茶道には欠かせない道具のひとつ、茶筅(ちゃせん)。竹や樹脂製などは器にやさしい素材が使われており、器を傷つけにくいアイテムです。流派によっても選ぶポイントが異なるうえに、日本製のなかでも名産品があるので選ぶのに迷ってしまいますよね。
今回は、失敗しない茶筅の選び方を、茶会や稽古、茶に関するイベントや講演などを行っている、江戸千家の家元後嗣・川上新柳さんが解説。さらに、おすすめの茶筅をAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの売れ筋から人気ランキング形式でご紹介します。穂の数やシチュエーション別の選び方を解説しているので、自分にぴったりの茶筅を選ぶ際の参考にしてください!
茶道の流儀である江戸千家の家元後嗣。早稲田大学卒業後、京都の武者小路千家官休庵にて修業。東京に戻ってからは、茶会や稽古、茶に関するイベントや講演などさまざまな活動を行っている。「茶の湯を質の高い状態で伝え広めていく」を自身のミッションと課しており、SNSでも魅力を発信している。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、編集部が独自に集計・ランキング付けしたものです。
茶筅(茶筌)は、抹茶を点てるときに使用する、茶道に欠かせない道具のひとつ。抹茶がお湯や水と混ざるよう撹拌するのが主な役割です。茶筅で抹茶を点てると、ダマになりにくく、適度な泡立ちの抹茶に仕上がります。
キッチンで使用されるマドラーなどの道具では、抹茶のダマが残らないように点てたり、ほどよく泡を立てたりするのは難しいでしょう。ダマを残さず適度な泡立ちの抹茶を点てられる点で、茶筅に勝るものはないと考えています。
茶筅を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
抹茶の種類には薄茶と濃茶の2種類があります。通常、一般的に飲まれるのは薄茶。濃茶はペースト状に近いほどに濃く練る方式の点て方です。茶筅を選ぶ際は、薄茶用と濃茶用の違いをチェックし、抹茶の種類に応じて使い分けることが大切です。
薄茶を点てるなら、穂の数が70本以上の茶筅を選ぶのが基本。薄茶用には穂の数が80本前後の「80本立」、100本前後の「100本立」「120本立」などがあります。また「数穂」と表記されているものも薄茶用です。穂の本数が少ないと薄茶を上手に点てるのに技術が必要ですが、穂数の多い薄茶用は穂先が細くしなやかなので、薄茶を点てやすいでしょう。
求める仕上がりの違いで選び分けるのもあり。薄茶をふわりとした泡立ちに仕上げるなら、100本立や120本立を選択肢に入れてみてください。穂数が多いほど、きめ細かいクリーミーな泡を立てやすくなります。
一方で、穂の本数が増えて細かくなるほど、穂先が早く摩耗しやすくなる側面も。できるだけ長持ちさせたいならば80本立がおすすめです。穂先の細さが標準的な80本立は、販売されている商品の種類も多く手に入りやすいでしょう。
きめ細かい泡ならまろやかな味わいに、泡がおさえめならお茶本来の苦味や渋みを残せます。茶筅の種類や振り方による、味や口当たりの違いを知るのもおもしろいですよ。
濃茶を点てるなら、穂の数が50本以下の「荒穂」を選びましょう。濃茶は少ないお湯で抹茶を練るため、穂先が細くやわらかいものだとダマが残りやすくなります。荒穂は穂の本数が少ないぶん、穂先がしっかりしているため粘度のある濃茶も練りやすい傾向があります。
本格的なお茶会やお稽古の場でなければ、ECサイトで手軽に購入できるものや樹脂製のものでも問題ないでしょう。自宅で気軽に抹茶を点てるなら、80本立程度で柄が細めのものが扱いやすくおすすめ。濃茶も楽しむのであれば、荒穂も用意しておくとよいですよ。
お茶のお稽古で使う場合は、所属する流派に合った茶筅を選びましょう。茶道の流派は表千家・裏千家・江戸千家・武者小路千家などさまざまです。たとえば裏千家や江戸千家では、白竹でできた穂先が内側に曲がった形状のものが使われます。
流派によっては流通量の少ない茶筅が使われていて、価格が高くなってしまう場合があります。そのため、家で楽しむ範囲では使いやすければ何でもよいという人もいるでしょう。
個人的に楽しむのであれば「クリーミーな泡を立てたいから、穂先がしなやかな茶筅を選ぶ」など、流儀の茶筅にここだわらず自分好みの点て方を基準に選んでみるのもありだと思います。
