光回線のサービスであるフレッツ光とドコモ光。どちらかを契約しようか迷っている人のなかには、フレッツ光・ドコモ光の違いが気になる人もいるでしょう。
本記事では、フレッツ光とドコモ光の違いを3つ紹介します。違いだけでなく共通点も解説するので、申込みを検討する際の参考にしてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
光回線おすすめTOP5
フレッツ光とドコモ光には、サービスの提供元やプラン料金、スマホのセット割引に関する違いがあります。これから紹介する3つの違いを押さえて、どちらが自分に合っているかを確認してみましょう。
フレッツ光とドコモ光は回線事業者が異なります。フレッツ光はNTT東日本・西日本が、ドコモ光はNTTドコモが提供するサービスです。
回線事業者はいずれもNTTグループですが、事業者が異なる分、サービスの在り方に違いがあります。フレッツ光はNTT東日本・西日本が提供する光回線を使った通信サービス、ドコモ光はフレッツ光の回線を借りてサービスを提供する、光コラボレーション事業者という位置づけです。
光コラボレーション事業者は、フレッツ光の回線サービスと自社サービスを組み合わせて提供するため、フレッツ光とはサービス内容が異なります。たとえばドコモ光では、利用料金1,000円(税抜き)につき、10ポイントのdポイントが獲得可能です。
とはいえ同じ回線を使っている分、フレッツ光とドコモ光には共通点もあります。両者を比較する際は、後述する共通のポイントにも注目してみましょう。
フレッツ光とドコモ光はサービスの提供事業者が異なるため、プラン料金も同じではありません。フレッツ光・ドコモ光の料金を見比べてみましょう。
【フレッツ光(NTT東日本)】
【フレッツ光(NTT西日本)】
【ドコモ光】
すべて税込み。2023年6月時点での調査
上記の料金は、最大通信速度1Gbps、2年定期契約、プロバイダ会社がDTIであることを共通条件としたものです。
フレッツ光もドコモ光も、加入するプロバイダによって料金が変動します。紹介した料金は一例のため、一概にどちらが安いとはいい切れません。事前に料金をシミュレーションし、比較することが大切といえるでしょう。
スマホとネットのセット割引の適用条件が異なることも、フレッツ光とドコモ光の違いです。ドコモ光にはドコモスマホが対象のドコモ光セット割がありますが、フレッツ光はプロバイダによってセット割の有無が異なります。
たとえば、フレッツ光のプロバイダとして@niftyやOCNなどを選択すると、対象のスマホサービスに限りセット割の適用が可能です。@niftyではNifMoのスマホ代が、OCNではOCN モバイル ONEのスマホ代が220円/月割引されますよ。
ドコモ光はサービス自体にセット割が適用されるのに対し、フレッツ光はプロバイダサービスに対してセット割が適用されます。フレッツ光を利用する場合、プロバイダによっては割引が受けられない点に注意しましょう。
フレッツ光とドコモ光には、提供エリアや通信速度などに関する共通点もあります。これから紹介する4つの共通点をチェックし、光回線サービスを選ぶ際の知識として役立ててみてください。
フレッツ光・ドコモ光ともに、幅広い選択肢からプロバイダが選べます。プランにもよりますが、光回線とセットで契約できるプロバイダ数は、フレッツ光で10社、ドコモ光で23社です。プロバイダを個別契約するのであれば、さらに多くの種類から選択できます。
NTT東日本によると、フレッツ 光ネクストの対応プロバイダは300社以上。光回線事業者のなかにはプロバイダの指定ができない事業者も多いため、選択肢の幅広さはフレッツ光・ドコモ光の大きな特徴ともいえます。
ただし、フレッツ光やドコモ光のプランによって、対応プロバイダが異なる点には注意したいところです。利用したいプロバイダがある場合、事前に対応可能かどうかを確認しましょう。
フレッツ光もドコモ光も、全国エリアでインターネットサービスを提供しています。2つのサービスは同じ回線のため、提供エリアに違いはありません。47都道府県すべてで利用可能です。
具体的な対応エリアは、NTT東日本・西日本の公式サイトで調べられます。NTT東日本は「提供エリアのご確認」、NTT西日本は「提供エリア検索」のページで住所を入力し、対応しているか確認してみましょう。
