誰でも一度は仕事が辛い・辞めたいと思ったことがあるのではないでしょうか。しかし、苦しい・逃げたいと考えている人は大勢おり、決して甘えではありません。
この記事では、仕事が辛い理由と対策を詳しく解説します。辛いときの乗り越え方や転職のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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仕事が辛い・辞めたいと思っている人は多く、甘えで済ませることはできないのが現状です。
厚生労働省の「令和2年労働安全衛生調査」によると、仕事で強い不安や悩みを感じている人は54.2%という結果に。労働者の半数以上がストレスを抱えているという実情が浮き彫りになりました。職場のメンタルヘルスケアへの取り組みは、解決すべき職場課題として国レベルでも問題視されています。
たとえば長時間労働が慢性化している会社や、パワハラ・モラハラ・いじめが横行している職場では、辛い・辞めたいと思っても甘えとはいえません。頑張りが足りない、意志が弱いと自分を責めるのではなく、辛い・辞めたいと感じる理由を明確にし、対策をとっていくことが大切です。
多くの人はどのような理由で仕事が辛いと感じているのでしょうか?「令和2年労働安全衛生調査」をもとに解説します。
仕事が辛い理由として、まずあげられるのが作業量の多さ。調査によるとストレスを抱えている人の半数以上が、仕事の量と質に悩まされています。
次から次へ仕事を振られたり、いつも期日に追われていたりするとキャパオーバーになり、精神的にも肉体的にも負担が生じます。そのようなときには工程表やタスクのリストを作成して、抱えている仕事を整理するのがおすすめです。リストをもとに上司や同僚と相談して作業量を見直してみましょう。
人に頼るのが苦手だったり、頼まれるとNOといえない性格の人は要注意。できないことは断り、周囲に任せられることは任せるなどし、できるだけ多くのことを背負い込まないように心がけてみてください。
責任の重さやプレッシャーも、仕事が辛くなる原因としてあげられます。
毎月のノルマやリーダーの責任、また周囲の期待に応えたいと自分で自分を追い込んでしまい、大きなプレッシャーを感じている人もいます。さらに、人命を扱うなど失敗の許されない環境で働いていて、心理的負担を感じている人も。
プレッシャーは完璧主義者や責任感の強い人ほど感じやす傾向があります。もし心の負担になっているなら、自分に過度に期待したり、完璧を求めたりするのを止め、周囲に相談してみてください。
職場の人間関係も、仕事が辛いと感じる理由の代表格です。
上司が厳しく萎縮してしまう、パワハラにあっているなどのケースのほか、指示が不明瞭で仕事を進めにくい、手柄を横取りされるといった事例も。また、あからさまないじめはなくても、新人にきちんと仕事を教えない、関係がギスギスしているなど、環境の悪さに辛さを感じている人は多くいます。
上司には報連相の機会を増やす、同僚とは雑談を増やすなどコミュニケーションを増やしていくと、お互いのことがわかり少しずつ歩み寄っていける可能性があります。ただし、自分の努力では状況の改善が難しい場合や、人間関係の悪さが業務に支障をきたしている場合は、無理せず転職も視野に入れてみるとよいでしょう。
長時間労働の常態化も、仕事が辛い・辞めたいと感じる大きな理由です。
この場合、まずは長時間労働の原因を整理してみましょう。そもそも仕事量に無理があるのか、上司が帰らないと帰りづらい空気なのか、自分の仕事のペースが遅くて終わらないのかなど、原因を明確にしたうえで改善策を検討することが大切です。
原因を明らかにし、上司や同僚と話し合うなどしても改善が見込めない場合は、職場を変えることを考えてみてください。長時間労働は体調を崩すおそれもあり、プライベートの時間が取れず精神的に辛くなることもあるので無理は禁物です。
社風が合わず職場になじめないことも、働きづらさの大きな原因です。
よく見られるのは、体育会系のノリが合わない、上下関係が厳しすぎる、互いに干渉しすぎるといった人間関係の問題。また、売り上げばかりを追求してほかのことを重視しないといった、仕事の進め方が合わない場合もあります。
職場の雰囲気や同僚との距離感は、時間が経つにつれて慣れていくこともあるので、少し待ってみるのもひとつの方法。それでも、働きづらくやりがいを感じられない場合は、転職を考えてみましょう。
待遇への不満も、仕事を辞めたくなる大きな原因です。給与が自分の働きに見合わない、適切な評価を受けられないと感じると、働くモチベーションを維持するのが難しくなります。
成果を評価してもらえない、大きな仕事を任せてもらえない、ルーティン作業ばかりで新しいことに挑戦する機会が与えられないなど、不満がある場合は上司に要望を伝えてみましょう。
また昇給や休暇などの待遇面も、長く働いていくためには重要な要素です。頑張っても昇給が見込めずやる気を維持できないという場合は、職場を移ることも視野に入れましょう。また休暇の適正な取得は、ワークライフバランスを取る上でも大切。有給取得の状況など、長く働いていける職場かどうかも考えてみてください。
仕事が辛いと感じている人は、以下に紹介する方法をぜひ試してみてください。
まずは、辛いと感じる理由を紙に書き出してみてください。書くという行為を通じて負の感情をアウトプットすることには、もやもやした頭を整理する、客観的になるといったメリットがあります。
