b-mobileは、快適に通信できる格安SIMをお探しの人におすすめです。ソフトバンク回線を借りてサービスを提供しているMVNOながら、時間帯による通信速度のムラが少ない点が魅力。実際に都心と郊外の2か所で計測したところ、混雑しがちな昼時間帯でも75.6Mbpsと十分な速度でした。比較したMNVOには10Mbps以下のところもあったのに対し、動画がスムーズに視聴できるほど高速です。電波強度も強く、地下や屋内でも圏外にはなりにくいでしょう。比較したところ、通信速度と同様に電波強度も大手3大キャリアの回線を利用したMNOほうが強い傾向がありましたが、こちらも申し分ない強度でした。多くの格安SIMと同様にMNPワンストップに対応しており、予約番号を取得する手間なく乗り換えられる点も便利なところです。一方で、どのプランも割高である点は気になるところ。月3GB利用した場合の月額料金は1,529円、月20GBだと5,269円です。比較した格安SIMには、月3GBを1,000円以下、月20GBを2,500円以下で利用できるところもありました。口コミでは「通信使用量に応じて料金が可変なので無駄がない」と好評でしたが、料金を抑えたい人には向いていません。1回5分までの通話が何回でも無料なので、短時間の通話が多い人にはよいでしょう。データの使いすぎが心配な人は、上限を設定しておくのがおすすめですよ。初期費用は3,300円なので、特別高くはありません。「非常に高速で使えています」との口コミどおり、時間帯に関わらず安定した速度で通信できる格安SIMです。とはいえ、MNVOなので混雑の影響は受けやすい点には注意が必要。料金が全体的に高かったので、より通信速度が速かったMNOや費用負担を抑えられる、ほかの格安SIMも検討してみてはいかがでしょうか。<おすすめな人>通信が混雑しにくいものを選びたい人<おすすめでない人>料金の安さ重視で選びたい人
J:COMモバイルは、J:COMのサービスを利用しているなら候補となる格安SIMです。ネットやテレビなどの関連サービスを契約していると、月額料金はそのままに使えるデータ量が増えることが特徴。月額1,628円の5GBプランで10GBまで使えます。比較したサービスには10GBだと2,000円を超えるところも多くあり、通信費を抑えたい人にぴったりです。ただし、J:COMのサービスを利用していない場合の月額料金は高め。月3GB使うなら5GBプランを契約する必要があるため、月額1,628円かかります。比較したサービスの全体平均を300円程度(※2025年3月時点)上回りました。安く利用したい人には向いていません。通信速度は速めです。実際に都心と郊外の2か所で測定したところ、通常時間帯は434Mbps・通勤時間帯は469.5Mbpsでした。au回線を借りているMVNOなので、昼休み時間帯は17.9Mbpsしか出なかったものの、比較したほかのMNVO事業者も同様の結果です。回線が混雑する時間帯以外は動画や音楽も快適に楽しめるでしょう。サポートの充実度で選びたい人にもおすすめです。端末の初期設定や電話帳の移行などを無料でサポートしています。希望者には訪問での初期設定も行っており、スマホの扱いに慣れていない人も利用しやすいといえます。Wi-Fiやテレビなど、J:COMサービスを利用していればお得に利用できる格安SIMです。通信速度にはムラがあるものの、サービスをJ:COMでまとめたいなら一度営業所に問い合わせてみるとよいでしょう。通信の快適さを重視する人、J:COMのサービスを利用していない人は、ほかの格安SIMも検討してみてください。<おすすめな人>ケーブルテレビなど、J:COMサービスを利用している人初期設定などサポートをしてほしい人<おすすめできない人>安定した通信速度に期待できる格安SIMを探している人