茶道初心者であれば、メジャーな茶筅である白竹の80本立てがおすすめです。また、セット商品であれば茶道で最低限必要な道具を揃えられるでしょう。
茶道をこれから始める初心者には、まずは一般的な白竹でできた80本立の茶筅がおすすめ。多く流通しており、誰でも手に入りやすいのがメリットです。
なお、柄が太めのものは持ちにくさを感じる場合もあります。とくに手の小さな人は、柄が細めのものを選択肢に入れてみてください。ただし流派に所属する場合は、流儀に合った茶筅を選びましょう。
これから茶道の道具を揃えていく予定なら、茶筅に加え茶碗や茶杓などがセットになった商品を購入するといった選択肢もあります。茶道に必要な道具が揃っていれば、別々に買う手間を省けます。
品質にこだわって茶筅を選びたい人は「奈良高山産」の茶筅をチェック。奈良県生駒市高山町は、国内唯一の茶筅の産地です。奈良高山産の茶筅の多くは、職人の手作業により丁寧に作られています。
基本的に茶筅は消耗品で、1週間に1度くらいの使用であれば数か月から1年程度で買い替える事になるかと思います。品質にこだわりたい人には奈良高山産がおすすめですし、一方で気軽に買い替えたい場合は、リーズナブルなものを選ぶのもよいでしょう。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、編集部が独自に集計・ランキング付けしたものです。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|---|
製造国 | |||||
1 | 360MALL 竹製 茶筌 | ![]() | 消耗品として気軽に使えるのが魅力 | 不明 | |
2 | すいぎょく園 茶筅 | ![]() | 丈夫で耐久性が高く、しっかりとしたつくりの百本立 | 不明 | |
3 | 大崎商店 茶せん 百本立 | ![]() | 初心者でも細かい泡が立てやすく、持ち運びがしやすい | 外国産(中国) | |
4 | 徳増 茶道具 3点セット | ![]() | 届いた日からすぐに使える便利な3点セット | 外国産(中国) | |
5 | 修竹園 数穂 | ![]() | 薄茶を点てるのにちょうどよい72本前後の修竹園の数穂立 | 外国産(中国) | |
6 | 左座園 稽古用白竹茶筅 | ![]() | 少々難ありの訳あり品。リーズナブルさを求める人におすすめ | 国産 | |
7 | 翠華園谷村弥三郎 白竹茶筌 数穂 | ![]() | 奈良高山の職人が丹精に手作りした白竹茶筌 | 国産 | |
8 | 石本川口軒 茶筅 常穂 | ![]() | 外穂の本数が少なめのしなやかな逸品 | 国産 | |
9 | 竹茗堂左文 高山茶筌 竹茗堂 八十本立 | ![]() | お茶を立てやすい八十本立。伝統的工芸士の技が光る一品 | 国産 | |
10 | 宇治茶のかほる園 茶筅 数穂 | ![]() | 厳選された竹のみを使用した泡立ちのよさが魅力 | 国産 |
茶筅がない場合、マドラー・スプーン・そのほかキッチンで使われる攪拌のための道具である程度代用できます。しかし、ダマを残さず適度な泡をたてるといった、茶筅の役割を100%再現するのは難しいでしょう。抹茶本来のおいしさを味わうなら、代用品はおすすめできません。
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
各商品の紹介文は、メーカー・ECサイト等の内容を参照しております。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。
家電
パソコン・周辺機器
コスメ・化粧品
ビューティー・ヘルス
生活雑貨
キッチン用品
格安SIM
インターネット回線
クレジットカード・キャッシュレス決済
ローン・借入
脱毛
サービス
就職・転職
投資・資産運用
保険
ウォーターサーバー
ベビー・キッズ・マタニティ
食品
ドリンク・お酒
アウトドア・キャンプ
DIY・工具・エクステリア
住宅設備・リフォーム
インテリア・家具
ペットフード ・ ペット用品
カメラ
スマホ・携帯電話・モバイル端末
車・バイク
釣具・釣り用品
スポーツ用品
趣味・ホビー
アプリ
テレビゲーム・周辺機器
本・音楽・動画
ファッション
靴・シューズ
コンタクトレンズ
腕時計・アクセサリー
ギフト・プレゼント
旅行・宿泊
その他