UQモバイルは光回線と組み合わせて、お得に使いたい人におすすめです。特定の料金プランと対象サービスを契約すると自宅セット割が適用され、基本使用料から毎月最大1,100円も値引きされます。セット割の対象サービスは光回線やWi-Fiサービスなどさまざま。自宅で使っているWi-Fiが対象か、一度チェックしてみましょう。実店舗で契約できる点もうれしいポイント。オンライン専用ブランドは契約から開通手続きまで1人で行う必要があり、スマホ初心者にはハードルが高い印象です。その点、UQモバイルは全国のauショップで対面サポートを受けられるため、誰でもスムーズに乗り換えられるでしょう。通信速度の検証では、混雑しやすい昼休み時間帯も361.5Mbpsと高速でした。比較したなかには回線が混雑する時間帯に、サイトを見るのも難しいほど速度が落ちるものも。一方、UQモバイルは時間帯を問わず、高画質の動画をサクサク見られるほど速度が安定していました。地下や屋内での電波強度も申し分なし。東京駅・新宿駅の構内や周辺施設21か所でしっかりつながりました。auと同じ回線を使うMNOならではの実力を感じられ、通信速度・つながりやすさを評価する口コミどおりだといえます。ただし、セット割を適用しないとあまりお得とはいえません。「料金は若干高め」との口コミどおり、最も安い5GB利用時のプランでも月2,948円と割高です。実際に料金を比較したところ、使用するデータ量によっては、ほかの格安SIMで同じくらい使った場合の平均料金を上回りました。手続き方法がオンライン・店頭のどちらであっても、事務手数料が発生する点も気になります。自宅セット割を使う人・店頭契約にこだわる人でなければ、より安いほかの格安SIMを検討してもよいでしょう。<おすすめな人>セット割の対象サービスを利用している人安定して通信できる格安SIMを探している人料金の管理のしやすさを重視する人<おすすめできない人>セット割が利用できない人初期費用なしで乗り換えたい人
エキサイトモバイルは、安く抑えられるメイン回線を検討している人におすすめです。料金プランは従量制・定額制の2種類で、データ容量3〜50GBから選べます。20GB以下プランの月額料金は、比較した全体平均よりリーズナブル。とくに従量制プランで3GBまでに抑えれば月690円と格安です。小容量プランを検討している人には、有力な候補となるでしょう。SIMを最大5枚まで追加して、データ容量をシェアできることも特徴。「3人で20GBを分け合っていますが、税込で2,000円ちょっとは安すぎ」との口コミもあるように、1人あたりの携帯料金を抑えられます。比較したなかで、データ容量を分け合える格安SIMはそれほど多くありませんでした。専用アプリ「エキモバでんわ」を使えば、通話料は11円/30秒。専用アプリの使用が条件とはいえ、比較したなかで通話料が安めです。3分かけ放題などのオプションも追加できるので、よく通話する人も使いやすいでしょう。一方で、混雑する時間帯は通信速度が遅くなりやすい点はネックといえます。ドコモ・auの回線を間借りするMVNOなので「通勤時間帯、昼間は遅く、重たい」との口コミどおり混雑する時間帯には通信速度が低下しがちです。2025年4月下旬に速度を測定したところ、昼休みの時間帯は5Mbps未満でした。比較した格安SIMの平均速度や、高画質動画を再生できる目安25Mbpsを下回る結果です。MNPワンストップに非対応である点も惜しいポイント。乗り換え時にはMNP予約番号を発行する必要があります。初期費用も、3,733円と比較したなかでやや高め。乗り換えに手間とコストがかかるサービスといえます。まとめると、小容量プランの安さは魅力ですが、通信速度の遅さ・乗り換えの手間とコストが気がかり。小容量プランで料金を抑えつつ安定した通信速度も求めたい人は、povoやLINEMOなどより高評価だった格安SIMもチェックしてみてくださいね。<おすすめな人>メイン回線を安く抑えたい人<おすすめではない人>通信速度重視で選びたい人高画質動画・オンラインゲームなどを快適に楽しみたい人