ワイモバイルは1人で格安SIMに乗り換えられるか心配な人におすすめです。比較したなかにはオンラインでしか取扱いがなく、自分だけで手続きを進めるものも。対して、ワイモバイルなら店頭で契約したり設定のサポートを受けたりできるため、スマホを使い慣れていない人でも心強いでしょう。全国に2,000店以上あるので、最寄りのショップを見つけやすいといえます。自宅でSoftBank 光もしくはSoftBank Airを使っている人にも候補に。Wi-Fiとのセット割(※)が用意されており、月額から最大1,650円割引に。各プランとも比較した格安SIMの平均額より高めの設定でしたが、セット割を組めるならお得に使えそうです。回線がソフトバンクと同じであるため、通信速度は申し分ない結果に。「帰宅時間帯はサイトの表示に時間がかかる」との口コミがありましたが、検証では混雑しやすい昼休み時間帯や帰宅時間帯も、快適に動画を視聴できる速さを維持できました。屋内・地下でも電波がつながりやすいでしょう。店頭でサポートを受けられる心強さと、通信品質の高さがワイモバイルの魅力。ただし、基本料金は安いといえず、「料金が高すぎる」との口コミも一理あるといえます。比較したなかには、プランによっては1,000円以下で利用できる格安SIMも。通信費を徹底的に抑えるなら他社も検討してみてください。【加入例】SoftBank 光 ファミリーの場合、基本料金5,720円/月+指定オプション550円/月~が別途必要です(2年自動更新プラン:2022年7月1日以降の契約者は、契約期間満了月の当月・翌月・翌々月以外での解約には解除料5,720円が必要)。「家族割引サービス」と併用不可。<おすすめな人>契約に不安があり店頭サポートを受けたい人SoftBank 光かSoftBank Airを自宅で使っている人<おすすめではない人>料金を抑えたい人
BIC SIMは、料金の安さで選びたい人や対面でサポートしてもらいたい人におすすめです。料金プランは2~55GBまで8つあり、いずれもリーズナブルでした。比較した半数以上の格安SIMが3GBで月額1,000円を超えていたのに対し、こちらは5GBでも950円。20GB以上の大容量プランも、比較したサービスの平均値より1,000円以上安い設定(※2025年4月時点)でした。Wi-Fiスポットの「ギガぞう」が無料で利用できるのも魅力です。カフェや公共交通機関など、全国で利用できるので、うまく活用すれば小容量プランでも足りるでしょう。余ったデータは繰り越したり、家族間でシェアしたりできて無駄がありません。初期費用は約3,733円と高いものの、ビックカメラのポイントを支払いに充てられるので月々の負担は抑えやすいといえます。通信速度は基本的に良好です。実際に都心と郊外で測定したところ、昼休み時間帯以外は高画質な動画を視聴できる速度が出ていました。ただし、大手キャリアの回線を借りて利用しているMVNOなので、混雑時間帯は10Mbps以下と動画の読み込みに時間がかかる速度に。「平日の昼時は、かなり速度が落ちる」との口コミどおり、通信混雑の影響は受けやすいでしょう。電波強度は強く、地下や屋内でもつながりやすいといえます。ビックカメラの店頭でサポートしてもらえるのもメリットです。比較したなかにはオンライン申し込みのみの格安SIMもありましたが、BIC SIMなら対面で料金プランなどを説明してもらえます。「店頭で手続きしたので安心だった」と口コミがあるのにも納得です。MNPワンストップに対応しているため、乗り換えの際にMNP予約番号を取得する必要もありません。毎月のスマホ代を抑えたい人や、オンラインでの手続きが心配な人にはぴったりの格安SIMです。しかし、通信混雑の影響を受けやすいのはネック。時間帯問わず快適に通信できるサービスを選びたい人は、ほかの格安SIMも検討してみてください。<おすすめな人>料金の安さを重視したい人店頭で契約・サポートしてもらいたい人ビックカメラをよく利用する人<おすすめではない人>時間帯問わず快適に通信できる格安SIMがよい人初期費用の安さを重視する人
