職務経歴書の志望動機はどう書く？書き方を例文つきで解説

志望動機を書く前に、志望理由や自分が応募先企業に貢献できることを整理しておきましょう。事前に言語化できていると、スムーズにアピールしたいことをまとめられ、採用担当者の目に留まりやすい魅力的な志望動機に仕上がります。

企業研究を通じて、ほかの企業ではなく応募先企業でなければいけない理由を考えることが大切です。現在のキャリアを踏まえ、応募先企業に貢献できることや、入社後に取り組みたいことなども言語化しておくと良いでしょう。

どの企業にでも使えたり、誰にでもいえたりする内容にならないよう、オリジナリティを意識することが重要です。企業研究と自己分析をしっかり行えば書くべきことが見えるので、事前準備を十分に行ってから志望動機を作り上げましょう。

志望動機は、面接で詳しく聞かれてもきちんと答えられる内容を書きましょう。志望動機に記載した内容は面接で深堀される可能性が高いので、過度に脚色した内容や虚偽の内容を書くと、きちんと答えられず選考に悪影響を及ぼします。

まずは、未経験の業界・職種へ転職する際の例文を紹介します。内容は、サービス業界から食品メーカーの企画職に転職する想定です。

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この度、食品生産に携わることでより多くのお客様に貢献できると考え、貴社求人に応募致しました。

現職のサービス業では直接お客様と関わる接客対応をメインに行っており、多くのお客様から感謝の言葉を頂くことに強いやりがいを感じていましたが、主に目の前のお客様としか関われないことに気づきました。

一方で、食品企画の場合は、商品を通して無数のお客様に関わることができると考えました。

大学時代、健康や栄養について学んだ経験があることから、食品に関する知識は備えており、プライベートでは料理も趣味のひとつです。そのため、さまざまの人の健康や栄養を考えた商品づくりに注力されている貴社の事業を大変魅力的に感じています。

現職で培ってきたお客様を第一に考える思想やコミュニケーションスキルは、お客様の健康を考えた商品企画に活かせると考えております。また、人とのやり取りが発生する他部門や協力会社との調整などにも自信があります。

もともと備えている食品関連の知識も活用し、入社後の業務をいち早く覚えることで、出来るだけ早く戦力になりたいと考えております。貴社のような人の健康に寄り添った食品メーカーで商品企画を担当できれば、たくさんのひとをより笑顔にできると考え志望させて頂きます。

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未経験業界への挑戦に活かしやすいスキルを挙げ、新しい仕事と紐付けると、納得性の高い志望動機に仕上がります。

業界も職種も経験者の場合に志望動機も紹介します。IT業界の営業職から、同じくIT業界の営業職へ転職する想定です。

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この度、直接エンドユーザーと接してWebサービスを販売できると考え、貴社への転職を志望致しました。

現在はIT系のソフトウェアベンダーで、ECパッケージを販売する営業を担当していますが、営業先の顧客は代理店が中心です。販売している製品は優秀なパッケージであるため、営業すること自体に不満はありません。

ただ、代理店が顧客の場合、どうしてもエンドユーザーとの距離が遠くなるため、自分の存在価値や貢献度が見えにくいと感じています。

中小企業向けのWebサービスを取り扱っている貴社でなら、直接エンドユーザーに商品の魅力を伝えつつ関係性を構築できるため、よりやりがいをもって営業活動に取り組めると考えております。ITやWebに関する知識はおおむね備えているため、貴社サービスの概要をより早くインプットし、即戦力となれるよう尽力する所存です。

また、貴社のWebサービスは昨今のトレンドを捉えた非常に需要の高いものだと認識しています。営業の基本であるエンドユーザーと向き合うことに改めて注力し、貴社の魅力的なサービスの拡販に貢献したく、この度貴社を志望させていただきます。

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経験のある業界・業種に転職する場合の志望動機では、いまの会社では目標を達成できない根拠を示し、転職理由に繋げることがポイントです。同業種や同職種だからこそ、より一層応募先企業を理解しておく必要があります。企業研究をきちんと行ったうえで志望動機を考えましょう。

以下では、医療・製薬業界にチャレンジする第二新卒を想定した具体例を紹介します。

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本来携わりたかった研究職への思いが捨てきれず、この度貴社求人に応募することを決意しました。

新卒で入社した製薬会社では、医薬品の開発に配属され約2年勤務しました。研修を終えた入社1カ月後の配属時点で、すぐに転職することも考えましたが、もともと強く入社を志望していた会社であったことや、開発業務も自分のキャリアになることを考え、2年間は開発業務に尽力しました。

現在の職場では本来携わりたい研究職への異動がなかなか叶わない状況であるため、貴社へ転職し、大学時代から学んできた知識を最大限活用できる職務に就きたいと考えております。

現職場にて、ビジネスパーソンとしての基礎は身につけることができたと自負しています。貴社へ入社できたのちは、研究に貢献することはもちろん、後輩の見本ともなれるよう取り組みたく、貴社を志望させていただきます。

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第二新卒で職歴が浅いと、すぐに辞めてしまう可能性を企業は懸念するため、短い期間でも何を学べたか、なぜ転職が必要だったかを明確に書くことがポイントです。

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2年前に、営業管理を担う事務職から営業職に転職しましたが、この度、再度裏から営業を支える仕事に携わりたく貴社求人に応募致しました。

営業職に転職したのは、もともと人が好きだったことや、評価基準が明確な仕事に就いて自分の力を試してみたいと考えたことが理由です。事務職はどうしても人事評価基準が定めにくいため、自分の力がどの程度なのか、どのくらい評価されているのかが不明確でした。

営業として製品の販売を通して、事務職では知り得なかった、数字で明確に評価される達成感や充実感を知ることができました。また、顧客の窓口である緊張感や責任感も肌で感じることで、問題解決スキルや、コミュニケーションスキルの向上につながったと考えています。

一方で、単なるマンパワーだけでは非効率なことが多い現場の状況も、身をもって体験しました。営業それぞれに得意不得意があったり、業務時間の制限があったりするため、いかに効率的に営業先を回り売り上げを上げられるかが非常に重要だと感じています。

現場で必要なツールや、社内研修、売上実績の細かな管理体制などの必要性を改めて認識したため、営業が働きやすい環境を自分事化しながら検討・調整できることが私の強みです。貴社で働く営業の方々のサポートに尽力したく、この度は貴社に応募させていただきました。

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なぜ業界を離れたのか、なぜ戻ろうと思ったのかの理由を誠実に記載すると、説得力の出る内容にできます。現職での経験をどう活かせるかも書けるとよいでしょう。

志望動機に、「入社したら〇〇を学ばせていただきたい」「成長させてもらえそう」など受け身な表現は使うべきではありません。受け身な表現は、企業頼みや他人任せに聞こえてしまうため、採用担当者からの評価に悪影響を及ぼす可能性があります。