ただし全国対応とはいえ、フレッツ光・ドコモ光には未提供エリアも一部あります。また対応エリアであっても、設備状況などによっては利用できない可能性があることにも注意が必要です。提供エリアに関してより詳しく知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
フレッツ光とドコモ光は同じ回線を利用しているため、期待できる通信速度は大きく変わりません。どちらも提供プランの最大通信速度は、基本的に1Gbpsです。ちなみに最大通信速度は規格上の最大値のため、実際の速度とは異なります。
2023年6月時点の平均速度を見てみると、フレッツ光(※)は下り275.6Mbps、上り227.65Mbps(参照:みんなのネット回線速度(みんそく))。ドコモ光の平均速度は下り276.09Mbps、上り248.73Mbpsです(参照:みんなのネット回線速度(みんそく))。
フレッツ光 ネクストの平均速度
それぞれを比較すると、平均速度にも大きな差がないことがわかるでしょう。
なおフレッツ光とドコモ光には、最大通信速度が200Mbpsや100Mbpsのプランもあります。プランの最大通信速度以上のスピードは出ないため、速度にこだわりたい人は提供プランの最大通信速度にも注目しましょう。
フレッツ光もドコモ光も、転用時・事業者変更時の開通工事が基本的に不要です。転用とは、フレッツ光から光コラボレーション事業者へ乗り換えること。事業者変更とは、光コラボレーション事業者間で、あるいは光コラボレーション事業者からフレッツ光へ乗り換えることを指します。
例として、フレッツ光からドコモ光への乗り換えは転用、ドコモ光からフレッツ光への乗り換えは事業者変更です。
フレッツ光と光コラボレーション事業者であるドコモ光は、同じ回線を利用しています。基本的に回線や設備が変わらないため、工事も必要ありません。
転用の際には転用承諾番号を、事業者変更の際には事業者変更承諾番号を取得し、乗り換え先に申し込むことで契約先を変更できます。工事不要で乗り換えしやすいことは2つのサービスの共通点であり、メリットともいえるでしょう。
ただし利用状況などにより、工事が必要なケースもあります。念のため、契約先に工事の実施有無や工事内容、料金を確認しておきましょう。
ドコモのスマホユーザーであれば、ドコモ光がおすすめです。フレッツ光とドコモ光の大きな違いには、ドコモスマホのセット割の適用有無があります。
ドコモ光であれば、ドコモのスマホ代が割引されるドコモ光セット割の適用が可能です。たとえば5Gギガホ プレミア・5Gギガライト・ギガライトなどのスマホプランの場合、基本料金から最大1,100円が毎月割引されます。
ドコモ光セット割は同居家族のほか、別住所の家族も対象です。最大20回線まで適用できるため、家族のスマホ代もまとめて抑えられますよ。
ドコモユーザーではない場合は、フレッツ光・ドコモ光のプランやキャッシュバック内容などを比較してみましょう。提供エリアや期待できる通信速度は変わらないため、両者の違いである費用面に注目するのが得策です。
フレッツ光やドコモ光以外の光回線も検討するなら、以下の記事をチェックしてみましょう。さまざまな光回線サービスの料金、スマホセット割やキャッシュバックの有無などを徹底比較しているので、求める条件に合った光回線を見つけるのに役立ちます。
光回線の選び方も参考にしながら、自分に合う光回線を探してみましょう。
光回線おすすめTOP5
3種類の光電話サービスを利用できるSoftBank光。光電話に興味があるものの、料金体系やサービス内容がよくわからず、一歩踏み出せていない人も多いのではないでしょうか。今回は、SoftBank光の光電話サービスを詳しく解説します。それぞれの電話料金や申込み方法なども紹介するので、ぜひ最後までチ...
光回線・プロバイダ
物件によっては速度が遅いこともあるマンションの光回線。インターネットが遅くてイライラする、と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。本記事では、マンションの光回線が遅いときに考えられる要因と対処法を詳しく解説します。マンションで光回線を利用していて、通信速度を改善する方法が知りたい人は参考にし...
光回線・プロバイダ
通信速度が安定していると評判で、スマホとのセット割も充実しているeo光。利用を検討している人のなかには、どのようなキャンペーンを適用できるのか気になる人も多いでしょう。そこで今回は、2025年5月にeo光で実施しているキャンペーン情報を紹介します。キャッシュバックの適用条件や紹介キャンペーンな...