UQモバイルは光回線と組み合わせて、お得に使いたい人におすすめです。特定の料金プランと対象サービスを契約すると自宅セット割が適用され、基本使用料から毎月最大1,100円も値引きされます。セット割の対象サービスは光回線やWi-Fiサービスなどさまざま。自宅で使っているWi-Fiが対象か、一度チェックしてみましょう。実店舗で契約できる点もうれしいポイント。オンライン専用ブランドは契約から開通手続きまで1人で行う必要があり、スマホ初心者にはハードルが高い印象です。その点、UQモバイルは全国のauショップで対面サポートを受けられるため、誰でもスムーズに乗り換えられるでしょう。通信速度の検証では、混雑しやすい昼休み時間帯も372.8Mbpsと高速でした。比較したなかには回線が混雑する時間帯に、サイトを見るのも難しいほど速度が落ちるものも。一方、UQモバイルは時間帯を問わず、高画質の動画をサクサク見られるほど速度が安定していました。地下や屋内での電波強度も申し分なし。東京駅・新宿駅の構内や周辺施設21か所でしっかりつながりました。auと同じ回線を使うMNOならではの実力を感じられ、通信速度・つながりやすさを評価する口コミどおりだといえます。ただし、セット割を適用しないとあまりお得とはいえません。「料金は若干高め」との口コミどおり、最もリーズナブルなプランの基本使用料は2,365円と割高です。実際に料金を比較したところ、使用するデータ量によっては、ほかの格安SIMで同じくらい使った場合の平均料金を上回りました。手続き方法がオンライン・店頭のどちらであっても、事務手数料が発生する点も気になります。自宅セット割を使う人・店頭契約にこだわる人でなければ、より安いほかの格安SIMを検討してもよいでしょう。<おすすめな人>セット割の対象サービスを利用している人安定して通信できる格安SIMを探している人料金の管理のしやすさを重視する人<おすすめできない人>セット割が利用できない人初期費用なしで乗り換えたい人
QTモバイルは九州在住の人には候補になるものの、通信速度が落ちやすい点は難点です。ドコモ回線を異なる時間帯に使った結果、昼休み時間帯に速度が4.3Mbpsにまで低下。比較したMNOは混雑する時間帯でも高画質の動画を再生できる目安である25Mbpsを上回っていたのに対し、サイトの閲覧すら難しいほどでした。時間帯によっては「通信速度がかなり遅い」という口コミどおりといえます。初期費用無料の格安SIMもあったのに対し、QTモバイルは3,850円と高め。また、比較したMNOのすべてが対応していたMNPワンストップ・eSIMのいずれにも非対応でした。電話番号を変えずに他社から乗り換える際は、事前にMNP予約番号の取得が必要です。SIMの到着までの待ち時間もあり、乗り換えには少々手間がかかります。料金プランは、データ+通話コース2GBで月1,100円から。上位には月900円から契約できるMNOや290円から契約できるMVNOもあることを思うと、全体的に割高です。しかし、セット割を適用すれば他社より安く抑えられる可能性も。「通信費が安くなった」という口コミもあるように、月10~20GB使う人にはお得です。九州地方の人は、対面サポートを受けられるのもメリット。九州の各県にショップがあり、申し込み・端末設定・機種変更などのサポートが受けられます。近隣にショップがない場合は、出張店舗の予約も可。問い合わせ方法も豊富なので、格安SIM初心者やスマホの操作に自信がない人には心強いでしょう。3大キャリアの回線を扱っており、選択の幅は広めです。電波の繋がりやすさも問題なかったものの、通信速度の安定性を重視する人には不向きでしょう。時間帯を問わず高速だったpovoやLINEMOや、対面サポートにこだわる人はドコモショップで契約できるirumoも検討してくださいね。<おすすめできない人>いつでも快適な通信速度を求める人スピーディに乗り換え手続きを終えたい人<おすすめな人>九州電力・BBIQを契約している人店頭でサポートを受けながら契約したい人