので注意しましょう。
ここからはフレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える手順を解説します。しっかり理解して、スムーズに乗り換えられるようにしましょう。
まずはフレッツ光から転用承諾番号を取得しましょう。
転用承諾番号は、フレッツ光から光コラボへ転用する際に必要な11桁の数字です。楽天ひかりを申込む前に、契約者本人がフレッツ光 東日本または西日本から転用承諾番号を取得してください。
転用承諾番号は、電話またはwebで取得できます。電話の場合、NTT東日本エリアの人は0120-140-202、NTT西日本エリアの人は0120-553-104に連絡してください。受付時間はどちらも9:00〜17:00で、年末年始を除き年中無休です。
webの場合は、フレッツ光 東日本の公式サイトもしくはフレッツ光 西日本の公式サイトから手続きできます。受付時間はどちらも8:30〜22:00で、年末年始を除き年中無休です。転用承諾番号を取得する際は、CAF/Lで始まるお客さまIDかひかり電話番号、契約者名、設置先住所、支払い方法の4つの情報が必要なので、事前に確認しておきましょう。
転用承諾番号の有効期限は15日ですが、楽天ひかりを申込むには期限が4日以上残っている必要があります。転用承諾番号を取得したら、速やかに楽天ひかりを申込んでください。
フレッツ光から転用承諾番号を取得したら、公式サイトまたは楽天モバイルショップから楽天ひかりを申込んでください。
公式サイトから申込む場合は、トップページ上部の「お申込み」ボタンを押して申込み画面に移行しましょう。はじめに利用状況を確認されるので、「お使いのインターネットサービスを選択してください」の欄で「フレッツ光」を選択します。
次に楽天ブロードバンド利用の有無、設置先の居住タイプ、設置先の都道府県、契約者名を入力・選択してください。「転用承諾番号を教えてください」では、事前に取得した転用承諾番号を入力します。あとは、楽天会員にログインもしくは新規登録し、画面の指示に従って申込みを進めてください。
楽天モバイルショップで楽天ひかりを申込む場合は、本人確認書類が必要です。運転免許証やマイナンバーカードなどの原本を持参しましょう。近くのショップは楽天モバイルの公式サイトで検索・来店予約ができます。
楽天ひかりの申込みが終わったら、フレッツ光から楽天ひかりへ切り替わるのを待ちましょう。フレッツ光から楽天ひかりへ転用する場合は原則工事が不要ですが、楽天ひかりの申込みから開通までは約1か月かかります。申込み日別の開通時期は以下のとおりです。
詳しい切り替え日は、楽天ひかりの申込みから1~3日で届く「切り替え日お知らせメール」で確認可能です。楽天ひかり申込み後は、メールが届いていないかこまめにチェックしましょう。
なお、転用時は工事が不要なので、インターネットが使えなくなる期間は発生しません。楽天ひかりに切り替わるまではフレッツ光を利用できます。
楽天ひかりが開通したら、接続機器の初期設定をしましょう。
まずは、フレッツ光で利用していたONUとルーターを接続します。ONUの電源がオフになっていることと、ルーターの「モード切替スイッチ」が「RT」側になっていることを確認してください。
次に、ONUのLANポートとルーターのWANポートをLANケーブルで繋ぎ、それぞれの電源を入れて数分待ちましょう。有線接続を行う場合は、ルーターの電源を入れる前に、ルーターと端末のLANポート同士を繋いでください。
ルーターの電源がついたら、楽天ひかりのIPv6(クロスパス)を利用するための設定を行いましょう。ただし、楽天ひかりのIPv6を利用するためには、IPv6(クロスパス)対応ルーターが必要です。IPv6(クロスパス)対応ルーターの一覧および各機器の詳しい設定方法は、楽天ひかり公式サイトを参考にしてください。
楽天ひかりでは開通後60日以内かつ初回に限り、パソコンやネット接続などの設定をサポートしてくれる電話設定サポートを無料で利用できます。設定がうまくいかないときは、電話設定サポートを活用するとよいでしょう。「契約内容のお知らせ」に同封している「インターネット接続ガイド」に、専用ダイヤルの番号が記載されています。
楽天ひかりが開通したら、フレッツ光のプロバイダを解約しましょう。フレッツ光から楽天ひかりへ転用しても、プロバイダは自動で解約されません。プロバイダのサービスが不要な場合は、忘れずに解約しましょう。
解約方法や問い合わせ方法はプロバイダによって異なるので、個別に確認する必要があります。問い合わせ先は、フレッツ光 東日本の公式サイトまたはフレッツ光 西日本の公式サイトを参考にしてください。
なお、フレッツ光のプロバイダが楽天ブロードバンドの場合はそのまま継続されます。解約手続き不要で、IDやパスワードもそのまま利用可能です。
フレッツ光から楽天ひかりへ乗り換える際は、いくつかの注意点があります。乗り換えてから後悔しないように、あらかじめ確認しておきましょう。
楽天ひかりでIPv6(クロスパス)を利用できるのは、開通から1週間後です。
IPv6は次世代の通信規格で、従来のIPv4より通信が混雑しにくい特徴を持ちます。楽天ひかりで高速通信を利用するためには必要不可欠なIPv6ですが、開通から1週間は使えません。
IPv6(クロスパス)契約が完了すると、楽天ひかりからメールが届きます。メールが届いたらクロスパス接続確認サイトにアクセスし、正常にIPv6接続できているかチェックしてください。
楽天ひかりと契約する際には、1,980円の初期登録費がかかります。転用にともなう工事費の負担は基本的にありませんが、初期登録費は必要です。
一般的な光コラボの初期登録費は3,300円なので、楽天ひかりは低めの設定ではあるものの、一定の費用負担が生じることを覚えておきましょう。
楽天ひかりへ乗り換える前に、フレッツ光で貯めたポイントは使い切っておきましょう。
フレッツ光 東日本ではフレッツ光メンバーズクラブ、フレッツ光 西日本ではCLUB NTT-Westの特典によってポイントが貯まります。楽天ひかりへ乗り換えるとフレッツ光のポイントが消失するので、転用前にポイントを使い切っておきましょう。
CLUB NTT-Westでは、特定の付加サービスを1つ以上利用し、メールマガジンの配信を「希望する」に設定すると、乗り換え後もポイントの継続利用が可能です。ただし、継続後はポイント付与がなくなり、保有ポイントも有効期限が切れると消失します。いずれにせよ、フレッツ光のポイントは早めに使い切るのがおすすめです。
本記事では楽天ひかりとフレッツ光の違いや、楽天ひかりへの乗り換え方法などを解説しました。しかし、乗り換える前に楽天ひかりのサービス内容をもう少し詳しく知りたい人もいるでしょう。
以下の記事では、口コミ・評判をもとに楽天ひかりの通信速度や料金体系などを徹底検証しています。楽天ひかりに乗り換えるべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
フレッツ光から乗り換えられるのは、楽天ひかりだけではありません。ほかにも転用できる光コラボは数多く存在します。光コラボ以外の光回線に乗り換えるのも選択肢のひとつです。
しかし、光回線は種類が多いため、どのサービスにすれば良いか迷ってしまう人もいるでしょう。以下の記事では人気の光回線を徹底比較し、ランキング形式で紹介しています。楽天ひかり以外の光回線も気になる人は、要チェックです。
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