今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
入会後6か月間は、ポイント還元率が2.00%にアップとよりお得です。SBI証券でのクレカ積立も0.50%ポイントが還元されます。ただし、実店舗にはポイントアップの対象店がありません。実店舗でポイントを貯めたいなら、特定のコンビニや飲食店などでポイント還元率が上がる三井住友カード(NL)やdカードのほうがお得です。
貯まったポイントの交換先は豊富。Amazonギフト券や電子マネーWAONポイントなど、20種類以上の交換先があります。比較したなかにはポイントの交換先が1つしかないカードもあったことをふまえると、「ポイントの交換先が多い」との口コミにも納得です。
しかし、ポイントをそのまま支払いに充てることはできません。クレジットカードの利用額への充当や、電子マネーへのチャージも不可でした。他社のポイントなどに交換しないと使えないため、「ポイントを使いにくい」との口コミどおりだといえます。海外・国内旅行保険が付帯されないことも、やや懸念点でしょう。
ネットショッピングメインなら、効率よくポイントが貯められるクレジットカードです。公共料金や携帯電話の支払いもポイント還元率は1.00%なので、毎月の固定費にも利用しやすいでしょう。実店舗メインでポイ活するには物足りないので、年会費無料ながら通常ポイント還元率が1.20%と高いリクルートカードも検討してみましょう。チャージ設定を手間に感じないなら、楽天ペイとポイントの二重取りができる楽天カードも選択肢になりますよ。
<おすすめできない人>
リクルート
年会費無料でどこでも1.20%還元。女性や学生など幅広い人におすすめ
auフィナンシャルサービス
三菱UFJ eスマート証券で0.50%還元。ビッグエコーやかっぱ寿司なら2.00%還元に
Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)は、株式会社オリエントコーポレーションが発行するクレジットカード。年会費は永年無料で、タッチ決済機能を搭載しています。
ポイント還元率は1.00%で、オリコモールを経由して特定店舗で利用するとポイントがさらに多く貯まる特典もあり、お得に買い物可能。貯まったポイントは、多様な商品や電子マネーなどに交換できます。
Orico Card THE POINTには「改悪した」との口コミが見られますが、その理由はiD・QUICPayが利用できなくなったこと、ポイントの交換レートが低くなったことの2点が挙げられます。
これまではiD・QUICPayが使えましたが、2023年3月1日から搭載電子マネーがタッチ決済のみになりました。2024年4月1日からはPayPayギフトカードやPontaポイントなど、同年5月1日からはdポイントの交換レートも低くなっています。交換レートの変更点は、下記のとおりです。
<オンラインギフト>
<ポイント移行>
今回はOrico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)を含む、人気のクレジットカードを実際に利用して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
電気・ガス・水道といった公共料金や携帯電話の支払いでも、基本還元率の1.00%が適用されます。日常的な支払いでポイントが貯められるのはうれしい点です。
オリコモールを利用すると、0.50%ポイントが加算されます。利用方法は簡単で、Amazon・楽天市場といったECサイトで買い物をする前にオリコモールを経由するだけです。
たとえば、オリコモールのポイント還元率が5.00%のショップを利用する場合、カード利用分の1.00%と特別加算分の0.50%を足して合計6.50%に。利用できるショップはたくさんありますが、主要なものをいくつかご紹介します。
<対象ショップ例>
NISAのつみたて投資枠にも対応しているので、NISAのつみたて投資をしていない人はクレジットカードの発行と合わせてSBI証券口座の開設も検討してみましょう。
比較したなかには交換先が1つしかないカードもあったことをふまえると、「ポイントの交換先が多い」との口コミにも納得です。自由に交換先を選べるので、貯めたポイントが無駄になる心配は少ないでしょう。オリコポイントの主な交換先は、以下のとおりです。
Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)の気になる点は3つありました。申込する前にデメリットもしっかりチェックして自分のライフスタイルにあっているかを確認しておきましょう。
実店舗での買い物はポイント還元率がアップしません。比較したなかにはコンビニやドラッグストアなど、一部の店舗で大幅にポイント還元率が上がるカードもあり、お得感に欠けます。通常時のポイント還元率が1.00%と高いとはいえ、使い方によっては物足りないでしょう。
ポイントを使いにくいことも惜しい点です。ポイントの交換先は多数ありますが、クレカ利用分の支払いへの充当や電子マネーへのチャージには対応していません。比較したカードの4割以上がクレカ支払いへの充当・電子マネーへのチャージが可能だったので、「ポイントを使いにくい」という口コミにもうなずけます。
ポイントをそのまま支払いに使えない点もネックです。主要なECサイト・実店舗で使えるかを調べたところ、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・セブンイレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップ・New Daysの8店舗すべてで利用できませんでした。
ポイントを活用するには、他社ポイントやギフトカード、マイルなどに交換する手間がかかります。