光回線・プロバイダ
光回線のプロバイダでありながら、光回線サービスの「OCN 光」も提供しているOCN。OCNプロバイダを解約しようと思っているものの、解約の手続きや注意点、解約時の費用がわからない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、OCNプロバイダの解約手順や費用、注意点を解説します。解約時の費用を減ら...
光回線・プロバイダ
ドコモ光は公式サイト・電話・店舗など、複数の窓口で解約手続きを行えます。しかし、必要なものがわからなかったり手間がかかりそうで面倒に感じたりして、なかなか手続きに移れない人も多いでしょう。そこで今回は、ドコモ光の解約方法を詳しく解説します。違約金など費用の詳細や注意すべきポイントも紹介するので...
光回線・プロバイダ
申し込み窓口によっては、割引特典やキャッシュバックを受け取れるインターネット契約。光回線の申し込みを検討している人のなかには、ヤマダ電機やヨドバシカメラなどの家電量販店で申し込んだほうがお得なのではないかと考えている人も多いでしょう。そこで今回は、光回線を家電量販店で契約するのは本当にお得なの...
光回線・プロバイダ
楽天モバイルとセットで契約するとお得な楽天ひかり。どうせ契約するならキャンペーンを適用して、さらにお得に利用したいところですよね。そこで今回は、2025年5月に楽天ひかりで適用できるキャンペーン情報を紹介します。工事費無料や楽天ポイントがもらえるキャンペーンを解説するので、乗り換える前にチェッ...
光回線・プロバイダ
フレッツ光回線を利用し、幅広いエリアに展開されているビッグローブ光。利用を検討しているものの、キャッシュバック特典でお得に始められないか気になっている人もいるのではないでしょうか。本コンテンツでは、2025年5月のビックローブ光でお得なキャッシュバック特典を紹介します。受け取り方法や受け取り時...
光回線・プロバイダ
下り最大10Gbpsの高速回線で、月額料金も安く利用できるNURO 光。せっかく利用するなら、お得に利用したいと考える人も少なくないはずです。そこで本コンテンツでは、2025年5月にNURO 光で実施中のキャンペーン一覧を紹介します。最もお得な申し込み窓口や、併用できるキャンペーンも紹介してい...
光回線・プロバイダ
マンションで利用できる光回線サービス、NURO 光 マンション。光回線の導入を検討する際に、特徴やメリットが気になる人もいるのではないでしょうか。本コンテンツでは、NURO 光 マンションのプランの概要を詳しく解説します。対応エリアや料金についても紹介するので、自分のニーズに合うか知りたい人は...
光回線・プロバイダ
NTT光回線を利用してサービスを展開する、光コラボの楽天ひかり。利用を検討しているものの、「たまに繋がらなくなる」「回線速度は微妙」などの口コミもあり、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこで本コンテンツでは、楽天ひかりの通信速度について解説。日常生活で快適に使える速さなのかや繋がりにく...
光回線・プロバイダ
従来の音声電話以上に、便利に利用できるインターネット電話。固定電話やスマホアプリでも発信できると聞くものの、どのようなサービスなのかわからないという人は多いでしょう。そこで今回は、インターネット電話と電話回線で通信する音声電話の違いを解説します。電話回線しかなくてもインターネット電話やデータ通...
光回線・プロバイダ
ドコモ光で契約できるプロバイダのひとつ、GMOとくとくBB。契約後もお得に利用できるのか、通信速度が遅かったりつながりにくかったりしないか、気になる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドコモ光をGMOとくとくBBで契約するメリットを紹介します。デメリットや申し込みの手順のほか、支払方法...
光回線・プロバイダ
ドコモのインターネット「ドコモ光」。ドコモ光を契約中で、Wi-Fiルーターに問題が発生したとき、交換したくてもどうすればいいのかわからず困っている人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドコモ光のルーターに問題が発生したときの問い合わせ方法を紹介します。ルーターの交換が必要な人は参考にして...
光回線・プロバイダ
高速でインターネットを利用できる、ソフトバンク光やフレッツ光などの光回線。利用を検討しているものの、どのような違いがあり、自分にはどちらが向いているのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこで本コンテンツでは、ソフトバンク光とフレッツ光の違いを徹底解説します。料金や速度を比較して、ニーズ...
光回線・プロバイダ