公的な就職支援機関である、ハローワーク。就職のための機関であることは知っていても、転職目的で利用できるか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ハローワークで転職は可能なのかを解説します。ハローワークを利用する流れや利用するメリットも紹介しているので、転職でハローワークを利用する際の参考にしてみてください。
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ハローワークは、仕事を探している人であれば誰でも利用できるため、転職での利用も可能です。ハローワークでは、求人情報の閲覧や応募、職業支援など、就職に関するさまざまなサービスを受けられます。
求人件数が多く、求人の雇用形態もさまざまです。実際にハローワークで仕事を決めなくても、情報収集や研修を受けるために利用する人も増えています。
一部の求人は、「退職済み」または「退職時期が決まっている人」しか応募できなくなっています。退職時期が明確でない場合、内定が出ても確実に就職するとは限りません。求職者の勤務先と応募先のトラブルを避けるため、一部の求人ではハローワークが紹介状を発行しない決まりになっています。
ここでは、転職活動でハローワークを利用するメリットを紹介します。
ハローワークが扱う、令和6年3月度の有効求人数は約251万件です。ハローワークでは、受理日が属する月の翌々月末までが求人の有効期限と決められており、有効期限内の求人を有効求人といいます。
ハローワークの有効求人には、正社員だけでなくパート・アルバイトも含まれるため、幅広い雇用形態や職種から探せることが特徴です。
ハローワークの求人内容と実際が違ったときには、相談窓口に相談が可能です。例えば、「求人では雇用形態が正社員だったのに、実際は契約社員だった」「求人票に記載された仕事内容と異なる」「求人票よりも低い賃金での契約を迫られた」など、求人内容と実際が異なる場合は、「ハローワーク求人ホットライン(03-6858-8609)」に相談しましょう。
また、働き始めてからのトラブルについても相談可能です。求人では「残業なし」となっていたにも関わらず、月に30時間の残業が発生している場合など、働き始めてから違和感を感じたときも、ハローワーク求人ホットラインを利用しましょう。
民間の転職サービスでは、就職が決まるごとにサービス提供側の利益が出るため、積極的な応募を進められます。
ハローワークは公的機関のため、利益が発生しないことや、「公益性・平等性」を大事にしていることが特徴です。利用者の意思を尊重してくれるため、無理に応募を勧められることはないといえます。
ここでは、ハローワークの求人の特徴を確認しましょう。
ハローワークは求人の総数が多いため、必然的に未経験可の求人数も多くなります。未経験の職種や業界にチャレンジしたい人は、ハローワークの求人のなかから検討するのがおすすめです。
「職業安定法」第17条で、「公共職業安定所は、求職者に対し、できる限り、就職の際にその住所又は居所の変更を必要としない職業を紹介するよう努めなければならない。」と定められています。
「地元で働きたい」「仕事のために引っ越すつもりはない」という人は、地元企業中心に仕事を探せるハローワークを利用するのが便利でしょう。
ハローワークには無料で求人が出せるため、利用している企業の多くが、資金力が低めの中小企業です。大企業の求人はほぼないといえるので、大企業への就職にこだわりがある人にはハローワークの利用は向かないでしょう。
ここでは、利用者がハローワークで受けられるサービスを紹介します。
ハローワークの端末で求人の検索・閲覧をする方法と、自宅のパソコン・スマホから、「ハローワークインターネットサービス」を利用して、求人を検索・閲覧する方法があります。
誰でも見られる求人と、「求職者申込み手続き」を行わなければ見られない求人があるため、より多くの求人から検索したい場合は、先にハローワークで求職者申込み手続きを行いましょう。求職者申込み手続きについては後述します。
このほか、適職診断や自己分析のアドバイスなど、就活に関連したさまざまな相談に乗ってもらえます。相談内容に決まりはないため、就職活動や求人内容に関して気になることは、相談してみるとよいでしょう。
ハローワークでは、職員による、履歴書・職務経歴書の作成サポートも受けられます。
履歴書や職務経歴書をどう書いてよいか、何を書いてよいか迷う人は、一度添削してもらうのがおすすめです。ハローワークインターネットサービスで公開されている、「応募書類の作り方 パンフレット」を参考にしつつ、窓口での相談や応募書類の作成サポートも活用しましょう。
面接練習では、職員から実際の面接に即した質問がされるため、回答内容や話し方、面接でのマナーや立ち振る舞いについて学べます。本番の雰囲気をつかむためにもよいでしょう。面接が不安な人は、一度面接対策を受けてみることをおすすめします。
過去に開催された就活セミナーには、「面接準備セミナー」や「履歴書・職務経歴書セミナー」などがあります。自宅から参加できるオンラインセミナーも開催されているため、都合に応じて選択しましょう。