紛失・盗難保障が付帯している点は魅力です。紛失・盗難によって不正使用の被害にあった場合、損害をオリコが負担してくれます。トラベルサポートがあるので、海外旅行時に日本語で案内してくれる海外デスクも利用できますよ。国内外問わず、パッケージツアーの割引サービスも利用可能です。
いずれも年会費がかかりますが、ホテルやレジャー施設などでの優待を受けられるOrico Club Offを利用でき、海外旅行保険のほかにも特典が充実していますよ。
ポイント還元率 | 1.00% |
---|---|
年会費(税込) | 無料 |
ポイントアップ店 |
良い
気になる
二重取り可能な電子マネー | au PAY |
---|---|
利用額によるポイントアップあり | |
Amazonでの還元率 | 1.00% |
Yahoo!ショッピングでの還元率 | 1.00% |
楽天市場での還元率 | 1.00% |
セブン-イレブンでの還元率 | 1.00% |
ファミリーマートでの還元率 | 1.00% |
ローソンでの還元率 | 1.00% |
クレカ積立での還元率 | 0.50%(SBI証券) |
公共料金での還元率 | 1.00% |
ポイントの付与単位 | 100円で1ポイント |
ポイント価値 | 1ポイント=1円相当 |
利用できるポイントモール | オリコモール |
国内旅行保険 | |
海外旅行保険 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
プライオリティ・パス | |
コンシェルジュサービスあり | |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay |
入会資格 | 18歳以上 |
国際ブランド | Mastercard、JCB |
各サイトをリサーチした結果、Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)のデメリットをカバーできるサービスを見つけたのでご紹介します。
公共料金の支払いも、リクルートカードなら1.20%と高還元率。ECサイトやコンビニを利用してもポイント還元率はアップしませんが、どこで使っても高い水準でポイントを貯められます。
楽天市場での買い物では、常に3.00%分をポイント還元。楽天の各サービスを利用して条件を満たすことで、最大18.00%還元になるポイントアッププログラム(SPU)も活用できます。楽天証券でのクレカ積立も可能です。積立額に応じて0.50〜1.00%ポイントが還元されます。
楽天カードから楽天ペイにチャージして支払えば、ポイントの二重取りも可能。実質1.50%還元になります。貯まったポイントは、クレジットカードの支払いに充当したり、楽天ペイにチャージしたり、無駄なく活用できますよ。
Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)の申込~入会までの流れは下記のとおりです。
<入会までの流れ>
オンラインで引落口座を指定していない場合、口座振替依頼書が郵送されます。必要事項を記入して返送しましょう。
入会審査の基準は公開されていませんが、申込時に入力した年収・勤務先・他社無担保ローンの情報などをもとに審査されます。
クレジットカードの審査について詳しく確認したい人は、下記コンテンツをチェックしてみてくださいね。
<本人確認書類>
上記のうち、いずれか1点を用意しましょう。現住所の確認のために、納税証明書・社会保険料の領収書・公共料金の領収書のいずれかも必要になります。必要書類について詳しく知りたい人は、公式サイトをチェックしてくださいね。
キャッシングを希望する人は、借入額に応じて所得証明書類も必要です。株式会社オリエントコーポレーションからの借入が合計50万円を超える場合、他社を含めた借入額が100万円を超える場合は、源泉徴収票や確定申告書などの所得証明書類を準備しましょう。詳細は公式サイトでご確認ください。
Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)の申込にあたって、よくある質問をご紹介します。
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLDは年会費が1,986円かかりますが、ワンランク上のサービスが受けられます。
大きく違うのは、年会費無料のOrico Card THE POINTにはない海外・国内旅行保険が付帯すること。オリコカードを利用して購入した商品が一定期間内に偶発的な事故で損害を被った場合、ショッピングガードによる補償も受けられます。
ゴールド会員限定で「Orico Club Off」の特典が受けられることも魅力。海外&国内宿泊・レジャー・スポーツ・ショッピング・育児・介護サービスなどが、優待価格で利用できます。Mastercard会員になれば、Mastercardの優待特典として海外旅行でスムーズに過ごすためのサービスも受けられますよ。
支払い方法も、タッチ決済・iD・QUICPayと豊富です。オリコモールの利用で1.00%、iD・QUICPayの利用で0.50%、ショッピングリボ払いで0.50%と、ポイントの特別加算もあります。
ETCカードは、クレジットカード1枚につき1枚まで。本カードと同じく入会後6か月は2倍ポイントが貯まります。
締め日は月の末日。翌月27日(27日が土・日・祝の場合、翌営業日)が引き落とし日です。
利用明細は、Webサービスのeオリコへログインすれば確認が可能です。
オンラインでカードを申し込んだ場合、ご入会と同時にeオリコの登録が完了しています。ID・パスワード設定用の案内(SMSもしくはメール)に記載されているURLより手続きしましょう。
<ポイント加算の対象外>
なお、家族カードをご利用の場合、本人会員のオリコポイントと合算されます。
スマホアプリ「eオリコアプリ」でも確認できますよ。
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