BIGLOBEモバイルは、ラジオ・音楽鑑賞をメインに使うなら候補になります。月額308円の「エンタメフリー・オプション」を追加すれば、音楽・ラジオ・動画・電子書籍など対象アプリ使用時のギガ消費がカウントされません。同様のカウントフリーオプションがある格安SIMは、比較したなかでもわずかでした。通信速度が物足りないため動画視聴には向きませんが、音楽・ラジオ・電子書籍ならデータ容量を気にせず楽しめますよ。料金プランには、1〜30GBの範囲で豊富な選択肢があります。10GB前後のプランしかない格安SIMと比べると、少ししか使わない人・たっぷり使いたい人の両方が、自分に合うプランを見つけやすいでしょう。MNPワンストップに対応していることも利点。同じくMNPワンストップ対応のキャリアからなら、MNP予約番号の発行手続きなしで手軽に乗り換えられます。通話専用アプリ「BIGLOBEでんわ」を使えば、電話代が安くなる点も特徴です。通常の国内電話の通話料金が22円/30秒のところ、BIGLOBEでんわを使えば9.9円/30秒と半額以下で利用できます。10分・3分のかけ放題プランもあるため、よく通話をする人も使いやすいでしょう。一方、プラン料金は全体的に高め。とくに20GBプランは5,720円/月で、比較した格安SIM全体の全体平均額3,400円/月より約2,300円高いため要注意です。初期費用がかからない格安SIMもあったなか、こちらは3,733円が必要。「料金は安い」に反し、コストを少しでも抑えたい人にはあまり向かないサービスといえます。通信速度が遅いこともデメリット。昼休み・通常・通勤時間帯の通信速度を測定したところ、都内・郊外のどちらにおいても、高画質な動画をスムーズに見られる目安25Mbpsを下回りました。「根本的にスピードが遅い」との口コミにも頷ける結果で動画視聴に向かないため、カウントフリー・オプションを活かしきれない点がネックといえます。比較したなかには、どの時間帯でも100Mbps以上を記録した格安SIMもありました。まとめると、カウントフリー・オプションや豊富な容量プランが魅力的ですが、高めの料金や物足りない通信速度がやや気になります。必要なデータ容量だけを使えるものならpovo、安定した速度でカウントフリー・オプションを使いたいならLinksMateなど、より高評価を獲得した格安SIMもチェックしてみてくださいね。<おすすめではない人>料金を抑えて動画をたくさん楽しみたい人<おすすめな人>ラジオ・音楽再生メインで使いたい人
povoは、データ使用量の多い人・少ない人のどちらにもおすすめできます。基本月額料金がかからず、必要分のデータを購入して使うトッピング式を採用。小〜大容量まで幅広くラインナップしており、実際にに1か月あたり1〜50GB使う場合を想定して計算したところ、どの容量でも比較した格安SIM全体の平均額を下回りました。トッピングには有効期限があり、期限が切れたり使い切ったりした場合は、アプリから追加購入すればOK。比較したなかには一定使用料を超えることで自動的に料金が上がってしまうものもありましたが、povoは料金がわかりやすいことも魅力といえます。トッピングを買い足すのが手間に感じるなら、オートチャージ設定をしておくこともできますよ。au回線を使用しており、通信速度・繋がりやすさともに安定している点も高評価に。実際に通信速度を調べてみると、混みやすい時間帯を含め高画質動画が快適に見られる目安25Mbpsを上回る結果でした。地下や屋内の複数地点で利用してみても、繋がらず不自由に感じる地点はなし。比較したなかには一部で圏外になるものもありましたが、povoは場所・時間を問わず快適に使えるでしょう。比較したなかには3,000円超の初期費用がかかる光回線もありましたが、こちらは初期費用が不要。MNPワンストップにも対応しているため、乗り換えがスムーズにできます。ただし「スマホ素人や高齢者は難しいと思う」との口コミがあったとおり、実店舗でのサポートがない点は要注意。チャット・メールでの問い合わせが可能なので、心配な人は活用してみてください。ほかに、「最低半年に一度はトッピングを購入しないとダメ」との口コミどおり半年間トッピングを購入しないと解約になる・家族割やセット割がないといった注意点がありますが、それを踏まえてもお得で幅広いユーザーにおすすめできる格安プランといえるでしょう。メイン回線が繋がらないときに備え、サブ回線として持っておくのもありですよ。格安SIMの利用を検討しているなら、この機会にぜひ試してみてください。<おすすめな人>自分に合ったプランを選びたい人なるべく料金を抑えてサブ回線を契約したい人通信の快適さを重視したい人<おすすめではない人>実店舗でサポートを受けたい人トッピングで料金を管理するのが面倒な人