なお、各セミナーには定員があるため、気になるものがあれば早めに申込むようにしてください。
職業訓練とは、就職に必要な知識・技能を身につけるために行う訓練のことです。事務系への就職を目指す人向けの、パソコンスキル習得コースや、介護系への就職を目指す人向けの介護職員初任者養成コースなど、さまざまな訓練から選択できます。
職業訓練は、「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」2種類に分けられているのが特徴です。公共職業訓練は、失業保険を受給している求職者を対象とする職業訓練。求職者支援訓練は、失業保険を受給できない求職者を対象とする職業訓練を指します。
職業訓練は、テキスト代などの実費を除き無料で受講可能です。また、条件を満たせば、職業訓練を受講する間、失業保険の給付期間が延長になったり、給付金が支給されたりします。失業保険の延長や、給付金の支給についての詳細は、厚生労働省 公式サイトで確認してください。
主に失業保険の受給に関する手続きでハローワークを利用する場合が多いでしょう。ハローワークは、失業保険の手続きだけでなく、受給資格の有無の判断や、失業保険を給付する際の失業認定も行っています。
ここでは、ハローワークを利用する流れを確認しましょう。
ハローワークの窓口で求職申込み手続きを行う方法(利用(来所)登録者)と、自宅のパソコンなどから求職申込みをする方法(オンライン登録者)があります。
ハローワークの窓口で手続きをする場合は、ハローワーク内の検索・登録用端末で求職情報を仮登録して、相談窓口で求職申込み手続きを行いましょう。端末での入力が難しい場合は、求職申込み書に記入する方法もあります。
自宅のパソコンから登録する場合は、ハローワークインターネットサービスにアクセスし、「求職者マイページアカウント登録」を行ってください。アカウント登録完了後、14日以内に求職情報を入力し、「求職者マイページ」を開設します。
オンライン登録者は、求職者マイページの一部の機能は利用できません。ハローワークに行けば、職員が求職登録情報の確認などを行ったうえで、求職区分を「オンライン登録者」から「利用(来所)登録者」に変更してくれます。
ハローワークに足を運べば、求人票の掲示が行われていたり、最新求人票のコピーを綴ったファイルが用意されていたりするため、そちらも活用してください。
ハローワークインターネットサービスの求人でも、紹介状が必要な場合があるため注意してください。求人の詳細情報に「応募の際紹介状が必要」と書かれていたら、求人の掲載ページまたは求人番号を控えたうえで、最寄りのハローワークに相談しましょう。
面接の合否は、求人票の「選考結果通知」に記載された日数内に通知されることになっています。選考結果通知に記載された日数を過ぎても合否が通知されない場合は、早めにハローワークに相談しましょう。
ここでは、転職でハローワークを利用するデメリットを確認しましょう。
ハローワークは公的機関であることから、「公益性・平等性」を大事にしているため、求職者に対して求人への応募を勧めたり、職業訓練を勧めたりすることはありません。
しかし、自ら窓口に相談すれば、しっかりと相談に乗ってもらえます。希望の職種や条件があれば、窓口に相談しましょう。「希望する職種にはどんな職業訓練が合っているか」など、悩んだときは窓口で相談してみてください。
自ら積極的に動けば、ハローワークでもしっかりと転職活動を行うことが可能です。
ハローワークでは、相談員によって対応が異なる場合がある点もデメリットといえるでしょう。
ある人は親身になって相談に乗ってくれたのに、ある人は事務的な対応しかしてくれなかったというケースもあるようです。職員によって対応が変わる場合もあれば、ハローワーク単位で対応が変わる場合もあります。
職員の対応が気になるときは、別の人に対応をお願いするか、別のハローワークへ出向いてみるのもおすすめです。求職申込み後は、全国どこのハローワークでも利用できます。
ハローワークでは、一定の労働関係法令違反の求人者による求人を受理しない決まりです。求人を受理してもらうために、一部の企業が、待遇面や残業時間などを実際よりもよく書いている場合があります。
募集要項と実際の仕事内容や待遇が異なる場合は、「ハローワーク求人ホットライン(03-6858-8609)」に相談しましょう。
ハローワークとほかの転職サービスを併用するなら、転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントでは、希望条件に合った求人を紹介してもらえるため、自分で求人を検索する必要がありません。また、専任の担当者が、応募書類の添削や面接対策まで一貫してサポートしてくれるため、ハローワークのように職員によって対応が異なるという心配をしなくてすみます。
ハローワークと転職エージェントを併用して、より手厚いサポートを受けながら、最適な転職先を見つけましょう。
以下では、人気の転職エージェントを比較検証し、最もおすすめの転職エージェントを紹介しています。転職エージェントを利用する際の参考にしてみてください。
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