紙ではなくスマホやパソコンでも、もちろんかまいません。思いつくままに本音を書くことで辛さの正体を明確にでき、思考や感情の整理にも役立つでしょう。また、書きためたものを後日、見返してみると自分の感情のパターンを読み取れることがあります。
抱えている問題を客観的に把握できると、自分で解決することと上司に相談することの区別が明確になり、問題解決の早道になる可能性もあります。
辛さを抱えていることや、その理由を上司や同僚・友人などに相談することも解決のための方法です。
辛さの原因が明確にわかっている場合は、上司に相談し改善を要求してみるのがおすすめです。仕事が多すぎて辛い場合は減らしてもらうなど、具体的な対策を講じてもらえると、心の負担も軽くなるでしょう。
仕事が辛いときは視野が狭くなりがちなので、他部署や社外の人と話して客観的なアドバイスをもらうのも有効です。ストレスからくる不安や苛立ちは、誰かに話すだけで気持ちが軽くなるカタルシス効果が期待できるので、日頃からため込まないように心がけてください。
上司や同僚への相談では解決できない問題がある場合は、人事に相談して異動を願い出るという方法もあります。
上司からパワハラを受けている、孤立している、取引先との関係がよくないなどのトラブルは、部署内での解決は困難。また、業務内容が自分に合わない場合も、他部署への異動で解決できる可能性があるので、相談してみてください。
異動を願い出る際は、いまの部署の不満を伝えるだけでなく、異動先の希望やどのように貢献できるかを具体的に説明すると好印象をもたれやすいでしょう。今後のキャリアビジョンを考え、伝えるのも有効です。
精神的・肉体的に負担を感じている場合は、休暇を取ってリフレッシュすることをおすすめします。
ストレスがたまった状態であれこれ考えても、よい解決策は浮かびません。まずは体をしっかり休め、体調の回復をはかってください。趣味に打ち込んだり旅行に行くなどして、気持ちをリセットするのも有効です。
一度仕事から離れて冷静に考えられるようになると、いま感じている辛さが一時的なものなのか、転職を視野に入れるべきものなのかも見えてくるでしょう。
心労や不安感が大きい人は、限界に達する前に心療内科の医師に相談してください。
仕事の疲れやストレスから、うつ病を発症するケースは少なくありません。逃げたいと思う、涙が出てくる、不眠や食欲不振が続くなど自覚症状がある人は、早めの受診をおすすめします。
クリニックで診断書を書いてもらうと、会社の休職制度を利用できる場合があります。仕事を長く続けていくためにも、まずは体を健康に保つことが大切。いまの状態について医師や人事担当者としっかりと話し合いをしてみてください。
できる限りの対策を講じても辛い状況が改善されない場合は、転職の検討を始めましょう。
いじめやパワハラ、長時間労働の常態化や馴染めない社風など、改善が難しい問題はたくさんあります。自分が我慢すればよいと考えて無理を続けると、体を壊してしまうことがあるので気をつけてください。
転職で環境を変えることで、沈んでいる気持ちを回復できることもあります。限界に達する前に、踏み出してみるのがおすすめです。
最後に、仕事が辛いときに転職活動をする際のコツを紹介します。
仕事の辛さが原因で体調を崩している場合は、退職して休息をとって体を回復させてから動き出すのがおすすめです。
退職後の転職活動は、職歴に空白期間が出てしまうので不利になるのでは、と心配する人もいるでしょう。しかし疲弊した状態で面接に臨んでも、顔色や表情に出てしまい、マイナスの印象を与えてしまうことがあります。
また、転職活動自体ストレスがかかることなので、さらに体調が悪化してしまうリスクもあります。生活費など経済面が心配な人は、失業手当を利用する方法もあるので、ハローワークで相談してみてください。
いまの職場から逃げたいという後ろ向きな理由で転職する場合も、悲観的に考えずポジティブな気持ちで転職活動を行うように心がけてみてください。
人間関係が悪くて転職する場合は、「チームワークを活かした働き方がしたいから転職する」と気持ちを切り替えることができるでしょう。また残業が多すぎる場合は「効率的な働き方で生産性を高めたいから転職する」と考えると、意欲を持つことができます。
転職は新たなライフステージの始まりです。キャリアアップや新しいことへの挑戦など前向きな気持ちで臨むと、よい結果を手繰り寄せることができるはずです。
転職先の労働条件や社風はしっかり調べることが大切です。転職先で同じように辛い思いをしないよう、しっかりと企業研究をしてから応募しましょう。
企業研究の際は、残業の少ない会社か、昇給制度はしっかりしているか、ノルマは厳しくないかなど、新たな職場に自分が求める条件を明確にし、チェックリストを作成しておくと効率的。転職フェアや店舗見学に参加したり、ネットの口コミを見たりするのもおすすめです。
自分で調べるのは難しいと感じる場合は転職エージェントに登録し、アドバイザーに相談するのがおすすめ。以下の記事におすすめの転職エージェントと活用方法をまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。
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