LINEMOは、スマホ代を1,000円以内におさめられるメイン回線を探している人におすすめです。LINEMOベストプランは月3GBまで990円と、比較したMNOのなかではトップクラスの安さ。比較した格安SIM全体の月3GB使用時の中央値(1,199円)と比べても割安です。「月額料金を大幅に削減できた」という口コミのとおり、月3GBで足りる人には有力候補になるでしょう。通話料別。ソフトバンクと同じ回線を使うMNOで、通信速度・つながりやすさは優秀です。検証時、比較したMVNOの多くが昼休み時間帯に10Mbpsを下回るなか、295.7Mbpsと動画視聴もサクサクできるほどの高速を記録。また、「場所によってはつながりにくい」という口コミに反し、地下や屋内でも圏外になりにくいとわかりました。時間帯によって速度制御の場合あり。LINEのトーク・音声通話・ビデオ電話などがギガフリーである点も魅力のひとつ。メインの通信手段がLINEなら通信費の節約につながるでしょう。「繰り越しなしというのは少し物足りない」との口コミどおり、余ったデータ量の繰り越しは不可。しかし、上限を超えてもLINEなら速度制限なしで使えます。トークでの位置情報の共有・スタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など、一部LINEギガフリーの対象外があります。一方で、3GBを超えると料金が自動で倍以上になる点には注意が必要です。また、月30GB以上のプランがないため、大容量SIMを探している人にも不向き。月30GBを超える場合は追加でデータを購入できるものの、1GBあたり550円と高めでした。LINEMOはオンライン専用ブランドであるため、実店舗での取り扱いはありません。すべての手続きを自分でする必要があるため、ハードルが高いと感じる可能性も。とはいえ、eSIM・MNPワンストップ対応で乗り換え手続きは簡単。チャットでも相談できるので、通信品質とコストの両方を重視するなら、ぜひ検討してくださいね。<おすすめな人>通信費を節約したい人月3GBまでで収まっている人メインの通信手段がLINEの人<おすすめできない人>月によっては3GBを超える人30GB以上の大容量が必要な人実店舗で契約したい人
日本通信SIMは、とにかく料金を抑えたい人やサブ回線を探している人におすすめです。2024年9月30日より新プランが導入され、すべてのプランが比較したなかでトップクラスの安さに。月額は1GBプランで290円・3GBで730円。比較した他社の中央値は1GB・3GBプランともに1,000円程度だったことを思うと、サブ回線用に料金を抑えたい場合にも適しているでしょう。以前のプランは月30GBまででしたが、改定により月50GBまで使えるようになりました。50GBプランでも月2,178円と安く、比較した各社の中央値(5,000円程度)に比べるとかなり低額料金といえます。リモートワークなどで、毎月大量にデータ通信をする人にはうれしい仕様です。MNPワンストップ制度に対応しているのも便利。比較した半数程度のサービスが未対応だったのに対し、乗り換え前のキャリアにMNP予約番号の発行を申請せずに乗り換えられます。北海道・福島県・千葉県・長野県の一部地域に店舗があるため、近くの人はスタッフのサポートを受けつつ契約可能です。東京駅構内や新宿駅の周辺の商業施設など21か所で電波強度を計測した結果、つながりやすさは問題ありませんでした。回線が混雑するお昼時の通信速度も2025年2月の計測で高画質な動画を楽しめる目安の25Mbpsを上回る結果に。とはいえ、ドコモ回線を間借りするMVNOなので、時間帯によって速度が不安定になる可能性があります。データ量は1~50GBのなかからチョイスできるので、毎月少ししか使わない人・たっぷり使う人のどちらにもおすすめ。月に何ギガ使う人でも、通信費を抑えられますよ。とにかく安くスマホを使いたい人や、サブとしてドコモ回線を契約しておきたい人の有力候補となるでしょう。<おすすめの人>安くてたっぷり使える格安SIMを探している人サブ回線を検討している人<おすすめではない人>混雑する時間帯でも動画やゲームをサクサク楽しみたい人